2368.2013年11月6日(水) 「おもてなし」の心はどこへ行ったのか?

 先日来メディアで報道されている大きな問題にレストランのメニュー食品偽装がある。後から後へと偽装食品提供が表ざたになっている。無責任だと思うのは、責任者が偽装ではなく、そういう考え方をしていたというような言い訳である。昨日公になった高島屋の責任者なぞは、記者からの質問に対して正面から応えず、返事をごまかそうとしている様子がありありと見えた。

 デパートにあるレストランはほとんどがテナントなので、デパート自体がメニュー内容をチェックするということはできないのではないかと思う。デパート側のモラル的な責任はあるにせよ、必然的に入店しているレストランの責任が大きいと考えざるを得ない。ところが、高島屋の場合は相当自分たちが管理し条件をつけていたと見られ、その責任者がかなり細かく責任逃れの発言をしていた。まったく消費者へ申し訳ないという気持ちが感じられず、流石に記者の間から「いまの説明で消費者は納得すると思いますか?」と問われても論点を逸らすような回答だった。このまま考え方を正さないようなら高島屋のレストランはもう駄目ではないだろうか。

 同じようなゴマカシが他にもある。特に最近取り上げられたのは、大和運輸の「黒猫ヤマトのクール宅急便」と日本郵政の「チルドゆうパック」である。これらも冷凍食品を冷凍せず、常温のまま配達していたというお粗末である。商業道徳はどうなってしまったのだろう。これで2020年東京オリンピック誘致の追い風となった日本人の美徳「おもてなし」を誇ることができるだろうか。

 さて、今朝中国山西省の省都・太原市の共産党委員会建物前で連続爆発事件があり、1名が死亡し、数名が負傷した。先日の天安門前広場の自動車突撃事件に続き、これも公安当局はテロ事件と断定した。これも原因は不明だが、太原市が内モンゴル自治区に近いだけに民族問題が絡んでいるのではないかと考えられている。

 どうも最近中国は内憂外患の様相を帯びてきた。

2013年11月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2367.2013年11月5日(火) 日本もアメリカにスパイされていた。

 先月普段通院している松本整形外科医院で、骨粗しょう症の検査を受けたが、今日その結果を知らせてもらった。「骨密度測定結果」と称するカラーの書類を2枚いただき、概略について説明してもらった。数値がグラフ化されていて見やすく分りやすい。

 「大腿骨」の測定結果では骨密度は0.912g/c㎡で、これは30歳の若者を100%とした時の106%に当り、同年代を100%として比較した値は136%だった。また、「腰椎」の測定では、骨密度は1.199g/c㎡で、32歳の若い人との比較した値は114%、同年代との比較では130%という、同世代はもちろんのこと若者の平均値をも上回る結果に、松本医師から骨は大分しっかりしているとお墨付きをいただいた。

 リューマチ性発筋痛症の抑制のために毎日服用しているプレドニンがステロイド系の錠剤なので、あまり長期に亘って服用すると骨が弱くなるという懸念から時間を置いて検査をしてもらったものである。よほどの無理や無茶をしなければ、これなら骨が簡単に折れるということもなさそうだ。まあ心配することもない結果でほっとしている。

 午後になって同じくかかりつけの森内科医院にこの検査結果について書類を見せて説明し、内科的処方について相談に乗っていただいてからインフルエンザの予防接種を打ってもらった。

 ほかには最近下腹部に痛みを感じることが時折あるので、痛みを感じた時の予防用に痛み止めの錠剤をいただいた。

 とりあえず、8月に人間ドックの検査を済ませ、9月に歯科で定期検査を済ませたので、一応医学的に備えるべきことは備えた。

 さて、先日ドイツのメルケル首相の携帯電話をアメリカの諜報機関である国家安全保障局(NSA)が長らく盗聴していたことが暴露され、同盟国間の信頼を崩すものとしてドイツを始め、フランス、ブラジルなどから厳しい非難を浴びている。それが公表された頃イギリスの‘THE TIMES’が日本もその対象国になっていると報道したが、菅官房長官は軽く受け流し、あまり深刻に感じ取っている様子は見えなかった。

