462.2008年8月18日(月) マラソン出場選手の健康管理の責任

 昨日行われた北京オリンピックの女子マラソンに出場した土佐礼子選手が、右足の痛みから途中でレースを棄権した。元々土佐選手は左足に外反母趾を抱えていたが、これまであまり大きく報道されることがなかったし、本人もあまり口にするようなことはなかった。野口みずき選手が棄権を公表した時も、残る2人で野口の分も頑張ると言っていたが、何とその時点では右足に痛みがあったようだし、練習も1ヶ月間やっていなかったという。熱に浮かれた日本陸連幹部連は、そもそもレース本番1ヶ月前になって練習をほとんどやっていない選手が、過酷なレースで勝てると本気で思っていたのだろうか。その後野口選手の故障が判明するや、土佐選手らは彼女の分も頑張ると言ったり、こういう不可解な言動とその経緯を考えてみると、今回のケースは本人、コーチを含めて日本陸連全体としての責任が問われるのではないかと思う。

 オリンピックに大金を注ぎ込み、日本中1億総フィーバーとなって、マス・メディアも狂ったように派手に報道している。最近では女子マラソン競技も4大会連続メダルを獲得して、有力なメダル種目となって怖いもの知らずとなり、陸連も女子マラソン関係者を少々甘く見過ぎたのではないだろうか。

 何が尋常ではないかと言えば、棄権と欠場が、これまでの報道されるニュースの中から一向見えなかったことだ。あまりにも発表のタイミングが悪過ぎる。これだけ大事なレースに、日本中の期待の目を向けさせておいて、一方的に病気ですから止むを得ませんというのは、当事者が万端すべてを尽くしたというならともかく、今までの経緯だけでは釈然としない。野口選手の場合にしろ、土佐選手のケースにしろ、3人の代表選手の内、2人も満足な体調ではなかった。その一方で、1人決めていた補欠選手を早々にキャンセルしている。

 怪我や病気はどんな人間も避けられない。しかし、それを防ぐ工夫と知恵、さらに不測の事態に備える対応策は常に考えておくことがリスク・マネジメントではないだろうか。そういう意味では、両選手の取り巻きと日本陸連執行部のお粗末な健康管理と事前・事後対策に疑問符をつけておきたい。

2008年8月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

461.2008年8月17日(日) 戦争についてもっと話す機会を

 終戦の日、オリンピックにかき消された戦没者追悼について、新聞やテレビの討論番組でもやはり話題になっていた。テレビの討論会に出演するような人が、すでに圧倒的に戦後生まれが多くなり、彼らがいわゆる戦争を知らない世代であり、こういう人たちだけで議論することが果たして的を射ているのかどうか疑問にさえ思っている。

 それでも15日の追悼式で河野衆議院議長が式辞の中で述べた、新しい追悼施設建設について、日本遺族会会長でもある自民党の古賀誠氏は河野案には賛成だが、そのためには、前提として遺族会内部がひとつにまとまることと、靖国神社の了解を得ることが必要だと述べていた。

 別の番組では、日本では先の大戦の反省が成されていないと厳しく指摘した評論家がいた。いつも喉元過ぎれば熱さを忘れる。広島や長崎の原爆慰霊碑に訴えるように書かれている「2度とこの悲惨な過ちは繰り返しません」の誓いの言葉は、その場では強い説得力を持つが、言い放しになって、それから一歩も「2度と繰り返しません」の方向へ進んでいないと指摘していた。つまり、広島や長崎の言葉、言い換えるなら「反戦の誓い」の一方で、日本政府はイラクへ給油活動を行い間接的ではあるが戦争に加担している。アフガニスタンへもPKO部隊を派遣しようとしている。慰霊碑の前では、残酷な戦争は繰り返さないとあれだけ固く誓っていながら、現実には新しい戦争に次々に関わっている。あれだけ多くの犠牲者を生んだ先の戦争が、まったく反省にはなっていないのだ。これでは徴兵されて亡くなった兵士や遺族、巻き込まれて亡くなった一般市民は浮かばれない。せめて終戦の日には、こういう問題を国民が真剣に考えてみる習慣を持ちたいものである。

