2352.2013年10月21日(月) いざ戦地へ!学徒出陣壮行会70周年

 政府閣僚の中でも新藤義孝・総務相と古屋圭司・国家公安委員長兼拉致問題担当相が秋季例大祭を行っている靖国神社へ参拝したことが報じられた。何のために中国、韓国からの批判を承知のうえで敢えて参拝したのか、本人らの日本の外交を考えない利己的な信念?に基づいた行動であることは明白である。

 今月3日来日中のアメリカのケリー国務長官とヘーゲル国防長官が靖国神社ではなく、千鳥が淵戦没者墓苑に参拝し献花した。

 アメリカ政府としては、シリア問題などで外交が手一杯の状態のところへアジアで緊張が激化するのは好ましくない。日本が何とか中韓両国との間で問題を起こさないで欲しいという願いから、対米戦争で犠牲になった旧日本軍兵士らに哀悼の意を表明するために靖国神社ではなく、千鳥か淵へ向かった。アメリカの解釈は、千鳥が淵は戦没者のお墓でワシントンのアーリントン墓地と同じものと解釈しているようだ。そのうえで、日本政府に戦没者に哀悼の意を表するなら現状では千鳥が淵の方がベターとのシグナルを送った格好になった。

 アメリカ政府は誰の発案によって両長官の献花が実現したのか、いろいろ憶測が飛び交っている。日本政府閣僚が靖国神社に参拝することによって、中韓との外交関係に一層亀裂を生じさせることが、アメリカの対アジア政策上も好ましくないと考え、今後アメリカ政府要人はことあるごとに千鳥が淵へお参りして、参拝すべきは靖国神社ではなく千鳥が淵であることを訴えるようになるのではないか。

 かつてここで中部太平洋戦没者の遺骨の納骨式に出席したことがあるが、あまり仰々しくなく静かに執り行われた様子を見て、これもひとつのあり方だと感じたことがある。

 アメリカは安倍首相の靖国神社参拝を懸念しているのだ。下手をすると中韓との関係のみならず、対米関係もおかしくなる。

 さて、今日は明治神宮外苑競技場で東条英機首相出席の下に学徒出陣の壮行会が行われてちょうと70年目に当る。壮行会には約2万5千人の学生が参加したとされている。学生の徴兵が猶予されていたが、1943(昭和18)年9月に猶予が停止され学生は戦地に送られた。その数は明確ではないが、約10万人とされている。その記念碑が2020年オリンピック開催に向けて現在の国立競技場を建て直すことになり、その記念碑の存在が危うくなってきた。当時の生き残り学徒が保存を強く訴えているが、右傾化した政治家たちにとっては同じ考えのものである記念碑にそれほどの関心を示さない。

 戦争で亡くなった方々を尊崇し靖国神社へ参拝したいというなら、この学徒出陣の記念碑を保存することなんかそんなに難しいことではないと思うのだが、そんな気持ちより選挙で右翼票を勝ち取ろうと考えている参拝念願議員には学徒出陣記念碑はどうなっても関係ないとでも思っているのだろうか。所詮欲の皮の突っ張った参拝議員の行動である。嘆かわしい。

2013年10月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2351.2013年10月20日(日) 嬉しい母校からの招待

 今日は卒業50周年祝いとして母校慶應義塾から4月の大学入学式に続いて慶應連合三田会に招待されたので、15日のお墓参りと同様に一時帰国中の山崎洋さんと打ち合わせて天候の悪い中を、教養課程を学んだ日吉へ行った。

 今年5月26年間会長を務められたセイコーの服部禮次郎氏が亡くなられ、慶應連合三田会会長に高校先輩の比企能樹さんが就任されていたとは知らなかった。比企さんは私の高校時代に医学部学生としてボート・エイトでメルボルン・オリンピックに出場された。最近まで北里大学理事長を務めておられた。記念館で式典が行われたが、♪丘の上♪の演奏の中を三色旗が応援団学生の手で入場すると思わず感激した。やはり母校の象徴的なパフォーマンスは卒業してからでも学生時代を思い出して中々心地良いものである。清家篤塾長の挨拶の後、7年後輩になる竹田恒和JOC委員長が2020年東京オリンピック開催決定に至る経緯について話された。大学によってお膳立てされた立食パーティでお腹を満たした後に、再び記念館に行き、メインイベントを見学することにした。