 ところが、やはりアメリカは同盟国日本に対しても諜報活動を続けていたことが今夕のテレビニュースで報道され、日経紙にも書かれて明らかになった。同紙によれば、日本はアメリカ大使館において①経済の安定・影響、②最新の戦略的な化学技術、③外交政策などの分野でスパイ行為が行われていたそうである。これではまるで日本はアメリカに丸裸にされていたことになる。それを官房長官ともあろう人物があまり真剣に受け止めていなかった節がある。さらにアメリカは盗聴した情報を、カナダ、イギリス、ニュージーランド、オーストラリアと共有しているとの話もある。こんなぬるま湯的体質では仮に特定機密保護法案が成案してもあまり意味がないと思う。

2013年11月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2366.2013年11月4日(月) 米の減反政策の変更?

 いま臨時国会開会中であるが、クリアしなければならない課題を数多く抱えている。その中で日本版国家安全保障局(NSA)の発足も視野に入れた特定機密保護法案の議論が喧しい。また、案外分り難いのが米政策の転換である。現在の米の生産調整、つまり減反政策の廃止を考えるようだ。併せて所得補償など農家への補助金も改める。こんな議論が沸騰してきたのは、いま政府・与党がTPP交渉で関税の撤廃や引き下げを迫られていることがその背景にある。

 重箱の隅をつつくような部分改定では、もう間に合わない。農業を維持し日本人が米を消費し、良い米を生産するという目標がなければ、米政策を転換してもあまり意味がない。

 1970年に国が米の減反政策を始めて以降、米市場を開放した後も高い関税を課して政策の根幹には変更がなかった。その結果国民ひとり当たりの米の消費量がピーク時の約半分にまで減少した。主食用の米を生産しているのは田んぼ全体の3分の2と言われている。将来の米政策確立の見通しが立たなくなっている。

 先日石破茂・自民党幹事長が米の減反政策の欠点を述べ、これを変えなければ日本の米生産に未来はないような発言をしていたが、これは天に唾するような発言ではないか。40年以上も前に国内で農業関係者の反対の中で減反政策を主張して、強引に成案としたのは当時の自民党だったのではないか。特に、秋田県八郎潟の埋め立て干拓工事により、折角農地を手にした農民の強い反対を押し切って減反に踏み切ったことをきれいさっぱり忘れている。

 減反政策の変更を決めるのは、現状では理解できないわけではない。だが、すべて農家に皺寄せして彼らを苦しめる一方で、減反しなければ未来がないような言い分は、少し自らのかつての政策に対する反省があまりになさ過ぎるのではないか。これでは農家のみならず、減反政策の変更によって負担を強いられる納税者は救われない。

 政策立案に当っては、充分な検討と過去の失敗に対する反省がなければ、無駄と時間の浪費を繰り返すだけである。

 もうひとつ、いま話題になっているのが、小泉純一郎元首相の反原発宣言である。昨日横浜市で改めて脱原発について講演を行った。先に脱原発発言を行ったことに対して、自民党内部から反論が雲霞のごとく噴出したからである。小泉氏は核のゴミの処分場がないことを脱原発最大の理由としていたが、首相在任中に原発賛成だったではないかとの指摘に対しては、当時処分場は大丈夫だと思っていた。いまは処分場がないことが分った。その備えがなくて再稼動は政治の無責任だと改めて反論した。「過ちを改むるに憚ることなかれ!」とも述べた。信念が固い。政治家はこうでなくてはいけない。元の家来だった安倍首相はどう回答するだろうか。

2013年11月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2365.2013年11月3日(日) 「文化の日」に思うこと

 毎年「文化の日」は秋晴れが定着しているが、生憎今日は朝から空はどんより曇っている。今日の祭日は私にとって75歳の誕生日でもある。昨夕は最近新潟から東京本社へ転勤になって戻ってきた二男家族にディナーで祝ってもらった。

