2378.2013年11月16日(土) セルビア詩人との懇談会出席

 アメリカの新駐日大使に着任されたキャサリーン・ケネディ氏が昨日来日された。父親のジョン・F・ケネディ元大統領が亡くなってから今年はちょうど50年になる。しかも暗殺された今月22日の命日を前に、新しい職務に就かれる点からも話題性が豊富でメディアからの注目度も抜群である。

 誰しもダラスのあの衝撃的な暗殺シーンはショックだった。社会人1年生として夢中になって駅の現場で働いていた時だっただけに、その死は余計に強烈なイメージを与えた。ケネディ氏は日本が大好きな明るい人柄のようで、アメリカでも人気は高いようだ。これまで弁護士兼作家として活動してきたが、昨年のオバマ大統領再選に貢献したとして女性初の駐日大使に抜擢された。

 今年MLBワールド・シリーズを制してワールド・チャンピョンとなったボストン・レッドソックスの応援愛唱歌で、8回裏の攻撃前にスタンド中で唄われる♪スィート・キャサリン♪のキャサリンとはこのケネディ氏を指しているのだという。

 政治と外交は未経験で普天間基地移設問題や尖閣諸島など問題山積みの日本の外交問題にどう成果を上げることができるか、不安と期待半々である。

 さて、ベオグラードの友人山崎洋さんから、今日日本ペンクラブで佳代子夫人が出席する「セルビア詩人との懇談会」があるので、時間があれば参加してほしいと案内をもらったので、出席を申し込んだ。夫人は詩人でもありベオグラード大学教授でもある。2人のセルビアの詩人を伴ってセルビア現代詩について説明と朗読をされた。夫人は3年前東京で開催された国際ペン大会でも詩人としてトークを行って、いまでは洋さんより忙がしそうだ。以前に一度会ってはいるが、ほとんど憶えていないと思ったので簡単に挨拶した。出席されたセルビア人詩人はいずれも男性で、52歳のヴォイスラヴ・カラノヴィッチ氏と65歳のドウシコ・ノヴァコヴィッチ氏である。現代セルビア文学界で活躍されている詩人である。

 こういう現代詩に関する解説は聞くのも、理解するのも中々難しい。耳が聞き取り難いせいもあったが、残念ながらあまりよく理解できなかった。浅田次郎ペン会長が冒頭歓迎の挨拶をされた。私の正面で退屈そうに座っていたが、案の定途中で座を立たれた。尤も自作品がミュージカル上演され、初日が今日ということで舞台へ出かけると言っておられた。

 話が終わってから質問を求めたが、誰も手を挙げないので6月のビルマ反体制活動家の時と同じく、最初に質問者となりお願いをした。現代詩以外に可能なら抒情詩人ニェゴシュの詩をひとつ朗読してほしいと無理な注文をした。ノヴァコヴィッチ氏がニェゴシュについて解説らしいことを話したが、流石にニェゴシュの詩を準備していないので、やはり山崎夫人にもっと易しい質問にして下さいと言われてしまった。

 山崎洋さんから先月いただいたニェゴシュの「山の花環」はまだ読みきっていない。同書を山崎さんと共訳された田中一生氏未亡人とこの場で初めて話をすることができたことは良かった。

2013年11月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2377.2013年11月15日(金) レイテ島の被災者に対して非情で残酷な中国ネットの声

 随分残酷なことを知った。中国からのインターネット情報である。台風被害に喘いで世界の各国から支援を仰いでいるフィリピンのレイテ島には、壊滅的な惨状であるにも拘わらず、輸送手段がズタズタで充分な物資も届けられず、遺体ですら道路傍にシーツを被せられたまま放置されている惨憺たる有様で、何とか助けたいとの支援者側の好意も手が及ばない状態にある。日本からも国際医療班や、自衛隊も1000名単位で支援に向かった。

 あの台風30号はフィリピンを襲った後ベトナム、中国方面へ向かった。両国においても相当の被害があったものと予想されるが、あまり関連の情報が伝えられない。ところが、中国ではネット上にフィリピン台風被害に対する市民の反応として、援助の必要はないという声が何と8割を占めたという。いくらなんでもこれは酷すぎる。これはどういうことかと目を疑った。他人の不幸を目の前にして彼らを助けず目をつぶるということだ。自然災害によってあれだけの災害を蒙り、財産を失い多数の犠牲者を出したフィリピン国民に対して、知らぬ顔をせよとの中国国民の非情で残酷な声は、あまりにも人道から外れているのではないだろうか。