 さらに、数日前明らかになった東条英機の終戦直前の直筆の日記が見つかった。敗戦を覚悟しながらも、国民の愛国魂の欠如を嘆いているというからふざけるなと言いたい。東條には軍人らしい潔さがない。大勢の部下を預かる軍隊には、いてはいけない、上官にしてはならない軍人だった。関東軍参謀長の傍ら、国際法で禁じられた中国におけるアヘン売買の総元締めという悪役まで務めながら、自らの責任を逃れ、その罪をすべて国民に被せようとした。その最低の軍人が東條英樹だった。今も戦没者の英霊を靖国神社から分祀することについて、頑なに反対しているのはその東條の遺族である。

2008年8月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

460.2008年8月16日(土) ロシアとグルジアの停戦は実現するか?

 ロシア・グルジアの戦争が解決する見通しと可能性が薄くなってきた。ロシアが一向に軍隊を撤退させようとの気がないからである。アメリカが烈火の如く怒っているが、EUは割合冷静である。アメリカやEUは、まず戦闘が始まったときの状態に戻すことを合意事項に入れた。ところが、ロシアはその状態だとサアカシビリ・グルジア大統領に不満を抱く南オセチア自治区の住民が弾圧され、民族浄化されると称して、進軍した軍隊をそのまま駐屯させたままだ。

 これまでにも停戦合意、合意と伝えられながら、どうも口約束だけなのか、或いは合意文書に署名したのか、分りにくかったが、署名まではしていなかったようだ。グルジアはアメリカに説得され、「停戦と軍の撤退」を盛り込んだ和平六原則「和平合意文書」に署名して、アメリカのライス国務長官に提出した。ライス長官はロシアにも同じく署名を要求しているが、むしろ新たな軍事作戦を展開し出したもようだ。

 ロシアには、アメリカの口出しや仲介に簡単に応じられない強い決意がある。このところ、旧社会主義国のロシア離れに歯止めがかからないところへ、先日アメリカのチェコへの核弾道弾配備とか、同じようにポーランドへのミサイル配備とか、ロシアにとっては仮想敵国と見られて腹の虫が収まらない。アメリカの仕打ちに対する不満が積もり積もった私怨が、この機に乗じて親ロ派の多い南オセチア自治区をロシアの衛星国として取り込んでしまおうと思っているに違いない。同じように親ロ住民の多い、アブハジア自治区も、グルジアから独立させてロシアの同盟国として、ロシアは勢力拡大を図っていく狙いがある。しかし、今のままロシアが戦線を拡大させても、国際世論はロシアの行動を容認しないだろう。さあ、ロシアはこれからどう出るか。今は、冷静で両国の仲介役を務めている、フランスやドイツもいつまでも黙って見ていない。

 さて、昨日の北京五輪は、柔道男子の100kg超級で、石井慧選手が見事「金」を獲得した。今日は、女子レスリングで期待通り吉田沙保里選手が連覇した。そのほかにも銀、銅メダルを獲った選手もいて、前回ほどではないにせよ、結構日本選手も頑張っている。

 夜遅く23:30(日本時間)に行われた陸上男子100m決勝を期待していた。準決勝で、世界一トリオと言われたジャマイカのパウエル、ボルト、アメリカのゲイの内、ゲイが決勝へ残れず、ジャマイカ同士の同士討ちとなった。結果として若いボルトの圧勝だった。9.69秒の世界新、しかも最後は横を向いて流しながらテープを切るゴールインだった。こんなに強い短距離ランナーは見たことがない。度肝を抜かれたといったらいいだろうか。世界には凄い選手がいるものだとつくづく思う。

 それにしても、開会して9日目になるが、体重制の競技が続いているせいか、ヨーロッパ勢にやや元気がなく、アジアに勢いがある。中国のメダル獲得数はダントツ・トップで、次いでアメリカ、韓国と続き、日本は7位である。かつてメダル獲得争いをしていた旧ソ連、チェコ、ポーランド等の旧社会主義国はどうしたのか。

