2080.2013年1月22日(火) アルジェリア人質事件、最悪の結果に

 アルジェリア人質事件は最悪の結果となった。昨晩遅く安倍首相が日揮㈱関係者の安否不明者10人のうち、7人の死亡が確認されたと公表した。残る3人の安否は依然分らない。テロリストの非道な行為は当然厳しく非難されて然るべきであるが、今回の事件でなぜアルジェリア政府がテロ事件解決のためとは言え、制圧作戦を急いだのか謎を深めていたところ、昨日セラル・アルジェリア首相が人命優先とともにガス施設も大切であり、その施設がテロリストにより爆破される恐れが生じたので、直ちに行動を起こしたと述べた。アルジェリアにとってはわれわれが考える以上に、テロリストに狙われた施設が重要な意味を持っていたのだ。

 アラブ社会では人質にされるとその仕打ちは拷問どころか、想像もできないほど酷いものだと、イスラエルのガイドのシュタイン・トモコさんが先日メールで教えてくれた。

 1967年第3次中東戦争直後に戒厳令下のアンマン市内で、私は白昼ヨルダン軍隊に身柄を拘束され、宿泊していたホテルに連行され取調べを受けた。その時兵士らに取り囲まれすべての所持品を検査され、隊長らしき人物から詰問されたが、テロリストとか危険人物らしき疑いは抱かれなかった。質問に対しても真実を淀みなく答えた。それらが好意的に受け取られたのか、身の潔白が証明されまもなく解放されて収容所には連行されず、おかげで看守から暴力を振るわれることはなかった。トモコさんによると、私が解放されたことは幸運過ぎるくらい幸運だとも言われた。いかに彼らアラブ人看守の暴力がすさまじいかは、ひとつの例としてダスティン・ホフマン主演の映画「ミッドナイト・エキスプレス」のアラブ人収容所内の拷問の場面を観れば分るとも言われ、DVDで同映画を鑑賞するよう勧められた。いずれ観てみようと思っている。

 当時の私は戒厳令の実態について深く考えることもなく、あまり自分自身の身の安全ということを深刻に受け止めていなかった。実際兵士にライフル銃を突きつけられ、押さえつけられた瞬間はそれほど危険ということについてはぴんと来ていなかった。だが、しばらくしてヨルダン兵から ‘Hold up’と言われもしないのに、無意識のうちに両手を上げ、身体中ぶるぶる震えだして市民からじろじろ注視される監視の中を兵士らに連行され、現場から引っ立てられて歩いた屈辱が走馬灯のように思い出される。トモコさんの言うように運が悪ければ、あの時この世とおさらばしていたかも知れないのだ。今でも思い出すとぞっとする。

 アルジェリアで安否が分らない3人の方々は今どうしているだろうか。厳しい拷問に晒されているようなことはないだろうか。

 私自身身柄を拘束される危機一髪の窮地に追い詰められた若気の至りがあるだけに、生々しく唾棄すべき過去を思い、今回のアルジェリア事件が関係者すべてにとっても後遺症が残らなければ良いがなぁと心より願っている。

 さて、昨日アメリカでは、オバマ大統領第2期目がスタートした。日欧と同じくアメリカ経済も順調ではなく、つい先日先延ばしになった「財政の崖」問題がまもなく再び押し寄せる可能性もあり、加えて銃規制という難しい問題も抱えている。昨日の就任式では、ワシントンの国会議事堂前には6万人のアメリカ国民がお祝いに集まった。議事堂前は人で溢れていた。しかし、1期目の熱気はあまり感じられない。過去4年間は期待が大きかった分失望も大きかったのだろう。実際4年前の就任式には18万人もの国民が集まったという。4年後の再選はないだけに、オバマ大統領にとって第2期は思い切った政策を実行できるとも言われている。 ‘Yes, we can.’精神を再び奮い起こして欲しいものである。

2013年1月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2079.2013年1月21日(月) アルジェリア人質事件、いまだ詳細分らず。

