日本時間の今朝行われたサッカーW杯北中米大会3位決定戦のTV中継を後半の残り20分ほど観た。フランスが勝つと思っていた対イングランド戦は、6-4の点の取り合いの末、予想を覆してイングランドが勝った。フランスとしては、前半に0-4で試合の主導権を奪われたことが敗因であろう。これで明日の決勝戦を残すだけとなった。間もなく1カ月余に亘るW杯を終え、4年後の開催が待ち焦がれるところだが、今大会では選手以外に、2人の大物人物の存在が気になり目障りだった。
ひとりは国際サッカー連盟(FIFA)インファンティーノ会長の言動である。昨年秋ベネズエラのマリア・マチャド氏にノーベル平和賞が授賞されたのを羨み、図々しくも自分が一番受賞に値すると声高に叫んでいたトランプ大統領を見た、インファンティーノ会長がトランプ氏にFIFA平和賞などという賞を授与して、トランプ大統領のご機嫌を取った。更にW杯では、アメリカ人バログン選手がラフプレイによりレッド・カードで即時退場となった。次の試合に出られない筈であったが、トランプ氏がインファンティーノ会長に特別の配慮を要望し、出場停止の筈の選手は処分を解除され次戦に出場した。ルールを我が物顔にねじ曲げようとするトランプ氏もトランプ氏だが、彼の要求を受け入れて無法にも組織のルールを壊したFIFA会長も会長である。昨日インファンティーノ会長が、決勝戦を前にトランプ大統領を絶賛し、それがまた大きな波紋を広げている。
会長は、「今回のW杯がこれほど素晴らしい成功を収めることは、大統領なしでは不可能だった。人類がこれまで目にした中で最も偉大な社会的、文化的イベントだ」とへつらったようなスピーチを行った。ここまで言うかと思っている。イラン・チームに対する不誠実な対応、ソマリア人審判の入国阻止、アメリカ人選手のレッド・カード処分取り消し、など不正な行為も散見される。
そして、今この2人は、W杯について身勝手な発言をしている。インファンティーノ会長は、現在の48カ国の参加数を64カ国へ増やしたいと語っている。こうなるとFIFAの懐具合は良くなるだろうが、大会日数が大幅に増え、開催地の負担も増えるだろう。また、来年の会長選に再選の意向を公表した会長に対しては、すでにドイツのサッカー連盟が反旗を翻している。
問題はもうひとりのトランプ大統領である。またアメリカで大会を開きたいが、その際はカナダとメキシコを除外したいと述べた。このところ熱波による気温の上昇と汚れた空気に悩まされているアメリカ東海岸では、最近のカナダ国内における約980カ所もの広大な山火事のせいで一層汚れた空気が流入してくる。トランプ大統領は、カナダのカーニー首相に電話して放置している意図的な怠慢行為に対して抗議した。アメリカの主張に対して、カーニー首相は、「気候変動によって森林火事は益々深刻化しており、この問題の対処にはアメリカを含む複数の国々の協力が不可欠」と応えた。この発言に対してトランプ大統領は、カナダに対する関税の引き上げにまで言及している。
上記2人の言動は、常識的な部外者にはとてもまともとは思えず、奇異に思える。この2人が当分の間その世界をリードしていくとは、残念でどうにかならないものだろうかと思っている。世の中には非常識な行為も許されることがあるのだと非教育的な結論を看過するしかないのだろうか。