1792.2012年4月9日(月) 不気味な北朝鮮の核ミサイル打ち上げ

 このところ連日北朝鮮が打ち上げる核ミサイル関連ニュースをめぐっててんやわんやである。4月15日の金日成・初代最高指導者の生誕100周年を祝うイベントの前景気に、国の威信を賭けて人工衛星を打ち上げるのだという。ところが、世界はその言い分を端から信用せず、科学的な人工衛星ではなく、軍事力としての核ミサイルだと見抜いてしまっている。にも関わらず北朝鮮の強弁は、宇宙の科学的実験の権利を行使するもので外国から文句を言われる筋合いではないと開き直り、自説を曲げようとしない。

 これには欧米をはじめ世界中が国連決議に違反するとして強く抗議しているが、北朝鮮は一向に悪びれる様子が見られない。シリア制裁では国連決議にロシアと中国が異を唱えたが、今度の北朝鮮のわがままには流石に反対を表明している。一番交流の深い中国も何とか説得に当たっている。

 問題は、北朝鮮の発表通りの打ち上げだとすると、飛行コース及び落下地点が日本の沖縄先島諸島上空を通過することであり、場合によってはロケットの破片が日本領土内に落下する恐れがあることである。

 以上の点からわが国は、自衛隊基地にある迎撃ミサイルPA3を迎撃可能地点へ配備したり、海上にはイージス艦を待機させている。

 この間日米韓は、安保上の配慮から連携しながら打ち上げ当日を待つことになる。中国もおっとり刀で遠慮勝ちに北朝鮮へ打ち上げを中止するよう働きかけているが、北は依怙地になって打ち上げようとしている。

 アメリカは外交努力によって、何とか活路を開こうとしているが、効果はない。2月に米朝会談で核開発を停止するとの前提で北に緊急食料援助を行う交渉がまとまったが、これも一時凍結である。聞く耳持たぬ北には何を言っても無駄だが、はっきり言って各国とも外交努力だけでは北を説得することは不可能と悟ったようで、無力感が漂いだしている。

 わが国は表向き政府が北朝鮮に、核ミサイル打ち上げは国連決議に反していると非難しながら、実質的には効果的な手を打っていない。先日北京で開催された核サミットで各国と真剣に話し合うことをせず、野田首相もすぐ帰ってきてしまったほどの失態をさらけ出した。国内では田中直樹防衛大臣の失言が相次ぎ、自衛隊に対する信頼まで損なわれつつある。評論家諸氏のミサイル迎撃についても成功、失敗で議論が分かれている有様である。

 国内では予告された核ミサイル打ち上げ問題ひとつで、この周章狼狽の状態である。消費税値上げ問題しかり、原発再稼動問題しかり、そして今また北朝鮮の核ミサイルでうろたえている。国がまったく機能していない。

 さて、朝日夕刊に連載している「ニッポン人・脈・記」で昨日は懐かしいNHK英語会話の講師、田崎清忠氏の記事が載っていた。すでに81歳となっておられる。今日は田崎氏の助手を務めた、マーシャ・クラッカワーさんが紹介されている。この人も随分印象深い人である。もう30年にもなるであろうか、かつて英会話を習っていたカール・ニッフィン先生と同じアパートに住んでおられたので、先生のお宅へ伺った時に何度かお会いしたことがある。そのクラッカワーさんの言葉が気に入った。

 明治維新の頃、或いは戦後まもなくの日本人の英語熱には切実さがあったという。ところが、「今はNECESSITYがない。それが一番の問題。本当は切実なのに感じていない、外を見ていない」と学生の英語に対する姿勢に苦言を呈している。分かる、分かる。妙に若者に対して物分りが良い人物が現われるが、今の学生が甘いのだ。

 今日はゼミの恩師の追悼文集第4回編集会議を日本プレスセンターで行った。イメージではあるが、少しずつ形ができてきた。私は編集長としてノルマである原稿を書き終えたが、ちょっと長過ぎた。それでも何とかほかの編集委員の了解を得た。