 アルジェリアの人質事件は解決したのか、そうでないのかとんと分らない。アルジェリア軍特殊部隊の襲撃により作戦終了となり、事件現場ではすでに静かな雰囲気のようである。しかし、武装集団がまだ施設内に隠れていて爆破を仕掛けるかも知れず、外部からは思うように近づけないようである。

 今朝の日経紙一面トップ記事見出しには「『人質23人死亡』発表」とあり、朝日にも「人質死亡23人確認」とある。

 それにしても情報の錯綜と混乱は相当ひどいものである。関係緒国のコメントもバラバラである。日本人の安否不明者が依然として10名と伝えられたままである。今回の事件は、解決方法、アルジェリアの独立の歴史とアルジェリア人の国民性、他国の介入阻止、人命より重要施設優先等々、極めて異質な事件である。

 識者の間でもアルジェリア政府はなぜ時間を置かず一気に突撃してテロリストを制圧したのか、疑問を呈する専門家が多い。その反面イギリスやフランスでは、アルジェリア政府の行動に心情的に理解を示す国もある。特にフランスはかつての植民地だったために、一部のアルジェリア人から恨みを買っており、本音かどうかは別にしてアルジェリア政府の判断を理解しているとの声明を出しているくらいである。やはり、人命第一を主張してたっぷり時間をかけようとするわが国の情緒的なやり方とは自ずから異なるようだ。それが、日本政府が正確な情報を得られず、いらいらして不満感の表れとなる。

 今度の事件で、改めて情緒的な日本とは違うアルジェリアという国の特異な異質性を知った人も多いのではないだろうか。

 現地へ日本政府からは城内実・外務政務官、日揮㈱からは川名浩一社長が現地へ赴いたが、現在まで日本人不明者10名の生存は依然としてはっきりせず、極めて悲観的である。

 さて、今朝の日経最終頁の文化欄にちょっとした知り合いの阿部毅一郎さんが、「東大の『闘魂』は不滅」というエッセイを書いている。まったく知らなかったが、東大の応援歌「闘魂は」を作詞したと、そのいきさつを綴っているのである。60年安保闘争にも触れている。高校時代の友人である牧野力くん(元通産事務次官)と東大の同期生で、麻生渡・前福岡県知事らとともに当時の通産省に同期入省した。偶々初めて会った時に牧野くんと同級生だったことから、言葉を交わすようになった。東大には校歌はなく、応援歌も「ただ一つ」だと思っていたところ、学内で応援歌歌詞を募集したので応募して採用されたというあらすじが書かれていた。

 「ただ一つ」は私の好きな応援歌のひとつである。しかし、身近にこんな形で別の応援歌を書いた人がいたとは、まさに青天の霹靂である。図らずも思いがけない事実を知った。阿部さんは奥様ともども良く海外を旅行している。今度お会いしたら、また話す話題が増えた。

2013年1月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2078.2013年1月20日(日) 円安進行の影響

 アベノミクス効果のお蔭で、株価は上昇し円安水準も継続している。先週末には、東証は日経平均株価が300円を超える値上がりで、終値も2010年4月以来2年9ヶ月ぶりに1万900円を上回った。円安も進行して一時90円台につけた。ニューヨーク外為市場では90円台で終わった。

 これだけ短期間に日本で円安が進むと、その反面自国通貨が高くなる国にとっては明らかに製品の輸出上デメリットがある。

 最近2ヶ月間に対ドル相場で、日本の円安が13.2%進行したのに反して、ユーロが5.2%、英ポンド5.2%、人民元0.1%、韓国ウォン2.9%、ブラジル・レアル0.9%という具合に軒並み自国通貨が高くなっている。所謂「独歩安」現象である。

 この傾向に対してアメリカ大手自動車メーカー政策会議は、オバマ政権に対して日本の円安誘導策に反対するよう求める声明を出したり、ドイツのショイブレ財務相も大きな懸念を表明した。またIMFのラガルド専務理事が直接的ではないが警告を発している。ラガルド氏は日本は円安誘導より財政再建に注力すべきであると尤もな提言をしている。

