選抜高校野球も今年は雨天順延のケースが多く、今日漸く決勝戦となった。東京代表の日大三高と沖縄代表の興南高校の決戦となったが、延長12回でけりがつき興南が初優勝を遂げた。高校入学の春、母校は選抜に出場したが、1回戦で高知商に敗れてしまった。2人の息子が小さい頃はしばしば春と夏に甲子園に連れて行ったものだが、それも遠い昔のような気がする。情緒が薄れてきた現代社会では、かすかに懐かしい青春とか、「一心不乱」「全力投球」のような愚直な言葉を思い出させてくれるフェスティバルである。
先日来あまり気が進まない個人の評伝に取り組んでいるが、今日は朝からずっと書き続けてちょっと疲れてしまった。気が進まないと言っていてはいつまでも解決しないので、思い切って昨日から再び取り組み出した次第である。とにかくプライバシーに絡むことは表現が難しい。まだまだ当分苦戦を強いられそうである。
さて、昨日自民党を離党すると言っていた政策通の与謝野馨・元財務相が、今日谷垣禎一・自民党総裁に会い辞表を提出した。自民党執行部としては看過出来ない事態だが、谷垣総裁の求心力が低下しているのか誰も止めようとはしない。それにしても、与謝野氏はなぜ自民党内で党内改革を進めようとしないのか、よく分からない。
先般の予算委員会の席上鳩山首相に手厳しい質問を行っていたが、あれだってそれ以前の与謝野氏の温厚そうな人柄や政治家としての実績から鑑みると、想像出来ないほど下品で首相を罵倒せんばかりの暴走だった。あの時人柄が変わってしまったような印象を持った。どこで方向が曲がってしまったのか判然としない。今度は園田博之氏が行動を共にするらしいし、場合によっては平沼赳夫氏とともに新党を立ち上げる動きがある。だが、これからどうするのか、ビジョンも方向性も明かしてくれない。
ちょっとどうかと思うのは、同じ党内で徹底的に議論を闘わして、党改革の方向へ誘導するのではなく、いとも簡単に「いち、や~めた」と抜け出してしまったことである。その方が当面は楽だということは分かる。しかし、新党結成となると資金も要るし、党の基盤作りには相当な時間と労力がかかる。それを承知のうえで党を出ようというのである。荒海へ乗り出そうとする小舟のようである。荒波に翻弄されなければ良いがと思う。