1345.2011年1月18日(火) 内向き志向の学生に厳しい試練

 経済が一向に回復の兆しを見せていない中で、大学生の就職内定率が昨年10月時点から好転せず、今日発表された12月の内定率は、大学生が68.8%で前年を4.3%も下回った。どうにもこうにもこればかりは、問題解決の秘策は景気回復しかない。この数字は同じ方法で統計を取り始めた1996年度以降で初めて70%を割り込み、最悪の水準でバブル崩壊の大学生就職氷河期を凌ぐ超氷河期に入っているという。

 それでも企業の学生に対する求人倍率は1.28倍で、会社の選り好みさえしなければ数字上は全員就職が可能である。だが、現代っ子は安定志向で大会社志望が強く、従業員1,000人以下の企業の求人倍率が2.16人もあるのに対して、1,000人以上の大企業の求人倍率が0.57倍だという。学生も考えを変えて、望まれる企業へ飛び込んで自分が小さな会社のリードオフマンとなって働くくらいの気概を持つようでないとこの状況は改善されそうもない。中小企業の会長がしきりに学生を口説いていたが、やりがいとか、海外勤務に関して最近の内向き志向の学生の反応が今ひとつらしい。高校生の就職状況も決して良くはないが、それでも昨年よりは良いという。高校生は贅沢も言わず、きっと選り好みをしないからだろう。

 学生の内向きで、安定志向の傾向は大学生の海外留学傾向にも表れている。中国や韓国からアメリカへ留学する学生が飛躍的に伸びているのに反して、日本人留学生は2004年をピークに下がる一方で、2008年まで5年連続で減少している。それだけ海外へ出ようとのチャレンジャー精神が今の学生には欠けている。

 それにしてもしばしばテレビ画面に写される就職活動中の学生たちの苦戦ぶりを見るにつけ、気の毒に思えて仕方がない。学生たちに罪があるわけでもないのに、いくつもの企業の試験をかけもちしながら、希望就職先を早く内定させたいとの真剣な顔を見るのはわれわれにとっても辛い。

 翻って自分の就職はどうだったかと考えてみると、こんな真剣な顔で就活なんてやっていなかった。景気が良かったということもあったが、いずれ決まるだろうぐらいの軽い気持だった。

 さて、今日は浅草で5、6、7月に各1回講義予定の「世界の都市を知る-ヨーロッパ編」の打ち合わせのため、台東区今戸社会教育館へ出かけ、担当者と話し合った。これは講師登録している「シニア大楽」の紹介・斡旋によるものだが、台東区の生涯学習プランのひとつで、ヨーロッパ旅行を計画している50歳以上の人たちを対象に6回開催される。6回のうち半分の3回を私が担当し、イギリス、フランス、その他のヨーロッパ諸国についてこれからどういう取り組みをするか気の利いた講義内容を考えなければいけない。せっかくのチャンスであるので、受講者にも楽しんでもらえるような講義をしたいと考えている。

 この今戸社会教育館について前以て電話で尋ねたが、アクセスが中々分かりにくい。そこで地番を頼りに地図を持って地下鉄浅草駅から隅田川に沿い歩いてみることにした。快晴で無風状態だったせいもあり、些か寒かったが爽やかなウォーキングとなった。いま話題の東京スカイツリーを横目に見ながら川べりの隅田公園を初めて歩いた。土手の散歩コースは中々良い。夏になれば多くの観光客がそぞろ歩きを楽しんでいるんだろう。講義は夏になるので、その時期を楽しみにしようと思う。

2011年1月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1344.2011年1月17日(月) 竹原信一・前阿久根市長敗れる。

 神戸・淡路大震災から今日で16年である。神戸を始めとして、日本各地で大地震に備えたシミュレーションを行っている。サンフランシスコやトルコで大きな地震に遭ったことがあるが、こればかりは2度と味わいたくない恐怖である。だが、地震は突然襲ってくるので、逃げようがない。せめて被害を少なくすることしか考えられない。

 さて、地方政治の中で全国的な話題を集めていた鹿児島県阿久根市の出直し市長選挙が昨日行われ、竹原信一・前市長が新人で前市長のリコール運動を進めた市民団体の役員だった、37歳の西平良将氏に敗れた。

