2594.2014年6月20日(金) 亡父の誕生日に思うこと

 年齢を重ねてせいか、最近父親のことを時々思い出すことがある。その父が生きていれば今日は106回目の誕生日である。93歳まで生きた父は平素から割合健康だった。その血を受け継いだせいであろうか、幸い我々兄弟も揃って健康体である。

 健康について言えば、昨日に引き続き、今日も森内科へ定期診断に出かけた。森医師は私の顔を見るなり「ちょっと痩せましたね」とニコニコしながら言われた。確かに若干スリムになったような気をするので、食生活に気をつけているし、体重も少し減ったと言った。早速血糖値を調べてもらったら、何と「117」だった。3月に糖尿病が進んだかも知れないので、すぐ専門医に精密検査をしてもらった方が良いとアドバイスされた時、HbA1cの数値は7.6、血糖値が333だった。

 結局東京医療センターで検査してもらったところ、HbA1cが6.9、血糖値は220にまで低下したが、まだ不十分だった。それがここへ来てHbA1cの判明までは時間がかかるが、血糖値は「117」になり、森医師も薬を飲用せずにこの調子なら大丈夫でしょうとこの先の見通しに太鼓判を押してもらった。とにかく良い方向へ向かっているのでほっとしている。

 さて、国会では集団的自衛権を巡って与党の自民党と公明党との間で駆け引きが続いていたが、条件付きで公明党が自民党に歩み寄る姿勢を見せてきた。「平和の党」公明党も自民党と袂を分かって野に下るより、与党内に留まっていたいらしい。そこへ集団安全保障の容認を巡って新たな対立が生じている。集団安全保障の行使容認とは、国連安保理事会決議に基づいて侵略行為を行った国を制裁する行為で、日本が武力行使をできるようにするというものである。

 しかし、これは4月ごろ話が出た時に、安倍首相は言下に否定した。それがいつの間にか自民党内で復活しているのだ。公明党も慌てふためいているが、後から後から自民党が新手の隠し玉を繰り出してくる、しかもそれらは憲法違反に抵触する際どいものばかりだ。どうして、自民党は悪評高い自己流解釈をしてまで国を戦争の危機に追い込むような行動を取るのだろうか。もう国民はどうなれ、国民のことは一切考慮しないと言わんばかりである。

 傲慢な安倍政権には、次の言葉を進呈しよう。曰く「驕る平家は久しからず」。

2014年6月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2593.2014年6月19日(木) やや太り気味で「肥満度1」

 昨日東京医療センターで糖尿病教室最後の講習を受け、検査技師から糖尿病関連の検査データについて話を伺った。この講習は外部の一般の人を対象にせず、医師が患者に勧めるもので私の場合も糖尿病の担当医師から勧められて受講したものだ。食事療法などについて説明があったので、担当者に妻にも受講させたいと申し出たところ、担当医師に相談して欲しいということだった。

 昨日は8名の受講者を対象にしていたが、その半数は入院患者だった。パワーポイントの画像をプリントして配布し説明してくれたが、その中に体格指数BMI(Body Mass Index)を使った肥満体重と理想体重を計算する計算式があった。BMIは体重÷身長÷身長、理想体重というのは身長×身長×22で、私の場合前者は68÷1.64÷1.64=25.3で適正体重ぎりぎりの25をオーバーしていて「肥満度1」だった。後者の理想体重は1.64×1.64×22=59.2で、今の体重68㎏から考えれば9㎏ほどオーバーしている。

 肥満度早見表で見ると私のケースでは、適正体重と肥満の境目にある。それでも以前よりベルトの穴が詰まったし、70㎏を越えていた頃に比べて自分でも少しは締まって来たと思っている。しかし、まだまだ先は長い。最近は毎日入浴前に体重を測定して、体重の変化に注意している。間食も極力摂らないようにアドバイスされたので、できるだけ午後と夕食後に間食を摂らないように努めている。

 今日は松本整形外科で血液検査をしたが、その結果CRPの数値さえ良くなれば糖尿病に良くないステロイド系常用薬を減らすことによって糖尿病には好影響を与えると思っている。