 その日本の借金は近年増える一方であるが、内閣府が18日に発表した「2011年度国民経済計算確報」によると、昨年11月末時点で政府が持つ資産を全部売っても、18.7兆円の借金を残ってしまう「債務超過」状態だったことがわかったという。国が新たな借金をし続けていることが原因である。内訳の大半は国債である。にも拘わらず、アベノミクスと煽てられ安倍政権は、補正予算と来年度予算で更に公共投資に資金を注ぎ込み借金を膨らます計画である。

 一方国内でも輸出関連企業は円安を歓迎している一方で、輸入に頼る石油関連企業では皺寄せは石油価格の値上げに反映されると危惧している。実際最近のガソリン価格の上昇は、レギュラー・ガソリン1㍑当り価格は、6週間で4.5円も上がったという。どちらかにとってプラスなら、他方にとってマイナスになるのが普通であるが、円安と円高のメリットをどう秤にかけるか難しいところだ。

 さて、昨日アルジェリア政府は突入作戦は終了したと発表したが、その後事件の詳細は一向に伝わって来ない。その間いろいろ情報が伝えられても、事実はどうなったのかまったく分らない。今日もこのままかと思っていたところ、午後10時過ぎになってアルジェリア・エンナハールTVが25人の死体が見つかったとだけ伝えた。事実を知るのが恐ろしくなってきた。

 今日夕方のNHK・TVニュースを観て懐かしく思ったのは、早くも始まった首都圏の私立中学校の入学試験だった。その映し出された光景が、母校・千葉県市川学園中学校の試験会場風景だった。遥か昔の今から62年前に受験した。当時は学校内で入学試験を受けたが、驚いたことに今年は2千名を越す小学生が受験したために、学校内ではなく千葉市内の大体育館で試験が実施されたとのことに浮世離れの感がした。当時も割合評判が良い中学校だったが、今ではかなり受験校として有名になったようだ。入学はしたものの父の京都への転勤により、サンフランシスコ講和条約が結ばれた2年生の2学期には転校した。懐かしい思い出として今も時折思い出すことがある。

2013年1月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2077.2013年1月19日(土) リーダーの素養が見られない独裁者・橋下徹大阪市長

 今年は寒い。底冷えがする。そのせいで13日に降った雪が中々溶けない。日陰の道路上では凍結したままで車も人も気をつけないと危ない。降雪以来初めて車を運転したが、まだよほど目を凝らして運転しないと危ない状態だ。1966年12月に会社の同期生と出かけた箱根で、凍結した道路でスリップして車を岩壁にぶつけた苦い経験があるので、積雪後の運転は今でもちょっと怖い。

 さて、その雪の翌日開催予定の全国高校サッカー決勝戦が延期されたが、今日快晴の下で行われた。予定が延ばされて生徒たちも良いグランドコンディションの下で精一杯戦えたのではないだろうか。結果は2-2のまま延長戦に入ったが決着がつかず、PK戦の末宮崎県代表の鵬翔高が京都代表の京都橘高を破り、宮崎県勢として初めて栄冠を獲得した。当初主催者側は決勝戦の延期などはまったく念頭になかったようだが、両校の強い希望を斟酌して、また国立競技場が空いている今日を予約して絶好のコンディションの中で雌雄を決することができたことは良かった。ほんのちょっとした関係者の心遣いで、降雪下の最悪の状態で決行するか、或いは両校優勝というお互いに不本意な結論より、お互いの希望を取り入れた最良の状態で決着をつけられた選択は、すべての関係者にとって良かったと思う。中々生徒たちの気持ちを汲み取る手段を選択するというのは難しいものだが、今回関係者の出した結論はベストに近いものだったと思う。

 それに比べて、まったく教育的配慮がなされないのが、不祥事を生んだ大阪市立桜宮高校体育科の入試を橋下徹・大阪市長が急遽中止すると発表したことだろう。自殺者を出したこの高校には、確かにいくつも問題はある。だが、市長が話すようにそう簡単に対策や解決策が見出せるわけではなく、充分な時間と検証が必要だろう。この他にも市立高の運動部全顧問の総入れ替えを求めてもいる。更に、エスカレートして、もし通達を守らなければ予算をつけないとか、あまりの言いたい放題に周囲も呆気に取られている。何と短絡的で、教育的配慮を欠いた判断だろう。