2012年4月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1791.2012年4月8日(日) 今日はお釈迦様の誕生日、花祭りである。

 今日4月8日はお釈迦様の誕生日、花祭りである。花祭りと言えば、我々の小学校時代は教科書にも載っていて、誰でも知っていたものだ。今でも諳んじることができる「今日は楽しい花祭り お釈迦様 天上天下を指差してお立ちになっていらっしゃる。今日は楽しい花祭り」という一節があった。ところが、今では花祭りよりお花見の方がよほど世間の関心を呼ぶものと見え、桜開花情報が喧しい。特に震災に遭った東北地方の桜便りが毎日のように伝えられ、これはこれで中々楽しい。

 近年東京では千鳥ヶ淵、靖国神社、新宿御苑などと並んで、目黒川沿いの桜並木が急速にクローズアップされ、連日その開花状況や賑わいがテレビで伝えられるようになった。今日は絶好の花見日和となり、先日から居候するようになった長男が今朝高校ラグビー部の仲間と八王子へ花見に出かけたので、それでは我々夫婦も花見をと思い、目黒川へ行ってみることにした。東急東横線中目黒駅を降りた途端、もう浮かれ花見の中にいるようなものである。駅構内は人で溢れ、改札口は臨時改札口まで開設され、駅前から川端まで桜祭りの幟の間を縫うように人ごみを掻き分けて歩いた。

 ところが、ものすごい人ごみで思うように歩けない。左岸を歩いたかと思うと橋を渡り反対側に向かい右岸を歩く始末である。肝心の桜も今が満開で見事なものである。目黒川も澄んでいて何と1羽の白鷺が餌を啄ばんでいた。

 やはり桜は日本の象徴であり、日本の花だと感じた。学生時代、というより受験勉強で学び馴染んだ、桜を詠んだ和歌のうち3つばかり印象に残っている歌を挙げてみる。

ひさかたの光のどけき春の日に しづ心なく花の散るらむ (紀友則)

いにしへのならのみやこの八重桜 けふ九重ににほひぬるかな (伊勢大輔)

花の色は移りにけりないたづらに わが身世にふるながめせしまに (小野小町)

 来年の花見はどこへ行こうかと思う。

 さて、今年のGWは海外旅行者が増えるとの記事を見たばかりだが、今日パキスタン北西部のフンザとギルギットで孤立状態にあった日本人団体客77人が、パキスタン空軍輸送機で救出され、首都イスラマバードに運ばれた。一昨日から日本の外務省がパキスタン政府に空軍機で救出してくれるよう要請した結果、パキスタン側が速やかに応じてくれた。

 しかし、これは観光業界にとって汚点とも言える事件である。こんな危険で、交通不便な地域になぜ観光ツアーを企画したのか、日本橋にある旅行会社のあまりにも非常識な感覚を疑う。この地域は以前から民族紛争が絶えないところである。確かに自然は美しく、私も憧れている場所のひとつである。だが、個人で個人の責任で行くなら、自分の経験上からも分からないこともない。しかし、商業ツアーとして普通の旅行者が団体を組んで行くべき場所ではないことは分かりそうなものである。結果的に世間を騒がせ、両国間の外交交渉を余儀なくされ、相当な費用もかかった。この費用は誰がどう負担するのか。1旅行会社の軽薄な企画のために全観光業者が顰蹙を買い軽視されるようになるのである。

 旅行目的地の選定には、よほど慎重であってほしいものである。

2012年4月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1790.2012年4月7日(土) 官僚が騙した貯金と翻弄される無力な政治家

 毎度のことで今では政府・民主党の考えや政策実行についていちいち文句を言うのも馬鹿馬鹿しくなってきたが、昨日発表された大飯原発の再稼動に合せた安全基準と高速道路の建設工事再開に関して、いい加減に政治家と役人の判断でことを進めても良いのだろうかと思うくらい簡単に決めている。