 OBで作曲家の千住明氏がプロジュースされた震災復興応援プロジェクトと称された企画である。千住氏はオーケストラを指揮したり、トークをしたり舞台上で縦横に動いておられた。妹でヴァイオリニストの千住真理子、作曲家&ギタリストの鳥山雄司、舞踏家・市川右近、女優・紺野美紗子、ピアニスト・吉岡由衣ら著名なOB,OGのほかに、バックコーラスとして慶應ワグネル・ソサイエティが出演して、1時間半の間は中々豪華な演出となった。

 外はかなり雨が激しくやや寒かったが、館内には熱気が溢れ、卒業生にとっては楽しい催しとなった。何人かの友人にも会えたし、記念の腕時計もいただいたし、文句の言いようのない嬉しい大学からの卒業生に対するプレゼントだった。

 母校の卒業生に対する温かい気持ちには、感動を覚える。これも交流を広めることを願って交詢社を設立された福澤諭吉精神の継承だろうか。今年はいかに卒業50年の節目とは言え、これで2度も心の篭った「おもてなし」をいただいた。今更ながら慶應で学べたことを有難く幸せに思っている。

 山崎さんとは帰路自由が丘でイタリアン・レストランに立ち寄って軽食を取ったが、彼も遠く離れたセルビアに住んでいながらこの1年に2度も母校からイベントに招待されたことに感激していた。思い残すことなく、素晴らしい思い出を胸にセルビアへ帰れるのではないだろうか。

2013年10月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2350.2013年10月19日(土) 外交オンチの自民党国会議員

 昨日自民党国会議員が秋の例大祭に際して靖国神社に参拝したことについて疑問を呈した。そもそも靖国神社には徴兵された無名戦士のように気の毒な兵士が祀られているというより、戦犯が合祀されたことが対日戦争で犠牲者を生んだ中国や韓国から、靖国神社へ参拝することが殊のほか厳しい非難を浴びている。無名戦士については、ほとんど千鳥が淵戦没者墓苑に祀られている。日本政府の要人による靖国神社参拝については大分前から戦争の惨禍を蒙った国々から批判されているが、実は今月上旬来日したアメリカのケリー国務長官とヘーゲル国防長官が靖国神社ではなく千鳥が淵墓苑を訪れ献花していたことが分った。

 かねてより日中、日韓間の険悪な外交関係に懸念を表してお互いに関係改善の努力を求めていたアメリカ政府としては、「我々は敵だったが、その後友人となった。いまが倒れた日本の兵士や市民に敬意を表する適切な時期だと考えた」と考え、それには「千鳥が淵は宗教や政治的な含意のない場所だからだ」と靖国神社ではなく千鳥が淵墓苑へ初めてお参りした理由を語っている。

 昨日靖国神社へ参拝した新藤義孝総務相については、「日本に対して対話を通じた近隣国との歴史問題解決に取り組むよううながしてきたが、それ以上のコメントをすることはない」と胸中を述べた。しかし、アメリカも日本政府閣僚が靖国神社へ参拝し、中国や韓国との関係を一層こじらせていることに関して率直には止めるよう言わなかったものの、イェローカードを出しているのだ。

 この国会議員靖国ぞろぞろ参拝に続いて、一日置いた今日岸信夫外務副大臣が参拝した。岸氏は安倍首相の実弟である。しかも外務大臣に次ぐ外交の№2である。その副大臣が外交に与える影響はないと思っているととぼけたことを言っている。この人はまったくの外交オンチで外務に拘わる資格なしである。

 自民党国会議員になるとどうしてこうも外交オンチになるのだろうか。これでは外交関係を考えると、大臣を含む外務省トップ3人は自民党以外の政党から選ばなければならなくなるのではないか。

2013年10月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2349.2013年10月18日(木) 愚かな国会議員の靖国神社参拝

 一昨日定期的に通っている松本整形外科医院で、骨粗しょう症の検査を受けた。2~3年前に受けたような覚えがあるが、そもそも7年ほど前に膝が痛み出してCRPの血液検査の結果「リューマチ性発筋痛症」と診断され、爾来毎日ステロイド系のプレドニン錠と胃痛止めのムコスタ錠を服用している。CRPが基準値0.3を下回るよう努めているが、これが下がりそうで下がらない。毎日服用しているステロイド系薬は人骨を劣化させるので、常用はあまり良くないとされているそうで、そのために骨の検査をすることになった。