 中央から離れた1地方の市長選が全国的にこれだけ注目されたのも、過去2年半で3度も行われた市長選のせいである。狂気の沙汰と呼んでもおかしくない。これだけ世間離れなことをやっていれば、辛らつに言って日本中の恥晒しになる。世間常識では計り知れない地方政治の不透明さが、噴出したような印象を受ける。

 自衛隊出身者らしくある面で正義感の塊のような前市長の目指す方向性は、ある程度受け入れられていた。しかし、その手法があまりにも独断的で、議会や職員を無視した性急なやり方が批判されたのだ。過去に議会と対立して2度も不信任を決議され、それでも前回の市長選では再選されている。この時点ではまだ多くの支持者がいた。にも拘わらず、ここへ来てあまりにも議会無視が目立ち出し、昨日の3度目の市長選で遂に敗軍の将となった。

 近年東国原英夫・宮崎県知事、橋下徹・大阪府知事、河村たかし・名古屋市長、そしてこの竹原信一・前阿久根市長のように個性的な首長が進出するようになった。地元の実情を日本中に広く訴える点では大いに効果的であり、決してその行動を否定するものではない。問題は彼ら首長の主張や行動が、個人的なパフォーマンスに終始していないかどうかと言う点にある。選挙前にはあれだけ支持を懇請しておいて中央政界へ進出しようとしている宮崎県知事や、色気満々の大阪府知事と名古屋市長らに対しても、最初に将来ビジョンや方向性、本心をすべて曝け出せと言いたい。

 今回の阿久根市長選では、竹原氏の考え方に賛同する市民もかなりいた。竹原氏の読み違いは議会と市職員を完全に無視したことだろう。市民に直接訴えると言い、街頭で理念とビジョン、政策を訴えた。それは良い。だが、自分の考えを議会にも諮らず、一方的に決定しようとする専決行動では、大方の理解は得られまい。議会議員だって市民から選出されているわけで、その意味では前市長は市民の意見をネグっていたということになる。往生際もあまり良くない。反省の言葉はなく、敗戦の弁は「職員組合と報道に負けた」というものだった。

 新市長もこれからが正念場である。前市長の方向性は間違っていないと述べている。ここは、今後どうやって話し合いの中で行政を進めるかということであり、若手市長の手腕が問われるところだろう。しばらく注目して見てみたい。

2011年1月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1343.2011年1月16日(日) アメリカ大陸に新たな石油埋蔵地

 「選択」1月号によると今後世界の石油市場が変わるかもしれないという。それを象徴するエポックメークな現象がアメリカで現実化しつつあるようだ。北米大陸の砂岩からタイト・オイルが採掘出来そうだという。これまで石油と言えば、中東地域の砂漠における掘削や、昨年メキシコ湾で火災が発生した海底油田に象徴される。だが、海底油田の開発には巨額の費用と長い年月がかかるうえに事故の心配が大きくなった。砂漠から得られる石油については、カタールが「世界に天然ガスを安定供給できる国はカタールしかない」と胸を張り、売り手市場をよいことに国際石油価格を手玉に取るほど中東諸国の独壇場だった。ところがアメリカで新たにタイト・オイルの実用化が現実味を増してきたことにより、産油国である中東諸国とロシア国内では、今までのように売り手市場を有利に利用出来る機会が減少するのではないかと胸の内は穏やかではない。

 では、このタイト・オイルとは一体何だ?日本人でもあまり気付いている人はいないらしいが、硬く固まった砂岩(タイト・サンド)の中から石油を取り出すらしい。そして、その埋蔵量は在来型石油の5倍以上もあり、その埋蔵場所も北米大陸に偏在しているというから、アメリカにとっては願ったり叶ったりだ。また、この非在来型石油の台頭が世界の産油国勢力図を一変させようとしていることで、これまでの産油金満国や、アフリカに広く資源獲得外交を行い石油掘削工事に熱心な中国をドキリとさせている。