2008年8月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

459.2008年8月15日(金) 終戦の日を静かに迎えたい。

 63年目の終戦の日を迎えた。この記念すべき日だけは、静かに過ごし考えたい一日であるが、例によって北京五輪の騒々しさで静謐はどこかへ飛んでしまった。朝から晩までオリンピック、オリンピックとマス・メディアは大騒ぎである。

 そのせいでいつも中国、韓国が注視する靖国参拝が、大きな話題とはならなかった。日本も福田首相以下ほとんどの閣僚が参拝しなかったこともあって、関心そのものが低かったように見える。ただ、オリンピックのお祭騒ぎの中で、大切な問題が見過ごされるようでは、困ったことであるし、由々しきことだと思う。

 今日の全国戦没者追悼式で、河野洋平衆議院議長が「政府が特定の宗教によらない、すべての人が思いを一にして追悼できる施設の設置について真剣に検討を」と式辞を述べた。かつて新追悼施設建設案が真剣に検討されたこともあった。ところが、語弊があるが、いつの間にかあやふやになってしまった。福田首相が官房長官時代に私的懇談会で提言されたものである。靖国神社は国の代表者が参拝するととかく反発を買うので、現状を維持したまま、国として国民誰もがお参りすることが出来る、新たな追悼施設を建設することを考えた方がよいと思っている。

 テレビがオリンピックに占領されている中で、終戦とか戦争がどんな風に取り上げられるかと見ていたが、NHK以外は特集番組を組んでいなかった。NHKの夜の1時間番組では、レイテ島から生還した人たちの声を伝えていた。レイテ島には、一度訪れたことがあるが、ここは大岡昇平の「レイテ戦記」でも知られるようになった。私は主にビルマに展開された陸軍航空隊に関わったので、帰られた方から聞く話は、今日の生存者の話ほど悲惨ではなかったが、ビルマでもコヒマ・インパール方面は派遣された歩兵部隊が悲惨な目に遭ったと随分耳にした。

 年々旧軍人、遺族がお亡くなりになられ、戦争も風化していくのではないかという声を聞く。怖いのは、自分たちさえ良ければ他はどうでもいいという考えが表れるようになると、戦争は確実に風化していくだろう。その意味では、今年の北京五輪のバカ騒ぎは、戦争風化の悪しき見本ではないだろうか。

 さて、次作品「停年オヤジの海外武者修行」の出版打ち合わせのため、早稲田出版の大塚靖敏編集長に初めて会い、契約、写真、推薦文、出版までの予定等について話し合った。年内に発行される予定であるが、前著が11月上旬に再販されるので、この後両書のセールス・ケアをどうしようかと考えている。まあもう少しのんびり、じっくり考えてみようと思う。

2008年8月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

458.2008年8月14日(木) 日本の「合意」形成は大丈夫か?

 北島が100m平泳ぎで金を獲った! 有言実行の選手だ。やはりアテネ大会で金を獲った連覇以外、金は獲れないという北京五輪伝説は今日も現実だった。その意味では、日本選手団の主将で、男子柔道の100kg級に出場し、連覇を目指した鈴木桂治選手に大いに期待がかかっていたが、緒戦で一本負け、敗者復活戦で一本負けとあっけなく期待を裏切ってしまった。北島選手のアテネ大会に続いて2種目「金」というのは、日本人として初めての偉業である。あの落ち着いた態度と計算したうえでの泳ぎっぷりは、見事というしかない。男子体操個人総合もよくやったと思う。19歳で初出場の内村航平選手が、「あん馬」で落下しながらも立ち直り銀メダルを獲得した。エースの冨田洋之選手も「吊り輪」から落ちなければ、メダルを獲得していただろう。個人総合で4位だった。

 ところで、「合意術」を勉強しつつある中で、二つの合意が気になった。一つは拉致被害者に関する北朝鮮の再調査を今秋までに終えることを目指すことで日朝両国が「合意」したことである。