 さて今夕かつて勤めていた小田急電鉄相模大野駅で回送電車の脱線事故があり、一時全線不通となり復旧には時間がかかりそうで、明日の始発電車に間に合えばよいほどだ。幸い死傷者がいなかったのがせめてもの救いである。業績が好調で今日も株価が18円も上がり、最近では小田急の事故はほとんどなくなったが、この事故は魔の落とし穴で自ら招いた事故であり、原因はポイントだと思っているが、徹底的に原因を追及して同じような事故の再発を防いで欲しい。それがせめてものOBの願いである。

2014年6月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2592.2014年6月18日(水) 日本を賭博国家にしようと考えている安倍政権

 今自民党は馬鹿げた法律を提案しようと考えている。カジノ法案と言うのだそうである。今日国会で審議入りした。要するに大都市を中心に主に外国人を対象にした賭博場を作り、そのてら銭を国が召し上げようという狡からいことを考えだし、経済を刺激して経済波及効果を上げようと考えているのである。

 かつて石原慎太郎・元都知事が言いだしたが、その後公に声に出して言う人物はいなかった。今や目立ちたがり屋の橋下徹大阪市長は大賛成で、シンガポールを訪れて日本は世界に遅れていてこの程度のことはどんどんやったら良いと無責任な持論を述べていたようだが、こんな常識も品格もない、利己主義の塊のような男の言うことにどれほど説得力があるのか。

 カジノと言えば、はっきり言って「賭博」である。こんな賭博行為を国がかりでやろうという無節操には開いた口が塞がらない。確かに濡れ手に粟の如くカネは勧進元の国へ入ってくるだろう。だが、いくら収益のためとは言え反社会的で非教育的なことまで、国が音頭を取って行う必要があるだろうか。カジノに伴うデメリットは有形無形にたくさんあるが、それをどうやって取り繕うとするのか。制度と施設だけ作って後はてら銭だけ寄こせというのは、国のやることではあるまい。トラブルが生じることは目に見えている。

 政府は、カジノで潤って景気の良いマカオやラスベガス、カンヌなどの華やかな一面しか見ていない。金持ちのギャンブル好きオジサンには大歓迎だろうが、モラルの低下や非行少年の増加、カジノ依存症、暴力団の介在、マネーロンダリングの悪用、風紀の乱れ等々がどんな取り返しのつかない社会的問題を提起するのか分かっていない。

 この法律には、政府も悪法であることを承知のうえで、マイナス効果を削減するため手段を講じている。カジノの場へ入場する際に1万円の入場料を徴収するとか、家族が入場させるなと言った場合は本人の入場を禁止するとか、およそ無茶苦茶な制限付きの法律を制定すること自体国家の法とは言えないのではないか。

 それにしてもわが国の総理大臣はどうしてこういう悪法を制定しようとしたり、一番大切な憲法の解釈を変えることまでして、戦争へまっしぐらに突き進もうとするのだろうか。この未熟児安倍ちゃんの頭の構造が分からない。

2014年6月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2591.2014年6月17日(火) 国内外ともに荒れ模様になってきた。

 8月に発行される拙著「南の島の日系人大酋長の波乱万丈」のPRを兼ねて湘南エリアで配布されている「江ノ電沿線新聞」紙上に座談会の内容を掲載してもらい、販促に役立ててもらうことになっている。その座談会の企画書を同新聞社から送ってもらった。同新聞社吉田克郎会長が作成されたもので、部分的には取り上げて欲しい話題の漏れもあるが、大筋において拙著の内容をよく理解していただいていると思う。座談会には佐々木信也氏、大酋長の親戚の相澤光春氏、この座談会をセットアップしてくれたラグビー部1年後輩の瀧澤邦好氏、それに私の4人で拙著のドキュメントを話合うことになった。どんな座談会になるか。楽しみでもあるが、一面気にもなる。とにかくこの企画が拙著販促の追い風になってくれればありがたい。

