1522.2011年7月16日(土) 原発関連ニュースで良いことはひとつもない。

 菅首相が記者会見での自らの脱原発発言に対して、昨日衆議院予算委員会で弁明のような発言をした。つまり前日述 べたばかりの「脱原発依存社会を目指すべき」との真っ当な発言は政府の統一見解ではなく、個人的な願いだと言い訳がましく首相自身によって修正される有様 である。そこへ今度は高木義明・文部科学大臣の、高速増殖原型炉「もんじゅ」の開発中止を含めて検討するとの発言が槍玉に上がり、大臣はこんな発言はして いないと否定した。言った言わないと、どうしてこうも神経質に取り扱わなければならない問題の、一番気になる点を深く考えることもなく、軽々しく口を滑ら せるのだろうか。これは口が軽いなんて問題ではなく、自ら然るべき責任ある職には自分は不適任だと言っているようなものだ。
 やらせメールによるお騒がせ事件を起した九州電力でも、真部利応社長が14日に続投と居直ったが、これだけ世間を騒がせた責任を執るべきだと海江田経産相から詰め寄られ、辞任の覚悟を決めたようだ。この国策会社も無責任体質丸出しで、世論に対してKY的だった。どいつもこいつもてんで話にならない。
 さて、昨日ラグビー部の後輩、矢田健一さんから藤田祐幸氏が長崎で行った講演の動画「You tube」 を観るようにと親切に教えてくれた。先月ペンクラブ環境委員会のセミナーで配布された、電力供給量は需要を超えている(原発なしでも電気消費量を賄える) との資料を作成された人である。慶大理工学部助教授だったとは知らなかった。1時間半の長きに亘って図を示しながら淡々と原子力の恐さを説明される。震災 2週間後の講演だが、すでに4年前に浜岡原発、東海原発の危険と放射能汚染を心配して神奈川県三浦市から福島から一番遠い長崎県西海市へ自宅を移して、そ こを拠点に全国各地で脱原発の講演活動を行っている。チェルノブイリへも行かれ、惨状を目撃して、心の底から脱原発を訴えておられる。「スリーマイル、 チェルノブイリの悲劇から学ばなかったのは『愚』、福島の悲劇を繰り返すのは『大愚』である」とか、「終わりでなく、新時代の始まりの始まり」とか、その 感性溢れる適切な言葉には感嘆する。「昨日のように今日があり、今日のように明日がある」と表現して何気ない連続性が幸せの原点と講演を結んだ、スマート な言葉の使い方は中々のもので、分り易いトークに好感が持てた。
 ここへきて新たな原発関係の嫌なニュースが発生している。その最たるものが、肉牛の餌である稲藁から国の暫定基 準を超える放射性セシウムが検出されたことと、畜産農家が出荷した牛の肉から同じく放射性セシウムが検出されたことである。出荷された牛の肉が広範囲です でに販売されているのだ。これでこの周辺の牛肉を買おうとする消費者は当分の間いなくなるだろう。畜産農家はみんな泣いている。気の毒でたまらない。今後 影響が拡大していったら、事態はどうなるのだろうか。
 今日福井県大飯原発で1号機が手動により停止された。手動停止は滅多にないことで危機一髪の事態が想定されたのではないだろうか。ぞっとする。冷却系統に不具合が生じたようだ。日本の原発は一体どうなっているのだろう。

2011年7月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1521.2011年7月15日(金) 日本ペンクラブが揺れている。