 現在石油の消費は毎年着実に増え、その供給は産油国の外交カードにも使われているほどである。世界最大の石油消費国であるアメリカに、新たな石油資源が発見されたとするなら、アメリカは追い縋ろうとする中国を始め、ロシアや石油産油国をぶっちぎってダントツで世界に君臨するようになるだろう。

 中国を始めとする各国のガソリン車の販売台数の伸びを見ると、石油市場の活性化は疑問の余地もなく、日量の消費は1億バレルに達するが、一方で地球温暖化や再生可能エネルギーの普及によって脱石油政策が進み、日量9千万バレルに抑えられるとの声もある。

 タイト・オイルは、アメリカが2011年を世界最大の産油国として復活する年になるテコになるだろうとも推測されている。

 大きなお世話かもしれないが、働かずとも現金が手に入り「濡れ手に粟」でがめつい中東産油国や、アフリカ大地を石油の採掘権獲得により引っ掻き回している中国、など成金国家にきついお灸を据える意味ではアメリカのこの新しい石油開発は効果的だと思う。そもそも石油消費自体があまり地球生存のためには好ましくない観点から考えれば、とりあえず豊かなアメリカに石油が採れるメドが立ったということは、無秩序な石油開発に警鐘を与えてくれるのではないかと、むしろ喜ばしいことだと思考するがいかがなものだろうか。

2011年1月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1342.2011年1月15日(土) 旧「成人の日」に思う。

 「成人の日」は毎年1月第2月曜日に変わってしまったが、以前は今日がその「成人の日」だった。積雪情報が伝えられる中で大学入試センター試験が行われ、交通機関の案内にこと細かい注意が与えられている。随分親切になったものである。少子化傾向が強まっているにも拘わらず、大学入試志願者は前年度より増えた。55万人の受験生の内、5人にひとりが浪人生だという。われわれが成人式を迎えたころは、センター試験なぞなくて、各大学が独自に入試を行っていたし、成人式は生憎2年目の浪人期間中だったので、お祝い気分なんかまるでなく苦い思い出しか残っていない。例え難関を潜り抜けても2年後(4年後ではない)には厳しい就職が待っているなどと皮肉な報道もされている。

 さて、北アフリカのマグレブ3国のひとつ、チュニジアで独裁的権力を揮ってきたベンアリ大統領が激しいデモの中を逃げるように国外へ脱出した。同じイスラム国家のサウジアラビアへ亡命したようだ。アフリカやアラブ諸国には、絶大な権力を行使して長期に亘って最高権力者の地位に居座り続ける独裁者が多いが、このチュニジアのベンアリ大統領にしても1987年の無血クーデターで永世大統領だった前任のブルギバ氏を追放してその地位に就いたものだ。そのブルギバ大統領にしても、30年間に亘って大統領の職にあった。

 チュニジアには2400年前にハンニバルが活躍したカルタゴ国があった。その歴史ゆえに多くのローマ遺跡もあり、実際現在も170人ほどの日本人観光客がチュニジアを旅行中だという。私もいずれモロッコ、アルジェリアなどほかのマグレブ国とともに訪れてみたいと思っている。

 今日午後最後のパソコン教習に行った。5年近くに亘りPCを学んできたが、まだマスターしきっているわけではない。しかし、何とか所期の目的だったパワー・ポイントの習得と、ホームページを開設出来たので、まあ自分ではよくやった方だと思っている。まだ時々習いに来たいと考えていたが、PC教室がクローズされるので今日が最終回になるのもやむを得ない。幸いなことに波田野講師とは個人的に連絡をとれば時折会って指導をしていただけるということなので、どうしても行き詰まったら、また波田野講師にお願いしたいと思っている。

2011年1月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1341.2011年1月14日(金) 第2次菅内閣発足

 昨年末独法・国民生活センターから依頼された原稿内容の中で、旅行傷害保険の内容を確認するために、元の勤務先へ出かけ、わざわざ来てくれたAIU保険のセールス担当者から資料をいただきながら説明を伺った。拙稿内容は任意保険である旅行障害保険が強制保険であるべきだ、またクレジット・カード付帯保険より第一義的には旅行障害保険に加入すべきとのアドバイスである。更に、旅行中の事故の処理はともかく、出発前にも心の備えをして、パックツアーで添乗員のいないツアーではツアー参加者も安全確保義務を積極的に行うべきだとの提言である。