 しかし、ついに厚労省が定める正式な「後期高齢者」となった。つい先日は高齢者向け運転免許更新で認知症のテストを受けたりして、あまり嬉しいことではないが、高齢者を意識させられることが多くなった。一時はこの「後期高齢者」という呼称がその年代層の人に失礼だと言われ、名称の変更も検討されたようだが、いまではあまりそんなことを気にする人は少なくなった。むしろ高齢者が増えて一大勢力になりつつある。逆に私はこれを逆手に取って「光輝高齢者」といってみたり、「高貴高齢者」という格調の高い呼称に置き換えたり、講演の折など適宜使い分けている。

 「光輝高齢者」については、8月に慶應病院予防医学センターで人間ドック検査を受けた際、面談した医師と「光輝高齢者」の話になり、「それは良い表現ですね。使わせていただきます」と言われた。慶應の応援歌「若き血」の歌詞に、♪若き血に燃ゆる者 「光輝」みてる我ら~♪というフレーズがある。慶應ボーイには「光輝」がイメージに合っているのではないか。

 この75歳という年齢は、いま執筆中のノンフィクションの主役ススム・アイザワ大酋長の没年(実際には74歳11ヶ月)でもある。年齢的には大酋長に追いつき追い越したことになる。序に言えば、一昨日ミクロネシア連邦独立27周年記念パーテイが開かれたが、この国が独立したのは27年前の今日この日、1986年11月3日だった。

 さて、「文化の日」を前に今日受勲される文化勲章受章者の氏名が先日発表された。俳優の高倉健さんが話題を呼んでいる。日本ペンクラブでは中西進副会長が万葉集の形成過程を明らかにし、古典文化の普及に尽力した功績により授賞された。同時に秋の叙勲受章者約4100人が発表されたが、そのうち最高位の旭日大綬章受勲は僅か9人だが、3人は国会議員OBである。その他官僚、司法関係者、地方首長が多く選ばれ、やはり民間の受勲者は少ない。

 その中で高校の同級生・中西準子さんが数少ない「瑞宝重光章」を授賞された。3年前に文化功労者に選ばれて、いままた「瑞宝重光章」を授賞されたとは大したものだと思う。彼女は10年ほど前にも紫綬褒章もいただいている。日本では数少ない環境学者のひとりだそうだが、我々湘南高校32回生(昭和32年3月卒業)の誉れである。

 普段は忙しいのか先月の同期生会にも出席しなかったが、よれよれになった母校応援旗の新調寄付には一口乗ってくれた。しかし、残念ながら卒業以来1度も会っていない。1年生時には同じクラスで、歌とは関係のない「生物」の新米教師に授業中に無理矢理「上海帰りのリル」を唄わされた私に対して、誰も知らなかったメーデーの歌「第一インターナショナル」を声高らかに唄って仲間を呆気に取らせた。父親中西功氏は上海の東亜同文書院出身で当時日本共産党参議院議員として活躍中だったので、筋金入りの共産党シンパとなったのも頷ける。一度くらい時間をやりくりして顔を出してもらい昔話をしたいものだ。独立行政法人・産業技術綜合研究所部門長を退いていまはフェローということのようだが、少しは時間が取れるのではないだろうか。同級生も気にしている。

2013年11月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2364.2013年11月2日(土) 中国政府による新疆ウィグル族弾圧

 先日北京の天安門広場で乗用車が突っ込み運転手を含めてウィグル人5名が亡くなり、多数のけが人が出た。中国政府はこの事態を何とか政府に傷がつかないよう、かつ対応が世界から非難されないよう考えた末、新疆ウィグル地区のウィグル人が仕組んだ計画的テロと断定して、ウィグル人に対する警戒と監視強化を今後一層厳重にする考えのようだ。

 中国には人口は10%足らずだが、約55の少数民族がいる。彼らは大なり小なり漢民族で占める中央政府から弾圧され、自治区の政治、行政はほとんど漢民族によって支配され、自治は束縛され、民族の自由は押さえつけられている。これに不満を持つウィグル人はしばしば反抗し、それを弾圧され、これをまた繰り返すことで次第に自治区は共和国体制の中に組み込まれつつある。