 昨日の記者会見で菅直人内閣総理大臣が公式に語った脱原発依存という発言は、今日の閣議で閣僚たちから「聞いて いない」の強い突き上げにより、改めて発言は国としてのエネルギー政策ではなく、自ら個人的な願望であると後退発言するに至った。未熟と言うべきかお粗末 と言おうか、総理大臣としての権威はおろか、見識や信念がまったく感じられない。総理大臣が公と私の区別が分らず、思考力低下のまま国家のトップとして君 臨しているのだから、この先が心配である。とにかくがっかりである。我々はこんなにレベルの低い総理大臣を戴いていたのかと思うと、どうしてこうなったん だろうと深く反省しなければならない。それにしても言動において軽率な総理を擁しながら、支えるべき取り巻きの無知無能には呆れ果てて言うべき言葉もな い。
  昨日日本旅行作家協会例会を体調不調で欠席したが、今日は浅田次郎氏が新会長に就任して最初の日本ペンクラブ例会懇親会に出席した。まだ、国際ペン東京大 会の決算のケリがついていないので、その影響もあってかどうも雰囲気がおかしい。前会長の阿刀田高氏も、批判の矢面に立たされている常務理事の吉岡忍氏も 欠席である。いずれ近日明瞭な結論が報告されるだろう。国際ペン専務理事に選任された堀武昭さんに、選出後ロンドン本部に行ったのかどうか聞いてみたら、 国際ペンの決算がはっきりしないから行くわけにいかないとの話だった。選出されてからすでに10ヶ 月も経過しているのに、これではペン国際本部も困るのではないだろうか。本年9月開催の国際ペン・セルビア大会に参加を誘われたが、まだ先の予定が立てら れず即答しなかった。ただ、日本代表団の通訳を山崎洋さんに依頼したのか確認したところ、まだ頼んでおらず、あ~そうだったとの感覚だった。セルビア語通 訳としては私情を抜きにしても山崎さん以上の優秀な通訳はいないと思う。堀さんは浅田次郎会長が9月に行かれるので、前以て浅田会長に話をしておいてほし いと言うので、取り急ぎ浅田会長に、山崎さんの人柄と高度なセルビア語通訳としての能力を簡単に説明し、セルビア語通訳を山崎さんにお願いすべきであると 推薦し頭に入れていただいた。
 今年の国際ペン大会がセルビアで開催と決まった時点で、通訳は山崎さんにお願いすべきなのに、なぜかもたもたしている。これも国際ペン大会の経理不透明事件の後遺症だろうか。
 小中陽太郎さんに尋ねると、今年の国際ペン大会ではすでに英語の通訳が決まっていると聞いたが、せっかくセルビア語の優秀な通訳がいるのになぜお願いしないのか。どうもペンの判断も理解し難いし、ペンの動きもぴりっとしない。
 例会後いつも通り有楽町の大衆酒場「金陵」で、小中陽太郎さん、須藤甚一郎さん、瀧澤篤朗さん・陽子さん夫妻、新会員の高橋克典さんと一杯傾ける。9時丁度店内がぐらぐらっと揺れた。M5.4、震度4だという。日本ペンクラブの現在の姿を感じさせた。危ないので店を出て、いつもなら地下鉄で帰るところだが、小中さん、須藤さんとタクシーで帰る。

2011年7月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1520.2011年7月14日(木) 菅首相の真意を曲解しようとする取り巻き