 前回検査では特に問題はなかったので、今回も気休めだとあまり気にはしていないが、年齢とともにこの他にも服用薬の種類が増えてきた。

 さて、一昨日の台風26号が伊豆大島を直撃して多数の死者を出し、未だ安否不明の人が大勢おられる。大島町長は、避難警告を発令することが反って犠牲者を多く出す危険があるとしていたが、昨日になって一応警告を出すことも検討すべきだったと反省の弁を述べていた。今回の大型台風に対する避難勧告は、これまでの台風とは異なって思いも寄らない大雨の襲来に手の打ちようがなかったとも言える。いま取り掛かっている救出作業では、道路上に流木が溢れたり、道路が陥没したりして重機車を救出現場に運べないもどかしさがある。そのためすべてを手作業に頼っている。それが救出作業を一層困難にしている。

 今後第二の大島台風が襲ってきたらどう対処、防止、避難するのか、今回の例を参考に検討する必要がある。

 ところでどうしようもない大臣もいたもので、新藤義孝総務相が秋季例大祭が行われている靖国神社へ参拝した。この人は確信犯でこういう時になると必ず参拝してメディアに取材され、画面に顔を出すのを目的にしているような人だ。この他にも「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」所属の超党派衆参議員157人も参拝した。「みんなで参拝すれば怖くない」議員らの笑っちゃう団体行動だ。

 彼らの言い分はまるで的外れだ。「国のために命を捧げた方々の慰霊をどうするかは国内の問題だ」とか、「個人の心の自由の問題なので、論評されることではない。外交上の問題になるとはまったく考えていない」と語っている。前者について言えば、命を奪われたのは自分たちだと考える中国人やアジアの人たちは多い。しかも、彼らは長年に亘って止めてくれとまで言っている。それを自分の論理だけで行動することが国会議員として的確だろうか。傲慢ではないだろうか。後者についても個人の自由と言うなら徒党を組むことなく自分の意思で、好きな時に黙って参拝すれば良いと思う。しかも、外交上の問題にはならないと考えているようだが、すでに外交問題になっている。今日早速中国が反応し、木寺駐中国大使を呼びつけ、厳しく抗議した。それが分らず、外交関係を悪化させることに余念のない国会議員では最早国を代表する立場にいること自体が場違いである。彼らに猛省を促すとともに、彼らは国会議員の職を直ちに辞するべきだと思う。

2013年10月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2348.2013年10月17日(木) アメリカ、債務不履行(デフォルト)回避

 今日が期限とされ、世界中から不安視されていたアメリカ政府の連邦債務上限の縛りを来年2月まで凍結し、国債発行などによる資金の借り入れを認める法案がアメリカ議会上下両院で可決された。取り敢えず財政不安の急場を凌いだが、アメリカ議会では納得して承認したわけではない。依然としてアメリカは多額の債務の火種を抱えている。また、来年2月になったら同じ問題が襲ってくるが、今度はもう少し懸命な対処をしてもらいたいものである。

 とにかくこれにより当面債務不履行(デフォルト)が回避されることになり、これを受けてNY株式市場は大幅に反発した。東京証券市場もこれを好感し、取り敢えず日経平均は対前日119円プラスとなった。

 ところで、すでに決定していたアメリカの駐日大使キャロライン・ケネディさんの議会承認もこれで漸く実現し、早晩日本へ着任される。ちょうど父ケネディ大統領が暗殺された50年前の事件当日直前に来日されるようだ。私にとっては学生生活を終えて社会人1年生として駅の現場に勤務していた時の、あの衝撃的な事件は忘れようにも忘れられない。とりつかれるように1975年6月アメリカ自然食品協会全米大会に出席した帰路、ダラスへ立ち寄り元の銃撃現場でその後ケネディ記念館となった教科書会社倉庫まで行ってしまった。

 さて、いま取り掛かっているノン・フィクション作品ではミクロネシア連邦を取り扱っているが、今日ミクロネシア連邦のジョン・フリッツ大使夫妻より、エマニュエル・モリ大統領名でミクロネシア連邦独立27周年と、日本とミクロネシア連邦外交関係樹立25周年を祝う記念レセプションの招待状をいただいた。フリッツ大使はもちろん、森喜朗元首相も出席されると思うので久しぶりにお2人にお会いしてお話を伺いたいと思っている。

 ただ、森元首相がススム・アイザワ大酋長の生前大酋長から贈られたという無人島「モリ島」は、6月に現地を訪れた時大酋長の娘ナンシーさんらはその存在をまったく知らないと言っていたので、森さんにその事実を話すとご機嫌を損ねる恐れもあり無人島贈呈の話はしない方が良いのではないかと思っている。