 市長は同校を志望する中学生の気持ちを一顧だにせず、自分が権限を持っているからと自分ひとりの不遜な決断で押し切ろうとする。教育現場に民主主義も何もあったものではない。この人には、権限委譲とか、他人に物事を任せるという考えはまったくなく、権威を笠に着て周囲を怒鳴り散らし、すべてを自分で仕切ろうとする性癖があるだけだ。大阪市のことはすべて自分が仕切るつもりのようだが、大阪市は一人ですべてを処理できるほど閑な自治体なのだろうか。

 すでに市長のあまりにも独善的なやり方には、現場の教職員から強い不満と抵抗があるようだし、流石に下村博文・文部科学大臣も市長の一方的な判断に対して疑問を呈している。この種の独裁者風情が組織をぶち壊してきた過去の幾多の例をこの市長はご存知ないのだろうか。そのうちに市庁舎内に冷たい隙間風が吹き抜け、市職員が皆市長の顔色ばかり窺う恐怖政治に陥ってしまうのではないだろうか。市長にはこれまでしっかりした組織の中で働らいた経験、また管理者としての経験がないだけに、本当の意味でマネージメントというものが分っていないようだ。何か勘違いをしているのではないか。困ったお人である。

 さて、問題のアルジェリア人質事件について、対策会議に出席するため安倍首相は予定を早め、インドネシアから今朝未明に帰国した。事態は膠着状態になって、新しい情報は伝わって来ず、ひたすら事件の解決を待っている辛い状態である。

 現時点でアルジェリア通信の情報では、人質12人、武装勢力18人が死亡したと伝えている。安否が確認されていない外国人32人の中には、日揮㈱の10人が含まれていると見られている。いつになったら解決するのか。

 今日午後元横綱大鵬が亡くなられた。私より2歳若いが同世代だったので、共有できる価値観があったように感じている。30歳代半ばに脳梗塞で倒れてその後苦労されたようだ。横綱柏戸とは良きライバルとして、しばしば比較され、ともに柏鵬時代を築き一世を風靡した。この大相撲華やかなりし時代は相撲にも熱中しただけに、何とも言えず寂しい限りである。ご冥福を祈りたい。

2013年1月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2076.2013年1月18日(金) アルジェリア人質事件の混乱ぶり 

 アルジェリアの日本人人質事件の情報が錯綜してどうも分り難い。メディアが伝える情報も時々刻々変化して、情報源によってその内容はマチマチである。ロイター、AFP、アルジャジーラ、アルジェリア通信、さらにモーリタニアの報道機関からそれぞれやや信頼性に乏しいニュースが次々伝えられるが、どれを信じて良いのか見当がつかない。それぞれ情報源が政府側と、政府と対立する武装集団側から発せられることもあって、生死の情報が逆転することもある。世界的大ニュースでこれだけ報道内容が混乱するのも珍しいのではないだろうか。その混乱の原因にはアルジェリア政府がまったく公式発表をしないことがある。そんな折国営アルジェリア通信が、政府軍による鎮圧作戦は日本時間今朝未明に終わったと一方的に伝えた。アルジェリアは事件勃発後2日も経たないうちに、政府軍が行動を起こし、多数の犠牲者を出してしまっていたのである。

 日本人の安否情報も、日揮㈱から得られる情報を幾分当てにしているようで、アルジェにある日本大使館からは何の情報もない。アルジェのイギリス大使が日本人の消息を僅かに伝える程度である。

 そんな中で今日午後5時、TBS報道番組「Nスタ」で知り合いの軍事評論家・小川和久氏が、「日本はアルジェリア政府に対して軍事行動を止めろと言っている。しかし、イギリスやフランスのように特殊部隊のように止められる力があるならそう主張しても良いが、日本の場合はそういう組織や部隊がなく説得力に欠けるので、あくまで人命優先ということを強く主張すべきだ」と言われたことが、強く印象に残った。

