2100.2013年2月11日(月) 「なでしこ」は冬にも咲く?

 女子柔道の暴力事件が表沙汰になって、武道のような男子の専売特許的だったスポーツでは、これまで女子選手に対する細やかな配慮に欠けるところがあり、それが日本女子選手の活躍の足を引っ張っていたのではないかと危惧していた。

 ところが昨日日本女子アイスホッケー・チームがデンマークに快勝し、他の種目に先んじて来年のソチ冬季オリンピックへの出場を決めた。長野大会以来2度目の出場であるが、この時は開催国としての特権により出場させてもらったものだ。とにかく、アイスホッケーの本場であるノルウェイ代表チームに逆転勝ちしたことから勢いがついてきた感じがしていた。

 そして、女子スキージャンプの高梨沙羅選手が同じ日に2つのワールド・カップを征して、今年6回目の優勝を飾り、世界チャンピォンへの道をひたすら快走している。

 更に、昨夜開かれた女子選手の華やかな舞台である、フィギュア・スケート4大陸選手権では、1位が浅田真央選手、2位は鈴木明子選手、そして第3位は村上佳菜子選手が占め、日本選手が上位を独占して日本女子選手の意気軒昂とした圧倒的な存在感を示した。

 まさに昨日は日本女子選手の快挙に沸いたのである。柔道代表チームも挫けることなく、巻き返して欲しいものである。ただ、柔道はどうも連盟のお偉方に、女子選手への心配りがないようで、それが今後どうなるのか、全柔連も腹を据えて長期的な視点に立って柔道界を立て直して欲しいものである。

 さて、昨日地味ながらひとつの地方首長選挙が行われた。地方都市で4選を目指していた現職市長を破り45歳の初顔が当選したのである。沖縄の浦添市で行われた市長選である。米軍基地反対ムードが充満する沖縄県の中で、1996年の日米合意に基づいて那覇軍港の浦添市沖への移設受け入れを表明していた儀間光男・前市長を破ったことは、市民が軍港受け入れに強く反対しているということをはっきりさせた。政府はあくまで日米合意を守るといっている以上、今後また新たに難しい問題を提起することになった。

2013年2月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2099.2013年2月10日(日) 東電が国会事故調査委員会にウソ

 先日来東京電力が国会事故調査委員会に、福島第一原発1号機の現地調査に際して虚偽の説明をしていたとして大きな問題になっているが、この問題を釈明した東電はその中でもまたもや嘘をついていたことが分った。二重に世間を騙していたのだ。

 これはどういうことを意味するのだろうか。東電は最初から調査団の立ち入りを認めたくなかった。そのために、暗いから危ないとして肝心の場所へ調査団を案内しようとしなかった。暗いということが理由ではなく、その内部の荒れた状況を見せたくなかったのである。それが朝日新聞で突かれると、謝って釈明した。ところが、その釈明がやらせだったのである。流石に調査団はもちろん、茂木敏充・経済産業大臣も「何らかの意図を持って虚偽の説明をしたとすれば、断じて許されない」と怒り心頭である。

 この問題で、年休明けの明後12日衆議院予算委員会に広瀬直己・東電社長が参考人招致される予定である。

 東電が隠したい気持ちは何となく分らないでもないが、そんなことをすれば原発事故の原因究明ができなくなるばかりか、隠蔽体質がそのまま踏襲されるだけで、いつまたもっと大きな事故を呼ぶことになるか判ったものではない。そんな大それたことを会社ぐるみでやっていたとすれば、東電は最早事業を経営する資格はない。

 参考人招致で、広瀬社長は現地調査断念をねらって嘘の説明をしたと認めるのか。また、国会の調査権をないがしろにした責任をどう取るのかが注目されている。

 個人的に私もこの虚言事件に少なからずショックを受けた。というのは、実は昨年3月に国会事故調査報告書が発表され、それが市販された時、すぐ買い求めた。その直後に出版ニュース社の清田義昭社長にお会いしてこの問題を話し合った時、清田社長からこの報告書を読んで書評を書いてほしいと頼まれたのである。私はこの原発事故、並びに原発問題に強い関心を抱いているが、あくまで専門家でなく原子力専門知識もなく、とても論評できるような文章は書けないとお断りした経緯がある。仮に知識もないままにあの時安請け合いしていたら、私の書評も場違いなものになっていた可能性がある。