2013年10月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2347.2013年10月16日(水) おかしな話が多いなぁ。

 台風26号が直撃して昨夜半は風雨が激しかったようだ。今年3月に地下化が実現した小田急・下北沢駅でも駅構内に水が流れ込み線路が冠水して長い間運行が停まった。私は疲れのせいで、昨夜11時に床に就き今朝8時過ぎまでまったく目が覚めることはなかったが、妻はあまりにも激しい雨音に眠れなかったと言っていた。今朝起きたら空は青く、台風一過の風情である。

 ところが、台風は各地に大きな爪痕を残した。伊豆大島では山が崩れ土砂が流れ込み住宅を埋め尽くして多数の被害者を生んだ。現時点で17名が亡くなり、43名が安否不明という惨事である。気象庁や警察が住民に避難勧告をするよう町に伝えたが、町は避難警告を発令せず多数の犠牲者を出してしまった。公務で島外にいた町長は、今日の記者会見で真夜中に沢が決壊した状況で避難勧告を出せば、反って犠牲者が増えると判断して勧告を出さなかったとおかしな発言をしていた。

 おかしいと言えば、昨日召集された臨時国会で冒頭所信表明演説を行った安倍首相の演説骨子が、昨日の各夕刊3版に要旨として紹介された。首相の演説は午後1時に行われたが、昨日の夕刊3版は正午に印刷されたわけである。つまり、衆議院議員を前に首相が演説した時には、その要旨はすでに新聞社に手渡され輪転機にかけられていたことになる。国会議員に語り伝えられるより前にすでに首相の演説要旨が印刷されていたという奇怪なことがあった。実におかしなことである。これを舐められた国会議員が何とも言わないことが、もうひとつの不思議である。

 話が飛ぶが、今朝の朝日朝刊スポーツ欄に西村欣也編集委員が、プロ野球クライマックス・シリーズ最終ステージの巨人対広島戦についてナンセンスな持論を展開している。セ・リーグのペナントレースで負け越した広島が日本シリーズに出場することに、私同様多くの疑問の声が挙がっているが、西村氏は野球協約で決まったことで現時点では問題ないと偏屈な考えを述べている。協約上問題はないことは分るが、現実にシーズンで勝てなかったチームが短期に勝つようなチームを勝者と認めることがおかしいと言っているのである。更に悪乗りして西村氏は下克上が面白いと言っている。加えて短期決戦なら長期の覇者に勝つ可能性があり、それを観てみたいとペナントレース優勝の価値を否定するがごときことまで述べている。これが大朝日編集委員の空気が読めない姿である。まったくお話にならない。

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2346.2013年10月15日(火) セルビアの友人・山崎洋さんのご両親のお墓参りへ

 明日午前中に10年に一度という大型台風26号が襲うので、今日午後から今夜半にかけて雨が強くなるという天気予報を聞き、一旦は予定した富士霊園詣でを取り止めようかと考えた。しかし、肝心の山崎洋さんと昨夜中に連絡が取れず雨を覚悟で出かけることにした。

 山崎さんのご両親、父ブランコ・ド・ブケリッチ氏と母山崎淑子さんは生前願っていた富士山を望む富士霊園に眠っておられる。山崎さんはベオグラードから一時帰国する都度都合がつけば、この霊園にご両親をお参りしているようだ。ブケリッチ氏は言わずと知れた、スパイ・ゾルゲ事件の主役ゾルゲの片腕だった人で終戦の年に網走刑務所で獄死された悲劇の人である。

 新宿に立ち寄って山崎さんとゼミの仲間、同級の須藤くんと1年後輩の赤松くんをピックアップして東名高速に乗り御殿場までやって来たのは良いが、カーナビの操作ミスで東名御殿場インター出口周辺を周回した後、漸く富士霊園に辿り着いた。幸い雨はほとんど降らなかったが、残念ながら富士山は姿を現さなかった。霊園から箱根へ向かうと少しずつ雨が降り出し、仙石原のハイランドホテルに到着した時はかなり大降りとなった。予定を変更し芦ノ湖畔へ行くのを止めて、ホテルで昼食後「彫刻の森美術館」を見学することにした。ここは10年以上もご無沙汰している。山崎さんの玉川学園小学校時代の友人、カナダ在住の堀内紀子さんの作品があるというので、期待していたところ実際「ネットの森」と称する鍋をひっくり返したような大きな木造りのテントにびっくりした。中々の大作品である。内部にはいろんなネットが張り巡らされ、ネットの上で子どもたちが嬌声を挙げながら遊んでいる。奇想天外のアイディアで、あまり日本では見かけられない作品だ。