 これまでチベット民族、ウィグル民族の暴動が世間の注目を集めたが、彼らの間に不満は鬱積する一方で、このまま中央政府が弾圧を続けていくと、いずれ彼らの不満は爆発し取り返しのつかない事態を招くことを心配している。

 中国共産党政府は少数民族の自治拡大要求と民主化運動が合流することをいま最も恐れているようだが、力で押さえつけられると考えている頑固な非民主的考えこそが、このような民衆の不満を燻らせ、爆発させている原因だということが分らないようだ。

 政府当局が国民の自由をがんじがらめに抑圧する政策は、いずれ民主化運動の勃興と拡大によってつぶされることはこれまで歴史が証明しているが、それに気がつかない、或いは気がついているが怖くて言い出せない共産党幹部はただ貴重な時間を浪費しているだけの話だ。

 それにしてもどうして中国では民主化運動に学生が立ち上がらないのだろうか。諸外国の実情を見てみれば、明らかに自分の国の自由が一番失われているということがわかる筈である。それを見過ごして、他の恵まれない人たちのために活動しようとしないのは、勉学できる環境と条件を与えられ恵まれた学生としては、怠慢であり、勇気も誠実さもないと言いたい。彼らが将来社会の指導者になった時、事態は一層悪くなっていることは明らかである。

 問題が多すぎる中国であるが、経済活動だけが発展し、その間に人間が生きるために大切なことを見失い、自由と自治を放り投げ、いつまでいびつな国家のままで歩んでいくのだろうか。

2013年11月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2363.2013年11月1日(金) 日本・ミクロネシア連邦、国交樹立25周年記念式典

 いま取りかかっているノン・フィクションの舞台・トラック島、つまりミクロネシア連邦と日本が国交を樹立して今年は25周年、同時にミクロネシア連邦が独立して27年目という節目から今日2つの行事を祝う記念式典パーティが人形町のロイヤルパークホテルで開かれた。光栄にもエマニュエル・モリ大統領名でご招待状をいただいたので、ミクロネシア関係の集まりに初めて出席することになった。

 冒頭ジョン・フリッツ駐日大使が挨拶された。来日中のモリ大統領も出席され、スピーチをされた。外国の大統領と同じ会場にいることになったのは、初めてである。そのモリ大統領の系譜についても拙著に著した。大統領の妹のリンダさんに会ったのもついこの間の6月の旅行の折だった。日本側からは日本・ミクロネシア議員連盟会長を森喜朗元首相から引継いた古屋圭司・拉致問題担当相が最初に挨拶をされ、石原宏高・国土交通大臣政務官、友好大使を努めている俳優・滝沢秀明氏らもお祝いのスピーチをされた。安倍昭恵・首相夫人と山口那津男・公明党代表も会場に来ておられた。ボランティア活動でミクロネシアのために貢献した高校の同級生・鈴木健三くんが招かれていて会うことができた。

 会場入り口で迎えてくれたフリッツ大使とも拙著について簡単に話をした。相澤本家の相澤重男夫妻と長男・庄太さん、相澤光春氏にも会うことができた。近日また相澤家にお邪魔することを約した。残念だったのは、会えるのではないかと期待していた森元首相が来られず、お会いできなかったことである。

 ホテルの宴会場には溢れんばかりの参会者がおられた。つくづく思うのは、日本とミクロネシアの間には、戦前日本統治領として特別な関係にあったせいで、いまも外交、経済、行政面だけでなく、教育や文化、風習面でも強い連携と影響があることをミクロネシア側の挨拶を聞いているとよく分る。今後も助け合ってともに歩むというスタンスで日本とミクロネシアの外交関係を協調させてほしいものである。

2013年11月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2362.2013年10月31日(木) 「打撃の神様」川上哲治さん逝く。