 女子サッカー日本代表チーム「なでしこジャパン」が、また強敵を破りワールドカップ決勝戦へ進出した。正直に言ってスウェーデンに勝てるとは思わなかった。平均身長差10cmの 不利な体格に加えて、過去の対戦成績も分が悪い。それでも「なでしこジャパン」は大敵をものともせず、終始積極的に攻め、前半先制点を奪われながらもすぐ 同点に追いつき、後半2点をもぎ取って見事にスウェーデンを破った。たいしたものである。鮮やかなゲームメークとタフネスぶりには、地元のドイツでも賞賛 の声が広がっている。
 18日決勝戦の相手はランキング世界№1のアメリカだが、相手にとって不足はない。過去24回対戦して一度も勝っていないが、今の日本は上げ潮ムードだし、パスワークが進歩しているので、得意技を活かして金メダルを獲得し、震災の被災者に元気を与えて欲しいものである。
 一方、名古屋では八百長相撲の禊が済んだとして大相撲名古屋本場所が開催されているが、今日5日目に大関魁皇が勝ち、幕内通算1046勝を挙げ、横綱千代の富士の従来の記録を破った。これもメデタイ話である。
 さて、やはりと言うべきか、昨日の菅首相の脱原発発言に対して、民主党内外から皮肉たっぷりの嫌がらせ発言が発 せられている。民主党をダメにした張本人の鳩山由起夫・前首相が方向性は間違っていないが、実現までの時間軸があいまいと言い、執行部のひとりは「党内議 論は全くやっていない。『またやったな』という話だ。たわごとにしか聞こえない」とまるで相手にしていない。首相を支えるべき枝野官房長官までが、「首相 は脱原発依存とは言っていない。当面安全性をより高めつつ原発を活用していく」と言った。そしてこうも付け加えた。「首相の遠い将来の希望である」と菅首 相の発言の内容を曲解したり否定するようなことばかり言っている。みんなで寄ってたかって、脱原発ムードが高まるのを押さえ込もうとしている。かっての盟 友・仙石由人官房副長官までが記者会見で願望を語ってはダメだと首相の発言を批判する有様である。これほどまでに一国の最高責任者である総理大臣の発言は 軽いものなのだろうか。一体全体この菅内閣を取り巻く面々は、何を考えているのか。
 脱原発の世論の高まりを最も恐れる電力会社のひとつ、九州電力で公になったテレビ公聴会のやらせメール事件の概要が分ってきた。テレビ局に対して原発運転再開を求めるメールを送るよう、会社が社内外に圧力をかけた。結果的に原発再開反対が163だったのに対して、原発再開賛成は286だった。だが、その賛成メールの内141が 九電関係者のメールだったと判明した。もし、それらのやらせメールがなければ、原発反対メールの方が多かったということになる。世間を欺く卑劣な行為を犯 した真部利応・九電社長は、今日辞任の噂を否定して続投すると述べた。世間をこれだけ騒がしておいて現在のところ社内では誰も責任を取らないという。例え 悪質と見られようとも原発を維持するとの信念の下に、国策会社として国民に一切責任を取らないという腹積もりのようだ。こんな鉄面皮が許されるのだろう か。こんなことで良いのだろうか。大会社のモラルも低下したものである。
 今日日本旅行作家協会例会に出席するはずだったが、午後になって急に下痢を起こし体調が優れず欠席した。山本澄子さん、近藤聰さんと積もる話が出来なかったことが残念だった。明日の日本ペンクラブ例会には、何とか出席したい。

2011年7月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1519.2011年7月13日(水) 朝日新聞、原発ゼロ社会を提言

