2423.2013年12月31日(火) 大晦日にこの1年を想い、来年を想う。

 月日の経つのが、年々早く感じられるようになった。今日は1年の締めくくりの大晦日である。昔風に言えば「大つごもり」というところだ。高校入学直前の春休みに従兄弟夫婦に誘われて樋口一葉の「十三夜」「大つごもり」「にごりえ」が一緒になったオムニバス映画を観たことがあるが、あの中で描写された明治時代の押し詰まった大つごもりの様子が、妙に印象強く思い出される。

 今年も心残りはあるが、まず大きな災いもなく、好きなことをやり悔いなく過ごすことができたことは良かったと思っている。いま掛かりきっているノン・フィクション「南の島の日系人大酋長の波瀾万丈」は春先には上梓したいと思っている。一昨日本欄に取り上げたように、幸い拙著の表紙帯の推薦文はA氏に書いていただくことになった。快く引き受けてくださることになったので、改めて昨日A氏へ拙稿を送ったところである。

 そのA氏とは前文化庁長官だった近藤誠一氏で、今年富士山の世界遺産登録に多大な貢献をされた方である。拙著では主人公の大酋長が湘南高の出身と語られたことから、その真偽についていろいろ混乱が生じている。その他にも佐々木信也さんに絡んだトピックも多い。従って母校湘南高校に関する記述、紹介表現が必然的に多くなっている。実は、近藤氏も私より7年後輩の湘南OBで、ペンクラブ例会で2度ほど話したことがある。そのご縁で推薦文をお願いした。近藤氏が湘南について知っている話、まったく知らない話も紹介したので、どう思われるか分らないが、推薦文を楽しみにしている。とにかく今年中に推薦文を書いていただける方が決まって良かったと思っている。

 今年も終わりかと思うと何となく感慨深いものがある。多少楽しみにしていたNHK紅白歌合戦も年々変質して、知っている歌手や歌も限られてつい年齢を感じさせられる。ただ、勝手な言い分を言えば、NHKは大勢の幅広い視聴者を対象にしている筈なので、もう少し年配者も親しめる歌手を出演させた方が良いのではないか。歌手の歌自体よりバックダンサーや舞台装置に注目が集まるような趣向は邪道ではないかと思うのだが・・・。確かに昔に比べて興味が薄れたことは間違いない。番組自体が曲がり角に差し掛かっているのかも知れない。

 その後除夜の鐘が鳴る。今日のテレビで、最近お寺では鐘をつく坊主がいなくなり、鐘の音も電気仕掛けで自動的に、かつ正確に鳴るように工夫されているお寺が多いと聞き、そこまで伝統文化は行き着いたかと思うと寂しい気もする。

 著述活動は大体マイペースで続けることができたと思う。HP上のブログも2007年以来今日で2423回連続して書き続けることができた。来年は数え年で言えば、喜寿を迎えることになるが2500回、再来年は3000回を書き続けられるよう健康には充分留意したい。

 ノン・フィクションを上梓したら、自分のこれまで発表したエッセイや短編をまとめて私家本にして上梓したいとも考えているし、このブログを1年分だけに限って印刷してみようかとも思っている。

 海外旅行も今年はノン・フィクションの件もあり、ミクロネシアへ取材旅行に出かけたが、来年はできればバルト3国か、モロッコに行ってみたいと思っている。

健康面では、今年は何といっても転んで75年の人生で初めて右手剥離骨折をし、3度の腹痛、膝関節炎をやってしまったが、風邪や内科系の病には罹らなかったことが幸いだった。4年前は体調が悪く紅白も観なかった。

 二男に娘が誕生して、これで5人の孫を授かった。幸せというべきであろう。かつては、毎日のように飲んでいたアルコールも今年は47日しか飲まなかった。つまり月たったの4回である。来年も健康に気をつけながら、残りの人生を前向きに生きて行きたいと思う。

 今年も今日で終わりだ。いよいよあと僅かで2014年を迎える。来年は第一次世界大戦が始まってちょうど100年になる。第3次大戦の雲がかからないよう願う。

2013年12月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2422.2013年12月30日(月) このまま安倍政権で良いのか。

 年末に際し考えさせられる。昨年12月の総選挙で圧勝し、7月の参院選でも民主党を破りねじれ現象を解消した自民党はいまや1強多弱の1強となり、向かうところ敵なしの勢いである。こうなると我々国民にとって怖いのは、批判を恐れず自分たちが佳しと考えれば何でもやってしまうことである。

