1786.2012年4月3日(火) 民主党の危うさはどうにかならないか。

 朝から天候がおかしかったが、午後になって風雨も強くなり4月としては珍しい暴風雨となった。神戸では昭和12年に統計を採って以来最大の風速を観測した。和歌山県友が島では風速41.9mを計測した。交通機関も大きな影響を受け、JRや各私鉄でも大分運行見合わせがあった。国内線も相当数欠航となった。不思議に思うのは、なぜか成田空港の様子が伝えられず、国際線運航状況も一切報道されなかった。どうしてメディアは国際線に関する情報だけ報道しないのだろうか。

 昨日夜遅くやって来た長男夫婦と娘は朝食後近くの駒沢公園体育館へ出かけた。演技を終えて帰ってから今度は奈良へどう帰るかが難題である。それでも一時不通だった東海道新幹線が回復したのを見計らい奈良へ帰って行った。長男は今日から家族と別れ転勤辞令が発令されるまでわが家に居候することになった。いずれにせよ今日は悪天候に振り回された一日だった。

 さて、民主党政治の無力・無能には呆れ果てて言うべき言葉もないが、普通なら誰かグループ内でまとめ役とか調整役が現われて来そうなものである。この党の救いようのないところは、この党存亡の危機に際しても火中に栗を拾う人材が誰ひとりとしていないことである。党内は最早分裂寸前である。消費税値上げ騒ぎで党執行部と小沢一郎元代表グループが完全に対立している。沖縄基地問題は一向に進展せず、環太平洋経済連携協定(TPP)は方針が固まらず、原発再稼動問題をどうするのか結論は出ず、北朝鮮核ミサイル発射で関係国との調整も捗らず、核サミットでは野田首相があの体たらくのうえ早々に帰国し、サミットでは国際社会に対して何の存在感もアピールもできなかった。

 これでは早晩支持団体からも見切りをつけられる可能性がある。昨日行われた日本医師会会長選挙で民主党支持の現職会長が落選した。強力に民主党を支えてきた日本労働組合連合会(連合)も流石に呆れ果て周囲を見回し支持を再検討しだしたように見える。

 これほど実行力がなくだらしない政権政党がこれまであっただろうか。これでは国の政策すら決められまい。

 例えば、消費税値上げに強硬に反対している小沢氏は、グループを挙げて役職辞任などで党執行部へ揺さぶりをかけている。国民の前でいつまでもこんな醜態を晒している政党に信頼が置けるだろうか。党員としていかがかと思うのは、衆議院採決時に造反も考えていると見られていることである。仮に衆議院で採決の際、野党が一致して反対した場合、民主、国民新党、新党大地の議員299人の内60人以上が造反すれば増税案は否決される。小沢氏に近いグループの議員は軽く80名を超える。そうなった場合散々すったもんだしていた消費税増税議論は一体何のためだったのか。国民にきちんと説明できるのだろうか。果たしてこの消費税増税案はどうなるのか。民主党には責任を持って行動する覚悟が必要である。

2012年4月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com