 今この時間(21:00)にNHKスペシャルは、ちょうど「『核のゴミ』はどこへ」を放映している。使用済み核燃料、つまり核のゴミの処分に頭を痛めている各界・各地の様子を生々しく伝えている。民主党政権が一旦は30年後の脱原発戦略を打ち出したが、安倍政権はそれをゼロベースで見直すと原発容認の方針を明言した。

 今国民にとって一番困るのは、情報をはっきり示さず、秘密でことを進めようとしたり、ウソで固めた資料の下にすべてが進められることがあまりにも多すぎることである。

 ともかく12日に参考人招致される東電社長の発言を注目したい。

2013年2月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2098.2013年2月9日(土) 海外留学の機会を見逃す若者

 かねてから減少傾向にあると危惧されていた日本人若者の海外留学者が減っている、2010年の実数を文科省が発表した。その数は5万8千人で最も多かった2003年の8万3千人に比べても約3割も減っている。最も多いアメリカへの留学生は、前年に比べて14.3%も減っている。それに引き比べて中国、韓国、東南アジアからの留学生は増加傾向にある。

 一方海外から日本への留学生は近年増加傾向にあり、昨年5月時点で13万8千人と、日本人海外留学生の2倍を超えている。

 文科省のまとめでは、就職活動の早期化で留学を渋る学生が多いことと、不況などで費用の捻出が難しくなっていることが大きな原因と見ているようだが、最大の原因は若者が海外へ目を向けようとしない内向き志向のせいではないかと思う。

 この実数と傾向を知って、私自身何よりも感じたことはもったいないなぁということだ。幅広く学びながら自身が成長する機会を見逃している学生が多いことにやや失望している。遊び呆けている学生は別にして、学生の本分を自覚し真面目に学ぼうとする学生にとって、海外留学は視野を広げ、多くの異邦人と知り合い、自由に学ぶことができる絶好のチャンスではないかと思う。その恵まれた千載一遇の機会と環境をみすみす見逃してしまうのは、いかにも惜しい。

 私自身大正時代にドイツへ留学した伯父に憧れ、子どもの頃から海外留学を切望していたが、海外渡航自由化が認められていなかった時代で、フルブライトやAFS(American Field Service)のような公的な留学チャンスにも巡り合えなかった。大学4年時に折角得たアメリカのウェスタン・ミシガン大学夏季短期留学の機会も、一旦は面接を受けながら父からそんな多額の費用は出せないと言われ、中途で断念した苦い思い出がある。ついに海外留学は憧れのままに終わってしまった。その後旅行業に携わるようになって文部省教員海外派遣団にお供するようになって、アメリカの大学を訪れる度に昔を思い出しては感傷的になったものである。

 そんな学生時代の満たされなかった海外留学の夢が、社会人となってからも一度は会社へ辞表を提出してチェコへ留学しようと思い立った一時のきまぐれともなった。また、ひとりで遮二無二海外へ出かけたのも、元々頭の中から消え去らなかった海外志向のせいであると思っている。

 そのように私にとっては憧れ続けていた海外留学を望む学生が減少していることは、実に残念である。2年前にノーベル賞受賞者・根岸英一博士と初めてお話した時、博士も若いうちに海外へ出かけることを強く勧め、それがどれほど若者の成長にとって大切かという点で考え方が一致して意気投合したことを思い出す。残念ながら私自身留学することはできなかったが、だからこそ今留学のチャンスが増えているにも拘わらず、目の前の留学機会をむざむざ逃している若者にチャンスを掴んで、外国へ出て外国の同世代と切磋琢磨してみてはどうかと尻を叩いてやりたい。

2013年2月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2097.2013年2月8日(金) 事実を捏造し国内向けに嘘をつく中国政府