 アベノミクス・ムードで一般庶民の感覚は別にして、今年の数字上の景気は確かに良くなった。今日の大納会で株価は9日連続して上げ続け、対先週末112円37銭高、日経平均16,291円となり昨年同日に比べて5,896円高、年間56.7%の値上がりぶりである。何と7年ぶりの高値で終わった。調子づいて大納会に立ち会ったのは、歴代首相の中では今日の安倍首相が初めてである。来年も「アベノミクスは買いです」とすっかりのぼせ上がっている。

 これだから安倍首相は何でもござれとばかり、反発を予想された靖国参拝も意に介さず強行したのだ。その結果は、中国や韓国からの非難ばかりでなく、西欧諸国やロシアからも反発を買っている。しかも最大の誤算はアメリカに対立ムードを煽っているとして失望感を与え、日米間に隙間風が噴出したことである。国のトップが先頭に立って、外交関係を悪化させ、国益を失わせようとしている。こういう不遜な総理大臣は、何とかレッド・カードを突きつけて退場を促したいところだ。

 沖縄普天間米軍基地移設問題などの難問も抱えたこの時期に、少々脚光を浴びていなかった原発再稼動問題が、11月に小泉前首相の原発ゼロ発言で勢いを削がれ、原発廃止の方向に向かっているのかと思いきや、むしろ原発推進派が力を得て国会議員電力族の間に徐々にネットワークが構築され、脱原発の声はかき消されそうだという。確かに国会議員は自民党議員が圧倒的多数を占め、国会内だけ見れば原発ゼロ派は少数派になった。

 自民党内に電力安定供給推進議員連盟なる原発推進派のネットワークが結成され、いまではその数は140人を超える。自民党全国会議員の約3分の1を占める。彼らの出身はほとんどが原発のある選挙区だ。原発を稼動しないと生活が維持できないと考える住民の支持を受けて、自分と住民のために動いている。

 彼ら原発推進派の戦略は、「再稼動を求め続ける。電力会社も廃炉を決めずにほとぼりが冷めるのを待つ。そのうち、原子力規制委員会のメンバーも入れ替わる」と原発再稼動のためにしたたかである。世論調査によれば、小泉元首相の原発ゼロへの支持は60%もあった。しかし、利益誘導型国会議員の増加と戦略により国民の支持を受けた原発ゼロ政策には大きな壁が立ちはだかっている。原発推進派は国が安全対策を講じれば、稼動は問題ないと考えているが、国の安全対策がどのくらい安全なのか分っていない。100%以上の安全なんて考えられないことぐらい分りそうなものだ。しかも、排出される使用済み燃料のゴミ処分の方法、特に処分場所がまったく不明瞭で未解決だというのに、なぜ原発を推進しようというのか。自分たちの利益のためだけではないのか。

 現状のまま来年も同じ状況が引き継がれていくなら、いずれわが国も大変大きなリスクを負うようなことになるのではないかと強く危惧している。

2013年12月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2421.2013年12月29日(日) 拙稿の推敲も大詰め

 いよいよ今年も押し詰まってきたという感じがする。昨日年賀状を投函したところだ。今年は約520枚で昨年とあまり変わらない。今年は欠礼のご挨拶状がいつもより多くなった気がする。毎年家族の訃報が定番だったが、今年は本人が亡くなったと奥様からいただいた葉書が目立った。親しかった友人、特に学生時代の友人の他界は格別に寂しい気がする。私はまだまだ黄泉の国へ行くわけには行かない。精々健康に留意してもう少し人生を謳歌したい。

 いま書いているノン・フィクションも原稿は大体仕上がった。ただ、内容をチェックしてもらっている方々からすべて回答が届いたわけではない。今日高校の歴史的事実についてよく知る先輩から回答をいただき、若干原稿に手を入れたところである。

 拙著表紙帯文の推薦文については先日著名なA氏にお願いしたところ、中々ご返事がなく諦めて、別の方にいまお願いしているところである。ところがその直後A氏から引き受けるというご返事をいただいた。A氏は高校の後輩で内容が母校に触れる点が多いということでも拙著の推薦人としては好都合だと思っていたので嬉しいところだが、別の方にも依頼したばかりで、A氏には別に依頼中の方のご返事次第と伝えてある。どうもタイミングが悪くなってA氏にはお待ちいただくことになってしまったが、一応納得していただいている。

