456.2008年8月12日(火) 「読取革命」という便利なソフト

 「読取革命」というパナソニックが販売しているPCソフトがある。バージョンアップ版で、6,800円だから、少々値は張るが、こんな便利で革命的なソフトがあるとは知らなかった。PC講師から勧められソフトを購入したが、印刷物が鮮明であれば、ほとんど復元できる。元の原稿がなくても印刷物(勿論鮮明なものほどよい)さえあれば、スキャナーを使うことによってかなり正確に復元できる。今日もHP上の自分の論考やエッセイの中で、タイトルだけで文章が載っていない文をこの「読取革命」によって復活させ、リンクして、4つばかりHPへアップした。

 念のために40年ぐらい前に発行された、ガリ版印刷の古い冊子の文字起しをやってみたところ、さすがにこればかりは相当手を入れないとまともな文章に戻らない。やはり癖のある文字や、画数の多い漢字などは、他の文字に変換されるケースが多い。漢字が似ている文字や、平仮名に変換されて修正に相当時間がかかる。まあしかし、ガリ版の文字起しなんか他にはないので、今後安心してどんな印刷文でも文字起しができることが分った。こうなれば、一応これまでに書いた文章の形さえ残っていれば、文章が復元できるので、記録文集をまとめて冊子として印刷することが可能である。

 さて、気になっていたグルジア情勢が急転直下解決しそうな芽が出てきた。予断は許さないが、メドベージェフ・ロシア大統領がロシア軍のグルジアからの撤退命令を出した。その前後にクシュネル仏外相とも会っているので、その影響もあるかも知れない。アメリカ政府はかなりきつい調子でロシアの侵略的行動を非難している。それにしても、よくロシアが本性を隠して撤退に踏み切ったものである。それでいて停戦交渉の当事者としては、サーカシビリ大統領を相手にしないと言っている。反ロ的言動のサーカシビリ大統領がよほど気に入らないと見える。しかし、子どもの喧嘩ではあるまいに、民主的手段によりグルジア国民から選挙で正当に選ばれた人物を相手にせずとは、開いた口が塞がらない。これは一種の内政干渉ではないだろうか。伝来のロシアの覇権主義、領土拡大主義には、毎度うんざりしているところだが、今回はさっと撤収したのは他に思惑があってのことだろうと邪推したくなる。ロシアと国境を接している国家は、苦労が絶えないと思う。日本は国境を接していない北方領土でさえ、ロシアにはほとほと手を焼いている。昔の南北樺太のような境界線があったら、ロシアにはどんどん侵略されて結局オホーツク海へ落とされてしまう。現実に存在する覇権国家とは、よほど戦略を練って今までのお行儀ばかり良い外務省式の付き合いではなく、現場で腹を割って付き合う外務官僚の養成が必要になるのではないか。

 もうひとつ救いようがない国家がある。北朝鮮である。国民が国民すべて、あんな理不尽な政治統制、外交交渉を求めているわけではない。昨日から中国の瀋陽市で日朝会談が行われているが、「ああ言えばこう言う」北朝鮮方式で今回も拉致問題が主題だけに、前進はほとんど期待できない。それでいて前進しなければ、北朝鮮はその責任はすべて日本側にあると言うであろう。こういう世にも不思議な国がある。外交というのは、確かに一筋縄では行かない。特に、北朝鮮のような国家の体を成していない国との交渉、ロシアのような覇権主義国家、そして戦後教育の中で愛国主義を間違えて教えてしまった中国などとは、相当の覚悟をして付き合わないと貧乏くじを引くことになる。政治家はこういうことが分っているだろうか。

 今日のおめでたいニュースは、女子柔道で谷本歩実選手が、北島、内柴選手に続き、連覇達成したことである。男子体操は銀メダルだったが、これだって上々の首尾ではないか。

 また、新彊ウィグル自治区で小さなテロ事件があったようだ。

2008年8月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com