 中国海軍の艦船が海上自衛隊護衛艦に火器管制レーダーを照射した問題について、日本政府が中国に強く抗議したのに対して中国側からまともな返答がなかったが、あれから3日を経過した今日になって、漸く中国国防省が「日本が対外公表した事案の内容は事実に合致しない」と伝えてきた。レーダーに反応して日本が射撃すれば、それを理由に日本の先制攻撃に対して直ちに応戦したから、戦闘の原因は日本側にありと主張する予定が、日本が対応せず、逆にレーダー照射の事実を突きつけられると事実に反すると逆に反論する中国側の言い分は極めて悪質である。あれだけはっきり照射した事実がわかっていながら、レーダー照射については否定する。更に華花蛍・副報道局長に至っては日本のでっち上げと言い、国防省報道局は「一方的に虚偽の状況を発表し、日本政府高官が無責任な発言を行った。『中国脅威論』を煽って国際世論を誤った方向へ導いた」とまで述べ、「中国側は通常の艦載レーダーで警戒を続け、火器管制レーダーは使用していない。事実と異なる」とも付け加えた。よくもまあここまで事実を捻じ曲げて自己主張するものだと、呆れかえるばかりである。

 こんな子ども騙しのような論評が受け入れられると思っているとすれば、中国は甘い。3日間に亘って党首脳と軍幹部が額に汗して言い訳を考え、漸く導き出した結論がこれではないか。今更何を言うのかというのが、常識人の見方である。

 中国政府はこのまやかし説を反日国論として固め、今後徹底してこの偽りの持論を主張するに違いない。「日本側は中国軍の正常な訓練活動を歪曲し、泥を塗るような事実と異なる発言をしている」とか、「中日の海と空の安全の問題は、日本側が近距離で追尾して監視していることが根源」と、一方的に非難するだけだ。この言葉はわが国がそっくり中国側にお返ししたい言葉である。

 どうして中国は外交的にみてこれほど非礼なまでの嘘や虚言を繰り返すのだろう。中国国民の自国政府への不満を逸らし懐柔するため、日本など外国を悪者にするとは度々言われてきたことではあるが、それにしても性質が悪い。

 流石に安倍首相は、中国が問題行動をとっていることについては積極的に公表していくと述べ、今回のレーダー照射の事案については国際社会のルール違反で、国際社会に訴えて中国側に圧力をかけると述べた。国際社会に訴えるのは当然であり、国際的な目で公平に事実を判断してもらいたいと思う。決して中国の言いなりにさせてはならないと思う。

 中国が反日的な行動を取るのは、政府の誘導と尖閣諸島問題だけが問題ではなく、根底には戦後中国内の徹底した反日教育が大きく影響していることは間違いないと考えている。反日教育を受けた中国の人とはあまり仕事や私的なつきあいはないが、それより古い教育を受けた中国人は、むしろ親日的で優しかった。ひと昔前の中国人と現代中国人の対日観にこれほどギャップがあるのは悲しいことである。どうしたら、両国の溝を埋め日中友好精神を再生させ、育んでいくことができるだろうか。頭の痛い問題である。

 さて、昨晩から風邪気味で少々具合が悪かったので、午前中にかかりつけの内科の森先生に診てもらった。大して心配することはないようだが、扁桃腺が腫れていると診断され薬を戴いてきた。やはり少しずつ体力が低下しているのだろうか。

2013年2月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2096.2013年2月7日(木) 親しい友と昔に還る。

 高校時代親しかった友人5人と遅れた新年会を持った。銀行マンの轟君、三輪君、証券マンの加藤君、損保に務めた山田君、百貨店へ入った吉水君、そして鉄道会社からトラベル・エージェントマンに転じた私である。JR大船駅近くの中華料理店に集まったが、驚くことに大船駅とその周辺には、近年大型マンションが林立して環境が随分変わった。見違えるような変貌ぶりである。新たにオープンした横浜寄りの駅改札の笠間口が横浜市内に位置しているとは知らなかった。つまり駅自体は横浜市と鎌倉市に跨っているということになる。

