2592.2014年6月18日(水) 日本を賭博国家にしようと考えている安倍政権

 今自民党は馬鹿げた法律を提案しようと考えている。カジノ法案と言うのだそうである。今日国会で審議入りした。要するに大都市を中心に主に外国人を対象にした賭博場を作り、そのてら銭を国が召し上げようという狡からいことを考えだし、経済を刺激して経済波及効果を上げようと考えているのである。

 かつて石原慎太郎・元都知事が言いだしたが、その後公に声に出して言う人物はいなかった。今や目立ちたがり屋の橋下徹大阪市長は大賛成で、シンガポールを訪れて日本は世界に遅れていてこの程度のことはどんどんやったら良いと無責任な持論を述べていたようだが、こんな常識も品格もない、利己主義の塊のような男の言うことにどれほど説得力があるのか。

 カジノと言えば、はっきり言って「賭博」である。こんな賭博行為を国がかりでやろうという無節操には開いた口が塞がらない。確かに濡れ手に粟の如くカネは勧進元の国へ入ってくるだろう。だが、いくら収益のためとは言え反社会的で非教育的なことまで、国が音頭を取って行う必要があるだろうか。カジノに伴うデメリットは有形無形にたくさんあるが、それをどうやって取り繕うとするのか。制度と施設だけ作って後はてら銭だけ寄こせというのは、国のやることではあるまい。トラブルが生じることは目に見えている。

 政府は、カジノで潤って景気の良いマカオやラスベガス、カンヌなどの華やかな一面しか見ていない。金持ちのギャンブル好きオジサンには大歓迎だろうが、モラルの低下や非行少年の増加、カジノ依存症、暴力団の介在、マネーロンダリングの悪用、風紀の乱れ等々がどんな取り返しのつかない社会的問題を提起するのか分かっていない。

 この法律には、政府も悪法であることを承知のうえで、マイナス効果を削減するため手段を講じている。カジノの場へ入場する際に1万円の入場料を徴収するとか、家族が入場させるなと言った場合は本人の入場を禁止するとか、およそ無茶苦茶な制限付きの法律を制定すること自体国家の法とは言えないのではないか。

 それにしてもわが国の総理大臣はどうしてこういう悪法を制定しようとしたり、一番大切な憲法の解釈を変えることまでして、戦争へまっしぐらに突き進もうとするのだろうか。この未熟児安倍ちゃんの頭の構造が分からない。

2014年6月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com