1059.2010年4月7日(水) アメリカ、核制限へ新戦略

 オバマ大統領が中期的な核政策の指針、核戦略見直しを発表した。ふたつほど大きなポイントがある。ひとつは、アメリカは核不拡散条約加盟国で核不拡散条約を遵守する非核保有国に対しては核攻撃をしないということと、もうひとつは新たな核弾頭開発をしないということである。

 昨年4月8日にオバマ大統領がチェコ・プラハで将来の核廃絶「核なき世界」を目指すとのスピーチを行った。それを国際社会は高く評価し、一斉に歓迎し、大いに期待した。それが、昨年オバマ大統領がノーベル平和賞を受賞した大きな理由となった。ノーベル賞委員会は、平和に対して確たる実績のないオバマ大統領に、敢えてノーベル平和賞を授与することにより、平和への貢献を無言のうちに望んでいたのである。今日のスピーチは取り敢えずオバマ大統領のひとつの理念と構想を発表する形となった。

 しかし、戦争なんて相手国に先制攻撃をかけることにより優位に立つことが出来る。過去の戦争を見てみても相手国を出し抜くことで戦われてきた例は数限りなくある。核保有国も非核保有国も、果たしてどこまでオバマ・ステートメントを信用し、また先制攻撃をかけないと言えるだろうか。理想がどこまで現実の世界で実現出来るか。それでもなおオバマ大統領の心意気は大いに善しとしたい。今後もオバマ大統領の行動を注目して見てみたい。

 さて、案の定というべきか、新党結成を目論んで自民党を離党した与謝野馨氏らの行動に対して、メディアの評価は厳しい。取り敢えず意思を表明した議員が4人である。あと1人が参加して党員5人にならなければ政党助成法の対象にはならない。しかも4人の平均年齢が69歳とやや高齢で、フレッシュな若者の出現が望まれている現状ではあまり評判がよろしくない。母校の先輩である石原慎太郎・東京都知事がバックアップしているようだが、ムード的にも新党発足時に漂う清新さとかエネルギーのような、新しい政治を起こすという期待感とか、わくわくするような高揚感のようなイメージが湧いてこない。それに政策的にもただ民主党を倒すためと言っているが、具体的な政策とかビジョンを明確に打ち出さないことも彼らの目指す目的が明確に伝わらない原因だろう。

 幸いにして72歳でやや年齢が高いが、中川義雄参議院議員が自民党を離党して新党への参加を示唆している。これで取り敢えず政党助成法の成立要件を満たすこは出来そうだ。さらに石原都知事が新党を「たちあがれ日本」と命名した。漸く党としての形が出来て出発出来ることになりそうだ。

 それにしても、これまでの経緯を見ていると政党を新たに立ち上げるというのは、如何に大変であるかと想像出来る。これだけの大物が寄り集まっても中々同士を集められない。ずばり言えば、リーダーである与謝野氏と平沼氏にかつての魅力がなくなったからだろう。

2010年4月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1058.2010年4月6日(火) 中国政府の傲慢で身勝手な手法

 JN協会が発行する「観光書」の内容3章のうち、「観光」章については私が執筆しているが、イタリア・ミラノで活躍している大島悦子さんもイタリア観光について執筆することになっている。偶々一時帰国中の彼女が明日再びイタリアへ発つので、打ち合わせをしたいと昨日電話があり、今日ハイアット・リージェンシー東京で昼食をともにしながら打ち合わせた。

 本書はJN協会編集による共著であるが、やはり共著となると関係者の合意を取り付けるのが難しい。つい最近も「知の現場」で思い知ったばかりだ。本来は中心となる人が、主旨や、内容、文体、ボリュームなどについて説明し、関係者を納得させて方向づけするというのが望ましいが、中心となるべき人がリーダーシップを取らないので、どうも各執筆者が勝手に作業を進めているという印象である。それぞれの執筆者がそれなりの実績のある人ばかりだから、調整は余計難しい。大島さんとは頁数の分担など、ある程度すり合わせをしたので、今後はメール交信により連絡するようになる。私自身原稿は半分くらい書いたので、今後後半部を一気に書いて早く全文推敲へ持って行きたい。