 その陰で野田首相を始め、民主党内外から中止を求められていた鳩山元首相のイラン訪問については、鳩山氏は周囲の反対の声なぞどこ吹く風とまったく意に介さず、押し切るように昨晩イランへ向けて飛び立った。ルース・米駐日大使も懸念を表明している。同行したのは、大野元裕・民主党参議院議員である。かつてフセイン・イラク大統領時代に中東問題専門家としてテレビで分かりやすい解説をして独壇場だった中東調査会主任研究員だったが、今やどうしようもない鳩山元首相のメッセンジャーボーイに成り下がったか。

 もう民主党内は国家国民のことを考えず、やりたい放題のろくでもない議員しかいない。党内は統制が取れず滅茶苦茶である。

 さて、そのどうしようもない政権政党・民主党が原発再稼動について安全対策の暫定基準を決めた。それは3点ある。①地震・津波による全電源喪失を防ぐための安全対策、②福島原発を襲ったような地震・津波でも冷却が続き、燃料損傷に至らないと国が確認、③保安院が求めた原発事故に関して30の安全対策の実施計画を電力会社が明示、である。安全対策を重視することは国として当然である。だが、この3点を地域住民、国民はすんなり納得して賛同してくれるだろうか。地域住民の同意を得られて初めて稼動へ向けて動きだす。

 ところでこの原発再稼動安全基準には、これからの日本のエネルギー源として果たして原発が必要であるかどうかの議論がまったくなく、「原発ありき」を前提に再稼動を急いでいる様子がありありと見える。大飯原発から30km圏内にある、滋賀県の嘉田由紀子知事は福島の原発事故の検証も済んでおらず、安全が確認されていない中で再稼動が話し合われること自体が理解できないと憮然たる表情であり、同じように府内の一部地域が30km圏内に含まれる京都府の山田啓二知事も、現時点では反対を唱えている。話し合いをするためにすぐさま地元を訪れると言っている豹変王子の枝野幸男・経産相も些か拙速ではないだろうか。

 もうひとつ問題なのは高速道路の建設である。マニフェストで「コンクリートから人へ」を旗印にして、高速道路の建設を凍結していたが、またもや公約を無視して巨額を投じて高速道路を建設すると恥ずかしげもなく公表した。今度は「人からコンクリートへ」に回帰したのだ。国民を舐めるにもほどがある。

 新規に作られる道路費用は足し算でざっと見積もってみたところ3兆8千億円もかかる。こんな資金がどこにあるのか。国に金がないから消費税を値上げしようとしているのではないか。ところが、ない袖は振れぬどころか、袖の一部はあったのである。しかも一部とは言え、国土交通省がこっそり隠していた埋蔵金まがいの金が3500億円もあった。借金返済のための金が金利低下により溜まった金だというのである。こんな国民が知らないずるい蓄財の手があるのか。国民の金でもいつの間にか省庁のものになる。本来は国庫に返すべきものであり、役人の一部の考えでうやむやに使ってしまうのは許せない。これを消費税分に充当するなら、少しは楽になったであろう。

 役人は公僕ではなく常に悪事を企み、政治家はやるべきことをやらない。これでは日本は救われない。

2012年4月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1789.2012年4月6日(金) 「なんも言えねぇ」と「応援よろしくお願いします」

 一昨日の本ブログでべた褒めした水泳の北島康介選手が、昨日の日本選手権平泳ぎ100mに続き、今日も平泳ぎ200m決勝で優勝した。これでロンドン五輪では、シドニー五輪以来4回連続して平泳ぎ100m、200mの2種目に出場する。またまたたいしたものである。