 昨日野球の‘巨人’(川上哲治氏)の訃報が伝えられた。長年巨人軍監督を務めた巨人・川上哲治氏が亡くなくなられたのである。どのテレビニュースでも伝えられ、今日の朝刊は朝日「天声人語」も、日経「春秋」も取り上げるほどのニュース性に溢れていた。フロント・ページ、社会面、そしてスポーツ面で巨人・川上さんの選手、及び監督時代の活躍を取り上げている。

 川上さんは小学生のころから憧れだった。後楽園球場でその活躍ぶりを随分観戦させてもらった。いまでもはっきり覚えているのは、昭和32年か、33年に後楽園球場の対国鉄戦でエースの金田正一投手からレフト前に強烈なヒットを打ったのを三塁側ベンチ後方で見ていた。いまも鮮やかに思い出すことができる。

 確かに選手として首位打者5回、本塁打王2回、打点王3回となれば、超一流選手であることは誰しも認めるところだ。それより何よりもっと凄いのは監督としての傑出した実績である。「名選手必ずしも名監督ならず」の常識をいとも簡単に破ったのは、川上さんの監督としての素晴らしい実績である。何と14年間の巨人軍監督在任中に9連覇を含む11回の日本チャンピオンである。この偉業は空前絶後だと思う。

 川上さんは私が生まれた昭和13年に熊本工から東京巨人軍に入団した。天才的だったのだろうか、熊工では14歳の時早くも甲子園に出場し準優勝を飾っている。その3年後再び甲子園で準優勝している。そして、巨人入りしてから打者に転向して野球選手として開眼した。

 選手として、また監督としてもこれだけの成績を残す人は恐らく今後も現れないだろう。ご冥福をお祈りしたい。

 いま日本のプロ野球では、東北楽天イーグルスと川上さんが指導した巨人軍との間で日本シリーズが行われているが、アメリカのMBLではワールド・シリーズに決着がついた。ボストン・レッドソックスがセントルイス・カージナルスを4勝2敗で退け、6年ぶりにワールド・チャンピオンの座に就いた。ここにも巨人出身の抑え役・上原浩治投手の活躍が光った。ボストンのフェンウェイ・パークは37年前に観戦して懐かしいが、かつての味のある蔦が絡まったレフトのフェンスを作り直してしまったので、ちょっとつまらなくなってしまった。

 今日は野球雑感になってしまったかな。

2013年10月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2361.2013年10月30日(水) 小泉元首相の原発反対論

 先日小泉純一郎元首相が原発反対の声を上げたのをきっかけに反対派、賛成派がちょっと蠢き出した。普通の政治家が声を大にして叫んでもなかなか世間は見向きもしてくれないようだが、流石に存在感のある元政治家の小泉氏にはメディアが挙って飛びついた。

 しかも一昨日は社民党の新しい党首・吉田忠智氏と会談して、「脱原発」の考えで一致したと報道された。小泉氏の脱原発はいまでは信念になったかの如き、強い主張である。自民党代議士、総理大臣当時は原発賛成だった。それは、原発の危険性を知らなかったことと使用済み核燃料の処分に問題がないと信じていたからだという。それが核のゴミ処理場がないことが判って、このまま処分できずにゴミが溜まる一方で、このままにしては身動きが取れなくなり放射能に冒される危険性を考えたからである。核のゴミこそ原発の最大の欠点と言って憚らない。これに対して原発再稼動推進派の安倍首相は、師匠である小泉氏を無責任と言い、現状では火力発電に頼って石油の輸入による経費が莫大となり、経済的に大きな負担となって経済発展を阻害するとまで強調している。だが、これでは安倍首相の論旨は安全より経済重視と言える。また、核のゴミ処理をどうするのかという疑問には答えていない。核のゴミ処理はいまだに先行きが見えない。ここは一旦立ち止まって、将来の日本のためにはどちらが良いのかを国民世論として戦わせるぐらいの決断をすべきである。

 他の自民党議員もかつての自党総裁だった小泉氏に対して「変わり者」とか、「過去の人」などと冷やかすばかりで、正面切って原発反対論を論理的に論破することをさけている。安倍一派は原発反対の意見をただ批判するだけでなく、危険性への対応も含めて原発再稼動の根拠をきちんと説明し、自分は原発の優位性をどう考えているかをはっきり打ち出すべきではないだろうか。