 昨日、そして今日、中国に関するニュースがマス・メディアを賑わせている。ひとつは、中国の石炭運搬船がオーストラリアの「世界遺産」グレート・バリア・リーフ内で座礁して重油が漏れ出し、沿岸のさんご礁の汚染が心配されていることである。オーストラリア政府の発表によると、船はルールを無視してさんご礁内へ入り込み座礁したらしい。どんな意図があって中国船は禁止水域へ侵入したのか不明である。

 もうひとつは、大連の刑務所に拘留中の日本人死刑囚の死刑が今朝執行されたニュースである。死刑囚は4年前麻薬密輸犯として逮捕され、死刑が確定していた。日本なら精々15年未満の判決らしい。日本政府は中国政府に対して懸念を表明していたが、強く諌めるとか抗議するということはなかった。所詮外国で犯した犯罪にその国が自国の法律に基づいて下した判決に対して、とやかく言うことは憚られるが、判決の経緯が不透明であることや、審理を充分に尽くしたかという点において疑問が残る。日本政府の及び腰はあまりにも卑屈である。

 6年前のサッカー・アジア・カップで地元中国チームが敗れた腹いせに、応援の中国人ファンが、暴徒となって日本選手に野次や物を投げつけた挙句に、スタジアムに来ていた日本公使の公用車を襲って破壊したが、この暴挙に対して中国政府は一切謝罪しなかった。先日2年前の毒入りギョーザ事件の中国人容疑者が逮捕された際も、犯罪は日本国内で仕組まれた疑いが強いとする中国は、日本に犯罪の原因と疑いがあると主張し続けていた。にも拘わらず、中国人が犯人と判明し逮捕されても、これまでの不実に対して中国政府は日本政府に対して謝罪するような態度は見せないし、日本が中国に対して幾分なりとも謝罪を要求したというような話や形跡もない。

 つまり、今回の事件に限らず、今まで日本は中国の言いなりで、言われっ放しなのである。

 もう少し言うべき時にははっきり物申す姿勢を明確にしない限り舐められ続けて、今後も思い上がっている中国の風下に立ち続けることになるのではないか。

2010年4月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1057.2010年4月5日(月) フォークランド島紛争を思う。

 昨日はお花見を楽しんだが、曇天ながらもこの時期に満開というのは例年に比べると大分遅れている。今日も朝から雨と肌寒い気温に見舞われ例年とは変わった気象変化にいささか戸惑っている。やはり地球全体の温暖化現象が、逆の影響をもたらしているようだ。

 さて、いま地球の反対側にあるアルゼンチン沖合の英領フォークランド諸島に一部で熱い視線が注がれている。今年2月にフォークランド島周辺海域で海底油田開発を目指してイギリスの石油会社が始めた試掘に対してアルゼンチンが反発し、緊張が高まったのである。実は、その背景には28年前のフォークランド戦争がある。

 いまでも忘れられないのが、その28年前の1982年5月文部省教員海外派遣団の添乗員としてイギリス・マンチェスターに滞在していた時、偶々イギリスとアルゼンチンの間で勃発した戦争である。同地に1週間ばかり滞在していた間に、毎日朝から晩までテレビで放映される戦争関連ニュースに、いささか辟易しながら関心も持った。戦争という概念に新しい1頁を加えてくれたような戦争だった。

 イギリス海軍艦隊がイギリスから遠路フォークランド島へ向けて移動していったが、テレビでその様子を毎日飽きることなく、今日はこの辺りを航行中という具合に報道していた。その報道スタンスに興味と若干の違和感を持ったのは、3つの点においてである。