 今日会った5人とは在学中、卒業後も特に親しかった。6人のうち運動部に入ったのは、野球部2人、サッカー部2人にラグビー部の私の5人だが、野球部とサッカー部の4人は途中で辞めてしまった。意外だったのは、元野球部員から野球部に体罰があったと聞いたことである。確かに入学した時は、春の選抜高校野球大会に出場して野球部人気が沸騰した。多くの同級生が野球部に入部したが、しばらくしてかなりの部員が退部した。残った同級生部員は3年生時に夏の甲子園出場を期待されたが、惜しくも準決勝で慶應高に敗れてしまった。主力だったエースの村木君はその後慶大で4番を打ち、日通でも4番を打っていた。東京オリンピックでは、デモンストレーション・ゲームで日本代表の4番を任された。岩本君は早大で2軍監督をやっていた。今日出席した野球部の2人も中途退部組だが、聞くところによるとかなり厳しい練習と体罰があったようだ。母校では体罰がないと信じていただけに、思いがけない話にしばし愕然とする。考えてみると、その当時野球部とサッカー部は全国レベルにあり、かなり強かった。それに比べるとわがラグビー部は弱小チームだった。そのせいだけでもあるまいが、ラグビー部にはまったく体罰らしきものはなかった。

 野球部の2人もサッカー部の2人も体罰で辞めたわけではないが、野球部の1人は1年浪人した末に大学野球部で再びプレーした。

 ただ、5人ともに高校で運動部に入ったことに後悔はしていない。いじめとか一方的な暴力とは考えなかったからだ。私もラグビーを最後まで全うしたことに後悔どころか、失うものはなく、得るものが多くて良かった、得をしたと考えている。「ラグビーは友だち作り」とも言われている。確かにラグビーのお蔭で今日まで人脈は間違いなく拡がった。私自身高校ラグビー部OB会長は6年前に退いたが、まだラグビー部の現役部員諸君との関わりは今も続いている。

 今日の集まりは1年に1度だが、会わない間に年齢なりに健康問題で悩んでいる友もいる。心臓病で2人が手術をし、脳梗塞で倒れた友もいる。私は健康そうだと羨まれるが、私なりに小さな病の芽が潜んでいることを自覚しているので、気をつけなければいけないと心がけている。

 それにしても昨日からどうも風邪気味で、その点では少々情けない。明日内科で診察してもらおうかと思っている。

2013年2月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2095.2013年2月6日(水) 怖い好戦国家・中国の傍若無人ぶり

 昨晩小野寺五典・防衛相が突然のように公海上で中国フリゲート艦が海上自衛隊の護衛艦とヘリコプターに対して火器管制レーダーを照射したことを明らかにした。先月19日と30日のことである。伏せられたが、これ以外にも同様のケースがあったようだ。軍事衝突につながりかねないと政府は中国政府に強く抗議した。

 尖閣諸島領有問題で日中間に緊迫した空気が高まっている折から、日中両国間に警戒感が強まってはいた。だが、このように一触即発の事態を敢えて仕掛けた中国の意図はどこにあるのか。専門家の見方の中には、尖閣諸島近海で不穏な動きを見せている中国海軍が、日本の出方を探ろうとしたのではないかという声がある。これまでとは明らかに違う段階に入ったと見ている軍事評論家も多い。

 専門的なことはよく分からないが、この火器管制レーダーの照射というのは、艦艇や航空機から砲弾やミサイルを発射する直前に、目標の位置や速度をつかむために使用されるものだという。完全に敵対行為であるという。実際、イラク戦争開始時に最初にアメリカ軍がイラクを空爆したのは、イラクからこれと同じようにレーダー攻撃されたからであるという。そういう点では中国のレーダー攻撃は宣戦布告と受け取られても弁解の余地がない。危機一髪の事態に対して、仮にわが国がこれに対して迎撃したら、中国のことであるから日本が先制攻撃を仕掛けたと一方的に国際社会に宣伝し、正義は我にありと言わんばかりに臨戦態勢に入ることであろう。

 石破茂・自民党幹事長は、中国の誘いに乗らないように日本からこれを迎え撃つことはしないで冷静な対応をすると述べた。アメリカ国務省のヌーランド報道官は中国の行為を厳しく非難している。

