2587.2014年6月13日(金) ワールドカップ始まる。

 4年に1度の世界的スポーツ・イベントが始まった。言わずと知れたサッカー「ワールドカップ」である。かつては世界でもサッカー最弱国とひとつと言われた、わが日本も近年は力をつけ、今回で5回連続出場することになった。

 今日の開会式から来月14日の決勝戦まで1カ月余に亘り世界中がお祭り騒ぎになる。今日早速行われた開幕戦では、開催国ブラジルがクロアチアを3-1で破った。その開幕戦で主審、副審を務めた3人がいずれも日本人だった。それほど日本のサッカー界が国際的に評価されていることを証明することになった。日本の緒戦は明後日対コート・ジボワール戦であるが、日本代表チームの調子もまずまずのようだ。連日のように各テレビ局で予想を含めて情報合戦をやっていることから察するとこれから日本戦までの騒々しさが思いやられる。

 それとは別に我々にとって興味を引くのは、ここへ来てブラジル国内でワールドカップ反対デモが次第に大きくなってきたことである。サッカー王国内で世論を二分するほどその開催に反対者が多いのは、国民の生活水準に比べてあまりにもワールドカップへかける費用が莫大であるということに尽きるようだ。結局細かいところでは、工事完成が間に合わないままゴーサインを出したようだ。こうなると同じブラジル国内では2016年にリオ・オリンピックが予定されているが、こちらも会場設備や付属設備の完成が間に合うのかどうか気になるところである。

 午後明後日セルビアへ帰る山崎洋さんと自由が丘で待ち合わせ、ゼミ仲間長谷川くんと赤松くんとともにお茶を飲んだ。国際的にセルビアを排除したがるムードについて山崎さんからセルビアにとって不本意な見解を聴いた。ユーゴスラビアという1つの国が今ではコソボを含めると7つの国家に分かれてしまった。民族的にも、宗教的にも、また言語的にも異なる市民が1つの国としてまとまるのは難しいとは思う。しかし、それを承知のうえで共存することも可能であると山崎さんは言う。だが、実際にぶつかりあって周辺国はセルビアを打倒しようとする。それがヨーロッパで反セルビア色が強い原因で、これを払拭するのは難しいとは山崎さんの率直な見方だ。

 今回山崎さんの一時帰国の間に3度会ってセルビアについて大分話を聴いたが、こんな周囲の非友好的な環境下のセルビアへ戻って、少しでもセルビアの実態と考え方を知ってもらおうと啓蒙運動にも努力される山崎さんの今後益々の活躍を祈って止まない。

2014年6月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com