 北京五輪で金メダルを獲得した直後のインタビューで「なんも言えねぇ」の名セリフを口走った北島選手は、今日同じそのセリフを意識的に喋っていたようだった。昨日の日経紙コラム「春秋」でも、「いまだ氾濫するのが、スポーツ選手が猫も杓子も口にする『応援よろしくお願いします』の常套句である」と書いて、それに比べて北島選手の言葉を個性的で、歯切れの良い言葉だと褒めちぎっている。普段あまり深く考えないスポーツ選手の陳腐で住所不定の言葉に比べて、確かに北島選手の言葉はすかっとしている。

 実際この「応援よろしくお願いします」という言葉を聞くとがっくりする。一つ覚えにならない言葉の例として、もうひとつ北島選手の「チョー気持ちいい」を挙げている。北島選手の言葉には、ありきたりのスポーツ選手とは違う、自分の力を発揮できる底力が秘められているような気がする。

 話は違うが、それに引き比べて、NHKアナウンサーの優勝選手へのインタビューは相も変わらずお粗末で、成長が見られず寂しい。インタビュアーが度々「ありがとうございました」と言っていたが、これは完全な間違い。「ありがとう」に過去形はない。時制に関係ない「ありがとう」に丁寧語の「ございます」が付いて「ありがとうございます」になっただけである。

 あれは8年前のアテネ五輪の直後だった。NHKは五輪の間中毎度インタビューの度に「ありがとうございました」と言っていたので、NHKに一度注意したところ納得してくれ、アナウンス室担当部長が今後は極力気をつけると言っていた(HPの「論稿・エッセイ」4-19「アテネ五輪に見る表彰選手への低レベルインタビュー」参照)が、「喉元過ぎれば暑さを忘れる」の例え通り、当初は「ありがとうございます」と軌道修正されたが、すぐ「ありがとうございました」へ先祖帰りした。お役所的なNHKには反省の様子はなく今では元の木阿弥である。東電にしろ、NHKにしろ、国策会社的組織には懲りるということがなく、つくづく駄目だなぁと思う。

 さて、消費税増税について、政府・民主党は閣議決定をしたが、この問題で右往左往している。更に別なところで火の気が立った。民主党と連立政権を組んでいる国民新党が党内部で対立した。ついに亀井静香代表と亀井亜紀子政調会長が、他の6人の国会議員から除名されることになってしまった。党の代表が決めたんだから、党は連立解消だと公言していた亀井代表が切られた。何か逆な感じである。前2人は、消費税値上げに反対して連立を解消すると言い、閣僚である自見庄三郎郵政改革担当大臣、下地幹事長らは値上げに賛成で連立政権に留まると主張して、ここ一両日は話し合いが続けられていたが、結局袂を分かつことになった。

 最終的に苦渋の選択と言いながら国民新党は党代表と政調会長を除名するとの結論を出した。それを受けて亀井代表は自発的に党代表のまま離党すると言い出した。内輪揉めもこうなるとよく分からない。その亀井氏は新党設立を探るという。また、政治ゴッコである。これでまた間違いなく政治が停滞するだろう。

2012年4月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1788.2012年4月5日(木) 理解できない鳩山元首相のイラン訪問

 昨日の本稿に批判的に書き込んだ鳩山由紀夫・元首相の突然のイラン訪問が国会議員の間で大きな話題となり、物議を醸している。私は改めて鳩山氏の軽はずみなパフォーマンスを指弾したい。鳩山氏は派手好きな性格から、周囲からちやほやされ注目されないと面白くないのかもしれない。いつも取り巻きに囲まれてへらへらしていたいのに違いない。普通ならこんな人物は逆に相手にされないものだが、やはり鳩山氏の金の力であろう。いつも周囲には取り巻きがいる。金持ちには敵わない。

 しかし、鳩山氏は本来議員辞職をして当然であり、自分の存在感が薄いからといって所属する政党を惑わせるような行動は、総理大臣を務めた人物として些か無責任ではないだろうか。今日の国会でも自民党の山本一太参議院議員から野田首相に対して「鳩山議員のイラン訪問を止めさせて下さい」と注文が出たほどである。それに対して首相は、鳩山氏とよく話し合ってみたいと暢気なことを言っていた。その前に野田首相も玄葉外相も鳩山元首相のイラン行きについて好ましいとは思わないと不快感を表明していたはずだ。結局今日の参議院予算委員会で野田首相は鳩山氏の訪問中止もあり得ると応えた。