 その原因は南シナ海スカボロー礁における中国とフィリピンの領海紛争にある。しかし、これとそれとでは話が違うのではないかと、中国人を除く普通の人間なら考える。このスカボロー礁だってスペイン支配下にあった時代から明らかにフィリピン領だと思われていたものだが、軍事力に物を言わせた中国が強引に自国領だと主張して海洋に石油掘削施設を設営し紛争が続いている。この領海問題に納得できないのか、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」と思い込んでいる中国は、フィリピンの不幸につけ込んでこの際とばかり苛め抜こうとしている。

 天災による災難を自国の権益拡大に絡ませて弱りきっている相手国を徹底的に苛めようとする中国人の情け容赦のない心情には、恐ろしささえ感じる。中国は同じように尖閣諸島がらみで日本にも牽制球を送っているが、戦後の徹底した反日教育によって刷り込まれた「憎っくき日本打倒!」の攻勢を仕掛けてくる可能性もある。無人機を尖閣諸島周辺にも飛ばして、万一日本領域に突入した場合、これを日本が攻撃すれば宣戦布告と見做すと脅したり、世の常識では計り知れない行動を起こす最近の中国のパフォーマンスから一時も目を放せない。

 2020年東京オリンピック開催が決定したことに対しても、中国には日本に対して祝意を表すとか、好意的な意見は少なく、東京開催をどうしたら中止に持ち込めるかと議論があるほどである。こういう常識がまったく通じない隣国とはどういう付き合いをすべきか、前例のないお隣さんの傍若無人ぶりには手を拱いて傍観しているより打つ手はないものだろうか。

2013年11月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2376.2013年11月14日(木) 経済発展は自国の論理だけでは難しい。

 他所の国のことだからあまり目くじらを立てる必要もないが、先月ドイツの経常収支の黒字幅が大きいとアメリカ財務省が、ドイツの輸出依存型経済構造を批判した。2007年以来ドイツは経常黒字が国内総生産(GDP)比で6%強で、大きなお世話だと思うが、これがヨーロッパ域内経済の不均衡を招いていると批判されている。

 これについてEU内の欧州委員会も、ドイツが通貨安と低金利の恩恵を受けて経常収支が膨らんでいる現実を指摘し、その輸出主導の経済構造について疑問を呈した。欧州委員会はドイツ企業が新興国への投資を強化しているが、経常黒字の一部を国内投資に回すべきだと指摘した。つまり内需を拡大すれば、他のEU加盟国にとってはドイツへの輸出増などを通じて不均衡の是正に効果があると言っている。

 実際IMF統計に依れば、昨年の経常収支はGDP比でドイツの黒字幅は6%を超え、アメリカの-2%強、イギリスの-4%弱の他に、EU内のフランス-2%、スペインの-1%に比較すると大分上回っていることがよく分る。因みに日本は+1%である。日本はEUに加盟していなくて良かったと言うべきだろうか。自力で成果を上げても、そのやり方次第では全体的にみて好ましくないケースもある。今度のEU欧州委員会の指摘はそれを指している。その点では、いま問題になっている中国や韓国との対立を考えると極東圏の枠組みの中で共存を図るということがなくて現状は良かったということになるのだろうか。

 今日内閣府が発表した今年7~9月期の実質GDPは公共投資と住宅投資が牽引して+1.9%となったそうである。ドイツには比ぶべくもないが、EU諸国に比べればまだ良い方だ。

 ドイツの問題は所詮対岸の火災である。

 さて、フィリピン・レイテ島の台風被害は想像を絶する様相を帯びてきた。各国からも救援隊と支援物資が寄せられているが、壊滅的な打撃を受けたタクロバン周辺では道路も寸断され、支援のトラックも思うように走行できない有様である。日本人でこの台風に遭遇した人が意外に多いのに驚いている。いつかタクロバンからオルモックへ行った時、静かな丘の上を通ったことを思い出す。いまは道路もすんなりとは通れないようだ。実際どのくらいの被害が出るのか、分らない。今日現在すでに2500人が亡くなっている。日本人の不明者もかなり多い。