 さて、国内では集団的自衛権を認めることで、連立与党の自民党と公明党が密室で非建設的な話し合いを続けているが、国民の一般的な評判は頗る良くない。安倍政権は早いところ憲法の解釈変更によって集団的自衛権を行使できるよう卑劣な策まで弄しているようだ。市民運動もここへ来て漸く動き始めた。これからどういうアンチ集団的自衛権へ発展していくのだろうか。安倍政権の独断に鉄槌を下してくれることを望んでいる。

 海外でもここ数日イラクのタリバーン系イスラム武装組織が猛烈な勢いで攻め上がり、イラク北部からバグダッドへ向け攻撃を仕掛け、多くの避難民が首都へ逃げ出している。西の隣国シリアの情勢も落ち着かず、イラクを撤退しつつあるアメリカとしてもどう支援すべきか難しい対応を迫られている。この期に及んでそのアメリカは、35年前のイスラム革命以来犬猿の仲となったイランと縒りを戻そうとしている。イランもかつてイライラ戦争を起こしたイラクとは対立している。イランも昨年の大統領選挙により嫌米強硬派のアフマドネジャフ前大統領に代わって、穏健派のロウハニ大統領が就任したことが、アメリカとの関係で歩み寄る気持ちにさせたと言える。これまでとても考えられなかったアメリカとイランの険悪な間に話し合いの空気が見られる。イラク内でもマリキ政権が南下する反政府軍に対して攻撃を開始したが、反政府軍の荒々しい動きは収まる様子はない。

 この状態を知っていかに米国内に反対があっても、アメリカはこのまま放っておくわけにはいかないだろう。

2014年6月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2590.2014年6月16日(月) 日本ペンクラブ総会出席

 日本ペンクラブの総会に出席した。恒例に則り議事が進行されたが、Googleがペンの電子文藝館の資料を著作権者に無断で配信したことを、日本ペンはニューヨークの裁判所に訴え、和解金としてペンは20万ドルを受領することになった。その経緯が一般会員には知らされておらず、決算書に「文藝振興活動基金」として20,246,000円が計上されていることについて小中陽太郎さんが質した。何とか説明を受けて理解できたが、こんな肝心な点を公にまったく説明をしないことに疑義を抱いた会員も多くいたようだ。幸いこれまでの総会には見られないほど活発な質問が出された。

 私は今年度収支予算書について挙手をして質問した。登録会員数が1678人で年会費が2万円であるので、会費収入は3356万円であるべき筈が、3200万円となっている。明らかに156万円の計上不足となっている。そんな粗雑な表記の一方で支出、とりわけ旅費交通費や雑費のように予算上とても見通せない1円単位の端数まで表示されている。この点を質問したところ、執行部からは私の質問に理解を示していただいたようだが、吉岡忍専務理事は言い訳がましく会費収入はこの後退会する会員が予想されるので、その点を勘案したとおよそ根拠のない詭弁で言い逃れていたが、担当役員の専務理事を始め、ペン経理の決算書類に対する甘さと杜撰さは3年前の国際ペン東京大会の不明瞭な経費支出以来、依然として改善されておらず、少々問題だと思っている。

 その他の議題で31名の会員をペン内規により名誉会員に推薦する件については、かなり個人的な意見が出された。その中で興味深かったのは、名誉会員の中に石原慎太郎氏の名が挙げられていたことに対して、過激で、女性を侮辱するような発言や社会的に物議を醸す発言があったことなどから石原氏を名誉会員に推薦するのはふさわしくないと苦情が出たことである。いずれも意見を受け止めて改めて応えを出すことになったが、文人の集まりであるペン内部における慎太郎氏の不評、不人気ぶりには驚いた。後輩としては何ともやりきれない思いがする。

 ただ、感心したのは、総会出席者から意見があれば何でも受け入れて回答を出すと、時間が超過しようと質問を受け付けたことである。そのため総会はかなり時間をオーバーした。この辺りがペンの良いところだ。

 総会後いつも通り二次会で有楽町ガード下の「金陵」へ行き、元気の好い若い新人女性会員の物怖じしない言動が目立ち煙に巻かれた雰囲気があったのは、我々高齢者会員の存在感の低下だろうか。