 まだ校正済み原稿がすべては帰ってきていないが、早く原稿すべて推敲済みとして出版社と組版、写真の挿入などの全体像を打ち合わせしたいと願っている。でも正月休みに入ってしまったので、これは来年の楽しみというところか。

2013年12月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2420.2013年12月28日(土) 安倍首相靖国参拝で四面楚歌に

 安倍首相の靖国参拝が大きな問題となっている。世界中が首相の行動を非難していると言ってもいい。それだけ国際政治に緊張感をもたらすような言動を、なぜ首相本人のみならず周囲が止めることができなかったのだろうか。

 まず、首相本人は自分としては信念を貫き、自信を持って行動すべきだと考えていた。そのタイミングを狙っていた。偶々昨日総理大臣就任1年を迎えてタイミング的にピタリだと考えたようだ。

 しかし、その信念そのものが爆弾を抱えた問題であることが苦労知らずの本人には分っていない。戦争で国家のために亡くなった戦没者への哀悼の気持ちが強くなり、その人たちに対する尊崇の念が高まっていった。首相にはこの気持ちは日本人ならずとも世界共通の気持ちであり、国の犠牲者のためにお参りするのは、世界のリーダーが誰でも行う共通の作法であるとまで信じ込んでいた。

 首相もこれだけの反発は想像していなかったようだ。とりわけ同盟国アメリカとEUの非難にはびっくりしているようだ。だが、これこそお坊ちゃん首相のノーテンキぶりの面目躍如ではないか。

 気になるのは、安倍首相は自分で考え抜いたのではなく、戦犯だった祖父岸信介の気持ちや周囲の大人たちから影響を受けていることである。確かに戦争で生命を落された方々に対しては、国家として慰霊することは当然である。

 しかし、戦犯として日本を戦争に導き日本人のみならず、他国で多くの人々の命を奪い、多くの苦しみを与えたことは、許してはならない。故に罪の重い戦犯は国際法廷で断罪された。靖国にはそういう戦犯も祀られている。この点をはっきり分けて考えないといけない。首相の信念には一般の戦没者と同時に戦犯に対しても尊崇の念を感じているようだが、これが根本的な靖国参拝の間違いである。

 だからこそアメリカの国務長官と国防長官の来日時には、両長官は靖国神社へ参拝せずに、戦犯が合祀されていない千鳥が淵墓苑に参拝された。安倍首相がオバマ大統領もアーリントン国立墓地へ参拝するのと同じだと米紙に話したことに対して、敢えて両長官が本質を教えてやるかのように千鳥が淵へお参りした意味が首相にはよく分っていなかったようだ。

 首相は充分話せば理解してもらえると勘違いしているようだが、アメリカはただ失望しているばかりで、今後よほどのことがない限り間違ったナショナリズムを振り回す人物だと捉えられるだろう。民主党時代にやや奥歯に物が挟まったかの感じがした日米関係を元へ戻すと張り切って短絡思考的に考え行動した結果が、同盟国アメリカからも愛想を付かされかねない雲行きになってきた。安倍首相の罪は重いと言わざるを得ない。

 今朝の朝日新聞紙上にアメリカ外交問題評議会上級研究員のシーラ・スミス氏が安倍首相の行動を手厳しく批判している。中韓に対して外交努力に取り組むと考えていたが、そうではなかった。首相の行動は合理的な政策目標の追求よりイデオロギー的な動機に基づき、国家主義的な目標を追求しようとしている。それは日本の政治的な選択肢を狭めることにつながり、新しい安全保障環境への戦略的な適応が極めて重要な時期に日米の同盟関係を複雑にする。とまあこんな調子である。

 結局子どもの頃から周囲には、大臣クラスの人がうようよいて彼らと同じ空気を吸い、自分ではあまり勉強しないうちにある種の考えだけを刷り込まれ、甘やかされ、何の苦労もなく今日に至った結果が歪んだ発想を生み出す素になったのではないか。

 こういう一般とは別の人種がトップに君臨することは怖い。1強多弱の政界分布図ではあるが、この状態が続くようだと同じようなチョンボを再びやりかねない。早いところ安倍首相のような人物を政界から勇退させてもう少しバランス感覚がよく多面的に国家・国民のことを真剣に考えてくれる人にトップとして国をリードしてもらいたいものである。

 アベノミクスなんて調子のいいことを言っているが、言ってみれば、とんでもない食わせ者だったということである。

2013年12月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2419.2013年12月27日(金) 安倍首相が投じた頭が痛い問題