 ひとつは毎日毎晩のように、入れ替わり立ち代り戦死した兵士の母親が、遺影を抱いて現れては涙ながらに、息子は優しくて誰からも愛されていた。自分の愛する息子を死へ追いやったこの戦争が憎いと語っていた母親たちの同情を呼ぶ姿であった。2つ目は、王室が参戦することに賛否両論があった中で、イギリスのチャールス王子だったか、アンドリュー王子が軍人の義務としてこの戦いに従軍したことである。3つ目はこのスピードを要請される時代に、実にゆっくりとしか進まない応援部隊の艦隊の大行進が滑稽に見えたことで、司馬遼太郎が「坂の上の雲」に描くところの、80年前のバルチック艦隊の東方への進軍イメージとダブって見えたことである。

 こうしてやっと辿り着いたフォークランド島では、イギリス軍は物量と強力な戦闘力でアルゼンチン軍をたちまち圧倒した。われわれが6月に帰国したころには、アルゼンチン軍は降伏して、この戦いに政権の浮沈を賭けていたアルゼンチン軍事政権はあえなく崩壊した。日本から遥か離れた土地で交わされた戦火だったが、昨日のことのように今でも強く印象に残っている。

 現在も両国は互いの領有権を主張して譲らない。相変わらず領有権を巡る係争はくすぶり続けている。イギリスにしてみると、イギリスが開拓した土地に住む島民はイギリス帰属を望んでいるので、住民投票をすれば良いと公言しているが、一方のアルゼンチンにしてみると大陸南端から500㎞の島嶼は地勢的にも感情的にも自国領土との意識が強い。

 いずれにしても、その土地に「財宝」が眠っているとなると、つい欲の皮が突っ張って、それまで放っておいたくせに、急に所有権を主張し出すからややこしくなる。日本ではあまり関心の持たれていない戦争であるが、この行く末はどうなるだろうか注目してみてみたい。

2010年4月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1056.2010年4月4日(日) 3度目のお花見を楽しむ。

 千葉・幕張小学校のクラスメートらと錦糸町で待ち合わせ、毎年新年会をやっている「翁寿司」で食事をして上野公園でお花見である。今年3度目のお花見だが、今日は最高の人出が予想されていた。幸か不幸か、天候があまり良くなかったので、どこも人出はそれほどでもなかったようだ。しかし、JR上野駅公園口前から人、また人である。ただ歩いて公園内を1回りしただけだったが、桜は実に見事に咲き誇り、まさに満開で公園内には大勢の花見客が座り込み、酒で賑やかに盛り上がっていた。

 今日集まったのは10人。幹事の高橋くんがそろそろお役御免にして欲しいと言い出したが、後任に適任者が居ない。取り敢えず来年は川上くんにお願いすることになった。10人のうち、男は3人だが、この年齢になると大体女性の方が集まりはいい。だが、女性で旧姓板橋さんが亡くなったというし、男性では辻田義彦くんが亡くなった。誰かが言っていたが、この「和会」もいつまで続けられるだろうか。世の倣いとは言え、年々寂しくなっていくような気がしてならない。

 さて、先月31日に高校無償化が今年度の予算として認められたが、懸念されていた朝鮮学校は結局対象から除外された。ただし、「日本の高校に類する教育をしているか」を検証したうえで、除外措置を解除するかどうかを夏までに判断するという。今のところ、どうなるか分からない。政治家よりも地域住民の方がよほど真剣に考えている。

 東京朝鮮中高級学校があるJR十条駅周辺の商店会が「無償化の対象から朝鮮学校を外さないで欲しい」と国会の文部科学委員会へ要望書を送った。夏までに結論は出るが、今もって政治家の態度が右往左往している。考えなければならないことは「次代の子どもたちの大切な教育」ということと、「差別化しない」という点である。ならば予断を持たずして判断にそれほど頭を悩ますこともないのではないか。どうして即断出来ないのか頭を捻らざるを得ない。

2010年4月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1055.2010年4月3日(土) なぜ与謝野馨氏は自民党を離党するのか。

 選抜高校野球も今年は雨天順延のケースが多く、今日漸く決勝戦となった。東京代表の日大三高と沖縄代表の興南高校の決戦となったが、延長12回でけりがつき興南が初優勝を遂げた。高校入学の春、母校は選抜に出場したが、1回戦で高知商に敗れてしまった。2人の息子が小さい頃はしばしば春と夏に甲子園に連れて行ったものだが、それも遠い昔のような気がする。情緒が薄れてきた現代社会では、かすかに懐かしい青春とか、「一心不乱」「全力投球」のような愚直な言葉を思い出させてくれるフェスティバルである。