2014年6月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2589.2014年6月15日(日) 集団的自衛権で犠牲者が出たドイツ

 昨日父の日を祝って二男夫婦が夕食をご馳走してくれるというので、妻とともに横浜の二男宅へ出かけ、外で2人の孫を交えて焼き肉をいただいた。息子はごく最近新築の戸建て家屋を購入して来月そちらへ引っ越すことになっているので、序にその新家屋も見に行った。

 いまどき新築家屋の購入となるとやや贅沢であるが、所詮狭苦しい家で住宅地帯と呼べるような住環境にはなく、それなりに予算と相談しながら手に入れた。まあ我々も充分検討するようアドバイスしたが、それでも彼自身が決断したので、敢えてそれ以上は言わなかった。元々東急東横線沿線を気に入っていたので、大倉山駅へ徒歩で行ける通勤ルートを考えると購入物件は良かったのではないだろうか。ローン借金もあるようなので、この投資を発奮材料にして努力して欲しいと願うだけである。

 それにしても時折こういう心遣いを親に見せてくれるのは親としては何とも嬉しいものだ。

 さて、集団的自衛権の行使が気がかりだが、安倍首相は「必要最小限度の行使」とか、「戦闘地域へ自衛隊を派遣しない」と言いつつも、強引に憲法解釈を変更してでも集団的自衛権を行使しようとしている。

 偶々今朝の朝日にアフガン戦争に軍隊を派遣したドイツの事例を大きく取り上げている。それによるとドイツも今の日本の立場と同じように、専守防衛だったが1990年代に侵略戦争を禁じた憲法の解釈を変えてNATOのアフガン派兵に応じた。91年の湾岸戦争でアメリカからカネを出しただけと批判され、ドイツは連邦議会から議会の事前承認がある場合に限り合憲と認められ、ドイツ軍をNATO域外へ派遣できることになった。その結果アフガン戦場で多くの犠牲者を出した。それは当時のドイツのコール首相が今の安倍政権が真似るように憲法解釈の変更によって、軍隊を派遣し、犠牲者を出した結果につながった。

 日本もカネは出したが、ドイツ同様に湾岸戦争で軍隊を派遣しないことをアメリカなど西欧諸国から批判されたことが外務省にとっては今日までトラウマとなっている。しかし、当時日本にはアメリカが日本の憲法に軍備の整備を禁じたことが日本に自衛隊の海外派遣を不可能にした理由であると居直った政治家もいたらしい。結果的に日本がカネは出したが、自衛隊を派遣しなかったことが批判されるのではないかといつまでもシコリとなり、それが現在の安倍首相ら自民党政府が集団的自衛権に拘る大きな原因となっている。

 「ドイツ兵の多くは後方支援部隊にいながら死亡した。戦闘現場と後方支援の現場を分けられるという考えは幻想」とドイツの軍事専門家が指摘しているように、結果的にアフガン戦争で戦闘地域後方に派遣されたドイツ兵は55名が亡くなっている。

 朝日の見出しだけ見ても「平和貢献のはずが、戦場だった」「ドイツ、解釈改憲の末に軍派遣」「派兵には必ず命の危険が伴う」「戦争に『限定』なんてあり得ない」というものだ。机上でいくら議論していても所詮弾丸の飛んでこない場所での「平和な場所」での話だ。一旦戦争が始まり修羅場となった以上いくら口で必要最小限の武力行使だと言ったところで、戯言である。戦場に兵士を派遣すれば、間違いなく犠牲者が出ることは意の当然である。

 防衛問題に詳しいとされる石破茂・自民党幹事長の言い草は、集団的自衛権とは何かと問われると、「弱い国が助け合うためのもの」と応えるらしいが、アメリカが攻撃されたケースを度々サンプルとして説明している自民党政権が何を以って「弱い国」というのか。

 穿った見方を言えば、戦争が起きても絶対徴兵されず、戦争の現場で戦わず、戦死する可能性のまったくない老人たちが若者たちに責任と犠牲をおっ被せているだけの言い分ではないのか。