 地球温暖化の影響のせいか、最近強力な突風や大型台風が増えてきた。温暖化に影響を与えないのが、原子力エネルギーだと言われて、これが原発稼動賛成者に力を与えるようなことがなければ良いが・・・。

2013年11月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2375.2013年11月13日(水) 賛成できること、分らないこと、そして話にもならないこと

 昨日は国内で4つの大きなニュースがあった。第1に小泉純一郎元首相が日本記者クラブで「原発即ゼロ」を安倍首相に迫ったことである。第2は長崎県諫早湾干拓事業の堤防排水門の開門について長崎地裁が指し止めを命じる決定を下した。第3は悪評高いJR北海道が国交省の特別監査前に数値を改ざんしたことについて、国は同社に対し刑事告発を検討すると発表した。第4は昨年の衆議院選で鹿児島2区から立候補し、当選した自民党徳田毅代議士の姉2人と4人の徳州会幹部4人計6人が公職選挙法違反の疑いで逮捕されたことである。

 良くも悪くもまあよくもこれだけ世間を騒がせてくれるものである。この4つの事案の中で、まともで賛成できるのは小泉元首相の「原発即ゼロ」だけである。小泉氏は「首相が決断すればできる権力、それが原発ゼロの決断だ」と威勢よく安倍首相に原発即ゼロを迫った。小泉氏は核のゴミ最終処理場が見つからないことに原発開発の危険と限界を知ったという。原発推進派はこれに回答を出すべきだとも述べた。これに対して小泉氏に痛いところを突かれた首相ら賛成派は多少不安を感じたようだが、敢えて取り合わないスタンスを示しそうだ。いまのところ自民党政権の原発再稼動に変更の兆しは見られないようだ。

 驚いたのは、第2の諫早湾堤防排水門に関する長崎地裁の決定である。この決定によりややこしい問題が生じて政府も対応に頭を痛めそうだ。問題は堤防排水門について、2011年福岡高裁は今年12月までに開門を命じた確定判決を出した。それが、昨日長崎地裁では福岡高裁による開門判決に対して差し止めを命じる決定を下したのである。高裁と地裁で相反する判断が下されたことになる。これで国は矛盾する2つの義務を背負うことになった。どうも良く分らないのは、高裁で確定した判決に対して地裁で新たな裁判を起こすことができるということであり、更にそれを覆す判決を得られるということである。実際よく分らない。結論はどうなるのか、この先を注視したいと思う。

 3番目のJR北海道の安全無視を反省しない呆れた体質と、4番目の選挙民に金をばらまく徳田一族のわが者顔のやりたい放題には同情の余地はまったくない。

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2374.2013年11月12日(火) 中韓両国の対応も不遜だが、日本のメディアもやり過ぎ

 日中、及び日韓間の外交関係が悪化してから1年以上経つが、一向に改善される見通しが立たない。中国との対立は昨年9月日本の尖閣諸島国有化宣言以来悪化するばかりである。一方韓国との外交関係が怪しくなったのは、今年1月朴槿恵氏が大統領に就任して以来、大統領の従軍慰安婦問題と歴史認識問題に対する日本の対応は認められないとの頑なな考えがヒートアップしてからである。日本政府としてはいつでも話合いに応じると門戸を開いていると言っているが、韓国は2つの懸案に対して日本が譲歩しない以上話し合いは意味がないとしてまったく取り合おうとしない。これでは問題は解決しない。国家同士の外交をどう考えているのか尋ねてみたいものである。

 お互いに隣国でありながらそれぞれの外交関係が膠着状態に入ったまま首脳同士の交流、会談も実現しない変則的な事態になっている。

 李韓国大統領は日本を除くほとんどの首脳外交を済ませ、それぞれの場でもくどいくらい日本を非難する発言に会談に応じた各国からも、対日批判も好い加減にして欲しいとの皮肉も出たり、流石に国内からも強烈な反日主義者は別にして、もう少し冷静になって歩み寄るべきだとの声も出ている。