 朝日新聞社が原発に対する自社の立場と見解を明らかにした。今日の朝刊第一面に原発に関する自社の見解、そして 提言「原発ゼロ社会」を論説主幹の筆で訴えた。提言は「いまこそ政策の大転換を」とアピールしている。日本のエネルギー政策を大転換し、原子力発電に頼ら ない社会を早く実現しなければならないとの主張である。その大きな理由として、止めたくても止められないという原子力の恐ろしさを思い知ったからだとい う。まったくその通りで、科学が作り出した物は、例え発火しても根元を止めれば消化できると信じていたことが、原子力に関してはそうではないと今回初めて 知ることになった。はっきり言ってこんな恐いものは止めるに限る。その他にも地震の巣の上にある日本列島が活動期に入ったということも理由として挙げてい る。
 社説も広告なしで1頁半を使って事細かに訴えている。「脱原発への道筋」「廃棄物の処理」「自然エネルギー政 策」「新たな電力体制」に分けて詳しく解説している。この中で一番問題だと思うのは、最近テレビのドキュメンタリー番組などでもしばしば取り上げられる 「廃棄物の処理」だろう。現状はこの廃棄物処理がかなり多額の費用を使いながら一向に前進していないことである。核燃料サイクル政策に問題があるのではな いか。ひとつは六ヶ所村(青森県)の施設が使用済み燃料を再処理してプルトニウムを取り出し、高速増殖炉でまた燃料として使う仕組みのはずであるが、度々 トラブルが起きて今なお試運転中である。もうひとつは高速増殖炉原型炉「もんじゅ」(福井県)が1995年 のナトリウム漏れ事故以来稼動していないことである。二つの施設がともにまったく機能していないのである。後者の「もんじゅ」なんか、停止中でも1日5千 万円もの維持管理費用がかかると言われている。国民はこんな無駄遣いをまったく知らされていない。今の原子力政策は一部の人間だけが、国民の税金を無駄に 消費しながらこっそり進めている。みんな金食い虫である。朝日も折角脱原発に踏み切ったのなら、今後はこの辺りの報道に腰を据えて知らせるべきではない か。
 現在稼動している原発からは当然毎日「高レベル放射性廃棄物」が排出されているが、この処分が袋小路に入り込んでしまっているのだ。これをどうするのか。脱原発と並行してこの廃棄物問題も精査し、道筋を決めなければならない。
 今夕菅首相が記者会見で、「原発に依存しない社会を目指すべきだとの考えに至った」と脱原発を表明した。「計画 的、段階的に原発依存度を下げ、将来は原発がなくてもやっていける社会の実現を目指す」とも述べた。朝日と歩調を合わせるような発表である。この首相の発 言自体は評価されるものだと思う。だが、いつもながらの1人相撲の感が拭えない。もう少し閣内で話し合いをしたうえで閣僚の同意を得て発表するという手法が取れないものだろうか。
 海江田経産相との間に齟齬を来たした原発ストレステストの採用辺りから、首相の本音と言動は分かりにくくなったが、側近中の側近と慎重に検討したうえで、腹を固めなりふり構わず押し切ったのだろう。
 朝日が脱原発の見解を表明し、菅首相も脱原発の方向性を示した。
 さて、果たしてオピニオンリーダーである朝日と菅首相の考え表明によって、脱原発が今後原発世論をリードしていくことになるだろうか。

2011年7月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1518.2011年7月12日(火) 世界同時不況の中で、中国だけがひとり勝ち

 中国を除いてどこの国の経済もあまりぱっとしないが、その中でもギリシャはデフォルト寸前と見られ、スペインやイタリアもその不景気集団に巻き込まれそう な勢いである。スペインのサパテロ首相の如きは、自国の景気が悪いのはギリシャのせいだと八つ当たりに近いぼやきようである。
 この非常時にEU各国も地盤沈下のままいずこもぱっとしない。アメリカも長期金利の急激な低下でドル安傾向である。こんな欧米の不景気の中で本来なら大震災の影響で円が買われるはずがないのに、逆に日本円が買われ1ヶ月ぶりに1$=80円を割って79円台にまで上がった。この影響で日経平均株価も1万円を割り9925円となった。対前日では143円安である。いつまで日米欧の不景気状態が続くのだろうか。
 それにしても世界同時不況の中で中国だけがひとり勝ちである。中国の6月末外貨準備高は前年同期比で30.3%増の約256兆円(3.1975兆$)というから凄い。5年前に日本(6月末で1.14兆$)を抜いて今では世界最大というのだから、30年 前の中国の貧困ぶりを知る身からすると驚き以外の何物でもない。中国の景気自体は確かに良いのだが、中国経済にはその他に人民元を実勢より低く保つための 元売り・ドル買い介入で外貨が膨らんだ側面もある。以前からアメリカから元切り上げを求められるたびに、中国独自の論理を振りかざし、のらりくらりと言い 逃れ今日に至っている。しかし、これほど他国との間に外貨の価値に差が生まれると、果たしていつまで中国流言い逃れが通用するのだろうか。
 それにしてもわが道を行く中国は、他の国々と歩調を合せて歩んでいく気があるのだろうか。どうも世界とのバランスより、自国だけ繁栄すれば良いとの成り上がり者の独尊的なテーゼが目に浮かんできてしようがない。

2011年7月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1517.2011年7月11日(月) 東京電力の情報公開に隠されているもの