 それにしても戦後日本の平和の礎となった憲法の精神を、拙速にも今国会中に解釈変更で誤魔化そうとする愚だけは、思いとどまって欲しいものである。

 政治家に彼らの都合だけでやろうと思えば何でもできると思わせるような前例は、絶対避けねばならない。

 時も時、今日は大東亜戦争の敗北を決定づけたサイパン島の戦いが始まってちょうど70年目に当たる。結局日本人5万5千人もの犠牲者を生む玉砕となった。テレビで慰霊式典を見ていると、私自身慰霊碑の除幕式に立ち会った日のことが思い出されてくる。2005年には天皇・皇后両陛下もこの慰霊碑に参拝された。かつての日米両兵士も不戦を誓った場所である。しかし、集団的自衛権を推し進めようとする安倍政権のやり方を見ていると何か空しさを感じてならない。サイパン玉砕の犠牲者も草葉の陰で嘆いていることだろう。

 ところで一昨日開幕となったワールドカップで今日緒戦を戦った日本は、先取点を挙げながら後半逆転されて1-2でコート・ジボワールに敗れた。日本中ががっかりしているが、前回大会では同じく緒戦に敗れながら世界の頂点に立ったスペインの例もあるので、気を取り直して次のギリシャ戦に臨んで欲しいものである。

2014年6月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2588.2014年6月14日(土) 私利私欲しか考えない政治家

 政府は今集団的自衛権に関する取り決めで連立与党・公明党の了解を取り付けるために、手練手管の策を弄した集団的自衛権実行案を模索中である。「平和の党」と言って憚らなかった公明党もここへ来て、政府自民党の懐柔策に党是を後退させてまでして自民党案に歩み寄ろうとしている。公明党も欲の皮が突っ張っている。態度をはっきりさせなかった山口那津男・公明党代表も限定的に集団的自衛権行使を容認する意向のようで合意を目指したいと語った。宗教政党としてそれなりの良識が働いていた公明党も、ついに亜流の政党に堕落した。

 「平和の党」を謳い憲法9条の下で専守防衛に徹してきたが、「平和の党」の看板をかなぐり捨てて「戦争へ向かう党」へとこれまでの非戦の誓いを放棄することまでして本音を晒そうというのである。安倍首相の強引な右翼的リーダーシップに押され、日本が戦争に巻き込まれる危険を冒すことに手を貸そうということになった。

 それにしても安倍首相は最近になって何を急いでいるのか、アベノミクスを更に加速させ実績を上げようとばかりに新たな成長戦略をまとめて発表した。その目玉は「法人税減税」である。確かに海外の企業が指摘しているように日本の法人実効税は高い。アメリカ・カリフォルニア州の40.75%に次ぐ、35.64%である。日本に次いで高いフランスの33.33%、ドイツ29.59%を大きく飛び越えてより低いイギリス23%、中国25%、韓国24.2%並みにまで下げて外国資本の日本への投資を増やそうということと、企業から要望の強い減税を実施することによって経済界の協力を得ようというのである。

 今後数年間をかけて現状の税率を10%ほど下げようとしている。問題は法人税率を1%下げれば税収が約5千億円減るようだが、仮に中韓並みの税率にまで下げるなら、年間で5兆円の減収につながる。その財源をどうやって補てんするのか、これという有効な対策や知恵は今のところ浮かんで来ない。

 今でも日本の借金は先進国の中で最悪の状態で財政再建は喫緊の課題であり、それをどう改善させて借金を減らすのかという点について、政治家の感度はあまりにも鈍く、次から次へと巨額の費用を伴う投資ばかり俎上に上がってくる。こういう国家の財政を破たんに追い込みかねない状態で今また年間5兆円もの資金をどうやって捻りだすのかまったくビジョンが見えない。

 皆私利私欲ばかりが先走って、国家のことを深く考えていない。何でもかんでも自分たちに都合よく解釈する。これだから政治家に期待できないわけである。

2014年6月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2587.2014年6月13日(金) ワールドカップ始まる。