 アルジェリアはなぜそれほど行動を急いだのかとの疑問の声が強い。その突撃の詳細は今もって分らない。関連施設には17人の日本人がいたが、午後9時現在やっと7人の生存が確認された状態であり、なお10名の安否が不明である。2人の日本人犠牲者が出たとの報道もある。これまでのテロ事件では極めて異例である。アルジェリア通信の終戦発表にも拘わらず、まだ現地では散発的な銃撃戦が続いているともいう。

 アルジェリアが独自に解決を急いだ背景には、遡れば130年間に亘る宗主国・フランスからの独立戦争、その後の政変とイスラム系組織に対する不信があるようだ。2度と他国の支配を受けたくないとの強い願いが他国からの干渉を排除しようとの気持ちが働いたようだ。

 そう言えば、1967年戦時中のベトナムから帰った後、アルジェリア独立戦争を取り扱った映画「アルジェの戦い」を観て随分惹き込まれた。スカルノ大統領末期のインドネシアを訪れた直後でもあり、同じように独立を勝ち取ったアルジェリアのベンベラ将軍(後に首相、大統領)の勇姿に感動したものである。それが、外国からの干渉を受けないアルジェリアの今日の姿となった。今や産油国として力を伸ばしてきたアルジェリアだが、国内には政府の嫌うイスラム系テロリストが潜伏して政治的には安定していない。今回の事件でも関係国は、日本だけに留まらず、イギリス、アメリカ、フランス、ノルウェイ、フィリピン、アイルランド、南アほか多くの国が含まれる。この事件の行方と結末はどうなるのだろうか。一刻も早く犠牲が少なく解決して欲しいものである。

2013年1月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2075.2013年1月17日(木) アルジェリアの人質事件二転三点

 アルジェリアの日本人拘束事件の様子が大分はっきりしてきた。一旦はアルジェリアで拘束事件が2件発生したと伝えられたが、とどのつまりは日本人が拘束されたイナメナスの一件だけということが分った。

 拘束され人質とされた日揮㈱の現地日本人スタッフの数は5人から3人に訂正された。カタールのアルジャジーラ放送によるとその内の一人は怪我をしているという。アルジェリアの南のマリ北部で活動しているイスラム系武装集団に対するフランス空軍の襲撃が、施設を襲った直接の原因だと犯人らは主張し、フランス軍のアルジェリアからの撤退を要求している。誘拐された40人を超える人々の中には、日本人以外に多くの外国人が含まれている関係上、安全第一を旨として日本政府も関係国と連携して一日も早い解決に努めて欲しいものである。

 さて、昨日から今日にかけて新聞紙上には、突出した政治的、社会的、文化的ニュースが目立つ。今日は阪神大震災からちょうど18年目である。早いものである。

 唖然とさせられたのは何が目的なのか、鳩山由紀夫・元首相が不意に中国を訪問し、楊外相ら中国要人と会談して日本政府の考えとは相容れない、尖閣諸島が係争地であることを両国が認めた上で解決を図るべきとの個人的見解を中国側に伝えたことである。当然政府は遺憾の意を表明したが、宇宙人・鳩山氏の真意はまったく理解できない。「日本維新の会」古賀茂明氏もテレビ番組で鳩山氏の軽佻浮薄な言動をこき下ろし、中国政府に対して鳩山氏の言動を真面目に取り扱わないで欲しいとまで述べていた。世界中あちこちで「元首相」故の信頼感のある手形を切って、国家国民に迷惑をかけ、都合良く自己主張するのは好い加減にしてもらいたいものである。

 連日事故続きの新型航空機、ボーイング787が遂にアメリカ連邦航空局によって運航停止命令が出された。現在飛行している同型機は世界で49機だが、その内全日空が17機、日航が7機も抱えており、両航空会社は代替機の調達に頭を痛めることになりそうだ。

 文化面では、今年度下半期(第148回)芥川賞に史上最年長の黒田夏子氏「abさんご」が選ばれた。昨年日本旅行作家協会会長・下重暁子さんから早稲田の親しい同級生が自分と同じ年齢で「早稲田文学新人賞」を受賞したと言って感激し喜んでおられたが、それが黒田氏であり、この作品だったのだ。それが今日偶々下重さんから寒中見舞いの便りを受け取った。「この一句-108人の俳人たち」を3月に大和書房から出されるとか。