 そもそも鳩山氏のイラン訪問は何が目的か。アフマディネジャド大統領や実力者ハメイニ氏らと会談して、核開発をめぐる原油供給の停滞、武力衝突の回避を探る意向のようだが、これは政府の方針とは外れており完全な二元外交になる。鳩山氏はこんなことも分からなくなってしまったのか。

 されど、誰もこのお坊ちゃん議員の暴走を完全には止められない。どうしてこういう国のことを考えない国会議員が後から後から出てくるのだろう。民主党内がばらばらで統制が取れていないからだ。少なくとも3年前の総選挙までは野党としての民主党は、与党自民党に代って何かやってくれそうな気がした。それが今では自らは何もできず、何をやらせてもできそうになく何もしないまま落ちるところまで落ちぶれてしまった。こうなるとこれから党内分裂も拡大する。貧すれば鈍するだ。まったく救いようがない。

2012年4月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1787.2012年4月4日(水) 競泳北島康介選手の4大会連続五輪出場はすごい。

 今競泳の日本選手権がロンドン五輪代表選考会を兼ねて開催されているが、昨日の男子100m平泳ぎ決勝でアテネ、北京五輪の金メダリストである北島康介選手が日本新記録で優勝して4大会連続五輪出場を決めた。たいしたものである。選手寿命の比較的短い競泳選手として13年間も世界のトップの座に君臨していることがすごい。メディアはテレビ・新聞とも珍しくべた褒めである。朝日夕刊「素粒子」欄には「復活の29歳はなお成長中。北島康介、日本新でロンドン行き切符つかむ。また聞いてみたい『チョー気持ちいい』。」と書いてある。スポーツ各紙はすべて第一面に写真入りで取り扱っている。文句なしにすごいと思う。彼の場合何がすごいのか。私なりに分析すれば、目標の大会が好成績で終わっても緊張の糸を切らさず、調子の波はあっても次のゴールを目指してペースを調整しながら集中力を保っていることである。更に4年ごとに調子を最高潮に持ってくる集中力とチェンジ・オブ・ペースは、精神力が強くなければ中々できることではない。

 この北島選手の瞬発力、調子の波の加減法、緊張感の持続方、そして実行力、それらはすべて現在とみに政権担当能力が疑問視されている野田首相と民主党にとって随分参考になるのではないだろうか。野田首相も北島選手のトレーニングを受ければ、もう少しすっきりした政権運営ができるだろうし、いつまでもぶくぶく太っていることもなくなるのではないかと思う。

 その民主党の鳩山由紀夫元首相が近日イランを訪問するという。どうしてこういう過去のいわくつきの人が、しかも民主党政治を行き詰まらせた張本人の元首相が核開発問題で世界中から非難されているイランを今訪れなければならないのか。他の時期に変更することはできないのか。また、他の議員では駄目なのか。しかも政府特使として訪れるのではなく、敢えて言うなら一政党・民主党の「外交担当」最高顧問として訪れるそうである。政府民主党の外交政策の整合性を問われることになる。もし、軽率な鳩山氏が前後の見境もなくお得意の空手形を発行しようものなら、民主党にとって取り返しのつかないことになる恐れがあるばかりでなく、日本外交にとっても大きなマイナスとなる心配がある。一旦引退を宣言した元首相にはもうきれいさっぱり色気は引っ込めてもらい、さっさと引退してもらいたい。それが真っ当な日本人の要望である。さもなければ本人にとっては名誉を、またわが国にとっても国益を失うことになりかねない。

2012年4月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1786.2012年4月3日(火) 民主党の危うさはどうにかならないか。