 福島原発事故が発生して以来電力の供給量の逼迫懸念から、東京電力は地域ごとに計画停電を要請していた。その後全国的に節電を周知させ、そのお陰で今のところ毎日20% 近くの余裕があるようだ。実は、その計画停電を実施していた当時から、毎日地区ごとの計画停電時間帯が発表されていたが、わが家のある世田谷区は表示され ず、実際に計画停電が実行されることはなかった。それは正直に言ってありがたいような気持ちではあるが、他の地域が等しく不便を強いられるのにわが世田谷 区だけ、のうのうと恩恵に浴しているのも気がひけるし、これはこれで不公平ではないかと気にしていたところ、やはり気にする人が多くいたらしく外野がざわ ざわしてきた。なぜか世田谷区だけ計画停電から除外されているのは、当然それなりの理由があると思う。東電はその理由を明かさない。あれこれ風評だけが一 人歩きすることになる。
 ところが、この計画停電とは別の話題として今週の「AERA」(7月18日発行)が、世田谷区の電力消費量について採り上げている。「世田谷区VS.東 京電力―なぜ消費量出せないのか」であるが、この記事の中で気になったのは、東電が世田谷区には電力消費量を示せないということである。なぜ世田谷区だけ 提示できないのか。その根拠が分らない。区としては夏祭りの自粛、つまり電力の節約を行うには、実際の電力消費量を知りたいわけで、東電に数字を提供して くれるよう求めたが、NOの回答だった。東電が数字を出す根拠を提供できない理由が分らない。もし 世田谷区の望む数字を提供するためには、そのシツテムを増設するために4億円と8ヶ月の時間が必要との東電の説明は、素直に納得できるものではない。どう もこの辺りに何やらファジーな東電という会社の特殊性、隠蔽性、国策会社的体質があるのではないだろうか。
 今日で大震災発生後丁度4ヶ月となった。吉村美栄子・山形県知事と嘉田由起子・滋賀県知事が原発依存からの脱却と太陽光など代替エネルギーへの転換を訴える「卒原発」を明日、明後日開催される全国知事会議で共同提案する。
 さて、どんな反応が表れるか。注目したい。

2011年7月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1516.2011年7月10日(日) アフリカに新たな独立国誕生

 昨日アフリカで54番目の独立国が誕生した。スーダン国内の南部が分離独立して南スーダン共和国が生まれた。内戦やダルフール紛争、民族虐殺等々過去にいくつかの厳しい試練を乗り越えて、とにもかくにも漸く新しい国家が生まれた。近々国連193番目の加盟国となる。
 それにしてもアフリカの国々の隣国間の境界線を引くのは難しい。かつては、国民が線引きを決めたわけではなく、 植民地の支配者同志の損得勘定や支配権拡大などの都合によって決められるのが通例だった。今度のスーダンの場合は、過去の支配者の影響ではなく、スーダン 国内の地勢的、かつ民族的・宗教的な影響が大きい。
  親のスーダン共和国と子の南スーダン共和国の住民は同じ国土内に住んではいるが、親がアラブ人であるのに対して子は所謂アフリカ人であり、宗教的にも親の イスラム教徒に対して子は一部キリスト教徒もいるがほとんどは土着の宗教である。今回の独立劇を見ていると、必ずしも民主的とは言えないアフリカの国内 で、対抗心の強い民族同士が共存することがいかに至難であるかということを証明している。
 30年以上も前にスーダンの首都ハルツームを訪れたことがある。丁度車が左側通行から右側通行に変った時だった。地元の人たちに誘われ、夜中の12時の交通信号変更時間に交通事故を期待?して繁華街へ出かけて予想通り事故を目撃したことを懐かしく思い出す。
  それはともかく、新独立国家に対しては、国内における影響力と資源獲得を狙って早くも米中2大国が積極的な工作を行っている。特に、これまでのスーダンに おける地下資源産出はほとんどが南部からであり、今後スーダンから南部が切り離されることにより、北のスーダンは苦境に追い込まれる。これから両国国境地 帯に埋蔵される石油資源を巡って、両国の権益争いが激化しなければ良いが・・・。
 さて、現在ドイツで女子サッカーのワールドカップが開催されている。昨晩行われた決勝トーナメント準々決勝で日本代表チーム「なでしこジャパン」は強敵ドイツを延長戦の末1-0で下して、準決勝へ勝ち進んだ。先日のU-17のワールドカップで日本はベスト8に残った。日本代表チームが年々力をつけ、昨年のワールドカップではベスト16まで勝ち上がったが、女子、若手とも+の相乗効果が表れている。
 昨晩の試合をビデオで観ているととても勝てそうな気がしなかった。相手のドイツは過去2大 会連続で優勝している強豪で、優勝候補の筆頭でもある。加えて地元開催という点でも力が入っている。全員背も圧倒的に高い。終始押されっ放しだったが凌ぎ きり、延長後半のワンチャンスに貴重な決勝点を挙げ、逃げ切った。よくぞ強敵に食い下がりワンチャンスをものにした。今すべての面で地盤沈下が目立つ日本 社会だが、こういうしたたかな若者たちが活躍してくれると気分もすっきりする。久しぶりにスカッとした。

