満開の桜を期待して、妻と皇居内のお花見に行った。4日前と同じように田安門から大手門を歩いていると陽気は暖かかったが、かなり風が強かった。桜はほぼ満開に近く、大勢の花見客が今を盛りの桜を楽しんでいた。
今日から新年度がスタートする。新しい予算も実行される。子ども手当てのような新予算も通り、このための費用が年間5兆円とも言われる中で、この新予算に対する国民の評価はまずまずのようだ。日本経済も日銀短観では4期連続で良くなっているというが、実態はどうなのか。年度末の対前年日経平均株価は少し良くなったようだ。しかし、全般的に未だに景気の良い話は聞かれない。政治もダメ、経済もダメとなると、これから国民は将来へどう希望をつないでいけば良いのか分からなくなる。
鳩山政権がいま抱えている最大の政治課題は、5月末までに結論を出さなければならない普天間基地移設問題である。昨日までに政府案を取りまとめるとつい最近まで広言していた鳩山首相は、期限である昨日になって、腹案はあるが法律的に決めなければならない時期ではないと、子どものようなことを言い出した。屁理屈や言い逃ればかり言っている総理大臣で情けなくなる。こんな言い方が国民の信用を失うことになることが当人は分からないようだ。昨日の党首討論で谷垣自民党総裁から、5月末までに政府案を決め、アメリカの同意を得て、沖縄県民の理解を得られなかった場合、総理の職を辞する気持ちがあるかと質問された。その答えがふるっている。期限までに必ずその通り実行出来るよう全力投球し納得してもらえるよう努力しているので、その時期に約束の結果を出したいと、相変わらず禅問答のような答弁だった。
毎度のことながら、本当に5月末に首相が約束したような政府案が出せるのか、甚だ疑問である。努力は買うが、これまでの政府案決定へ至るもたつきぶりを見ていると、とても当てに出来そうもない。
今岡田外相がアメリカへ「腹案」を持って、アメリカ政府高官と交渉をしているようだが、すんなりアメリカから納得してもらえそうもない。
それにしても、現在普天間基地の代替案として浮かび上がっている土地は、果たしてわが国の国土なのか不思議に思うことがある。どうして、沖縄の地に外国名がつけられて誰も文句を言わないのだろうか。度々地名が挙がる「キャンプ・シュワーブ」とか、「ホワイト・ビーチ」とは、ハワイか、グアムではないか。まるでアメリカ合衆国の支配下にあるかのようだ。すべては、アメリカの手の内にあるということではないのか。