 大きな問題が2つも起きてしまった。まずそのひとつは、昨日安倍首相が靖国神社参拝を行ったことに対して、中韓両国のみならず、アメリカ、ロシア、EUなどから安倍首相の行動に対して理解し難いと呆れたコメントが発進されたことである。それはそうだ。誰だってそう思う。こんな行動さえ起こさなければ、大した問題もなかったのに7年前の総理大臣在任中に靖国参拝を行わなかったことが痛恨の極みだったと、昨日靖国参拝を強行して事態を悪化させてしまったことである。分りきったことをどうして周囲の茶坊主たちは、止めることができなかったのだろうか。

 ロシアは靖国参拝を世界で受け入れられている評価から日本社会を離れさせようとする試みだと決め付けている。彼らは第二次世界大戦終戦時における自分たちの勝ち戦による北方領土を正当化している。靖国に祀られている戦犯に対しても罪悪感を持っている。その戦犯に首相は最敬礼したのだ。こんな状態では、北方領土問題の解決は遠のくばかりである。

 韓国については、これまで日韓関係に断固とした立場の朴槿恵大統領に対して、韓国内やアメリカから強硬姿勢の見直しを迫られていたが、反って朴大統領の姿勢を正当化することになった。

 アメリカは、中韓との緊張関係を進ませないようアドバイスしたにも拘わらず、安倍首相がその反対の行動を取ったことに対して、国務省は失望したと不満を隠していない。

 こういうように対外的に世界中から顰蹙を買うような行為によって日本全体の信用を落とすことは、安倍首相が外交問題をこじらせ、国を率いていく資格がないということになるのではないだろうか。危なっかしくてこの先また似たような窮状に追い込まれるのではないかと思うと、お先真っ暗である。

 もうひとつの問題は、仲井真弘多・沖縄県知事が今日米軍普天間基地を辺野古へ移設するための国の埋め立て申請を承認したことである。早くも問題は沖縄中に波及し出した。辺野古市長、野党連合は知事の意向に明白に反対の意思表示をしている。

 知事がこれまでの態度を変えて、政府の対応を高く評価し、充分でないまでも立派な内容だと言うのは、少なくとも体制寄りに見える。確かに普天間の問題は軽減されるだろう。だが、沖縄から問題が消えたわけではない。回答書の内容が立派というなら、早くから県外移設を訴えていた基地問題を、政府と沖縄県だけの問題に留まらせず、政府が主導して全都道府県知事を招集して沖縄負担の軽減を話し合いさせることが大事ではないかと思う。

2013年12月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2418.2013年12月26日(木) ついにやったか。安倍首相、靖国神社参拝

 やってくれたかというのが率直な感想である。今日安倍晋三首相は安倍政権発足1年を機会に靖国神社に参拝した。現職首相が参拝するのは、小泉純一郎首相以来7年ぶりである。首相が戦没者に対して尊崇の念を表したいとの気持ちは、これまでにも聞かされているので、理解できないこともないが、中国、韓国が強く反対し、それが外交関係をスムーズに運ばせないひとつの原因となっている中で、相手国が嫌がる行為を国家を代表する人間が敢えて行うべきことであるかどうかぐらい考えて見れば分かりそうなものである。

 首相は中国や韓国の人々の気持ちを傷つける考えは毛頭ないと言っているが、首相の意に反して早くも両国から反発の声が上がっている。中韓両国が靖国参拝を非難するのは予想されたことである。韓国外交省は日韓関係をどうしたら良いのか理解できないとコメントを発し、中国外務省は強く抗議し厳しく非難すると述べたうえで、「絶対に受け入れられない。参拝は新たに重大な政治的障害を生む。日本は引き起こした結果に責任を負わなければならない」と強く反発している。これで北東アジアの安全保障の環境は厳しさを増してくることは明らかである。

 安倍首相以下政府首脳が中韓との外交関係はいまや底にあると考え、これ以上悪化することはないと考えたとすればあまりにも考えが甘い。安倍首相の気持ちは気持ちとして、国のトップが相手国の嫌うことを強引に行うことは、世界の平和と友好の観点からすれば明らかにマイナスである。外交的に、政治的に大きなリスクを背負うことになる。それでも強引にやってしまうということは中韓両国のみならず、他の国々から見てもあまり受け入れられることではない。実際かねがね日本と中韓間の対立を憂慮していたアメリカは、とりあえず失望しているとだけコメントした。そっとしておいた方が波風は立ち難いし、将来対立関係をほぐすにも問題は少ない。それを首相の参拝は一層外交関係を難しくして、当分事態の解決を遥か将来へ先送りしてしまった。