 そんな最中に国際情報誌で月3度発行の旬刊誌「SAPIO」が21頁の総力特集を組んだ。「韓国が背負う『嘘の大小』」と題して、「慰安婦、竹島、パクリ産業の虚飾を暴く!」を副題として韓国の恥部を徹底して暴露しているようだ。小学館がここまでやるかという印象である。ベトナム戦争中のレイプ、有毒食品、ノーベル賞ゼロ、モノマネ文化とここまで相手国の弱点を暴くと売り言葉に買い言葉になるのではないかと心配になる。

 一方、中国に対しても「サンデー毎日」11月24日号が手厳しい。最近の中国国内のテロ事件発生を好機と捉えたか、特集は「ぶっ壊れた『中国』の暴走」である。「尖閣は通過点!沖縄、北海道占領の謀略」とか、「弱体化した米国をナメきった宣戦布告」、或いは「軍産複合体を持て余す習近平の罪状」と手厳しく取り上げている。

 中韓両国が煽った国家間の対立がエスカレートするようだと困るが、そうかと言ってここまで無節操に相手国を攻撃して少しは気持ちが休まるとでもいうのだろうか。ジャーナリズムをリードする立場にある毎日新聞社や小学館としては、広告見出しだけを見る限り少し非常識が過ぎるのではないかと思う。

 確かに現在の中国や韓国の日本に対する対応は、日本人としてあまり気分の好いものではない。しかし、このままこの状態が続くわけはないし、国際社会が全面的に中韓両国を支持するわけでもないし、彼らの対応は自国民を黙らせるためのひとつの対策であることからすれば、悪化した外交関係がこのままで良い筈はない。アメリカも少し両国の日本に対する対応にイェローカードを出しているくらいである。

 ここはもう少し我慢して安倍首相が言うように、話し合いの扉は開けて待っているというスタンスが良いのではないだろうか。その意味ではメディア2社の取り上げ方がやや勇み足のような気がする。

 それにしても子どもじみたパフォーマンスには少々うんざりである。これでは彼らがすぐ口に出す「言論の自由」もぼやけて見えてくる。

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2373.2013年11月11日(月) 講演で多くの人々から力づけられる。

 昨年に引き続いて千葉市の「いきいき大学」主催の教養文化教室「海外旅行の楽しみ方~世界遺産を中心として~」の講師を務めるため、千葉市民会館へ出かけた。「いきいき大学」は「シルバー世代の生涯学習団体」と銘打った任意団体であるが、千葉県と千葉市の後援事業で、長らく堅実な活動を続けている。おかげさまで昨年の講義で、大分有難い評価をしていただき、そのおかげで今日の講師依頼をいただいたものである。昨年の受講生は230名程度だったが、今日の講義は250名の受講生募集に対して300名を超える申込者があり、会場は追加の椅子を持ち込むほどの盛況だった。

 休憩を挟んで2時間、念の入ったレジュメ作成にパワーポイントの海外写真を組み込んだ編集のせいもあって、受講生の反響は良かったようで、会場では終始笑顔が見られたし、大分頷いておられる姿も目にした。終わってからも何人かの受講生から「楽しかった」と言っていただいたので、まずまずのできと評価だったのではないかと思っている。

 終わってから食事にお呼ばれして、会長を含む13名の幹部の方々と会食しながら闊達に会話が弾んだが、ここでも嬉しいことに来年のこの時期に講演を依頼された。今日少し残念だったのは、少し時間が足りなくなってしまったことである。来年こそはもう少しきちんと時間通り話を終えられるようにしたい。

 いろいろ会話を交わしている中で、お二人の方から父親が昭和18年にトラック島で戦死されたと伺った。トラック島米空軍機による大空襲の1年前の悲劇である。その内のおひとりは、姉と一緒に一度は父親が亡くなったトラック島へ慰霊に行きたいが年齢的にもう行けないと悲しそうに語られたが、まだまだ身近なところにこういう気の毒なご遺族がおられる。いま執筆中のノンフィクションの話からトラック島の近況についてお話した。

 千葉市内で講演するので、前以て幕張小学校の同級生3人に連絡したところ、分目さんがわざわざ手土産を持って聴講に来てくれた。有難いことだと思っている。

 さて、一昨日フィリピンを襲った今年最大級の台風30号はレイテ島を席捲して多くの被害をもたらした。風速90m級の突風に加えて、約5mの高波も押し寄せた。被災地上空からのテレビ映像を観るとまるで廃墟のようである。レイテ島の中心である東海岸のタクロバンから西海岸のオルモックへマルコス政権全盛期に出かけたことがあるが、その時土地のガイドがタクロバンはマルコス夫人の出身地であると誇らしげに話してくれたことが思い出される。それもいまは昔である。