 かつてのヌーヴェル・ヴァーグ監督・大島渚氏が一昨日亡くなられた。個性的な監督で、特に「愛のコリーダ」「日本の夜と霧」「戦場のメリークリスマス」などの話題作を次々と製作し、世界的にも注目された。中でも、「日本の夜と霧」は公開後、僅か4日で松竹が一方的に上映中止を決めたため、松竹を辞め自主映画会社を創立して話題となった。残念ながら私はどの大島作品も観ていないが、2度までも倒れながら、小山明子夫人に支えられてカムバックした存在感のある実力派監督だった。序ながら、大島監督の子息・武氏は湘南高の25年後輩に当る。

 いま午後10時となったが、臨時ニュースとしてロイターとアルジャジーラが伝えたところによると、アルジェリア軍が石油施設へ強行突破して、アルジェリアの人質の内日本人2人を含む25人が解放されたとの緊急ニュースが入った。まもなく官房長官記者会見が開かれるようだ。大分情報が錯綜しているようだが、事実であることを祈りたい。

 ところが、10時半になってまた驚くような逆転ニュースが入ってきた。どうも輻輳して分り難いが、今度は人質35人が殺害されたとの情報が伝えられた。何が何やらさっぱり分らない。一瞬先は闇である。まさに「日本の夜と霧」となってしまった。

2013年1月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2074.2013年1月16日(水) 日本人、アルジェリアで拘束される。

 今日厚生労働省は、生活保護家庭に支給される生活費は夫婦と子どもの多い家族数の多い世帯では、一般低所得世帯の消費支出を上回ると唐突に公表した。確かにちょっとおかしな話である。政府は2013年度予算を編成するに当たり、この不自然な状態を是正するために、生活保護基準額の引き下げを考えている。

 大阪市では全国一生活保護世帯が多く、かねがねそういう噂があったが、実際に国レベルの実態が明らかになったわけである。詳細については、私自身充分な資料を持ち合わせていないのでコメントできないが、しばしば言われていたように一所懸命働いても給与が少ないなら、むしろ働かないで自治体から生活保護を受けた方が楽な生活を送れるとの陰の声は聞いていた。確かにこれがどこまで正確かは分からないが、事実とするなら極めて遺憾であり理不尽なことだと思う。

 ただ、こういう筋の通らない事態を国はどうして今まで放置していたのかが問題である。デフレで物価が下がっているのに、扶助費の水準をそのままにしておいたことで、この逆転現象は起こるべくして起きたのである。これもまた国の無責任と怠慢によるものである。そのうえで、これはおかしいとばかりにエイヤと扶助費をカットするというのは、役人の怠慢のツケを生活保護者に押し付けているようなものである。現状は確かに是正されなければならないが、役人と政治家にもその責を負わせるべきではないか。

 さて、夜になってとんでもないニュースが飛び込んできた。アルジェリアの南部イナメナスでイスラム系武装勢力に日本人5人ほかフランス人らが拘束されたという。そのニュースの最中に、同じアルジェリアで別件の拉致事件が発生したとのニュースも入った。前者は、日本のプラント建設企業・日揮㈱の現地社員で現在その行方は分らないようだ。もう一つの事件はイギリスのBP社(British Petroleum)のイギリス人、アメリカ人、ノルウェイ人らでこちらも行方が分らない。事件が起きたひとつの原因は、一昨日辺りからアルジェリアの南隣国マリでフランス軍がイスラム系武装組織を空爆したことが深く関係していると言われている。

 まだ、詳しいことは分らないようで明日以降にもっと正確な情報が入るだろう。いずれにせよ、海外で働く日本人は年々増えており、治安の不安定な所では、今やいつ襲われるか分らない危険な状態にある。

2013年1月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2073. 2013年1月15日(火) 大丈夫か? 安倍政権の大盤振る舞い