 印象に残ったのはピカソ館で、館内には多くのピカソの作品が展示されていたが、やはりピカソらしくユニークな作品が目についた。中でも絵画では「女と四つの男の顔」「三人の人物と犬」とデッサン「花嫁衣裳のジャクリーヌ」18枚の3作品が興味深かった。前2つの絵は、始めに四つの顔が三つにしか見えなかったり、三人の人物が二人にしか見えなかったり、遊び心がいっぱいだった。デッサンは最後の妻ジャクリーヌの顔を少しずつ描いて完成過程の18枚を、その1枚1枚について完成作品と見立てて並べたものである。

 少しずつ雨が強くなり箱根から帰りのドライブは強い雨に打たれた。あまりに強い風雨に自由が丘で食事を取ることにしていたが、面倒なので予定を変えてわが家に立ち寄り、お寿司の出前を頼み、その後3人の友人を車で自由が丘駅まで送った。ふと見ると駅前のタクシー乗り場は長蛇の列だった。

 何はともあれ、大変な天候だったが、予定通り山崎さんのお墓参りと箱根行きを決行して結果的には良かった。夜になって雨は益々激しくなってきた。明日の午前中関東一円は大荒れのようだ。今日の走行距離は250㎞だった。

2013年10月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2345.2013年10月14日(月) 今年の天候は異常続き

 今年の天候は異常続きである。つい一昨日は明治8年気象庁が観測を開始して以来最高気温を示して東京都内は真夏日だった。何と気温は31.3℃だった。そして日本本土を襲う台風がやたらに多い。明日セルビアから一時帰国する山崎さんやゼミの仲間と、山崎さんのご両親の墓参のため富士霊園へ出かけ、その後箱根の彫刻の森美術館へ行く予定だが、どうも強い台風が襲ってくるらしい。それに伴い今日になって急激に秋らしい涼しさになった。すでに満を持している台風は26号というから例年に比べて多過ぎる。

 夕方近くなって駒沢公園にウォーキングに出かけたところ、落ち葉が舞い落ちてきて中々秋らしい風情が出てきた。3連休の最後の日ということもあり、多くのジョガーが走っていた。この3日間国体に続いて東京スポーツ祭と銘打った身障者の大会が行われた。通常の大会とは異なって沢山の機材が運び込まれていたようだった。報道によると身障者大会は年々盛んになっているが、受け入れる施設や会場が少なく、主催者が会場探しに苦慮していると聞く。何でも身障者大会は使用する器具が、車椅子のようなものだと床を傷つけるとして使用を断られるケースが多いそうだ。折角2020年東京オリンピックがパラリンピックともども開催が決まったので、これを機会に国民の目が身障者大会にも向けられたというのに、実際には中々上手くいかないものだ。

 さて、上手くいかないと言えば、アメリカ議会で与野党の対立から新年度の連邦政府予算が通らず国の業務がストップしたところが多く、また債務上限の引き上げができずいよいよデフォルト目前で、外国からも厳しい指摘を受けている。連邦政府も何とかこの危機を切り抜けようと懸命だが、話し合いが決着できず、債務上限の引き上げ期限は17日に迫っている。もし、議会の妥協がなければ世界経済が混乱し、アメリカの信用はガタ落ちとなる。アメリカを訪れた観光客から厳しい声が向けられている。さあアメリカどうする?

2013年10月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2344.2013年10月13日(日) 国を逃げ出す人々が増えた。

 あまり大きく報じられることはなかったが、アフリカ各地で暴動やテロが勃発し、国のありようが流動的で身に危険を感じた国民が母国を移民船によって逃れるケースが目立っている。それが、3日にその移民船がイタリア西南沖で転覆し、339人の大勢の死者を出したばかりだったが、11日にまた南部沖合いで多数の移民を乗せた船が転覆して現時点で34人の死者が確認されている。

 紛争続きの母国から必死の思いで逃れアフリカから南ヨーロッパへやって来る難民の数は増える一方で、目下経済危機下にある南ヨーロッパでは自国だけでは対処できず、ヨーロッパ全体で対応を強化すべきだとの声が出ている。イタリアとマルタに到着した移民は今年だけで、すでに3万2千人と前年の倍増である。とても施設では収容し切れず、地元では負担が増える一方である。バローゾEU委員長は、EU内で多くの人々が死ぬ現実は放置できないと収容施設の整備費用として緊急に約40億円を拠出すると表明した。これから先も同じような難題が次々と押し寄せてくるだろう。