 朝から天候がおかしかったが、午後になって風雨も強くなり4月としては珍しい暴風雨となった。神戸では昭和12年に統計を採って以来最大の風速を観測した。和歌山県友が島では風速41.9mを計測した。交通機関も大きな影響を受け、JRや各私鉄でも大分運行見合わせがあった。国内線も相当数欠航となった。不思議に思うのは、なぜか成田空港の様子が伝えられず、国際線運航状況も一切報道されなかった。どうしてメディアは国際線に関する情報だけ報道しないのだろうか。

 昨日夜遅くやって来た長男夫婦と娘は朝食後近くの駒沢公園体育館へ出かけた。演技を終えて帰ってから今度は奈良へどう帰るかが難題である。それでも一時不通だった東海道新幹線が回復したのを見計らい奈良へ帰って行った。長男は今日から家族と別れ転勤辞令が発令されるまでわが家に居候することになった。いずれにせよ今日は悪天候に振り回された一日だった。

 さて、民主党政治の無力・無能には呆れ果てて言うべき言葉もないが、普通なら誰かグループ内でまとめ役とか調整役が現われて来そうなものである。この党の救いようのないところは、この党存亡の危機に際しても火中に栗を拾う人材が誰ひとりとしていないことである。党内は最早分裂寸前である。消費税値上げ騒ぎで党執行部と小沢一郎元代表グループが完全に対立している。沖縄基地問題は一向に進展せず、環太平洋経済連携協定(TPP)は方針が固まらず、原発再稼動問題をどうするのか結論は出ず、北朝鮮核ミサイル発射で関係国との調整も捗らず、核サミットでは野田首相があの体たらくのうえ早々に帰国し、サミットでは国際社会に対して何の存在感もアピールもできなかった。

 これでは早晩支持団体からも見切りをつけられる可能性がある。昨日行われた日本医師会会長選挙で民主党支持の現職会長が落選した。強力に民主党を支えてきた日本労働組合連合会(連合)も流石に呆れ果て周囲を見回し支持を再検討しだしたように見える。

 これほど実行力がなくだらしない政権政党がこれまであっただろうか。これでは国の政策すら決められまい。

 例えば、消費税値上げに強硬に反対している小沢氏は、グループを挙げて役職辞任などで党執行部へ揺さぶりをかけている。国民の前でいつまでもこんな醜態を晒している政党に信頼が置けるだろうか。党員としていかがかと思うのは、衆議院採決時に造反も考えていると見られていることである。仮に衆議院で採決の際、野党が一致して反対した場合、民主、国民新党、新党大地の議員299人の内60人以上が造反すれば増税案は否決される。小沢氏に近いグループの議員は軽く80名を超える。そうなった場合散々すったもんだしていた消費税増税議論は一体何のためだったのか。国民にきちんと説明できるのだろうか。果たしてこの消費税増税案はどうなるのか。民主党には責任を持って行動する覚悟が必要である。

2012年4月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1785.2012年4月2日(月) ビルマ民主化へ仄かな光

 土曜日の土砂降りから見れば、今日はのどかな陽気である。庭の白梅もほとんど花は散ってつぼみ状態となり、代わりに近くの呑川沿いの桜並木は、今がつぼみで間もなく春爛漫を謳歌するだろう。