 先日来あまり気が進まない個人の評伝に取り組んでいるが、今日は朝からずっと書き続けてちょっと疲れてしまった。気が進まないと言っていてはいつまでも解決しないので、思い切って昨日から再び取り組み出した次第である。とにかくプライバシーに絡むことは表現が難しい。まだまだ当分苦戦を強いられそうである。

 さて、昨日自民党を離党すると言っていた政策通の与謝野馨・元財務相が、今日谷垣禎一・自民党総裁に会い辞表を提出した。自民党執行部としては看過出来ない事態だが、谷垣総裁の求心力が低下しているのか誰も止めようとはしない。それにしても、与謝野氏はなぜ自民党内で党内改革を進めようとしないのか、よく分からない。

 先般の予算委員会の席上鳩山首相に手厳しい質問を行っていたが、あれだってそれ以前の与謝野氏の温厚そうな人柄や政治家としての実績から鑑みると、想像出来ないほど下品で首相を罵倒せんばかりの暴走だった。あの時人柄が変わってしまったような印象を持った。どこで方向が曲がってしまったのか判然としない。今度は園田博之氏が行動を共にするらしいし、場合によっては平沼赳夫氏とともに新党を立ち上げる動きがある。だが、これからどうするのか、ビジョンも方向性も明かしてくれない。

 ちょっとどうかと思うのは、同じ党内で徹底的に議論を闘わして、党改革の方向へ誘導するのではなく、いとも簡単に「いち、や~めた」と抜け出してしまったことである。その方が当面は楽だということは分かる。しかし、新党結成となると資金も要るし、党の基盤作りには相当な時間と労力がかかる。それを承知のうえで党を出ようというのである。荒海へ乗り出そうとする小舟のようである。荒波に翻弄されなければ良いがと思う。

2010年4月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1054.2010年4月2日(金) 小学生並みの元大臣の呆れた行動

 常識のない国会議員が出てきたのは今に始まったことではないが、それにしてもあまりの低レベルなパフォーマンスには開いた口が塞がらない。自民党の若林正俊・参議院議員がやらかした椿事である。考えようによっては純真な人なのかも知れないが、子どもの遊びのようなことをやった。

 一昨日の参議院本会議で法案採決の際、自分の投票の他に、隣席の青木幹雄・元自民党参議院議員会長の投票ボタンも押した。罪は遥かに重いが、大学生がよくやる一種の代返である。青木氏は途中退席したにも拘わらず、青木氏が投票したことになっている。だしにされた青木氏も呆れている。こういうことをやって、仮に法律が通ったとしたら由々しき事態である。

 非難の集中攻撃で四面楚歌となった若林議員は、今日議員辞職を申し出た。当然のことであるが、この人は以前から何かと話題の多い人だった。世を騒がせた政治規正法違反が2度、加えて別の意味でも話題を提供した。農水省出身の官僚上がりで農政族と言われ度々大臣を務めたが、3ヶ月余りの間に臨時代理を含めて3度も農水大臣になった珍しい経歴の持ち主である。大臣が突然辞職すると急遽リリーフに借り出されるので、かつて「困った時の若林」とも揶揄されていた。自民党内で内部批判が相次ぎ残り少ない任期を残して議員辞職を選択せざるを得なくなった。もっとも現在75歳で、今期限りでの引退を伝えられていた。

 こういう常識のない議員のいる自民党では、先日の党首討論で谷垣総裁が攻めの質問を行ったが反転攻勢とはならず、相変わらず党内がもめている。すでに自民党を離党している無所属の平沼赳夫・元経産相が、昨日新党結成を考えているとほのめかしたが、今日与謝野馨・元経済金融担当相が離党の意向を漏らした。民主党もガタガタだが、それを追い詰めなければならない自民党もお家騒動でぼろぼろである。