 折りも折り、昨日今年2度目のトルコ訪問に出かけた首相は、トルコ政府からトルコ国内の原発建設を受注したと伝えられた。自分の頭のハエも追えないのに、よくもまぁ他所へ手を出すものだ。こんなことは、世界中が見ている。原発反対の外国からはどう見られるか、大いに気になる。

 そもそも安倍首相は地下鉄工事が日本の技術、大成建設の技術力により完成したことで、開通式に招待されたと理解していたところ、それも理由ではあるが、敵は本能寺にあったという透かし絵物語である。

 そう言えばトルコの地下鉄とは、ヨーロッパとアジアを結ぶボスポラス海峡下を潜り抜けるロマン溢れる地下鉄である。見たところその立派な鉄道設備もさることながら、この地下鉄敷設がいまから150年前の人たちが願っていた、まさに夢だったということである。ボスポラス大橋は車で渡ったので、今度訪れた時には、ぜひこの地下鉄に乗ってみたいものである。

2013年10月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2360.2013年10月29日(火) 明らかにされた企業のスキャンダル

 企業の不祥事責任の取り方として、最近2つの企業のケースが話題になっている。ひとつは、暴力団組織に無審査で資金融資していたみずほ銀行、もう一社は傘下のホテル、レストランがメニュー偽装の食事を提供して批判を浴びている阪急・阪神ホテルズである。

 みずほ銀行では、50数名を人事、給料面で処分したが、会長は銀行会長を辞めたがそのままホールディングス会長としては残り、頭取は辞めないので、実態は変わりない。結局トカゲの尻尾きりに終わったのではないかと批判の声がある。

 一方ホテルでは、社長がホテルの社長とホールディング取締役の両方を辞めるという責任の取り方を公表した。ここに行き着くまでに「表示に偽装があったとは認識していなかった」から、「偽装と受け取られても仕方がない」と表現を変えたようにその決断には悩んでいた。責任を部下であるホテル従業員の知識不足と非常識のせいにしたことを社長自らが告白することになってしまった。批判を浴びて後に引けなくなった社長が自ら身を退いた図式である。それにしても一流ホテルで、使うべき原料を使わず安い原料で代替していたことには驚いた。長年に亘って密かに行われていたとは、秘密保護法に一役買っていたか。一流ホテルでもホテル業界というのは、顧客無視の営利主義が幅を利かせていたとはあまりにも情けない。

 さて、いまスポットライトを浴びている特定秘密保護法案の是非が喧々諤々の中、今日駒沢大学の講座で菱山郁朗講師が日本テレビ記者時代に関わったスクープ映像をDVDビデオで見せてもらった。以前にも拝見したビデオだが、今日は関わった当時の気持ちや、いま振り返ってどう思っているか、などについて以前より感傷的に語られた。

 ビデオは社民連の楢崎弥之助代議士が国会でリクルート事件を追及していた最中に、リクルート側から代議士への贈賄の現場を菱山講師が隠し撮りした映像である。リクルート事件が一気に燃え上がった火種となったいわく付きの映像である。菱山講師は社内でもいろいろ自分に対する批判めいた声も聞いたそうだし、それまで通じていた中曽根元首相、藤波元官房長官を告発する形になったことをいまでも気にしていると話された。それでも、親交を深めた楢崎代議士からチャンスを与えられ贈賄現場を隠し撮りしたことは、いまも後悔していないと毅然として話された。

 あの当時の事件を思い出すと私にもいろいろ関連の事件も思い起こすことがあるが、当時世間を騒がせた大きな事件であることは間違いない。

 このビデオ鑑賞は、特定秘密保護法案を議論するにも参考になる事案だと思う。

2013年10月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2359.2013年10月28日(月) 「キルギス誘拐婚の現実」取材で日本人女性が最高賞受賞