2011年7月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1515.2011年7月9日(土) 放射性廃棄物をどう処分するのか。

 運転停止中の原発の安全定期検査終了後の運転再開について、政府と地元との間で相手に対する不信感から大きな溝が出来てしまった。原発推進派にせよ容認派にせよ、現時点では運転再開について直ちに‘YES’とは応えられない不信感が芽生えてしまったのである。福島原発では作業員が放射能汚染を心配しながら懸命の作業を続けているにも拘わらず、収束へ向けた明るい見通しが一向に示されない。
  テレビ番組でもしきりに原発是非討論をやっているが、素人にとって難しい説明をしたうえでいくつか示される専門家の資料がまた殊更分かりにくい。今気に なっている問題で、早く話を進めて欲しいと願うのは、わが国が将来のエネルギー政策で原子力発電を必要とするのか、不要なのか、不要とする場合の代替エネ ルギー源を何に求めるのかという、最も基本的で重要な課題である。それに、あまり議論されていないが、現在貯蔵されている分を含めて放射性廃棄物、使用済 み核燃料の処分を今後どうするのかという点をもっと真剣に議論すべきではないかと考えている。放射能漏れを引き起こす可能性のあるそれらの問題について、 ほとんど報じられていないのが実態である。
 そんな中で8日午前0時にNHKが「世界のドキュメンタリー」番組の「放射能廃棄物はどこへ」シリーズで放映した2010年ドイツContex TV制作の「旧ソ連原子力潜水艦の末路」は、放射性廃棄物に対する無関心層に警鐘を鳴らす意味でも必見の作品だった。
 米ソ冷戦時代に核兵器開発競争にしのぎを削っていたソ連は、開発製造した原子力潜水艦を保有すること自体が抑止力につながるとの考えの下に、200隻近い原潜を製造した。それが2000年 8月に起きた原潜「クルスク」の海底爆発事故以降、国の財政事情もあり原潜の存在価値が減じ、それらは無用の核廃棄物となり、ロシアはその処分に頭を痛め ている。そこで旧東ドイツ科学者の指導の下で放射能廃棄物を凍土に放棄する計画が実行された。その一時的な処分までの一部始終を追ったドキュメンタリー で、放射能の怖さと放射性廃棄物の処分の難しさをアピールしていた。
 原潜200隻に搭載された原子炉をこれからどう処分するのか。重さ1基1600トンの原子炉7基をタグボートで雪深いサイダ湾保管施設へ曳航して運び、そこの野外に固定して監視するという。厳しい気象条件もあり、これだって1年にたった1回しか運搬出来ない。つまり1年に7基だけしかこの地へ運ぶことが出来ない。更にここに保管しても放射能漏洩の可能性がないわけではない。このまま置いたままでも放射能が消えるのに70年かかるという。
 こういう危険な廃棄物の処分方法が国によってばらばらであり、これという決め手はない。こんな危ないものを造り出して、その処分法もはっきりせず、放射能漏洩の危険性は限りなく高い。この問題をこのままいつまでも放っておくわけにはいくまい。