もう一つは、グルジアとロシアの停戦に関する「合意」である。

 第一の合意は、本当の合意ではない。相変わらず北朝鮮は、日本から経済制裁解除を得ようと日本の腹を探っているように見えるだけで、「合意=当事者の意思の一致」とはかけ離れている。いつもながらのポーズに過ぎない。

 第二の合意は、戦争の当事者同士が停戦に「合意」していながら、相変わらず一方のロシア軍が軍隊を撤収させないことで、実情とは別に、ケース・バイ・ケースによって、言葉を巧みに都合の良いように使い分けることがあることを教えてくれた。当事者の意思が合致しながら、不満が出て相手を非難したり、友好国からも厳しく糾弾されるというのは、厳密に言って「合意」とは言えないのではないか。

 さて、翻って日本の外交交渉における「合意」はどうだろうか。今まで知る限りでは、相手の意思をある程度聞き及ぶことはあっても、日本の意思を相手国に伝え、理解を得ることは極めて不得意である。一番問題なのは、日本の外交官は現場の最前線における交渉実務に疎いことではないか。それは、現場の空気を知り、現場の人たちを知り、現場の実態に理解を示すことであり、当然土地の人々との正面切っての付き合い、接触、交流が欠かせない。こういう実態を認識することによって、合意には何が必要か、また判断基準として現場の空気が大切だということが分ってくる。その点から考えると、日本の外交官はあまり現地人、特に普通の市民との付き合いがないようで、これでは「合意」形成は難しいのではないかと考えざるを得ない。

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457.2008年8月13日(水) 合意術とは?

 夕方になって京王線・聖蹟桜ヶ丘駅周辺の居酒屋へ出かけた。「知研」の久恒啓一理事長、八木哲郎会長、秋田英澪子事務局長のトップ3がこれからの運営方針を検討する機会に、会長が私も加わって月末の岩手県気仙広域連合の職員研修について話し合いましょうとお誘いいただいたからである。特に、これまで「図解」だけを指導してきたが、新たに「合意術」について講義しなければならない。まだ、この「合意術」が世間一般に充分浸透していない嫌いがある。私も門外漢であり、講義は八木会長が担当してくれることになっているが、傍にいて超然としているわけにもいかず、これから急遽勉強し、当日教室で使用するパワーポイントのスライドを作成したいと考えている。

 その席上で恒理事長から日経新聞社発行の著書「合意術」をご恵贈いただいたので、とにかく読んで講義の折には、ある程度理解できて、質問に答えられるレベルまでには到達したいと考えている。

 今日の北京五輪の結果は、女子柔道で上野雅恵選手が連覇した以外に、水泳200mバタで松田丈志選手が銅メダル、フェンシング男子フルーレで太田雄貴選手が銀メダルを獲得した。女子体操団体も善戦して5位入賞となった。特筆すべきは、フェンシングでメダル獲得は初めての快挙である。しかし、金メダルは、すべて連覇というのがいかにも不思議である。明日は男子水泳200m平泳ぎで、北島康介選手が連覇で金を獲ってくれるか。

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456.2008年8月12日(火) 「読取革命」という便利なソフト

 「読取革命」というパナソニックが販売しているPCソフトがある。バージョンアップ版で、6,800円だから、少々値は張るが、こんな便利で革命的なソフトがあるとは知らなかった。PC講師から勧められソフトを購入したが、印刷物が鮮明であれば、ほとんど復元できる。元の原稿がなくても印刷物(勿論鮮明なものほどよい)さえあれば、スキャナーを使うことによってかなり正確に復元できる。今日もHP上の自分の論考やエッセイの中で、タイトルだけで文章が載っていない文をこの「読取革命」によって復活させ、リンクして、4つばかりHPへアップした。