 さて、先日何気なく「弁護士Barl-Karthによるpeace-loving日記」というある弁護士のブログ(http://d.hatena.ne.jp/Barl-Karth/20091102)を見ていたら、葉山岳夫弁護士について書かれていた。60年安保闘争、70年学園紛争以来関心を持っていた学生運動のリーダーのひとりである。ところがそのブログに、学生時代葉山弁護士とともに逮捕された清水丈夫さんについて書かれた興味深い記事を見つけたとして、私が高校ラグビー部の1年先輩だった清水丈夫さんについて書いた2007.10.05.付本稿「元全学連書記長・清水丈夫さんの思い出」を挙げている。図らずも著名な弁護士さんに興味と関心を持っていただけたのは光栄である。清水さんは今もって表へ出て来られないが、連絡すればこちらの情報は伝えられるルートは分かったので、いつかは個人的な情報を伝えたいと思っている。

 今年60年安保から半世紀が経過した。

2010年4月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1053.2010年4月1日(木) 鳩山首相の稚拙な基地問題対応

 満開の桜を期待して、妻と皇居内のお花見に行った。4日前と同じように田安門から大手門を歩いていると陽気は暖かかったが、かなり風が強かった。桜はほぼ満開に近く、大勢の花見客が今を盛りの桜を楽しんでいた。

 今日から新年度がスタートする。新しい予算も実行される。子ども手当てのような新予算も通り、このための費用が年間5兆円とも言われる中で、この新予算に対する国民の評価はまずまずのようだ。日本経済も日銀短観では4期連続で良くなっているというが、実態はどうなのか。年度末の対前年日経平均株価は少し良くなったようだ。しかし、全般的に未だに景気の良い話は聞かれない。政治もダメ、経済もダメとなると、これから国民は将来へどう希望をつないでいけば良いのか分からなくなる。

 鳩山政権がいま抱えている最大の政治課題は、5月末までに結論を出さなければならない普天間基地移設問題である。昨日までに政府案を取りまとめるとつい最近まで広言していた鳩山首相は、期限である昨日になって、腹案はあるが法律的に決めなければならない時期ではないと、子どものようなことを言い出した。屁理屈や言い逃ればかり言っている総理大臣で情けなくなる。こんな言い方が国民の信用を失うことになることが当人は分からないようだ。昨日の党首討論で谷垣自民党総裁から、5月末までに政府案を決め、アメリカの同意を得て、沖縄県民の理解を得られなかった場合、総理の職を辞する気持ちがあるかと質問された。その答えがふるっている。期限までに必ずその通り実行出来るよう全力投球し納得してもらえるよう努力しているので、その時期に約束の結果を出したいと、相変わらず禅問答のような答弁だった。

 毎度のことながら、本当に5月末に首相が約束したような政府案が出せるのか、甚だ疑問である。努力は買うが、これまでの政府案決定へ至るもたつきぶりを見ていると、とても当てに出来そうもない。

 今岡田外相がアメリカへ「腹案」を持って、アメリカ政府高官と交渉をしているようだが、すんなりアメリカから納得してもらえそうもない。

 それにしても、現在普天間基地の代替案として浮かび上がっている土地は、果たしてわが国の国土なのか不思議に思うことがある。どうして、沖縄の地に外国名がつけられて誰も文句を言わないのだろうか。度々地名が挙がる「キャンプ・シュワーブ」とか、「ホワイト・ビーチ」とは、ハワイか、グアムではないか。まるでアメリカ合衆国の支配下にあるかのようだ。すべては、アメリカの手の内にあるということではないのか。

2010年4月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1052.2010年3月31日(水) 政治家は揺り戻しが大好き

 鳩山内閣の機能不全、無能ぶりが日に日に際立ってきた。閣内不統一の印象を与えていた郵政民営化の見直しについて、改革案を打ち出し主導的にリードしてきた亀井静香・郵政改革金融担当大臣の提案に対して、昨日開かれた閣僚懇談会では鳩山首相に一任することにし、首相は亀井案を基本線に考えるという判断を下して取り敢えず一軒落着となった。

