1521.2011年7月15日(金) 日本ペンクラブが揺れている。

 昨日の記者会見で菅直人内閣総理大臣が公式に語った脱原発依存という発言は、今日の閣議で閣僚たちから「聞いて いない」の強い突き上げにより、改めて発言は国としてのエネルギー政策ではなく、自ら個人的な願望であると後退発言するに至った。未熟と言うべきかお粗末 と言おうか、総理大臣としての権威はおろか、見識や信念がまったく感じられない。総理大臣が公と私の区別が分らず、思考力低下のまま国家のトップとして君 臨しているのだから、この先が心配である。とにかくがっかりである。我々はこんなにレベルの低い総理大臣を戴いていたのかと思うと、どうしてこうなったん だろうと深く反省しなければならない。それにしても言動において軽率な総理を擁しながら、支えるべき取り巻きの無知無能には呆れ果てて言うべき言葉もな い。
  昨日日本旅行作家協会例会を体調不調で欠席したが、今日は浅田次郎氏が新会長に就任して最初の日本ペンクラブ例会懇親会に出席した。まだ、国際ペン東京大 会の決算のケリがついていないので、その影響もあってかどうも雰囲気がおかしい。前会長の阿刀田高氏も、批判の矢面に立たされている常務理事の吉岡忍氏も 欠席である。いずれ近日明瞭な結論が報告されるだろう。国際ペン専務理事に選任された堀武昭さんに、選出後ロンドン本部に行ったのかどうか聞いてみたら、 国際ペンの決算がはっきりしないから行くわけにいかないとの話だった。選出されてからすでに10ヶ 月も経過しているのに、これではペン国際本部も困るのではないだろうか。本年9月開催の国際ペン・セルビア大会に参加を誘われたが、まだ先の予定が立てら れず即答しなかった。ただ、日本代表団の通訳を山崎洋さんに依頼したのか確認したところ、まだ頼んでおらず、あ~そうだったとの感覚だった。セルビア語通 訳としては私情を抜きにしても山崎さん以上の優秀な通訳はいないと思う。堀さんは浅田次郎会長が9月に行かれるので、前以て浅田会長に話をしておいてほし いと言うので、取り急ぎ浅田会長に、山崎さんの人柄と高度なセルビア語通訳としての能力を簡単に説明し、セルビア語通訳を山崎さんにお願いすべきであると 推薦し頭に入れていただいた。
 今年の国際ペン大会がセルビアで開催と決まった時点で、通訳は山崎さんにお願いすべきなのに、なぜかもたもたしている。これも国際ペン大会の経理不透明事件の後遺症だろうか。
 小中陽太郎さんに尋ねると、今年の国際ペン大会ではすでに英語の通訳が決まっていると聞いたが、せっかくセルビア語の優秀な通訳がいるのになぜお願いしないのか。どうもペンの判断も理解し難いし、ペンの動きもぴりっとしない。
 例会後いつも通り有楽町の大衆酒場「金陵」で、小中陽太郎さん、須藤甚一郎さん、瀧澤篤朗さん・陽子さん夫妻、新会員の高橋克典さんと一杯傾ける。9時丁度店内がぐらぐらっと揺れた。M5.4、震度4だという。日本ペンクラブの現在の姿を感じさせた。危ないので店を出て、いつもなら地下鉄で帰るところだが、小中さん、須藤さんとタクシーで帰る。

2011年7月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com