 さて、民主化のための総選挙という謡い文句の下に昨日ビルマで行われた国会議員の補欠選挙で、国民民主連盟(NLD)が圧勝した。45選挙区の内、43選挙区を制した。代表のアウン・サン・スーチーさんを始め全国45選挙区でともに軍事政権の継承与党・連邦団結発展党(USDP)と争ったうえで堂々勝ったのである。民主化勢力に立ち向かう軍事政権与党に対する勝利であるが、現在全議員数の75%を占める USDPの優位の前には国民民主連盟(NLD)が直ちに民主化運動で効果を発揮することは中々難しい。NLDは突破口を開いたとは言え、今後与党がどういう手手練手管でつぶしにかかってくるのか予断を許さない。ビルマ政府がNLDに対して排除や弾圧を行うことは欧米先進国の厳しい目もあり、露骨な行動は取れない。ビルマ政府にとっては国際社会から経済制裁を受け、この総選挙は完全な民主化への道というより経済制裁解除を狙った苦肉の策である。確かに少しずつではあるが、民主化への道は開かれてきた。まさに意外だと思うくらいにこれまでの締め付けを緩めた。但し、2010年の総選挙では軍部が一方的な権限を強めて国会議員のうち、議席の1/4以上を軍人に割り当てた遺産によって軍事政権の磐石な基盤はびくともしないのではないか。これからどういう方向へ向けて民主化政策を実施し、議会で過半数を得るためにいかなる対策を取るべきか、アウン・サン・スーチーさんの指導力と手腕が問われるところである。

 国内では、民主党内で小沢一郎元代表に近い副大臣、党幹部、政務官ら29名が消費税増税に反対して辞表を提出した。まだ、辞表は受理されていないが、コップの中の騒ぎながら党内部の足並みの乱れは見苦しいこと夥しい。民主党自体と民主党員の未熟なところだろう。

 ところで現実に強い風が明日日本列島を襲い、台風並みの風が吹きまくるという。気象庁ではできるだけ外出を控えるよう警告を発している有様である。今までこんなことはなかったと思う。一昨日横浜で突風と雨にやられたが、それを上回る風雨が吹き荒れるという。

 今晩長男夫婦が引っ越したばかりの生駒市から長女だけを連れて泊りにやって来る。明日近くの駒沢オリンピック記念公園内体育館で開催される長女の新体操の大会に参加するためであるが、ちょっと心配である。

2012年4月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1784.2012年4月1日(日) 冷え冷えする南海トラフ地震の想定

 「南海トラフ」という日本列島の東側に沿った海溝がある。それが予想される東海、東南海、南海地震を起こす原因と言われている。今朝の新聞各紙に最大級の地震が起きた場合の津波高と震度分布の推計を内閣府の有識者検討会が公表した。このところ首都直下型地震発生のニュース、並びにそれに備えた対策がしきりにメディアでも伝えられるようになったが、この最大級地震の想定、つまり様々の仮定に基づく複数の試算から最悪の結果をつなぎ合わせて出された数字には思わずびっくりである。

 あまりにも大規模な地震に対する、関東から九州方面にいたる自治体と企業、公共機関の備えは現時点では十分ではなく、今後早急に防災対策の検討を迫られることになりそうである。

 東日本大震災の教訓から想定を「数百年に一度」の地震から「千年に一度起こりえる最大級」に変更した。Mは9.0、津波は9.1と想定した。これによりこれまで津波高が20mを超えることがなかった高知県黒潮町が、最大34.4mと推計された。伊豆諸島の新島は29.7mとされたが、これでは伊豆7島は全滅ではないか。現在津波防波壁を18mに整備中の中部電力浜岡原発では、何と最大21mの津波が押し寄せる計算になり、防波壁を修正することを余儀なくされることになりそうで、原発再稼動にも影響を及ぼしそうである。

 朝日、日経紙の朝刊にもトップ記事ではカラー写真付の解説が掲載され、震災前なら軽視されそうな記事も、震災と前記の首都直下型地震襲来の情報が相乗的に関心を呼び国民の間でも真剣に受け取られるようになったようだ。政府は国家的な観点から対策大綱をまとめるようだが、6月までに死者数や建物倒壊戸数などを公表するそうだ。まああまりいい気分にはなれない。この南海トラフでは東京都は伊豆諸島しか対象に入っていないので、23区内では津波より地震自体への警戒を怠らないことが求められている。