 一連のどさくさ騒ぎを見ていると首相はもちろん、各大臣は郵政改革をどう考えているのか基本的なビジョンがまるで見えない。1件落着したのも、今日国会で党首討論の際閣内不統一の印象を与えては切り込まれるとの身の保全の懸念から、取り敢えず手打ちしたに過ぎない。

 結局亀井大臣はいつも口にしている小泉郵政改革反対を声高に唱え、時計の針を元へ戻したい一念だけで暴れまわっている。自民党から除名され小泉憎しの持論と郵便票の取り込みを策して小泉郵政改革の見直しを何とか実行したいと考えている。

 しかし、見直し案には多くの複雑な問題がある。金融筋からは特別に反対論が根強い。見直し案では、官から民へと動き出した小泉郵政改革が、明らかに民から官へ戻ることになる。28日の本欄にも書いたが、この見直し案は国民の承認を得ていない。それは、今日の党首討論でも山口那津男・公明党代表も、見直しなら民に問うべきではないかと指摘したところだ。

 この問題を亀井私案通り推し進めるのか。鳩山首相のリーダーシップにまたひとつ首を傾げるような疑問と不信が加わった。

 さて、文部科学省では、来年度から完全に「ゆとり教育」と決別することになった。また、大きな揺り戻しである。教科書の内容がボリューム的にぐんと増えて、頁数が大幅に増える。小学校の教科書なぞは、平均して25%も増えるというから、いくらゆとり教育からの脱皮とは言え、小学生の負担増加は並大抵ではない。これも文部官僚と政治に翻弄された結果である。

 大体ゆとり教育に問題のあることは、その当時から誰しも分かっていたと思う。その中でも、円周率を「3.14」から「3」にすることや、小学5年生の数学から、台形の面積の計算方を削除したことで、その当時この点を耳にした時、本気かと思ったほどである。それが、今回元へ戻るらしい。

 郵政民営化の見直しといい、ゆとり教育との決別といい、今の政治家は民のことを考えず、思いつきだけですぐに変心し、朝令暮改を繰り返す。これでは政治も政治家もとても信用できない。

2010年3月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1051.2010年3月30日(火) 心配なビルマの民主化

 幸いにしてしばらくの間国際的にセンセーショナルな事件が起きていないビルマだが、単に休火山状態にあるだけで、マグマはじわじわと燃え滾っている。今年中に行われる総選挙で、軍事政権は何とか民主勢力、国民民主同盟(NLD)を排除しようとしている。NLDと指導者アウン・サン・スー・チーさんが、1990年の選挙で圧倒的勝利を収めながら、軍政の強権的圧力によって政権の座に就くこともなく、スー・チーさんは自宅軟禁状態を強いられている。スー・チーさんは選挙権も被選挙権も付与されない。今月制定された政党登録法で、刑に服している者は政党の党員になれず、選挙権も被選挙権もないということが明らかになった。スー・チーさんはこれに該当することになるらしい。NLDが政党登録しようとしても、実際には自宅軟禁中のスー・チーさんや民主活動家らは総選挙に関われない。結局NLDは、公平さを欠くとして総選挙に参加しないことを決定した。軍政側にとっては思う壺である。

 当然欧米諸国が最大の民主化勢力が参加しない総選挙の正当性を認める可能性は低いが、軍政はこのまま既定路線に従って総選挙を実施するらしい。

 何度制裁を加えても懲りないビルマ軍政は、アメリカの追加制裁に対してもどこ吹く風という感じである。そこには、ビルマ国内の選挙制度に干渉することは内政干渉に当るとして、経済制裁に消極的な中ソのような国が後ろに控えているからである。

 それにしても日本のビルマに対する影響力が、かつては考えられなかったほど低下したのは残念である。地下資源の豊富なビルマを見据えて、中国は積極的な支援を行い、ビルマを助けているため、相対的に日本の存在感は弱まっている。

 中国のパフォーマンスには世界中が振り回されている印象である。

 さて、近年殺人事件の時効を撤廃すべきか否かが大きな話題になり、その撤廃へ向けた動きも始まった。ところが、今朝0時を期して、15年前に発生した当時の国松孝次・警察庁長官銃撃事件が時効となった。警察幹部の無念やる方ない表情が印象的だった。