 昨日の大雪は首都圏の交通網に大きな支障をもたらした。特に首都高速道では路面凍結のため車が立ち往生し、それが今日までだらだらと長引き渋滞と高速道乗り入れ中止の影響を残した。

 わが家の周囲も大雪で自宅前の道路は車も通りにくく、時折スリップしている車が散見された。私も久しぶりに雪かきをせざるを得ないほど、玄関から門扉までの階段が雪で一杯となった。隣家のご主人に影響され、雪かきをやったが、約2時間もの間熱中して腰を痛めるほどだった。階段の上り下りを何度も繰り返して驚いたことに、いつも駒沢オリンピック公園までウォーキングすると約5千歩だが、それを凌駕するほど歩いた計算になる。良い汗を掻いたということになるのだろう。

 さて、アベノミクスが景況感を刺激しているのか、株価がぐんぐん上がっている。安倍首相就任後の支持率も私が考える以上に良い。NHKの直近の世論調査では、評価する声が64%だそうで、前回首相就任時の65%とほぼ同じである。最近の首相就任直後の支持率である、福田58%、麻生48%、鳩山73%、菅61%、野田60%の支持率を見ると、政権交代となった民主党鳩山首相が過度に期待されていたことを別格とすれば、まずまずの数字ということになるのだろうか。

 その安倍政権がアベノミクスを金看板に、今日今年度の補正予算を閣議決定した。その支出額たるや13.1兆円だそうである。この中には、建設族が喜びそうな巨額の公共投資や、電気自動車の充電器設置へ最大2/3の補助、企業へ資金を貸し出して海外のM& Aをやり易くする国際協力銀行への支出などが含まれているのだという。いかに景気回復が狙いとは言え、一般庶民や生活弱者らへの思いやり予算はほとんど見られない。

 これにより国債発行は7.8兆円も増え、民主党政権がシーリングと考えていた44兆円を大きく上回り50兆円を超過するようだ。政治家は借金大国となった現状を真摯に直視して、将来世代にこのツケを残さないよう努める責任を負いながら、こんな大盤振る舞いをやって本当に大丈夫なのか。またわが国の財政は今後安泰と言えるのだろうか。この点についてはメディアもあまり厳しく追求していない。政治家は皆勝ち馬に乗れと言わんばかりに安倍首相のタクトに振られているだけだ。こんな調子で実際大丈夫なのか? 心配だなぁ。

2013年1月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2072.2013年1月14日(月) 成人の日に大雪の襲来

 成人の日である。今年成人になった新成人は122万人だそうで、団塊の世代の成人の約半数だそうだから、若者人口が減っていることが分る。各地で成人式が行われたようで、晴れ着姿の若者が元気よく大人になるに際して決意を語っていた。

 羨ましい限りである。残念ながら私自身の成人式は、ちょうど浪人2年目で生憎受験科目の変更、特に数学が「解析Ⅰ」「解析Ⅱ」「幾何」から、「数Ⅰ」「数Ⅱ」「数Ⅲ」へ変わって並立受験最後の年となり、目先に控えた3度目の受験を控えた背水の陣にあって、成人式どころではなかった。

 今日驚いたのは、朝から雪が激しく降り出しそのままずっと終日降り続けたことである。17年ぶりの大雪だそうである。爆弾低気圧と言われ、関東各地で停電、鉄道運休、航空便欠航、高速道路閉鎖等の交通渋滞で市民生活に大きな影響が出た。

 序でながら日中も雪は降り止む様子が見えず、今日午後国立競技場で行われる予定だった全国高校サッカー決勝戦は、5日後の19日(土)に延期された。当初は中止にして両校(宮崎県鵬翔高、京都橘高)優勝も検討されたようだが、結局延期して決着をつけるという結論になったようだ。仮に両校優勝となったら、ビッグ・イベントの中止としては、平成元年1月7日にその当日昭和天皇崩御のため中止された、大阪工大高と茨城県茗渓学園高の両校優勝となった高校ラグビー決勝戦以来となるところだった。学校関係者の気持ちはともかく、選手にとってはやはり決着をつけたいとの思いが強かっただろうからこれで良かったのではないか。ただ、京都の選手は一旦京都へ帰れるが、宮崎からやってきた選手は帰るわけにも行かないのではないだろうか。願わくば、19日は両チームともベスト・コンディションで全力を尽くして高校生活の最後に相応しい、素晴らしい思い出を創って欲しいものである。

