今日が期限とされ、世界中から不安視されていたアメリカ政府の連邦債務上限の縛りを来年2月まで凍結し、国債発行などによる資金の借り入れを認める法案がアメリカ議会上下両院で可決された。取り敢えず財政不安の急場を凌いだが、アメリカ議会では納得して承認したわけではない。依然としてアメリカは多額の債務の火種を抱えている。また、来年2月になったら同じ問題が襲ってくるが、今度はもう少し懸命な対処をしてもらいたいものである。
とにかくこれにより当面債務不履行(デフォルト)が回避されることになり、これを受けてNY株式市場は大幅に反発した。東京証券市場もこれを好感し、取り敢えず日経平均は対前日119円プラスとなった。
ところで、すでに決定していたアメリカの駐日大使キャロライン・ケネディさんの議会承認もこれで漸く実現し、早晩日本へ着任される。ちょうど父ケネディ大統領が暗殺された50年前の事件当日直前に来日されるようだ。私にとっては学生生活を終えて社会人1年生として駅の現場に勤務していた時の、あの衝撃的な事件は忘れようにも忘れられない。とりつかれるように1975年6月アメリカ自然食品協会全米大会に出席した帰路、ダラスへ立ち寄り元の銃撃現場でその後ケネディ記念館となった教科書会社倉庫まで行ってしまった。
さて、いま取り掛かっているノン・フィクション作品ではミクロネシア連邦を取り扱っているが、今日ミクロネシア連邦のジョン・フリッツ大使夫妻より、エマニュエル・モリ大統領名でミクロネシア連邦独立27周年と、日本とミクロネシア連邦外交関係樹立25周年を祝う記念レセプションの招待状をいただいた。フリッツ大使はもちろん、森喜朗元首相も出席されると思うので久しぶりにお2人にお会いしてお話を伺いたいと思っている。
ただ、森元首相がススム・アイザワ大酋長の生前大酋長から贈られたという無人島「モリ島」は、6月に現地を訪れた時大酋長の娘ナンシーさんらはその存在をまったく知らないと言っていたので、森さんにその事実を話すとご機嫌を損ねる恐れもあり無人島贈呈の話はしない方が良いのではないかと思っている。