 念のために40年ぐらい前に発行された、ガリ版印刷の古い冊子の文字起しをやってみたところ、さすがにこればかりは相当手を入れないとまともな文章に戻らない。やはり癖のある文字や、画数の多い漢字などは、他の文字に変換されるケースが多い。漢字が似ている文字や、平仮名に変換されて修正に相当時間がかかる。まあしかし、ガリ版の文字起しなんか他にはないので、今後安心してどんな印刷文でも文字起しができることが分った。こうなれば、一応これまでに書いた文章の形さえ残っていれば、文章が復元できるので、記録文集をまとめて冊子として印刷することが可能である。

 さて、気になっていたグルジア情勢が急転直下解決しそうな芽が出てきた。予断は許さないが、メドベージェフ・ロシア大統領がロシア軍のグルジアからの撤退命令を出した。その前後にクシュネル仏外相とも会っているので、その影響もあるかも知れない。アメリカ政府はかなりきつい調子でロシアの侵略的行動を非難している。それにしても、よくロシアが本性を隠して撤退に踏み切ったものである。それでいて停戦交渉の当事者としては、サーカシビリ大統領を相手にしないと言っている。反ロ的言動のサーカシビリ大統領がよほど気に入らないと見える。しかし、子どもの喧嘩ではあるまいに、民主的手段によりグルジア国民から選挙で正当に選ばれた人物を相手にせずとは、開いた口が塞がらない。これは一種の内政干渉ではないだろうか。伝来のロシアの覇権主義、領土拡大主義には、毎度うんざりしているところだが、今回はさっと撤収したのは他に思惑があってのことだろうと邪推したくなる。ロシアと国境を接している国家は、苦労が絶えないと思う。日本は国境を接していない北方領土でさえ、ロシアにはほとほと手を焼いている。昔の南北樺太のような境界線があったら、ロシアにはどんどん侵略されて結局オホーツク海へ落とされてしまう。現実に存在する覇権国家とは、よほど戦略を練って今までのお行儀ばかり良い外務省式の付き合いではなく、現場で腹を割って付き合う外務官僚の養成が必要になるのではないか。

 もうひとつ救いようがない国家がある。北朝鮮である。国民が国民すべて、あんな理不尽な政治統制、外交交渉を求めているわけではない。昨日から中国の瀋陽市で日朝会談が行われているが、「ああ言えばこう言う」北朝鮮方式で今回も拉致問題が主題だけに、前進はほとんど期待できない。それでいて前進しなければ、北朝鮮はその責任はすべて日本側にあると言うであろう。こういう世にも不思議な国がある。外交というのは、確かに一筋縄では行かない。特に、北朝鮮のような国家の体を成していない国との交渉、ロシアのような覇権主義国家、そして戦後教育の中で愛国主義を間違えて教えてしまった中国などとは、相当の覚悟をして付き合わないと貧乏くじを引くことになる。政治家はこういうことが分っているだろうか。

 今日のおめでたいニュースは、女子柔道で谷本歩実選手が、北島、内柴選手に続き、連覇達成したことである。男子体操は銀メダルだったが、これだって上々の首尾ではないか。

 また、新彊ウィグル自治区で小さなテロ事件があったようだ。

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455.2008年8月11日(月) 外相はどこの国の政治家か?

 昨日朝のNHK政治討論番組のさわりが再放送されるのを昨夜のニュース番組で見た。その中で高村外相の節度のない発言には失望するとともに、日本の外務大臣というのは、この程度の脳みそしか持ち合わせていないのかと呆れ果てた。

 先日明らかになった中国製毒入りギョーザ事件に関する情報公開の遅れについて、外相はこう述べた。「相手(中国)から今公開すると捜査に差し支えるので、しばらく公表しないでくれと言われた。相手がこちらを信用してそう要求しているのに、当方で一方的に情報公開したら、以降重要な情報は入ってこない。これは情報の世界では常識的なことである」と言ってのけたのである。こんなことは事と次第による。そんな区別もできない、この大臣のオツムはどうなっているのか。外務大臣というのは、国益のために外国の高官と話し合い、国家の利益を背に相手国に対して丁々発止と言うべきことは主張し、相手が間違っていればその間違いや矛盾を指摘して、諭すがごとく間違いを糾し、事態を現状より好転させるというのが職務とその責任ではないか。ところが高村外相は、自国の立場を主張するより、相手国の言い分と都合のみを黙って汲み取っている。外相たるもの、こんな硬直的なロジックしか分らないのか。