2011年7月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1514.2011年7月8日(金) 懐かしきかな!加藤隼戦闘隊

  「歴史街道」8月号特集に「加藤隼戦闘隊」が採り上げられている。♪エンジンの音轟々と~♪で始まる勇ましい戦隊歌とともに、加藤隼戦闘隊が懐かしく甦ってくる。早速買い求めてぱらぱらっと頁を捲ってみると懐かしい方々の写真とお名前が目に入ってきた。1972年1月戦後初めて「加藤隼戦闘隊ビルマ戦跡巡拝団」を企画、案内して以来、ビルマへ一緒に巡拝された方々である。すでに皆さんほとんどがお亡くなりになっておられる。
 加藤戦闘隊といえば、その行動は満州の牡丹江からスマトラのパレンバンまで広範囲にまたがるが、何と言っても主 戦場はビルマである。加藤建夫戦隊長が散華されたベンガル湾に臨むアキャブ海岸の慰霊祭を始め、ビルマ各地で戦没者を弔う慰霊祭を行って同部隊戦友の方々 と旅を続ける中で、数々の忘れ難い体験をし貴重なお話を伺った。
 現在わが国では政治が機能せず、東日本大震災という未曾有の国難に遭遇して国民の間に国家のリーダー不在が囁かれている。
 加藤戦隊長が部下に与えた訓示が3つある。「どんな困難にあっても平常心を保つ」「団結を乱さずに組織戦を重視 する」「任務遂行を第一とする」である。この訓示を胸に飛行第六四戦隊(加藤隼戦闘隊)は、戦隊長の指導よろしきを得て戦隊はよく統率され輝かしい戦果を 挙げた。加藤戦隊長の抜きん出たリーダーシップは、いかなる部下をも心酔させずにはおかなかったようだ。第1回巡拝団で訪麺した折、招待されたビルマ政府 迎賓館でチッ・キン元内務相から、加藤戦隊長の人間性とリーダーシップについて賞賛の言葉をいただいたほどである。
 戦後復員した隊員は日本各地に散って行かれたが、その後東京都内在住の何人かの世話役のお骨折りにより、戦隊は 再結成?され、中心となった幹事さんが亡くなるまで、六四会として毎年六月四日に靖国神社に集い、加藤戦隊長を始めとする多くの戦友の霊を慰めていた。戦 隊長未亡人の加藤田鶴さんも必ず参列され、隊員は仲良くいつもまとまっていた。戦隊には戦隊長から継承された断固たるリーダーシップと困難に打ち克つチー ムとしての固い結束力があった。
 それに引き換え時代も状況も異なるが、今の政界に当てはめてみると現在の首相や閣僚ではこの訓示をまったく遂行できていないことが分る。仮に戦争をやったら菅内閣は完膚なきまでに叩かれるということなのだ。
 必ずしも戦陣訓を見習い採り入れるべきだとは思わないが、加藤部隊長の訓示は説得力があり、戦時に非ずとも納得し得るし、場面に応じては現在でも充分通用する。
 その後何度も六四会の方々とビルマへご一緒したが、私自身旅行業者としての営業活動をやってこられたのは、この 戦隊の素晴らしい方々と巡り会えたこと、そして皆さんの固い結束とチームワークに目を見開かされたことにあると思っている。営業のきっかけと本質を教えて いただいたのは、実に加藤隼戦闘隊の皆さんのお陰だと思っている。

2011年7月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1513.7月7日(木) 菅首相また豹変、憲政史上最低内閣か。