 書きかけたままの原稿コピーをあげて保険に関する内容と表現が間違っていないかどうかの確認をお願いした。

 さて、今日第2次菅内閣が発足した。昨日の時点で入閣が疑問視された与謝野馨氏が経済財政担当大臣として起用された。民主党を批判していた与謝野氏の入閣には党内からも強い批判がある。どうも首相は消費税を含む財政改革を一歩進めるために、財政のベテラン与謝野氏を一本釣りしたらしい。官房長官には噂通り、枝野幸男・前幹事長代理が起用された。18名の閣僚のうち、与謝野氏と留任の北沢俊美防衛大臣が私と同い年で閣僚最高齢者である。段々若返っていくのは結構だが、頼りにならない大臣では困る。78歳の高齢で鳩山内閣時の財務大臣だった藤井裕久氏を副官房長官に起用したのは、首相補佐と言っているが、史上最年少官房長官・46歳の枝野幸男氏の教育係だろう。実際藤井氏は、高齢を理由に大臣を辞めたほどである。官房長官を辞めた仙石由人氏は、更迭の匂いが強いが、傷つかぬよう党代表代行の処遇を与えた。首相も妙な気配りだけはやるものだ。

 更に今日になって経済産業大臣へ横滑りした海江田万里氏が、ポストを引き継いだ与謝野氏の後継人事について「人生は不条理」と言い不快感を表明した。この2人は東京選挙区第1区の議席を争うのだから、それは分るような気がする。法相に就任した江田五月氏が9月の党代表選で「政治の不条理をなくしたい」と発言していたからだ。2年前は海江田氏が勝ち、敗れた与謝野氏が比例代表制で当選したという因縁もある。お互いの心の内は一体どうなのだろうか。

 ともかく新体制になって、気分も新たに国家国民のために真摯に任務に取り組んで欲しいものである。

 ここ数日寒い日が続いているが、今日北海道・陸別町で今冬最低気温の-28.8℃を記録した。明日以降都内でも積雪があるかもしれないとの予報があった。

2011年1月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1340.2011年1月13日(木) 政治は行わず、何でもありの民主党

 何が何だかわけが分らず混沌としてきた政界だが、民主党内の対立は今日の民主党大会でも露骨に表れた。参議院で問責決議された仙石官房長官と馬淵国交相が辞めざるを得なくなり、明日内閣改造を行う。それに先立ち官房長官の後任には、枝野幹事長代理が就任する模様である。

 驚いたのは、現時点ではまだ決定してはいないものの、昨年4月自民党を離党して新党「立ち上がれ日本」を結成し、平沼赳夫氏とともに党の共同代表を務めていた与謝野馨・元財務相が離党して政権入りすると囁かれていることである。もしこれが事実なら、与謝野氏は一体何を政治家の理念と考えているのだろうか。かつて自民党の中でも政策通で良識派として知られ、私も期待していたひとりだったが、昨年末の新党と民主党との提携交渉が不調に至った折の立ち回りなどを見ていると不器用な人だなとは思っていた。

 しかし、それにしても自分が創った党を、理念と実務の考え方が同志と異なるからといとも簡単に離党して政権へ参加しようというのだから、あまりにも身勝手で節操がなさ過ぎるのではないだろうか。こういう無責任な人が国の政治を動かすとしたら、国が真っ直ぐ前へ進むはずがないではないか。

 ところで民主党はこの期に及んで一昨年総選挙で国民に約束したマニフェストを見直すと言い出した。元々無理な政策を掲げていたので、見直すのは結構だが、財源が足りないのに見映えの良い政策ばかり実施しようと欲張るからである。その一方で財源を生み出すはずの経費節減がまったく当て外れとなった。当てのない財源に膨らむ支出という不安視されていた通りの結果となり、財政破綻の典型となった。その結果ほとんど何も出来なくなってしまった。

