2347.2013年10月16日(水) おかしな話が多いなぁ。

 台風26号が直撃して昨夜半は風雨が激しかったようだ。今年3月に地下化が実現した小田急・下北沢駅でも駅構内に水が流れ込み線路が冠水して長い間運行が停まった。私は疲れのせいで、昨夜11時に床に就き今朝8時過ぎまでまったく目が覚めることはなかったが、妻はあまりにも激しい雨音に眠れなかったと言っていた。今朝起きたら空は青く、台風一過の風情である。

 ところが、台風は各地に大きな爪痕を残した。伊豆大島では山が崩れ土砂が流れ込み住宅を埋め尽くして多数の被害者を生んだ。現時点で17名が亡くなり、43名が安否不明という惨事である。気象庁や警察が住民に避難勧告をするよう町に伝えたが、町は避難警告を発令せず多数の犠牲者を出してしまった。公務で島外にいた町長は、今日の記者会見で真夜中に沢が決壊した状況で避難勧告を出せば、反って犠牲者が増えると判断して勧告を出さなかったとおかしな発言をしていた。

 おかしいと言えば、昨日召集された臨時国会で冒頭所信表明演説を行った安倍首相の演説骨子が、昨日の各夕刊3版に要旨として紹介された。首相の演説は午後1時に行われたが、昨日の夕刊3版は正午に印刷されたわけである。つまり、衆議院議員を前に首相が演説した時には、その要旨はすでに新聞社に手渡され輪転機にかけられていたことになる。国会議員に語り伝えられるより前にすでに首相の演説要旨が印刷されていたという奇怪なことがあった。実におかしなことである。これを舐められた国会議員が何とも言わないことが、もうひとつの不思議である。

 話が飛ぶが、今朝の朝日朝刊スポーツ欄に西村欣也編集委員が、プロ野球クライマックス・シリーズ最終ステージの巨人対広島戦についてナンセンスな持論を展開している。セ・リーグのペナントレースで負け越した広島が日本シリーズに出場することに、私同様多くの疑問の声が挙がっているが、西村氏は野球協約で決まったことで現時点では問題ないと偏屈な考えを述べている。協約上問題はないことは分るが、現実にシーズンで勝てなかったチームが短期に勝つようなチームを勝者と認めることがおかしいと言っているのである。更に悪乗りして西村氏は下克上が面白いと言っている。加えて短期決戦なら長期の覇者に勝つ可能性があり、それを観てみたいとペナントレース優勝の価値を否定するがごときことまで述べている。これが大朝日編集委員の空気が読めない姿である。まったくお話にならない。

2013年10月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com