 それにしても、いつも日本の厳重な抗議に対して間髪を入れずに反論する中国政府が、今度ばかりはまったく音なしの構えである。漸く夕刻になって華花蛍・中国外務省報道官が語ったのは、日本側の報道で初めて知ったくらいで分らないから関係部署に聞いてほしいという、国としての責任を放棄した公式回答としてはあまりにもお粗末な声明である。中国政府はきちんと回答すべきではないか。そして、今後2度とこのような他国を欺くような行為を行わないよう約束すべきではないだろうか。共産党系人民日報系のウエブサイトでは、盗人猛々しいというべきか、日本が責任を押しつけてきたもので、自作自演とまで述べて中国には一切責任がないと言わんばかりである。お話にならない。

先月山口那津男・公明党代表が訪中して習近平・総書記と会談した際、日中両国の関係改善のためにお互いに努力しようと申し合わせたばかりである。対応を見ている限り習近平も当てにならない。今回の中国海軍フリゲート艦の暴発は、中国共産党首脳部の意向なのか、或いは中国海軍の暴走なのか、現時点では不透明である。中国内部で好戦派と自重派が対立している隙に、好戦派に勇み足があったのではないか。何とも恐ろしい事態である。

 中国からは汚染された空気を受け入れさせられ、今また砲弾をぶっ放されそうな雲行きである。どうしたら、このわからずやの偽大国を諌めることができるだろうか。これほど他人のことを考えることなく、マイペースで他人に迷惑をかけて好き放題をやっている国も珍しい。周囲の国から嫌がられているのが分らないのだろうか。困ったお隣さんである。

 中国の嫌なニュースにうんざりしている中で、景気のいい話としては、今日の株式市場で日経平均株価が対前日比416円高となり、4年4ヶ月ぶりに11,463円となって、外為相場も一時1$=94円台となったことである。

2013年2月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2094.2013年2月5日(火) 暴力問題に対する全日本柔道連盟のお粗末な対応

 先週末公になった柔道日本女子代表チームの監督とコーチによる暴力事件は、思いがけない形で燻り出した。日本オリンピック委員会(JOC)へ暴力を告発していた女子代表チームの代理人である弁護士が、昨日会見でひとりの前監督の責任だけに帰して問題解決が図られるのは選手たちの真意ではないとして、全日本柔道連盟(全柔連)指導陣の一新を含めて全柔連の体質改善を求めていると述べた。

 昨日までの一連の経緯を注視すると、女子チーム選手は自分たちの鬱積した不満は暴力行為のみならず、暴力を蔓延らせる役員及び指導陣と連盟内の組織自体にあると指摘し、真摯に問題解決のための対応を求めたのである。選手の名前は明かされていないが、ここまで選手が具体的に踏み込んで追及するというのはよほどのことである。それは以前から全柔連に訴えても聞き入れてもらえず、やむを得ずJOCにアピールしたが、そのJOCはそのアピールをそのまま全柔連に委ねるという不誠実な対応に、選手たちの鬱憤した不満が爆発したのではないか。それにしても、JOCと全柔連の対応は甘いし、こういう事態に陥った深刻な状況と自分たちの「井の中の蛙」的思考経路が世間の常識とかけ離れたほど時代錯誤的であることに気付いていないことは、何とも情けない。

 ことは日本のトップクラスの選手たちが、我慢の限界として集団で代表監督を告発し、組織を批判する前代未聞の非常事態にあるという事実である。このところ頻発している中高生に対する体罰事件のような、断片的な発生ではなく、日本を代表する選手が打って一丸となって声を上げているのである。

 国際柔道連盟も、暴力は嘉納治五郎師範の精神に悖るものだと厳しく批判している。

 全柔連から離れたある元選手は、女子チームには男子指導者には逆らえない空気があると言い、それは連盟内部に女子理事者が1人もいないことも影響していると述べている。実際国際柔道連盟のルールでは、理事の20%は女子であるべきと決められているが、日本の全柔連の理事は30名全員が男子だということも事件の背景にあると言えるのではないか。