 因みに手元にある一昨年総選挙時の「政権交代」と称する民主党のマニフェストを見てみると、無駄使いをなくす政策として、①天下りの斡旋禁止、②官製談合と随契の一掃、③国家公務員の総人件費2割削減、④国が地方に使い途を指定する「ひもつき補助金」廃止、⑤企業団体による献金、パーティ券購入禁止、⑥国会議員の世襲禁止、⑦衆議院比例代表制定数80人削減、を訴えている。これで政権交代を成し遂げたわけである。にも関わらず、ほとんど実行されていないではないか。しかも本気になって検討しようとの様子も見られない。そこへ見直しだという。ふざけるなと言いたい。もう少しやってみて難しいので一部軌道修正するならまだしも、とてもすべて実行出来ないからご破算というのではまったく話が違うのではないか。

 衆議院議員を削減するなんていう話は、声を大にしてほざいていたが、自分たちの身を削るとなると党内に強い抵抗もあって「無期限先送り」「忘れたころに中止」となりそうだ。まったく政治家なんて落ち目になると、誤魔化せるものなら何でもやるものだと呆れるばかりだ。

2011年1月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1339.2011年1月12日(水) あな珍しや! 「資本論」

 自由が丘駅前書店で雑誌「週刊ダイヤモンド」の他に、2冊の書を買い求めた。雑誌の特集にマス・メディアの凋落について面白そうな記事が載っていたので、つい興味本位に買ってしまった。昨年「週刊東洋経済」でも同じようなテーマが特集として採り上げられたことがある。当特集は題して「新聞・テレビ-勝者なき消耗戦」。題名通り新聞とテレビの低迷ぶりを多面的に採り上げている。今や新聞とテレビの広告料が激減し、新聞定期購読者が減り、それに拍車をかけるようにインターネットが強敵としてクローズアップされてきた。待遇面では産業界でもトップクラスで好景気を謳歌してきたが、今や下降線を辿っている。今のところ給料を下げるという話は聞かないが、番組制作費は大幅に削減するようだから、またぞろ低俗番組が氾濫するのではないか。バカ騒ぎをするような白痴番組だけは御免蒙りたい。

 本誌は結構面白そうな特集なので、これから楽しみに目を通したい。この特集号の価格が690円とかなりいい値だが、つい衝動買いしてしまったイースト・プレス社の「あらすじとイラストでわかる資本論」は240頁で何とたったの500円である。本命として購入した寺島実郎著「問いかけとしての戦後日本と日米同盟-脳力レッスンⅢ」(定価2,100円)に比べて格段に安い。

 紙質もザラ紙でよくないが、つい「資本論」というタイトルにつられて買ってしまった。それにしても今どき賞味期限の過ぎた「資本論」関係書が駅前書店に置かれているのが珍しい。今や社会主義、共産主義国家ははっきり言ってこの世から消滅してしまった。そんな共産主義国家の土台だった社会主義思想もバイブルである「資本論」も、現代の学生らを中心にあまり読まれなくなったようだ。とにかく内容が難しく、私自身学生時代にマルクス経済学系統のゼミで学んだだけに、当時恩師からは出来るだけ「資本論」をかじるように言われた。だが、とても歯が立たず青木書店の「経済学教科書」で済ませてしまった。

 1979年にブルガリアのプロブディフで経済高校を授業参観した時は、板書された図の説明を聞いているだけで、多少は「経済学教科書」を読んだお陰か、言葉は分からずとも授業内容を多少理解出来たのが嬉しかった。その後1983年に旧東ドイツのカール・マルクス・シュタット(現ケムニッツ)という街に滞在して学校訪問をした時に、共産主義の暗黒的なゲシュタポのような、軍の監視に恐怖感を抱いたこともある。社会体制に矛盾を抱え、歴史の激動もあって、結局共産主義国家は崩壊した。今日も共産主義を唱えている中国は自由と人権の抑圧国家となり、北朝鮮は金正日一族の独裁国家となった。マルクスが唱えた人民を救う国策が、国民を蹂躙する国家となっている。崩壊したソ連や東欧諸国、現存するキューバやベトナム、異色の共産国家・中国と北朝鮮を含めて、共産主義国家はすべて「資本論」を踏み絵にして国家を造り上げ運営してきた。