 4年に1度の世界的スポーツ・イベントが始まった。言わずと知れたサッカー「ワールドカップ」である。かつては世界でもサッカー最弱国とひとつと言われた、わが日本も近年は力をつけ、今回で5回連続出場することになった。

 今日の開会式から来月14日の決勝戦まで1カ月余に亘り世界中がお祭り騒ぎになる。今日早速行われた開幕戦では、開催国ブラジルがクロアチアを3-1で破った。その開幕戦で主審、副審を務めた3人がいずれも日本人だった。それほど日本のサッカー界が国際的に評価されていることを証明することになった。日本の緒戦は明後日対コート・ジボワール戦であるが、日本代表チームの調子もまずまずのようだ。連日のように各テレビ局で予想を含めて情報合戦をやっていることから察するとこれから日本戦までの騒々しさが思いやられる。

 それとは別に我々にとって興味を引くのは、ここへ来てブラジル国内でワールドカップ反対デモが次第に大きくなってきたことである。サッカー王国内で世論を二分するほどその開催に反対者が多いのは、国民の生活水準に比べてあまりにもワールドカップへかける費用が莫大であるということに尽きるようだ。結局細かいところでは、工事完成が間に合わないままゴーサインを出したようだ。こうなると同じブラジル国内では2016年にリオ・オリンピックが予定されているが、こちらも会場設備や付属設備の完成が間に合うのかどうか気になるところである。

 午後明後日セルビアへ帰る山崎洋さんと自由が丘で待ち合わせ、ゼミ仲間長谷川くんと赤松くんとともにお茶を飲んだ。国際的にセルビアを排除したがるムードについて山崎さんからセルビアにとって不本意な見解を聴いた。ユーゴスラビアという1つの国が今ではコソボを含めると7つの国家に分かれてしまった。民族的にも、宗教的にも、また言語的にも異なる市民が1つの国としてまとまるのは難しいとは思う。しかし、それを承知のうえで共存することも可能であると山崎さんは言う。だが、実際にぶつかりあって周辺国はセルビアを打倒しようとする。それがヨーロッパで反セルビア色が強い原因で、これを払拭するのは難しいとは山崎さんの率直な見方だ。

 今回山崎さんの一時帰国の間に3度会ってセルビアについて大分話を聴いたが、こんな周囲の非友好的な環境下のセルビアへ戻って、少しでもセルビアの実態と考え方を知ってもらおうと啓蒙運動にも努力される山崎さんの今後益々の活躍を祈って止まない。

2014年6月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2586.2014年6月12日(木) 懐かしの南アルプスがエコパークに登録

 地味なニュースであるが、今日「南アルプス」と福島県「只見」について国連ユネスコが「エコパーク」への登録を決めた。世界自然遺産が手つかずのまま自然を守るのに対して、「エコパーク」は生態系の保全と持続可能な利活用の調和を目指す。地域の自然と文化を守りながら地域社会の発展を目指して、生物多様性の保全機能、学術的研究支援、経済と社会の発展の3つの機能が求められる。登録には①自然環境を守らなければならない「核心地域」、②環境教育や観光・レジャーに利用できる「緩衝地域」、③社会と経済の発展が図られる「移行地域」、の3つの地域を設定することになっている。

 厳しい条件もあり、喜んでばかりはいられないようだが、それでも真夜中に登録承認を知らされた南アルプス市長や只見町長は大喜びである。確かに地域の活性化には繋がると思うが、考え方によっては世界自然遺産以上にその管理保全に真剣に取り組まないと後になって泣きをみることになる。

 私自身南アルプスについては、学生時代から何度も登山しているが、中でも1960年安保条約が改定され、我々安保改定に反対派の学生たちが意気消沈していた同年7月大学アルペンクラブのリーダー・原田先輩と同級生長友くんの3人で全山縦走にトライしたことがとてつもなく懐かしい。テントを背負って東海道線金谷駅から大井川鉄道に乗って千頭駅で降り、後はひたすら北上し南アルプス全山を越えて中央線韮崎駅へ出る約