 何とも未熟と言うべきか拙いと言うべきか、お粗末としか言いようのない原発再稼動に関する政府の対応である。敢えて言うなら、菅首相の方針がはっきりせず 二転三転し、閣僚の間でも意思の統一も出来ず、各人各様に発言して内閣の足元がふらふらしている状態である。これでは信頼感がまったく生まれてこない。こ んな有様では、これほど重要な原発問題を精査したり、判断する能力も資格も持ち合せていないと判断せざるを得ない。
 昨日から今日にかけて噴き出した政府首脳の迷走と未熟ぶりはあまりにも酷い。原発再稼動について先月26日に海江田万里・経産相が玄海原発のある佐賀県を訪れ、定期検査の結果安全が保証されたので、停止中の原発を運転再開するよう申し入れた。それ以前に菅首相は全国の原発が定期検査を終えれば安全であると公表していた。経産相の申し入れを受けて29日 に岸本英雄・玄海町長が運転再開容認を九州電力へ伝えた。古川康・佐賀県知事も再稼動容認を覗わせるニュアンスの言葉を漏らした。まだ、運転再開には時期 尚早ではないかと世論はもちろん、私自身も感じた。原発立地町、原発立県の「原発漬け」となってしまった拭い難い事情が表面化した。
 だが、これと政府の判断・決定とは筋が違う。言うならば、佐賀県も玄海町も再稼動ヴァージョンに入ってしまっているのである。周辺市町村の冷たい視線を背に受けながら、玄海町は‘GO’ サインを出してしまった。そこへ昨日になって首相サイドが、唐突に運転再開のための安全のために余裕分として「ストレステスト」を行うと言い出した。専門 的過ぎてその内容はあまりよく分らないが、安全のために念には念を入れるという主旨自体は歓迎されるべきである。私がここでより安全性を重視しようとする 政府を批判し、早すぎる再稼動の決定を下した玄海町に同情するのは、政府のやり方があまりにも常識を欠き、二転三転してことの順序を間違え、しかもそれも 時間をおかずに簡単に置き換えるイージーな言動であるからである。
 菅内閣には誰一人として判断力のある人間がいないことが悲劇の始まりなのだ。
  この「ストレステスト」の実施により、また一からやり直しである。当然政府に翻弄された玄海町長は大むくれで、今日になって再稼動容認の撤回を言い出す始 末である。県知事にしても怒り心頭に達して、何のための玄海原発安全宣言なのか、なぜ「ストレステスト」が今なのか、と枝野幸男官房長官に会い直接不満と 不信感をぶつけている。
  同じ菅政権の原発担当閣僚である海江田経産相に至っては、先月末にわざわざ佐賀県に足を運び原発再稼動のために根回しをしたばかりなのに、菅首相に梯子を 外されたとの感情は捨てきれない。原子力担当大臣が不信感を募らせているのである。そして、菅首相の原発政策に不満の溜った海江田経産相は、今日午後の参 議院予算委員会で大臣を辞する発言をした。どうなってんだろう、この内閣は???。
 とにかく今日言ったことが、翌日には反対意見へ転化するのだから、手に負えない。こんな好い加減で子どもじみた政権運営は未だかつて記憶にない。
  ところが、政治家が政治家なら、民間の電力会社も電力会社である。昨日九州電力で呆れたメール事件が発覚した。玄海原発の運転再開問題を佐賀県民に説明す るため国が主催したテレビ番組で、再開賛成の意見をメールで送るよう九電幹部社員が子会社や取引会社へ圧力をかけていたことが判明した。これでは世論を自 分たちに有利に誘導するためのヤラセではないか。政府同様お粗末の限りである。真部利応・九電社長の記者会見における応対も低レベルで、まるで小学生の学 芸会と変わらない。何でもかんでもノーコメントで、差し出されたメモ用紙を見てやっと責任を感じていると言ったが、社長は今日になって辞任する意向を表明 した。こんな人物が社長になれるのだから、電力会社の程度も知れよう。元々電力会社なんて国策企業みたいなものだから、パフォーマンスが政治家や公務員と 似てくるのも想像がつく。
 しかし、それにしてもこの数日間はわが国の原子力行政で、国も国策会社も無能を曝け出した。こんな調子では福島原発事故は収束できないのではないかと思うと気持ちも寒々としてくる。

2011年7月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com