 翻ってこういう行為は国家国民のために奉仕すべき総理大臣として、許されることだろうか。国民に外交問題で心配させないということも政治家、特に総理大臣の責務ではないだろうか。

 どうして靖国神社参拝に拘るのか。御幣はあるが、最善の策がなければ、次善の策を考え検討しようとの発想がなぜ生まれてこないのだろうか。思いあがっているとしか思えない。

 これでまた、日本近海が騒がしくなる。国民としてはうんざりするが、これが安倍首相と政府としては思う壺なのだろうか。

2013年12月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2417.2013年12月25日(水) 来年度国家予算は大盤振る舞い

 昨日来年度の政府予算案が決まった。過去最大の96兆円である。年々予算案は拡大する一方で、借金は増え、いまでは先進国で最大の借金国となってしまった。税収は50兆円である。にもかかわらずその2倍を支出しようというのだ。この傾向に歯止めをかけようとの声が一向に盛り上がらず、選挙民からの要望に応えようとする小賢しい国会議員が地元のための費用の予算化を財務省に訴える(命じる)からこういう不自然な予算編成になる。

 かつては、口先だけにせよ財政再建をアピールした首相はいた。だが、いまでは首相や、ブレーキをかけるべき財務大臣が家来どもと一緒になって予算分取りに血眼になっている。どんどん大盤振る舞いをする。こんなことで財政再建なんかできるわけがない。今後わが国の財政事情は良くなる希望は持てず、悪くなる一方であろう。

 少子高齢化のわが国の実情を考えれば、社会保障費に約3分の1の30兆円強が計上されるのはある面で止むを得まい。だが、公共事業費は他の予算では考えられない対前年度12.9%のアップである。いわゆる道路族と称される利益誘導型議員の活躍によって、地元の社会資本に多額の資金を投入するからである。

 結局予算の全般的な公平支出、必要支出がなされないままに、毎年繰り返し無駄な公共投資が行われているのだ。来年度はオリンピック関連で事業費が一層増えるだろう。現在ある施設を転用するなり、改修して使用すれば良さそうなものに、新たな施設を作ろうとする。こうして施設はあるのにそれは遊休施設となり、大金を投じて新施設を作ろうというのである。これではいくら予算があっても足りる筈がない。

 防衛費もしかりである。対前年度2.8%の増額である。右傾化しつつある安倍首相の下では、ある程度予想されたことではある。ところが、なぜかきな臭い話が浮上してきた。問題山積の沖縄問題について、今日安倍首相と仲井真沖縄県知事との会談で政府の回答に対する知事のコメントが「驚くべき立派な内容」とヨイショして政府に対して感謝、感服していた。これで暗礁に乗り上げていた予定の普天間米軍基地の辺野古への移転が承認されるのではないだろうか。明後日知事が沖縄で決断を表明することになるが、一気に君子豹変してしまった。これから沖縄では議論沸騰となるだろう。

 さて、今日奄美群島が戦後日本に復帰してちょうど60年を迎えた。現在ノン・フィクションで取り扱っているミクロネシア連邦の面積がほぼ奄美大島と同じくらいである。昔のことになるが、中高生時代に応援していた先代横綱朝汐(潮)が懐かしく思い出される。すべていまや昔である。

2013年12月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2416.2013年12月24日(火) クリスマス・ディナー・ショーを楽しむ。

 午前中整形外科で一昨日痛んだ左膝関節炎の様子を診てもらった。その前夜酒を飲みすぎたことから膝に痛みが来たというのは考え難いとの診察だった。このまましばらく様子を見るということになった。一方、右手剥離骨折の方は大分回復しているが、手首がやや固まっているということからリハビリを継続するという条件付で包帯から解放されることになった。これで車は大分運転し易くなった。

 さて、今日はクリスマス・イブに当るが、ゼミの先輩利光さんご夫妻から以前にハイアット・リージェンシー東京のディナー・ショーに誘われていて妻とともに出かけた。私にとっては初めてこのような格調高いディナー・ショーを楽しむ機会だった。フランス料理のディナーも中々高級志向で美味しいただくことができて充分満足した。フォアグラを乗せた柔らかいステーキが絶品だったし、デザートも良かった。

