2073. 2013年1月15日(火) 大丈夫か? 安倍政権の大盤振る舞い

 昨日の大雪は首都圏の交通網に大きな支障をもたらした。特に首都高速道では路面凍結のため車が立ち往生し、それが今日までだらだらと長引き渋滞と高速道乗り入れ中止の影響を残した。

 わが家の周囲も大雪で自宅前の道路は車も通りにくく、時折スリップしている車が散見された。私も久しぶりに雪かきをせざるを得ないほど、玄関から門扉までの階段が雪で一杯となった。隣家のご主人に影響され、雪かきをやったが、約2時間もの間熱中して腰を痛めるほどだった。階段の上り下りを何度も繰り返して驚いたことに、いつも駒沢オリンピック公園までウォーキングすると約5千歩だが、それを凌駕するほど歩いた計算になる。良い汗を掻いたということになるのだろう。

 さて、アベノミクスが景況感を刺激しているのか、株価がぐんぐん上がっている。安倍首相就任後の支持率も私が考える以上に良い。NHKの直近の世論調査では、評価する声が64%だそうで、前回首相就任時の65%とほぼ同じである。最近の首相就任直後の支持率である、福田58%、麻生48%、鳩山73%、菅61%、野田60%の支持率を見ると、政権交代となった民主党鳩山首相が過度に期待されていたことを別格とすれば、まずまずの数字ということになるのだろうか。

 その安倍政権がアベノミクスを金看板に、今日今年度の補正予算を閣議決定した。その支出額たるや13.1兆円だそうである。この中には、建設族が喜びそうな巨額の公共投資や、電気自動車の充電器設置へ最大2/3の補助、企業へ資金を貸し出して海外のM& Aをやり易くする国際協力銀行への支出などが含まれているのだという。いかに景気回復が狙いとは言え、一般庶民や生活弱者らへの思いやり予算はほとんど見られない。

 これにより国債発行は7.8兆円も増え、民主党政権がシーリングと考えていた44兆円を大きく上回り50兆円を超過するようだ。政治家は借金大国となった現状を真摯に直視して、将来世代にこのツケを残さないよう努める責任を負いながら、こんな大盤振る舞いをやって本当に大丈夫なのか。またわが国の財政は今後安泰と言えるのだろうか。この点についてはメディアもあまり厳しく追求していない。政治家は皆勝ち馬に乗れと言わんばかりに安倍首相のタクトに振られているだけだ。こんな調子で実際大丈夫なのか? 心配だなぁ。

2013年1月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com