 情報を受けた段階で、これはギョーザ事件発生の経緯と事実関係の不透明さから考えて、トップ・ランクの重要な情報だと知るべきだ。中国が言っているのは、自分たちの虫の好い都合であって被害に遭った日本人のことはまったく考えていない。被害者が誰で、加害者が誰であるかをまずお互いに確認しあうべきである。そのうえで、日本は論理的に、かつ常識的に中国を説得すべきだった。公開することが両国国民の疑心暗鬼を解く、両国にとって最良の方法だと。だから、とりあえず情報公開して、その前提で改めて解決策を講じましょうというのが普通の常識である。それを相手がこう望んでいるから、こうしてあげるのが筋だと考えているとしたら、高村外相は外相としての器ではないし、その資格はないと思う。即刻辞職すべきである。外務省の役人は、当の大臣以下世間知らずが多すぎる。「世間一般の常識は外務省の非常識、世間の非常識は外務省の常識」などと揶揄されぬよう、もう少し毅然として外交交渉に当ってもらいたいものである。

 気になっていたグルジア情勢が混沌としてきた。昨日グルジアが南オセチア自治区から軍隊を撤退させた。これを機会にグルジア政府はロシアに対して、停戦を呼びかけていた。仲介したクシュネル仏外相が両国を訪れ、グルジアからは停戦受託書を預かったが、覇権国家ロシアは停戦を拒否した。プーチン首相はグルジアが南オセチアで民族浄化を行っていると一方的にグルジアを非難するばかりだ。今日になって一旦は撤退させたグルジアが再び南オセチアへ軍隊を出動させた。こうなると泥沼状態で、徐々に深みにはまっていく。国連事務総長、アメリカもロシアを非難している。これでは当分停戦は望み薄である。 

 今日の明るいニュースは、水泳で北島康介選手が、100m平泳ぎで前回に続き、金メダルを獲得したことである。しかも世界記録樹立である。アテネ大会後のスランプ、周りの雑音やプレッシャーに負けず、逆にそれをバネにして力に変える術を身につけている。そしてここ一番でエンジン全開である。こういう逞しさを、政治家や外務官僚や公務員たちも少しは見習ったらどうだろうか。

2008年8月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

454.2008年8月10日(日) また中国でテロか?

 グルジアとロシアの軍事衝突がついに戦争状態に突入した。覇権主義国家ロシアは、ロシア流面子にかけても撤退することはない。ついにアブハジア自治共和国にも飛び火して、グルジア側の発表によれば、2千人が死亡した。今日になってグルジアが南オセチアから軍隊を撤退させた。ロシアの要求に従った形となった。今度はロシアが撤退する番だ。しかし、いつもながらのことではあるが、ロシアがすんなり退くとも思えない。むしろ、報道によれば黒海に連合艦隊を出動させて、海上封鎖を始めたらしい。まあ昨日よりは戦火拡大の要因は無くなったので、国連でも解決の糸口をつかめるのではないかと思う。もうこれでシース・ファイアといきたいものである。