 まだ正確な被害状況ははっきりしないが、海岸に多くの犠牲者の遺体が放られたままで、略奪行為も蔓延って全国で約967万人が被災し、死者・行方不明者の数は1万人を超えるとの見方もある現状では、復旧にも相当時間がかかりそうだ。被災地の人々が気の毒でならない。何とか復旧し住民には早く立ち直って欲しいものである。

2013年11月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2372.2013年11月10日(日) 日本でもサイバー攻撃対策を

 海外での事件だとばかり思っていたコンピューターによる「サイバー攻撃」が日本の反原発組織・団体に対して行われていたことが明らかになった。ついにわが国でも悪質で陰険な嫌がらせが真面目で正当な抗議活動に対して実行されたということである。実に嘆かわしく憤慨に堪えない。

 サイバー攻撃が開始されたのは、9月半ばからで僅か半月内に210万通のメールが33の市民団体に送りつけられたという。10月に入って2団体に43万通以上のメールが送られてきたという。これらのメールは普通では防止しようにも手の施しようがない。困ったことに犯人の特定は困難と見られている。

 大体このような闇の中で反対派を攻撃するのは卑怯である。反原発団体に対して抗議したいなら、堂々と表に出て自分たちの持論をぶつければ良いではないか。後ろめたいからこそ、このような隠れたどぎつい嫌がらせ行為を行っているのだ。原発再稼動賛成派の行動であることは明らかであり、こういう悪質な行動が逆に自分たちの望みとは裏腹に国民を反原発へ向かわせる行為だということが分らないのだろうか。

 送りつけられたメールの6割が「福島原発告訴団」宛だったというから、9月上旬以降に同告訴団がメディアへの露出が目立ったことが悪者の神経を高ぶらせて一気に同告訴団への攻撃となったようだ。

 しかし、この記事は今朝の朝日新聞が大きく取り上げたが、このように対立する相手への反民主的、かつ無法な攻撃は、ジャーナリズムのみならず社会全体で糾弾すべきである。原発再稼動賛成派の中の一部急進的なグループが反原発派に対して裏攻撃を行ったとされる、こういう非道な行為は断じて許すわけにはいかない。確たる証拠も何もないので、賛成派の一部を特定してやっつけるわけにはいかず、取り敢えずはメディアがこの行為をもっと大々的に取り上げて、如何に反原発に対する悪質な行為であるかということを訴え追求して、賛成派の人たちをも嫌気をさすようなところまで持って行って欲しいと思う。さもなければ、この種の無法行為はエスカレートするばかりである。

 メディアは社会に対して責任がある。このまま放置しておいてこのようなサイバー攻撃の動きが拡大すれば、取り返しがつかなくなると思う。低次元の連中が、ただ面白がって真似をするばかりである。朝日に遅れることなく、他のメディアもこの動きにブレーキをかけるよう的確な手段なり、キャンペーンを考える必要がある。

2013年11月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2371.2013年11月9日(土) 柏木隆雄さん詩集出版記念会での出会い

 今夕駿河台の「山の上ホテル」で開かれた税理士・柏木隆雄さんの詩集出版記念会は中々気持ちの好い心温まる集まりだった。各界に人脈が広い柏木さんを良く知る人々100人足らずのアトホームな雰囲気だった。普通の出版記念会とは違い、出版されたのは絵本詩集で綺麗な絵が描かれた詩集だ。懇親会の前に第一級の音楽会が開催されるような趣向だった。

 世話人代表が日本童謡協会会長で作曲家の湯山昭さん、小中陽太郎さんも世話人のひとりである。お顔の広い柏木さんらしく、作詞家、作曲家ら音楽関係者が多数出席された。NHKの「ブーフーウー」や「泳げタイヤキくん」を作曲された元慶應病院外科医の小森昭宏さん、タイスの「瞑想曲」と「早春賦」を演奏されたバイオリニスト松井利世子さん、子ども音楽番組のお姉さん役だった歌手真理ヨシコさん、作曲家中田喜直夫人らの他に、柏木さんの母校・千葉県立佐原高校の同窓生で、元巨人軍のエースだった城之内邦雄、北川芳男両氏が出席して挨拶までされたのにはびっくりである。巨人軍チーム・メートだった大学同級生の大橋勲くんについて尋ねたところ、最近OB会で会ったらあまりにも痩せていたのでびっくりしたと聞いて、学生時代から肥満体だった大橋くんの現況にはむしろこちらがびっくりした。

