先日来メディアで報道されている大きな問題にレストランのメニュー食品偽装がある。後から後へと偽装食品提供が表ざたになっている。無責任だと思うのは、責任者が偽装ではなく、そういう考え方をしていたというような言い訳である。昨日公になった高島屋の責任者なぞは、記者からの質問に対して正面から応えず、返事をごまかそうとしている様子がありありと見えた。
デパートにあるレストランはほとんどがテナントなので、デパート自体がメニュー内容をチェックするということはできないのではないかと思う。デパート側のモラル的な責任はあるにせよ、必然的に入店しているレストランの責任が大きいと考えざるを得ない。ところが、高島屋の場合は相当自分たちが管理し条件をつけていたと見られ、その責任者がかなり細かく責任逃れの発言をしていた。まったく消費者へ申し訳ないという気持ちが感じられず、流石に記者の間から「いまの説明で消費者は納得すると思いますか?」と問われても論点を逸らすような回答だった。このまま考え方を正さないようなら高島屋のレストランはもう駄目ではないだろうか。
同じようなゴマカシが他にもある。特に最近取り上げられたのは、大和運輸の「黒猫ヤマトのクール宅急便」と日本郵政の「チルドゆうパック」である。これらも冷凍食品を冷凍せず、常温のまま配達していたというお粗末である。商業道徳はどうなってしまったのだろう。これで2020年東京オリンピック誘致の追い風となった日本人の美徳「おもてなし」を誇ることができるだろうか。
さて、今朝中国山西省の省都・太原市の共産党委員会建物前で連続爆発事件があり、1名が死亡し、数名が負傷した。先日の天安門前広場の自動車突撃事件に続き、これも公安当局はテロ事件と断定した。これも原因は不明だが、太原市が内モンゴル自治区に近いだけに民族問題が絡んでいるのではないかと考えられている。
どうも最近中国は内憂外患の様相を帯びてきた。