 今日は湘南高校昭和32年度卒業の同期生会がJR大船駅近くの中華レストランで行われた。医師とか、天下った元官僚など特殊な人以外はほとんど現役を引退しているか、閑職に就いている。後期高齢者になった我々も年々黄泉の国へ行く同期生が増えた。同期生仲間401名の中でも、すでに100名近い友が亡くなった。それでも今日の参加者は90名近い数になった。ほぼ三分の一の同級生が参加したことになる。この種の会合では多い方ではないかと思う。

 ラグビー部の仲間でも過日奥さんを亡くされた大島くんが元気な姿を見せてくれたのが、ほっとしたところだ。

 前々から応援旗を母校へ寄贈する話があり、会場ででき上がった応援旗がお披露目された。随分大きな真紅の応援旗で、これを見て後輩たちがひと頑張りしてくれればそれでよい。

 久しぶりにお酒を飲んだ。今月2度目である。先月はたった1度しか飲まなかったが、まあこのくらいのペースなら佳しとしよう。

 さて、今朝の朝日新聞2面「ひと」欄に見慣れた写真を背景にした日本人女性が載っていた。「世界最大規模の報道写真祭『ビザ・プール・リマージュ』で最高賞を授賞した」林典子さん(29)である。授賞作品は「NATIONAL GEOGRAPHIC」2013年7月号に特集として掲載された「キルギス誘拐婚の現実」の取材記事と写真だ。

 確かに購読している同誌をさっと読んでその取材内容に驚いた、というよりショックを受けた。その後の同誌10月号の「読者の声」欄にも「キルギスの誘拐婚に衝撃」と老若2人の女性から強い反応があったほどインパクトの強烈な特集だった。男女の幸せを象徴する結婚に、無理矢理に家族が関わって息子の花嫁を強引に誘拐する風習が今日まで継承されていることに愕然とした。これには、昔の風習を誤解した面もあるようだが、現実に許婚がいるのに見知らぬ男に誘拐され、無理矢理部屋に押し込まれ、逃げ出せないよう男の家族からも監視された例も多いようだ。中には自殺した女性もいるようで、国も放置しておけず、重罪を課して警告を発しているという。

 それにしても取材のために4ヶ月もかけて民宿しながらレポートを仕上げた若い日本人女性の問題を看過できないとする社会正義とあくなき行動力には脱帽である。

 それにしても同誌の自由でユニークな特集記事の取り上げ方には感心する。同誌がアメリカのほとんどの小中学校図書館に備え置かれている理由のひとつもこういうさりげなく鋭い社会問題を特集として組んでいるからではないか。近年日本の雑誌にまともな記事が見られなくなって寂しさを感じるが、せめてNG誌を手本に社会性のある問題をもっと取材してほしいと思う。

 ついては、昨日全国各地で巨大都市の首長選挙が行われた。宮城県知事、長野市長、神戸市長、山口市長、鎌倉市長選他であるが、その中でも首都圏で政令指定都市の激しい川崎市長選挙が行われた。3期で退任した阿部前市長に至るまで延々42年間官僚の天下り市長を選んできた川崎市民が、今度ばかりは自民、公明、民主党の相乗り候補者として早々に名乗りを挙げた総務省出向役人の秀嶋善雄・前川崎市財政局長を無党派の元県会議員、福田紀彦氏が破り初当選した。元官僚が優勢と見られていたが、新市街地開発により有権者層に若者が増えた結果、元官僚が嫌われた結果だと考えられている。

 実は、先日高齢者運転免許更新講習会受講の帰路、乗り換え駅のJR登戸駅で福田候補者の演説を聞くとはなしに聞いていた。中々訴えるものを持っていると熱意を感じて心情的に応援していた。

 政策ではなく訴えていた3点の中で、「役人市長は会議室で決めるが、市民市長は区で決める」「役人市長の姿はなかなか見えず、市民市長は毎月車座集会で市民の声を聞く」「従来の1期4年で3千万円余の退職金は廃止」と自分は市民派であるとしきりに訴えていた。市民目線で市民のための行政を堅実に行うよう期待している。

2013年10月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com