10日ぐらい前からパソコンのプリンターの具合が良くない。6年近く使用しているものだ。文字が二重に印刷されるので、印刷物は資料としてはとても使えない。取扱説明書を読み何度もトライしてみたが、思うように修正できない。近くのヤマダ電機へ修理に持って行ったが、修理に10日間もかかると聞き、直接メーカーへ問い合わせてみた。メーカーはプリンターを持ち込んでくれれば当日内に修理を終えると聞いたので、考えあぐねた末にそうすることに決めた。そこで今日都下日野市のエプソン東京修理センターまでカーナビを使いながら辿り着き修理を依頼した。今日中には修理を完了してすぐ宅急便で送るので、明日には手元に届けられるということだった。やはり積極的に動かないとこちらの望むようにはなかなか行かないものだ。取り敢えず問題が解決してほっとした。
そのまま車を運転してフォルクスワーゲン店へ行き1年間の定期検査を依頼した。これも今日中に整備検査を終えて夕方届けてくれた。このVW車も購入してからすでに8年が経った。プリンターにせよ、車にせよ、機械物は便利ではあるが、手間と経費がかかる。
さて、昨日と一昨日の2日間NHKの特別番組で中国の秘宝「故宮」展示物を取り上げていた。その中で「象牙多層玉」と称する清時代の国宝について詳しく伝えていた。実は、1968年初めて台北の故宮博物館を見学した際、この「象牙多層玉」の見事さに舌を巻いた。彫刻されたいくつかの玉がひとつの玉の中に隠され、その手の込んだ技術に感心したものだ。その時ガイドはこうも言っていた。何十年もかけて父子3代に亘って創り上げた絶品の芸術品であると。とても信じられない高い技術に中国の工芸品のなせる技に驚いたことを思い出す。それが、昨日ヨーロッパと中国の芸術面の相互影響に関する解説で、これは清時代にヨーロッパからの影響によってでき上がったものであるということだった。しかも模造できる例を見せてくれて、台北のガイドの話に度肝を抜かれたが、この実例によってある程度納得することができた。
それにしてもいつ見てもこの多層玉たるや見事なものである。