 4日の新彊ウィグル地区カシュガルにおけるウィグル族独立派のテロがあったが、今日同じ新彊のクチャでテロがあり12人が死亡した。昨日はアメリカ人観光客が中国人に殺害された。五輪の式次第は一応順調に進められているが、警戒の厳しさは異常なくらいで、市内に軍人と警察官が溢れているらしい。開会式直前には、こんなことまでやっていた。開会式中に降雨の恐れがあるとして雨雲を蹴散らすために高射砲で化学薬品を1千発以上打ち上げたのである。それなりの効果はあったようだ。とにかく国を挙げて五輪成功のために、何でもかんでもやろうという意思ありと見た。地方からの出稼ぎ者を地方へ帰し、北京を五輪一色に埋め尽くしている。勝ち残り組や恵まれた人たちだけが、五輪を楽しむ。暗いところや、汚いところ、恥部は徹底して隠してしまおうというのである。五輪関係以外は仕事にならない。この不自然な状態は五輪閉会まで続く。地方は警察力が弱められ、テロに対する警戒も北京ほどではない。テロリストにしてみれば、ここに一つの狙いがある。それが今日のクチェのテロのようだ。これから約2週間、中国全土はこのままの状態で恐れているボロを出さないで済ますことができるのだろうか。

 それにしてもギョーザ中毒事件は、当分日中間で話し合いが持たれる気配もなく五輪が終わらなければ解決しそうもない。

 今日男子柔道で内柴正人選手がアテネ大会に引き続き、金メダルを獲得した。日本選手金第1号である。

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453.2008年8月9日(土) 推薦文は芳野満彦さんが・・・。

 ついニコニコしてしまった。麻布十番のギャラリー東京映像で開催中の芳野満彦山岳展へ渋谷から電話してみると、芳野さんは来ておられるとのことだったので、30分後に伺うと伝えて会場へ直行した。半年振りに顔を合わせると、もう私の手紙は読まれたように机脇に置いて、いかがでしょうかと咳き込むようなお願いにすぐ大きく頷いていただいた。推薦文をお書きいただくことについて快くお引き受けいただいたのである。これでやっとほっとした。

 芳野さんは赫々たる登山経歴もさることながら、山岳画家としても名を成しておられ、ご著書も「山靴の音」「われ北壁に成功せり」ほか何冊か残しておられるので、願ってもいない方に推薦文をお書きいただけることになって、実に光栄の至りである。何と言っても芳野さんは、凍傷で足の指をすべて失いながら多くの山で初登攀者となった実績は、わが国の山岳界では、伝説的な話として伝えられている。中でも日本人初のマッターホルン北壁冬季登攀者になったということは、他のアルピニストの追随を許さない。前回お会いした時に差し上げた「現代・海外武者修行のすすめ」も大変面白かったと仰っていただいた。私が山と絵画に関心を持っていることに、良い印象を抱いていただいたような気もする。A4判130枚の原稿を読みきるのにお疲れになるのではないかと心配していたが、芳野さんはご自分から本を読むのが早いと仰っていただいたので、一応1ヶ月後にこちらから電話をして様子をお聞きするということになった。偶々会場へ来られたアルパインツアーサービス㈱黒川惠社長から、同社の創立者のひとりが芳野さんだと伺って驚いた。

 ともかく、これで一安心である。

 北京五輪も今日からいろいろな種目で競技が始まった。しかし、日本にとってはほろ苦いスタートとなったようだ。3回連続金メダルを期待された柔道の谷亮子選手も銅メダルに終わった。競泳種目でもほとんど日本選手は予選落ちが続いている。日本記録を大幅に破っても決勝へ進めない女子400mリレーのような種目もあった。女子マラソンで連覇を期待されている野口みずき選手のように、疲労のため合宿先のヨーロッパから早めに帰国して京都の病院へ検査入院している選手もいる。日本選手の間には、どうも油断と甘さがあるのではないか。

 それより驚いたのは、ロシアとグルジアとの険悪な関係がついに戦争にまで突入してしまったことだ。元々両国の関係は良くなかった。早速国連安全保障理事会では、武力行為の停止を呼びかける報道声明の取りまとめを試みたが、ロシアに対してはグルジアを支持するアメリカなどが対立して決裂した。グルジア国内には、南オセチア自治州、アブハジア自治共和国のような親ロ国家があり、EU加盟を目指すグルジアとしては、盲腸のような存在だった。

 不意にロシア空軍機がグルジア国内を攻撃して多数の市民に犠牲者を出した。これから先が心配である。長崎への原爆投下記念日に、空爆をやるというのもロシア流か。

2008年8月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com