 ところが、1日明けた今日になって、唐突に警視庁公安部長が「事件はオウム真理教のグループが教祖の意思の下、組織的・計画的に敢行したテロだった」と見解を発表した。時効後になって、逮捕も起訴出来なかった事件を、グループ名とは言え、匿名で8人を名指しで犯人扱いするのは極めて異例であり、こんな事例は初めてである。犯人を逮捕し、起訴できなかったことに対して、自戒の念があり納得できないことは理解出来るが、これは警察の言い訳、意趣返しであり、名誉毀損、人権侵害、さらに冤罪につながる危険性もある。どうも警視庁の意図がよく分からない。

2010年3月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1050.2010年3月29日(月) 消費税値上げを真剣に検討せよ!

 日本の財政状況が、借金漬けになり将来の日本の展望があまり明るいものでなくなっている。国家財政については、税収がぐんと減り、それに対して支出が大幅に増える逆ザヤ状態が続いているが、法人税に代わる収入としてそろそろ消費税議論を行うべき時であると思う。マニフェストで約束した消費税を4年間値上げしないという言葉にそのまま固執するなら、日本は益々借金地獄へ傾いていくことは明らかである。その場、その時点で何をなすべきかの判断は、政治家なら当然持っていて然るべき見識であると思う。

 今朝の日経紙の世論調査を見てみると、消費税を上げることについて、ついに賛成46%が反対43%を上回った。2月の調査では37対50で消費税を上げることに反対の人が圧倒的に多かった。このように消費税に関する理解が変わったという事実は、国民が政府以上に国の財政を心配しているということだ。国民は納得出来る理由があるなら、マニフェスト通り実施出来ないのも已むを得ないと考えている。これは政府より国民の方が、真剣に国家財政を見ていて、このままでは日本の財政基盤は危ないと危機感を抱いているせいである。

 何も言い出せず、結論も出さない鳩山首相も蛮勇を揮ってもらう時期に来ていると思う。しっかりしろ! と、のろま首相に檄を飛ばしたい。

 夕方になって、モスクワ市内の2つの地下鉄駅で女性テロリストによる自爆テロが発生し、38人が亡くなったとの衝撃的なニュースが入った。朝のラッシュ時を狙ったテロのようだが、犠牲者があの地上から底深い駅構内で殺されたのかと思うと気の毒でならない。ロシアのテロ事件は、2003年のモスクワ市内の劇場を舞台にした事件、翌04年の南オセチアの学校占拠事件、昨年11月のチェチェン独立派によるモスクワ郊外の列車爆破事件、と多数の死傷者を出すテロ事件が連発している。これらの事件には、プーチン首相が大統領時代から民族独立派やイスラム過激派を弾圧している強権政治が、テロリストの不安感を煽っている背景がある。

 そのモスクワ地下鉄に私が乗車した時の印象から言えば、このように外部から持ち込まれたテロもさることながら、この地下鉄には事故発生の危険性が常に付いて回るような気がしてならない。まだ、大きな事故として報道されてはいないが、実際には日頃から小さな事故は頻発しているのではないかと思っている。

 例えば、地上から駅プラットフォームへ下るエスカレーターのスピードが速すぎて、多くの老人がエレベーターから降りる時に転倒した姿を何度か目撃している。また、地下鉄車両ドア閉鎖時の恐ろしいほどの勢いには、手を挟まれたら砕けてしまうのではないかと恐怖感すら感じた。大きく報道こそされていないが、テロには敏感だが、日常の駅構内の安全管理には案外神経が行き届いていない。事故が日常茶飯事でテロを報道する以上に地下鉄当局は、自社の施設の安全管理に留意して、事故を絶滅する気持ちと対応に万全を期す必要があるのではないかと思った。余計なお節介かも知れないが、モスクワ地下鉄の事故と聞いて、咄嗟にあの危なっかしい地下鉄を思い浮かべた。

2010年3月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com