454.2008年8月10日(日) また中国でテロか?

 グルジアとロシアの軍事衝突がついに戦争状態に突入した。覇権主義国家ロシアは、ロシア流面子にかけても撤退することはない。ついにアブハジア自治共和国にも飛び火して、グルジア側の発表によれば、2千人が死亡した。今日になってグルジアが南オセチアから軍隊を撤退させた。ロシアの要求に従った形となった。今度はロシアが撤退する番だ。しかし、いつもながらのことではあるが、ロシアがすんなり退くとも思えない。むしろ、報道によれば黒海に連合艦隊を出動させて、海上封鎖を始めたらしい。まあ昨日よりは戦火拡大の要因は無くなったので、国連でも解決の糸口をつかめるのではないかと思う。もうこれでシース・ファイアといきたいものである。

 4日の新彊ウィグル地区カシュガルにおけるウィグル族独立派のテロがあったが、今日同じ新彊のクチャでテロがあり12人が死亡した。昨日はアメリカ人観光客が中国人に殺害された。五輪の式次第は一応順調に進められているが、警戒の厳しさは異常なくらいで、市内に軍人と警察官が溢れているらしい。開会式直前には、こんなことまでやっていた。開会式中に降雨の恐れがあるとして雨雲を蹴散らすために高射砲で化学薬品を1千発以上打ち上げたのである。それなりの効果はあったようだ。とにかく国を挙げて五輪成功のために、何でもかんでもやろうという意思ありと見た。地方からの出稼ぎ者を地方へ帰し、北京を五輪一色に埋め尽くしている。勝ち残り組や恵まれた人たちだけが、五輪を楽しむ。暗いところや、汚いところ、恥部は徹底して隠してしまおうというのである。五輪関係以外は仕事にならない。この不自然な状態は五輪閉会まで続く。地方は警察力が弱められ、テロに対する警戒も北京ほどではない。テロリストにしてみれば、ここに一つの狙いがある。それが今日のクチェのテロのようだ。これから約2週間、中国全土はこのままの状態で恐れているボロを出さないで済ますことができるのだろうか。

 それにしてもギョーザ中毒事件は、当分日中間で話し合いが持たれる気配もなく五輪が終わらなければ解決しそうもない。

 今日男子柔道で内柴正人選手がアテネ大会に引き続き、金メダルを獲得した。日本選手金第1号である。

2008年8月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com