 それにしても都心は雪に弱いと痛感する。都内でタクシーが巻き添えでぶつけられたり、首都高速は車が詰まって動かなくなったり、坂では車がスリップして動かなかったり、普段あまり気にしないところが妙に気になった。これほど降雪があったのは久方ぶりだが、これを教訓にしてインフラも多面的に整備してもらいたいものである。

2013年1月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2071.2013年1月13日(日) 帝京大がラグビー大学選手権4連覇達成

 毎年楽しみにしている全国大学ラグビー選手権決勝戦が今日国立競技場で行われた。最近はほとんど実戦観戦ではなくテレビ観戦である。

 今年は例年とは一味違った顔合わせとなった。昨年まで大学選手権3連覇を成し遂げ、史上初の4連覇を狙う新興・帝京大と、国立大で初めて頂点を目指す筑波大との対戦である。帝京大は秋の対抗戦で筑波大に今季唯一の黒星を喫したために、明大、筑波と並んで3校同率優勝となった。その点で今日は帝京にとってリベンジの戦いとなる。準決勝までの戦いぶりを観ていると、圧倒的な力で勝ち上がってきた帝京大にやや有利のように思える。

 今日も伝統校である早慶明に関西の雄・同志社が出場しないせいもあり、どうも観客の入りが芳しくない。今日のスタンドは6~7割の入りだろう。

 戦前は筑波大が互角に近い戦いぶりをやってくれると思ったが、キック・オフから試合は前後半を通じてほとんど帝京ペースで進められ、前半22-10、後半17-12で帝京が筑波を降した。ノーサイド直前に筑波が意地の2トライを挙げたが、FWは一人平均約8kgの体重差で帝京が勝り、終始ゲームを支配していた。筑波の攻めがやや単調で、もう少しバックスに展開してボールを散らすよう攻めに工夫を加えられないものかと、少々いらいらしながら観ていた。バックスのライン攻撃は毎度同じパターンで突破を図り、すべて帝京の堅いディフェンス陣に止められていた。FW戦では勝てず、バックス攻撃に活路を見出すべきであるのに、バックスはただパスを廻すだけで待ち受ける帝京守備陣にまんまと捉まっていた。もう少しチェンジ・オブ・ペ-スでパント攻撃ができなかったのだろうか。筑波の拙い試合運びでゲーム自体もつまらない試合になってしまった。もう少し面白く白熱した試合を期待していたが、大学の覇者を決める試合にしてはやや物足りなかった。

 それでも攻めまくった帝京大が、巧者筑波大を圧倒し史上初の4連覇を達成した。まずは、帝京大の4連覇を祝福したい。

 一方、大相撲1月場所が今日初日を迎えた。一昨年以来不祥事続きで観客の足も遠のいていたようだが、景気の回復のおこぼれもあるのだろうか、幸い今日は東京場所初日としては3年ぶりに「満員御礼」の垂れ幕が下りた。この裏には相撲協会ののっぴきならない覚悟があり、従来の「待ち」から「仕掛け」の気持ちを心がけ、役員とお相撲さんが一体となって人出の多い場所へ自分たちも出かけてPR活動をやった成果が漸く表れたのではないか。

 どんな商売でも同じことだが、ついズルを決め込み、手抜きをする。他人任せで自分たちがお客を獲得するのだとの気持ちがないとお客は自然に去ってしまう。国技館にも閑古鳥の前兆が現れ、漸く腰の重いお相撲さん社会も危機感を持ったようだ。まだまだ前途は多難だが、少しでも目を見開き、自分たちの立場とやるべきことを知ったなら、いずれ明るい展望が開けてくるのではないか。

 初日は2横綱と4大関すべて勝った。再出発に当って出だしはまずまずではないだろうか。

2013年1月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com