2346.2013年10月15日(火) セルビアの友人・山崎洋さんのご両親のお墓参りへ

 明日午前中に10年に一度という大型台風26号が襲うので、今日午後から今夜半にかけて雨が強くなるという天気予報を聞き、一旦は予定した富士霊園詣でを取り止めようかと考えた。しかし、肝心の山崎洋さんと昨夜中に連絡が取れず雨を覚悟で出かけることにした。

 山崎さんのご両親、父ブランコ・ド・ブケリッチ氏と母山崎淑子さんは生前願っていた富士山を望む富士霊園に眠っておられる。山崎さんはベオグラードから一時帰国する都度都合がつけば、この霊園にご両親をお参りしているようだ。ブケリッチ氏は言わずと知れた、スパイ・ゾルゲ事件の主役ゾルゲの片腕だった人で終戦の年に網走刑務所で獄死された悲劇の人である。

 新宿に立ち寄って山崎さんとゼミの仲間、同級の須藤くんと1年後輩の赤松くんをピックアップして東名高速に乗り御殿場までやって来たのは良いが、カーナビの操作ミスで東名御殿場インター出口周辺を周回した後、漸く富士霊園に辿り着いた。幸い雨はほとんど降らなかったが、残念ながら富士山は姿を現さなかった。霊園から箱根へ向かうと少しずつ雨が降り出し、仙石原のハイランドホテルに到着した時はかなり大降りとなった。予定を変更し芦ノ湖畔へ行くのを止めて、ホテルで昼食後「彫刻の森美術館」を見学することにした。ここは10年以上もご無沙汰している。山崎さんの玉川学園小学校時代の友人、カナダ在住の堀内紀子さんの作品があるというので、期待していたところ実際「ネットの森」と称する鍋をひっくり返したような大きな木造りのテントにびっくりした。中々の大作品である。内部にはいろんなネットが張り巡らされ、ネットの上で子どもたちが嬌声を挙げながら遊んでいる。奇想天外のアイディアで、あまり日本では見かけられない作品だ。

 印象に残ったのはピカソ館で、館内には多くのピカソの作品が展示されていたが、やはりピカソらしくユニークな作品が目についた。中でも絵画では「女と四つの男の顔」「三人の人物と犬」とデッサン「花嫁衣裳のジャクリーヌ」18枚の3作品が興味深かった。前2つの絵は、始めに四つの顔が三つにしか見えなかったり、三人の人物が二人にしか見えなかったり、遊び心がいっぱいだった。デッサンは最後の妻ジャクリーヌの顔を少しずつ描いて完成過程の18枚を、その1枚1枚について完成作品と見立てて並べたものである。

 少しずつ雨が強くなり箱根から帰りのドライブは強い雨に打たれた。あまりに強い風雨に自由が丘で食事を取ることにしていたが、面倒なので予定を変えてわが家に立ち寄り、お寿司の出前を頼み、その後3人の友人を車で自由が丘駅まで送った。ふと見ると駅前のタクシー乗り場は長蛇の列だった。

 何はともあれ、大変な天候だったが、予定通り山崎さんのお墓参りと箱根行きを決行して結果的には良かった。夜になって雨は益々激しくなってきた。明日の午前中関東一円は大荒れのようだ。今日の走行距離は250㎞だった。

2013年10月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com