 3週間の縦走だった。北アルプスと異なり、一つ一つの山を麓から頂上をアタックしては下る登山の繰り返しだった。丁度台風直後ということもあり、南アルプスの南部では風倒木に悩まされた。ラジオでその頃世間の話題をさらった誘拐事件・吉展ちゃん事件の犯人が捕まったことを聴いた。

 7月16日にスタートして寸又峡から光岳、聖岳、大沢岳、赤石岳、悪沢岳、赤石岳、荒川岳などを経由して26日登山道で不覚にも足を踏み外して谷へ転落して腹部を強打し、リーダーから登山続行は困難と判断され三伏峠で合流したアルペンクラブの他のグループとともに下山することになり、数日後飯田線伊那大島駅へ出て辰野駅経由で新宿へ着いて藤沢へ帰って来た。当初の目標通り全山縦走ができなかったことが後々まで悔やまれてならなかった。

 その後リーダーと長友くんは予定通り韮崎へ出ることができた。今思い出しても途中で挫折したこともあり残念な思いがある。他の2人にとってもよほど印象的な登山だったとの思いがあったようで、その様子を記したリーダーの登山日記を先般送ってもらった。

 その後も会社の山岳部仲間と度々南アルプスへ出かけ60年に挫折した北岳、間の岳、農鳥岳、鳳凰三山などはその後踏破したが、南アルプスには北アルプスのような派手さはないが、あまり他の山にはない奥深い魅力があるのが南アルプスの山々だ。

 今年から8月11日を「山の日」として祭日にするという。最近山の遭難者、特に高齢者の遭難事故が目立っている。エコパーク登録を機会に「山」ということについてじっくり考えてみる必要があるのではないかと思う。

2014年6月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2585.2014年6月11日(水) 虎ノ門ヒルズが開業

 日本で2番目に高いビル・虎ノ門ヒルズが開業した。数年前アークヒルズのラウンジで高校の有志同窓会の席上亡くなられた森稔前森ビル社長が窓外を見下ろし、この虎ノ門ヒルズを含む話題のマッカーサー道路(現環状2号線)一帯の都市計画について将来ビジョンを話されたことを思い出す。惜しくも森さんは2年前亡くなられたが、斬新な都市計画に鮮烈なひらめきと理想を注ぎ込んだ。森さんは高校の4年先輩だったが、現在の森ビルを創り上げたとも言える人だった。

 今日華やかに行われた開業式に安倍首相や舛添都知事も出席したテープカットでは、それぞれスピーチを行ったが、舛添知事がこのエリアを東京シャンゼリゼと呼びたいと言った。気持ちは分かるが、ちょっと悪乗りしている。シャンゼリゼとはギリシ神話で極楽浄土を表す言葉で、パリにあるエリゼー宮もそれをもじっている。

 聞くところによると虎ノ門ヒルズは純然とした民間の建物ではなく、東京都が森ビルに委託したものだそうだ。商業施設などのテナントはほとんど入居せず、大きなコンベンションが開かれるような会議室や、事務所、ホテル、レストランなどが入居する複合ビルである。これでまた東京の中心街も少しずつ欧米風に変身していくのではないか。それにしても東京のひとつの目玉になることは間違いないようだ。

 さて、現在中々理解しにくい集団的自衛権に関して、与党内で自民党と公明党が具体的な問題に絞って膝つき合せて話合っているが、中々意見が一致しない。自民党は早く閣議決定して憲法解釈の変更により、強引に集団的自衛権を認めようとしている。最近右傾化傾向が益々強くなっている安倍首相は、憲法を恐れずわが道を往くの姿勢である。

 一日も早く集団的自衛権を容認してアメリカに対して顔を立て、憲法を改正せずとも姑息にも実態として憲法改正とも理解できる策を弄して一層ゴーイングマイウェイである。党内でこの動きを誰も止められない自民党も野党を批判するばかりでなく、立ち止まって自分たちの親分がやっていることが本当に国家のためになるのかよく考えてみて欲しいものだ。

 国会論争を見ていると政治の劣化が甚だしい。

2014年6月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com