土曜日の土砂降りから見れば、今日はのどかな陽気である。庭の白梅もほとんど花は散ってつぼみ状態となり、代わりに近くの呑川沿いの桜並木は、今がつぼみで間もなく春爛漫を謳歌するだろう。
さて、民主化のための総選挙という謡い文句の下に昨日ビルマで行われた国会議員の補欠選挙で、国民民主連盟(NLD)が圧勝した。45選挙区の内、43選挙区を制した。代表のアウン・サン・スーチーさんを始め全国45選挙区でともに軍事政権の継承与党・連邦団結発展党(USDP)と争ったうえで堂々勝ったのである。民主化勢力に立ち向かう軍事政権与党に対する勝利であるが、現在全議員数の75%を占める USDPの優位の前には国民民主連盟(NLD)が直ちに民主化運動で効果を発揮することは中々難しい。NLDは突破口を開いたとは言え、今後与党がどういう手手練手管でつぶしにかかってくるのか予断を許さない。ビルマ政府がNLDに対して排除や弾圧を行うことは欧米先進国の厳しい目もあり、露骨な行動は取れない。ビルマ政府にとっては国際社会から経済制裁を受け、この総選挙は完全な民主化への道というより経済制裁解除を狙った苦肉の策である。確かに少しずつではあるが、民主化への道は開かれてきた。まさに意外だと思うくらいにこれまでの締め付けを緩めた。但し、2010年の総選挙では軍部が一方的な権限を強めて国会議員のうち、議席の1/4以上を軍人に割り当てた遺産によって軍事政権の磐石な基盤はびくともしないのではないか。これからどういう方向へ向けて民主化政策を実施し、議会で過半数を得るためにいかなる対策を取るべきか、アウン・サン・スーチーさんの指導力と手腕が問われるところである。
国内では、民主党内で小沢一郎元代表に近い副大臣、党幹部、政務官ら29名が消費税増税に反対して辞表を提出した。まだ、辞表は受理されていないが、コップの中の騒ぎながら党内部の足並みの乱れは見苦しいこと夥しい。民主党自体と民主党員の未熟なところだろう。
ところで現実に強い風が明日日本列島を襲い、台風並みの風が吹きまくるという。気象庁ではできるだけ外出を控えるよう警告を発している有様である。今までこんなことはなかったと思う。一昨日横浜で突風と雨にやられたが、それを上回る風雨が吹き荒れるという。
今晩長男夫婦が引っ越したばかりの生駒市から長女だけを連れて泊りにやって来る。明日近くの駒沢オリンピック記念公園内体育館で開催される長女の新体操の大会に参加するためであるが、ちょっと心配である。