 今日全柔連は臨時理事会を召集して、吉村和郎・強化本部担当理事と徳野和彦コーチの辞任を発表したが、外部委員を含む強化委員会を来月開催するというが、そんなのんびりしている場合だろうか。

 下村博文・文科相もスポーツ界最大の危機と捉えていると発言した。にも拘わらず、全柔連はもちろん、JOCの動きと対応はあまりにものろい。マネージメントが分らず、職責も職分も理解できず、ただ組織内で胡坐を掻き、威張りちらし、権威を振りかざしていたこれまでのツケで、大きな組織がまったく機能していない。こんな非効率で非民主的な団体が、アマチュアリズムを主張し、金メダル至上主義を口にすること自体おこがましいのではないか。全柔連は今こそ人心を一新して出直しを図るべきであろう。

2013年2月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2093.2013年2月4日(月) 12代目市川団十郎逝く。

 昨日は節分、今日は立春である。その節分に成田山新勝寺で中村屋の中村勘九郎、七之助兄弟が豆まきをやったことについて昨日のブログに書いたところ、昨夜になって成田屋の市川団十郎が肺炎のため急死したことを今日ニュースで知った。享年66歳というから随分早い。

 3ヶ月前に中村勘三郎が57歳の若さで亡くなったばかりだが、勘三郎に次いで今また団十郎が亡くなったことは、揃って歌舞伎界の大黒柱だっただけにあまりにもあっけなく、歌舞伎界のみならず、わが国の伝統芸能文化の面でも極めて惜しいことである。

 学生時代に団十郎の父・11代目団十郎(当時海老蔵)、8代目松本幸四郎(初代白鸚)、2代目尾上松緑ら3兄弟の舞台を観たことがある。懐かしく思い出される。

 昨年亡くなった勘三郎の場合は、跡取りの勘九郎と七之助が割合しっかりしているように見受けられるが、団十郎はその後を継ぐ海老蔵が社会人としてあまりにも未熟で頼りない。3年前に六本木でチンピラがらみの暴力事件を引き起こして父団十郎がその尻拭いをやったくらい素行が悪く、かねてより私生活面でもとかくの噂があった。今後果たして芸の道だけではなく、人間的にも一回り大きくなって歌舞伎界を背負っていける役者になれるのかどうか些か不安が残る。

 それにしても歌舞伎界の大御所2人が若くして脂の乗ったところで相次いで世を去るとは、歌舞伎界にとっては痛恨の極みであり、大きな試練となるであろう。4月には新装なった新歌舞伎座で顔見世興行が行われる予定だったが、その矢先の歌舞伎界にとっては水を差されなければ良いがなぁと願っている。

 12代目市川団十郎のご冥福を心よりお祈りしたい。

2013年2月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2092.2013年2月3日(日) 中国の大気汚染に脅かされる日本の空

 今日は節分で各地では広く豆まきが行われたようだ。成田山新勝寺では、歌舞伎の「成田屋」ではなく「中村屋」の中村勘九郎と七之助兄弟や、今年のNHK大河ドラマ「八重の桜」の主役を演じている綾瀬はるかがお立ち台からにこやかに豆をまいていた。節分の豆まきも季節の風物詩であり、見るとはなしに見ていると、日本古来の伝統的行事もこれはこれで中々味のあるものだと思う。

 さて、今わが国と中国との間では難しい問題を抱えていて、前途は楽観を許されない。それはほとんど政治的、かつ外交的な問題であるが、最近大きく報じられているのは、中国国内の酷い大気汚染である。中国国内だけに納まっていれば、取り立てて騒ぐ問題でもなかったが、風と気流に乗って越境し日本へも汚染された空気が運ばれ、日本の上空も中国の汚染された大気で汚される心配が生じてきたことである。特に地勢的な関係で、九州方面には汚染された空気がやってきて、測定値がPM2.5以上のときは極力外出を控えるよう警告が出されている。