 かつて、ベトナム戦争中にベトナムを逃れたボート・ピープルと呼ばれた人々が話題を浚ったが、その当時日本には難民を受け入れる法整備が充分でなく、日本から再び行き先を他国に求めて漂流を続けた例もあり、戦争や動乱下にあっては無力の人たちは、「残るも地獄、逃れるも地獄」を味わわされた。いま再びボート・ピープルの時代がやってきた。問題は難民が気の毒で何とかして助けてあげたいが、受け入れ支援してあげるだけの余力がどこにもあまりないことである。

 根本的な解決策は国民が逃げ出すような国そのものが、危険の火の粉を自ら取り払うことであるが、現状ではあまり明るい希望を持てない。人類が戦いを止めないのは歴史が証明しているが、それにしても少しでも減らすことはできないものだろうか。思想的な問題や弾圧による国外逃避のような自主的な国外への脱出ならともかく、ただ危険の故に国を捨てるというのではあまりにも無情ではないか。時は過ぎても人間には戦争を止める知恵が生まれてこない。それでは人間は考える葦ではないということか。

2013年10月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2343.2013年10月12日(土) 中国共産党政府の唯我独尊

 東南アジア諸国連合(ASEAN)会議で日本と中国が存在感の競い合いをしている。近年中国が経済力を高めるにつれて中国の存在感が強くなってきた。中国では国の威信を示さんがため、軍事力を背景に他国の都合を斟酌することなくマイペースでことを進める傾向を強め、随所に問題が浮かび上がっている。経済の好況も実態とは必ずしもそぐわなくなっている。かつて日本でも話題になった「花見酒経済」に似ている。いずれ終焉を迎える。

 その中国が今朝の朝日新聞によると、中国政府は共産党の方針を浸透させるためメディアに関わる全記者25万人を対象に記者としての免許更新試験を実施すると決めた。今や中国が共産国家であり、マルクス主義路線を歩んでいるとは誰1人として信じてはいないと思う。言論の自由、報道の自由、それにも増して民主主義が行われていない。自分たちの代表を選ぶ選挙が行われず、共産党内の閉鎖的な組織、国民不在の中で代表者が決定される。だが、それにも拘わらず政府は記者に対して出題で「マルクス主義報道観として共産党中央の方針と政治上一致し、世論を正確に導く」ことを求め、「ニュースと世論を党の政策に背く道具としてしない」ことも求めている。党に逆らうなと一方的に申し渡して報道の自由をまったく認めていない。真意は何なのか共産党政府の意向が理解できない。一部の中国人記者からは時間の無駄と手厳しい。

 こういう「自由は許さない。言う通りに従え」的なマルクスも目を廻すような「現代中国共産党」的発想はどこから生まれるのだろうか。誰が考えてもこんなナンセンスな問題を中国国内ではインテリと称される中国人ジャーナリストに突きつける気持ちが分らない。理解されるわけがない。まるで「スズメの学校」である。何としても彼らジャーナリストを枠内に収めようと考えたのだろうか。バブル共産主義とでも考える以外普通の神経ではちょっと考えられない。

 さて、朝日記者がブルネイのアセアン会議直後に、ビルマのテイン・セイン大統領に取材した記事が1面、12面に大きく報じられている。ビルマ政府首脳も少しずつ国際社会へ歩み寄りを見せているが、テイン・セイン氏は一昨年大統領に就任以来、それまでのキン・ニュン氏、キン・モン氏の強硬路線から態度を軟化させてきた。最大の問題で、かつ国際社会から非難されているのは、少数民族への対応である。特にバングラデッシュ国境周辺の少数民族、及び独立を叫んでいたカレン族の対応が心配されていたが、来月には停戦協定を結ぶという。

 本当に実現できるかどうかは不透明だが、ビルマ政府も国際社会からの孤立を避けるため、妥協を打ち出してきたようだ。これまで比較的友好関係を保ってきた中国との関係にも綻びが見え、あちこちに歪みが表れて来た。対中関係をもっと他の国々との関係の中で見直そうとの動きが出て来たのある。ここに日本が期待され食い込む余地がある。中国の善隣外交が実態としては、投資国より自分たちに利益還元の狙いがあることが漸く相手国に分ってきた。テイン・セイン大統領のインタビューでも日本への期待が窺える。かつて良好だった日本とビルマの関係が修復されるチャンスであり期待がかかる。

2013年10月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com