 「まえがき」を読むと、本書は「あらすじ」と「解説」に分かれているという。その「まえがき」では、現在の世界経済不況は資本主義のひずみから派生したものだとマルクスが150年前に予言したと論じ、現在の問題点をマルクスはお見通しだったということも書かれているようだ。

 今更本物の「資本論」を読んで噛み砕く力はないが、この「資本論」ダイジェスト版で久しぶりに社会主義に向き合ってみようと思う。

2011年1月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1338.2011年1月11日(火) NHK次期会長を巡る人事のドタバタ

 民主党内の菅首相と小沢元代表との対立が先鋭化して、一向に政治が前へ進まない。2人とも言うことは理解出来ないこともないが、国民のことをまったく考えていないと言える。政治が劣化したまま今や日本は漂流状態にある。

 この対立とは少々異なるが、NHK次期会長人事がどうやら泥試合の様相を帯びてきた。今月24日で任期を終える福地茂雄・現会長の後任会長選任が右往左往してもめている。そのザマはあまりにもみっともない。今日の朝日、日経夕刊トップ頁にも大きく取り上げられているが、この間の経緯を見ていると、現在の日本外交の縮図を見ているようだ。誰が責任者で、誰が決定権を持っているのか、また決定を覆す異常な行動など、大組織としてはまったく常軌を逸している。

 現会長の固い辞任の決意を受け、任命権を持つ経営委員会が当初前慶応義塾長・安西祐一郎氏を後任に選出し、小丸成洋委員長が安西氏に就任を要請し、固辞していた安西氏が漸く受諾した。ところが、その後経営委員会の一部委員が安西氏の会長就任に難色を示し、安西氏が会長就任に条件をつけたと言い始め、反対を唱え出した。真偽のほどは分らないが、これに嫌気がさした安西氏が今日になって会長受諾を拒絶した。

 現会長は24日までに新会長を決めると述べているようだが、これだけこじれると外部からの引き受け手がいなくなるのではないだろうか。密室の決定で、当初12名の全経営委員が安西氏を会長として選んでおきながら、後になってその内の数名が安西氏に反対を唱えたという。この行動も大人気ないし、理解出来ない。

 委員の間に安西氏に対してどういう不満があるのか不明だが、安西氏が慶応義塾塾長を辞めざるを得なかった原因も尾を引いているのだろうか。一昨年明らかになった慶応の投資資金回収不能額が500億円を凌駕するほどの金額に上った。そのために慶応義塾創立150周年記念事業のひとつが延期されることになった。塾長から身を退いたのは、その責任を取ったのではないかとの噂があった。

 しかし、それはNHKにはまったく関係のない事件であり、一旦は会長就任を強く要請しておきながら、時を置かずに会長就任を辞退するよう圧力をかけたという、NHK経営委員会こそ組織として機能していないのではないか。それにこの間小丸委員長が頼むだけ頼んでおいて、手のひらを返すように撤回を要請する行動も理解に苦しむ。

いずれにしても伏魔殿・NHKらしいドタバタで、天下に恥を晒し見苦しいことおびただしい。

2011年1月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1337.2011年1月10日(月) 不気味な中国の動き

 日韓、米中国防相会談がソウルと北京で行われた。日本は軍隊ではなく自衛隊のため、正式な国家間の防衛協定は日米間以外にはない。韓国側に占領時代の暗いイメージがあり、国民から必ずしも日本との条約提携等に強い支持があるわけではない。韓国政府部内にも日韓軍事協定のような提携は、中国を刺激すると慎重な意見も強いようだ。ただ、北朝鮮による3月の哨戒艦沈没と11月のヨンピョン島砲撃事件以来、少しずつ空気も変わってきたようだ。今日一部で日本との提携反対のデモがある中で、日韓両国の間で少しずつ軍事協定への歩みを進めようと前向きの話し合いをするところに落ち着いたようだ。<

 問題は米中会談である。アメリカが台湾に武器を売却して以来冷え込んで1年近くも中止されていた米中間の軍事交流を再開させることになった。ただ、記者会見の様子を見ているとゲーツ国防長官が米中は世界の2大強国となり、お互いに政治に影響されず結束を固めることが重要との認識で一致したと述べた。そのうえで、アメリカが中国の次世代ステルス戦闘機の開発に懸念を示したのに対して、中国は相変わらず台湾への武器売却に嫌がらせ発言を繰り返していた。どうも中国の腹の内が分らない。