 最近興味深く読んでいた小松左京著「日本沈没」第一部(上)(下)を今日読み終えた。本書は1973年に出版されたものだが、内容が南海トラフ地震を含めて現代に通じているように思える。著者自身が後記に「この作品は完全なるフィクションであって、いかなる実在の人物、事件をも、モデルにしていない」と敢えて強調しているところがミソである。実にリアルな描写に、つい日本の近未来と将来像を予測しているのではないかと思い過ごしてしまうほどである。数年前に観た映画「日本沈没」ではとても描ききれなかった登場人物の内層心理や日本国土が沈み行く様子が、実に迫力を持って描かれている。それにしてもこの作品の幕引きの構成が分からない。最終頁の最後の場面で、主人公の小野寺が八丈島の沖合いを船舶でタヒチ方面へ向かって南下したが、どんづまりの最後のたった2行で突然彼はシベリア鉄道で西へ向かった。ストーリーにはまったく関係ない。どうもこのどんでん返しの結末の意味がよく分からない。小野寺は一体どっちへ向かったのか。

 好評だった第一部は瞬く間に上下併せて400万部を売りつくしたという。第一部出版の33年後に、第二部が世に出た。第二部では国外へ避難した日本人がカザフスタンやパプア・ニューギニアで苦難に負けずに生き延びていく姿が描かれているようだ。近い内に苦難の日本再生物語を描いたその第二部も読んでみたいと思う。

2012年4月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1783.2012年3月31日(土) 悪天候下の7人制高校ラグビー大会

 朝から雲行きの怪しい年度末を迎えた。ちょっと気がかりなのは、横浜市内に住み話題の「オリンパス」に勤務している長男が今秋大阪へ転勤するとのほぼ確実な転勤辞令を考慮して、長男家族5人が揃って大阪に近い奈良県生駒市へ今日引っ越して行ったことである。尤もまだ辞令の出ない長男はすぐ帰る。3人の子どものうち、今月小学校を卒業した孫がこのまま横浜市内の中学校に進学して、その半年後に関西へ転校しなければならないことを気にした長男が、家族を一足先に引越しさせて新しい中学校へ入学させ、自分は半年間わが家へ居候したいと言い出した。短期間の居住のために1DKアパートを借りるのも無駄なので、同居を認めたが、長男がこのまま仮定転勤に終わらないよう願うばかりである。

 今日は横浜のY.C.& A.C.グランドで7人制高校ラグビー大会が行われたが、生憎昨日から心配していた通り時間の経過とともに風雨が激しく最悪のコンディションになってしまった。これほど酷いグランドコンディションは私の知る限り初めてである。JR山手駅からY.C.& A.C.へ行くのも一苦労で横殴りの雨に強い風の中を迷いながら何とかグランドに辿り着いたが、試合は1回戦だけですべて中止と決まった。母校湘南高は都立大泉高に勝ち、2回戦で県立千葉高と戦う予定だったが、中止に決まった。結局1試合も観戦することはなく、参加校OBが参加する懇親パーティにだけ出席することになった。

 今年は文武両道と言われる東日本の公立高校7校に日仏学園を加えた大会になったが、主催者と後援者がよく高校スポーツの意義を汲み取り、和気藹々にしてホスピタリティを持ってもてなす運営は、気持ちの良いものである。東大ラグビー部と慶應J.S.K.S.が陰で支えていた。実際懇親パーティでもボランティアの人たちの気持ちが伝わってきた。特に震災地から宮古高が招待参加し、後援する東大ラグビー部が別室でパーティを開催して宮古高との交流を深めていた。湘南は門田OB会会長、大石コーチらが大会幹事校として主体的な役割を演じていた。

 私はパーティで予めスピーチを要請されていたので、1978年にラグビー校を訪れた時のエピソードと、森喜朗元総理の父親が戦時中トラック島でラグビーを通して島民と交流を深めていた話をした。残念ながら今日は試合を応援することは叶わなかったが、Y.C.& A.C.の組織とこのトーナメント大会の主旨を知ることができた。来年以降母校湘南がどのように関わって大会開催に協力し、継続していくのか、OB会でも検討する必要があるかもしれない。

2012年3月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com