最近はそれほど熱中していなかったが、久しぶりに母校慶應が東京六大学早慶戦で今日勝てば5季ぶりの優勝、それに加えて天皇陛下が観戦にお見えになる天覧試合ということもありテレビで観戦した。試合は僅差ながら終始慶應がリードして9回表まで4―3で勝っていたが、9回裏に2点を取られて逆転サヨナラ負けとなり、優勝の行方は明日の3回戦に委ねられることになった。
天皇陛下は愛子さまとご一緒に途中から球場入りされ、グランドに早慶選手が整列して出迎え、試合終了まで観戦されておられた。令和になって天覧試合は初めてである。このような天覧試合に負けたのは大変残念であるが、どうも負け方が勝負に弱く慶應らしいと感じている。それは、早慶6連戦でもそうだった。1960年安保闘争が終った秋の早慶戦だった。慶應はあと一つ勝てば優勝のチャンスを何度か逸して、優勝は成らなかった。早慶戦終了と同時に早慶同成績で優勝決定戦が行われ、慶應はこれにも敗れてしまったのである。6戦行い、慶應の1勝3敗2引き分けという大変な試合結果だった。私は当時2年生だったが、今は亡き友人らと6日間神宮球場に通い詰めて学生時代の大きな想い出にはなったが、どうも早稲田とは相性が悪く、今以って神宮の芝生の外野席で応援したことが虚しい想い出である。明日の3回戦で勝ち、優勝することを願っている。
ところで、驚いたと同時に、ここまで許されるのかと疑念を抱いた。それは、このところの円安傾向を抑えるために、政府は4月30日に1年9カ月ぶりに為替介入に踏み切り、1か月間に巨額の為替介入をしたことである。一時的には1㌦=155円にまで戻し効果が表れたが、まもなく再び円安の159円となり元の木阿弥となった。財務省によると、4月末から今月27日までに11兆7,349億円もの円買い介入が行われ、1か月間の介入額としては過去最大となった。
問題であるこの資金の出どころは、「外国為替資金特別会計」(外為特会)と呼ばれる国の専用口座から出金される。一般会計とは別物(別会計)である。各予算の支出については、国会でも議論されるが、この出資については財務省が直接日本銀行に介入を指示し、日銀が外国為替市場へ手持ちのドルを売り、円を買い取る。その間ほとんどの国会議員はあまり実態を知らない。しかし、外為特会で1か月間に支出された金額があまりにも巨額で、さほどの効果がなかったとすれば、もう少し専門家とともに議論すべきではないかと考える。というのは、本年度一般会計歳出額予算額が、122兆3,092億円で、今回出資した外為市場への介入額が、11兆7,349億円となり、実に1年間の国家予算の9.59%に該当する。これを財務省だけの判断で決め、平素より外部の専門家を交えての是非の討論を行っていないのではないかと思う。もう少し国家予算への慎重な思考、歳出実施、反省などが必要ではないかと思う。