1787.2012年4月4日(水) 競泳北島康介選手の4大会連続五輪出場はすごい。

 今競泳の日本選手権がロンドン五輪代表選考会を兼ねて開催されているが、昨日の男子100m平泳ぎ決勝でアテネ、北京五輪の金メダリストである北島康介選手が日本新記録で優勝して4大会連続五輪出場を決めた。たいしたものである。選手寿命の比較的短い競泳選手として13年間も世界のトップの座に君臨していることがすごい。メディアはテレビ・新聞とも珍しくべた褒めである。朝日夕刊「素粒子」欄には「復活の29歳はなお成長中。北島康介、日本新でロンドン行き切符つかむ。また聞いてみたい『チョー気持ちいい』。」と書いてある。スポーツ各紙はすべて第一面に写真入りで取り扱っている。文句なしにすごいと思う。彼の場合何がすごいのか。私なりに分析すれば、目標の大会が好成績で終わっても緊張の糸を切らさず、調子の波はあっても次のゴールを目指してペースを調整しながら集中力を保っていることである。更に4年ごとに調子を最高潮に持ってくる集中力とチェンジ・オブ・ペースは、精神力が強くなければ中々できることではない。

 この北島選手の瞬発力、調子の波の加減法、緊張感の持続方、そして実行力、それらはすべて現在とみに政権担当能力が疑問視されている野田首相と民主党にとって随分参考になるのではないだろうか。野田首相も北島選手のトレーニングを受ければ、もう少しすっきりした政権運営ができるだろうし、いつまでもぶくぶく太っていることもなくなるのではないかと思う。

 その民主党の鳩山由紀夫元首相が近日イランを訪問するという。どうしてこういう過去のいわくつきの人が、しかも民主党政治を行き詰まらせた張本人の元首相が核開発問題で世界中から非難されているイランを今訪れなければならないのか。他の時期に変更することはできないのか。また、他の議員では駄目なのか。しかも政府特使として訪れるのではなく、敢えて言うなら一政党・民主党の「外交担当」最高顧問として訪れるそうである。政府民主党の外交政策の整合性を問われることになる。もし、軽率な鳩山氏が前後の見境もなくお得意の空手形を発行しようものなら、民主党にとって取り返しのつかないことになる恐れがあるばかりでなく、日本外交にとっても大きなマイナスとなる心配がある。一旦引退を宣言した元首相にはもうきれいさっぱり色気は引っ込めてもらい、さっさと引退してもらいたい。それが真っ当な日本人の要望である。さもなければ本人にとっては名誉を、またわが国にとっても国益を失うことになりかねない。

2012年4月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com