 その中国は、一昨年に続き2年連続で新車の販売数が世界一になったと発表された。1,800万台を超えたというから、中国人の車購買欲も随分高まったものである。更に世界中に余裕を示すかのように、中国政府は昨年ギリシャ国債を買い、ポルトガル国債を買い、先週スペイン国債を買い増すと述べた。

 今日の日経社説によるとひとつは、中国は対中武器禁輸の解除を狙っているのではないかと指摘している。もうひとつの狙いは、劉暁波氏のノーベル賞平和賞受賞でクローズアップされた、人権弾圧へのヨーロッパからの批判を弱めることにあるのではないかと書かれている。

 さて、日本にとっては今年が満州事変勃発80年目に当たる。中国が今後どんな反日行動に出てくるのか少々不気味である。

2011年1月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1336.2011年1月9日(日) 孫の顔を見に新潟へ

 二男の長男・健太の顔を初めて見るために新潟まで妻と日帰りで出かけた。上越新幹線も上越国境を越える辺りから積雪が見え、新潟に着いたら雪が降っていた。新潟市内は雪が少ないとは聞いていたが、そこはやはり新潟は雪国で雪が間断なく降り続いていた。駅へ出迎えてくれた二男のRV車で市内の産婦人科へ行き、4人目の孫と初対面となる。生まれてまだ3日目だが元気そうなので、とりあえずほっとする。長男家族5人も新幹線でやって来て、今日は市内で雪と観光をエンジョイしたようで彼らには会えなかったが、明日健太と対面するようだ。

 連休のせいだろうか、車内には家族連れが多く新幹線は往復とも満席だった。それにしても片道2時間で日本海側に着いてしまうとは随分早くなったものである。

 その後二男の新しい賃貸マンションへお邪魔して、新居を拝見。新しくて中々洒落たマンションで、部屋数も多く建坪もかなり広い。ベランダの目の前は土手で桜並木になっていて、春になり桜が満開になれば、居ながらにしてお花見が楽しめる。川にはカモが数羽見られたが、白鳥も飛来してくるというから最高のロケーションで羨ましい限りだ。駐車スペースもあり贅沢な住まいだと思うが、これも地方都市に住んでいるからこそ味わえる贅沢ではないか。首都圏ではサラリーマンがこれだけの高級マンションにはとても住めない。その意味では、二男もいずれ東京に住むことになるにせよ、しばらく新潟に住んでじっくり子育てをやって、子どもにも田舎の生活の良さを体で覚えさせたら良いと思う。住めば都と言われるように、そうすればきっと健太も新潟で幼少時代を過ごした思い出は生涯忘れないだろう。

 帰りの新幹線は時間を繰り上げようと駅で尋ねてみたら、満席のため変更不可能で予定していた列車で帰ってきた。始発の新潟ではガラガラだったが、越後湯沢からどっと家族連れが乗り込んできて車内は一気に賑やかになった。休日は子どもの嬌声で少々煩い。

 まあ4人目の孫の顔を見られて良かった。

 二男の家でテレビ観戦した大学ラグビー選手権決勝戦は、帝京大が予想を覆して早稲田を17-12で破り、優勝した。関東大学対抗戦では、帝京大は早稲田にも、慶応にも敗れたにも拘わらず、選手権に入ってから徐々に立ち直り、力強い攻撃で見事に巻き返し頂点を極めた。

 野球、駅伝、ラグビー、アメリカンフットボールなどの体育会系運動部を強化することを目標に、「スポーツ科学部」なる運動選手専用の学部まで創設した早稲田だが、その中で全国から高校日本代表ら実力派の高校ラガーマンを幅広くスカウトして、毎年成果を上げているラグビー部も、今年は最後の最後で夢を逃した。エリート集団を育成しても願い通りにいかないこともある。学生スポーツにはむしろそういう一面があった方がいい。

2011年1月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com