 最近テレビ画面で観たところ、北京市内では、淀んだ灰色のスモッグが充満して遠方が見難い常態である。実際市内を走る車は普段よりスピードを落として安全運転を心がけているようだった。日本人学校などでは休校にしたり、生徒が教室の外へ出ないように気をつけているというから気遣いも大変のようだ。北京では、1月にPM2.5が300を超えた日が15日以上あり、相当深刻な状態だという。これから黄砂のシーズンに入り、毎年中国大陸から黄色い砂が運ばれて先が見えない状態となるが、同じように汚染された大気が九州を中心に襲ってきたら、相当の大気汚染患者が生まれるのではないかと気がかりである。

 被害を受けている日本人の立場からすると好い加減にして欲しいところだが、現状では止めてくれというわけにもいくまい。せめて、中国の人たちにお国も大変だが、無関係のわが国ではお国の吐き出す排気ガスのために迷惑を蒙っている人が大勢いるということを知ってもらいたいものである。尤も情報管理が徹底して都合の悪い情報は国民に一切知らせようとしない中国政府のことであるから、それは淡い希望かも知れない。

 しかし、これから黄砂の時期を迎えるに当って汚れた空気が中国から日本へ大量に流れてきたら、このまま放っておくわけにもいかないだろう。

2013年2月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2091.2013年2月2日(土) 気分は昔のままの小学校クラス会

 政府税制調査会会長を長らく務めた加藤寛先生が亡くなられた。先生は私の学生時代からスマートで颯爽としていた。私が三田の学生当時はまだ助教授だったが、計画経済の分野で切れ者として知られていた。近代経済学では若手助教授として、大熊一郎、北原勇両助教授と並んで三羽烏と呼ばれていた。その後教授になられてからは、政府税制調査会で活躍され税の直間比率の是正などに力を注がれ、業績としては消費税率を3%から5%へアップしたり、国鉄の民営化に尽力された。学生時代に受講することはなかったが、友人との間でもよく話題になる先生だった。

 一昨年マル経の飯田鼎ゼミ教授が亡くなられたが、今また近経学者だった加藤先生が帰らぬ人となられた。来月大学卒業50年になるが、思い出が少しずつ消えていくような気がしてならない。時の流れとして致し方ないことではあるが、やはり感傷的にならざるを得ない。

 今日は恒例の幕張小学校(千葉市)のクラス会が、いつも通り錦糸町の寿司店で行われた。今年は男4人、女4人の元クラスメートが出席したが、最近は大体このくらいの参加者である。男性は幕張から離れて暮らしている者が多いが、女性は今も幕張周辺に住んでいる人が多い。今では小学生当時とは周囲の環境もがらりと変わり、遠浅の海も埋め立てられて、近くには東京ディズニーランドやマリーン・スタジアム、国際コンベンション・センターなどの新しい施設ができて、潮干狩りを楽しんだ往時の海岸の面影はまったく失われたようだ。JR幕張駅前で酒屋を営んでいる合間さんは、両親はもちろん祖父も幕張小学校を卒業したというから驚きである。卒業して60年以上が経ち、すでに鬼籍に入った同級生も10人を降らない。その中でそれぞれ個人的な事情があることを考えれば、まあこれだけ参加できるということは佳しと納得すべきかも知れない。今日まで友人たちはそれぞれに異なった道を歩んできたので、いろいろな体験談などの話を聞くのも興味がある。野球の上手かった川上征二郎君が、中学、高校、大学まで野球を続け、大学2年で野球部を退部したことは初めて知った。3年先輩には、プロ野球・東映フライヤーズのエースとして活躍した土橋正幸投手がいたが、川上君がその事実を知らなかったとは意外だった。

 この仲間と一緒にまた海外旅行をしようとの提案もあった。だが、現状では私が世話役を務めるのは難しいと申し訳ないと思いつつ辞退させてもらった。いつまでも子ども時代の無邪気な気持ちを持ち続けていきたいと思っている。解散後まだ早いのでどこかで二次会をしようと、話題の東京駅ステーションホテル内の喫茶室に寄ったところ、土曜日の夕方であるにも拘わらず、幸い比較的空いていて幾分高価なコーヒーをいただきながらゆっくり話をすることができて良かった。案内して一応顔が立った。

2013年2月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com