 コンサートは、著名な青島広志の司会とピアノ伴奏に合せてソプラノ・山口道子、テノール・樋口達哉の歌声を堪能した。クリスマス名曲メドレーからイタリア・オペラの名曲と最後にマイ・フェア・レディから「一晩中踊り明かそう」で幕となった。

 車で出かけたためにアルコールを飲めなかったので、折角銘酒を楽しむ機会を得ながら味わえなかったのは惜しい気もするが、終演が9時半だったにも拘わらず1時間以内に帰宅することができたので、夜間外出の際の車は便利で、それはそれで佳しとする。内にも外にもクリスマス・ツリーが煌びやかで見事である。あまりこういう贅沢な機会はないが、時には好いものだと思う。来年もぜひこういう機会を楽しみたい。

2013年12月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2415.2013年12月23日(月) 天皇陛下80歳に

 天皇には今日80歳になられた。傘寿のお祝いである。傘寿のお祝いに先立って記者会見では最も印象に残っているでき事として、先の戦争で若者が命を落としたことだと述べられた。太平洋戦争戦没者への鎮魂のお気持ちが強いのである。両陛下は終戦50周年を機に国内では沖縄、広島、長崎などに続いて2005年にサイパン島へ慰霊巡拝された。いま執筆中のノン・フィクションではその辺りにも触れた。実はその2年前読売新聞でパラオ、ミクロネシア、マーシャルの3カ国を慰霊巡拝されると報道された。それが翌年中止と発表され、その中止の原因のひとつに、ノン・フィクションの主人公・アイザワ大酋長の早とちりがあったのではないかとの憶測が飛んでいた。

 天皇には、東日本大震災の被災者に対する同情のお気持ちも大分強いようで、被災地にも何度かお見舞いに足を運ばれている。80歳と言えば、普通の市井人ならもう第一線から引退している年齢である。にも拘らず、公務多忙で健康問題が心配される。流石に来年からは「敬老の日」の行事は、ご自分らも老人であるという立場上皇太子に、また「こどもの日」の行事には対象者とはあまりにも年齢が離れたということで、これも皇太子に譲られるようだ。

 両陛下のお人柄が影響していると思うが、国民は敬愛の気持ちを抱いていると思う。これは日本人のみならず、外国人の間でも温かく受け止められているようだ。それが、つい先日のインド再訪にも見られた。いつまでもご健康で幸せな生活を送ってほしいと願っている。

2013年12月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2414.2013年12月22日(日) 酒量の減少が関節炎に影響か。

 明け方近くなって突然のように左膝の痛みが尋常でなく、ついに目が覚めてしまった。こんなことは初めてである。原因が分らない。今月初かかりつけの松本整形外科医院で関節炎と診断され、それなりの処方「温めない」「動かさない」「使わない」を守るようアドバイスされたが、中々医師の言うとおりじっとしているわけにもいかないので、格別具合が悪くなければ多少は「温め」「動かし」「使って」生活した挙句がこの有様である。あまりの痛さに立ち上ってしまった。

 妻に言わせれば、昨晩の深酒が効いたのではないかしらとのこと。そうだとは言えないが、最近あまり酒を飲まないので、幾分弱アルコール体質になっていたところへ、昨晩大学ゼミの仲間11人で下北沢の「JACK POT」なる「牡蠣」専門レストランでうまい牡蠣を食いすぎ、ワインを飲みすぎたせいだろうか。

 午後になって漸く痛みは退いてきたが、これがくせになると困ると思っている。でも階段の上下はやはりきつい。今年は突然腹痛になったケースが3度ばかりあったが、情けないことにここで関節炎にも罹ってしまった。健康人間だとやや自信過剰気味だったが、やはり加齢とともに人並みになってきた。

 それにしてももし本当に酒量が落ちたせいで、関節炎に悪影響を与えるとしたら少し考えなければいけないかなと思っている。最近は、自宅でまったく飲まなくなって、夜外で飲む機会も減ったこともあり、毎月5回ぐらいしか飲まなくなった。大幅に減ったので、多分昔の仲間が聞いたらびっくりするだろう。しかし、本当に酒を飲む機会は減少したし、以前のようにそれほど飲みたいという気にもならない。ともかく近い内に医院で診てもらうので、酒がこんな風にマイナス効果があるのかどうかを聞いてみたい。

2013年12月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com