 柏木さんが作詞された童謡を童謡歌手が6曲も丁寧に歌ってくれて心が洗われたような気になった。それは遅れて駆けつけた海江田万里・民主党代表も同じことを言っていた。柏木さんのお人柄であろう、立派に装丁された詩集の表紙は、先日94歳で亡くなられたイラストレーターのアンパンマン・やなせたかしさんと伺い合点がいった。

 愉快だったのは、以前に同窓会でお会いしたことのある世話人の湯山昭さんとちょっともめたことだった。湯山さんは湘南高校の6年先輩であるが、同級生の石原慎太郎氏が湘南から都立日比谷に転校して日比谷を卒業したと仰ったので、それは文芸評論家・江藤淳さんの間違いではないかと質したところ、出て行ったのは石原だと言ってきかない。傍で小中さんが聞いていて笑っておられたが、まぁ湯山さんも今年81歳になられる。勘違いというか、思い違いも許されるだろう。いま執筆中のノン・フィクションに母校について大分書いているので、上梓したらお贈りすることを約束した。元巨人軍の北川芳男さんも81歳だと言っていた。時の過ぎるのはとつくづく早いと思う。

 ピアニストの長谷川芙佐子さんとは松井さんとの合奏についてお話したり、松井さんが演奏された「早春賦」を清水次郎長が聞いたと現在日経朝刊に連載中の「波止場浪漫」に紹介されていたとお話したらびっくりしていた。

 今日の集まりは気持ちが良く中々楽しかった。柏木さんの益々のご活躍を願って止まない。

2013年11月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2370.2013年11月8日(金) 昔の大道芸を楽しむ。

 先日大道芸役者の源吾朗さんから大道芸のイベントの案内をいただいた。珍しい企画なので、ゼミの仲間を誘ったが、それぞれ予定があるようなので結局ひとりで新宿ゴールデン街劇場へ出かけた。源吾朗さんのショーを観るのは初めてだったが、いま失われつつある昔の日本の大道芸をシャンソン歌手とのコラボレーションで楽しく見せてもらった。

 腹話術、紙芝居、バナナの叩き売りなど懐かしいショーだった。劇場も花園神社の裏にある小さな芝居小屋で、客席数は僅か41席だから、今日もたちまち満席となった。源吾朗さんは歯肉癌とメラノーマという足の癌の2つの癌を抱えながら、東北地方の震災地の人々のために復興支援ライブと銘打って活動している。モンゴルではゴミを回収するプログラムも企画したりして、ボランティア活動にも熱心で頭が下がる。

 今日の劇場の雰囲気はアトホームなムードが溢れて、源吾朗さんも自分で楽しんでいる様子が窺えてほのぼのとした気持ちになった。支援なんて大袈裟なことはできないが、これからも友人らに声をかけて観劇に出かけるようにしたいと思っている。

 さて、昨夕NHKテレビ「クローズアップ現代」で水銀汚染問題を取り上げていた。水俣病の前科を持つ日本が何と水銀を輸出していることを初めて知った。番組は「水銀汚染が世界に拡散-日本迫られる対応」と題して放映されたが、外国への水銀の輸出が制限されることが過日の水俣条約協定で合意された。ブラジルでは金の産出のために水銀を使用しているために、未だに世界的に水銀使用の抑制が効かない。金産出現場の労働者は水銀中毒の危険性を知りながらも、現状を甘んじて受けたまま抜け出せない。厳しい現実である。

 それにしても水俣病の悲劇的な経験がありながら、日本が海外へ水銀を輸出していたとは驚きである。今後は条約の発効によりこれがなくなるので、世界に対して多少は顔向けできる。

 こういう啓蒙的なテレビ番組が放映されたおかげで、水銀が抱える現在の問題を知ることができた。さもなければまずこういう深刻な問題は知らないままだったと思う。

 今日歌手の島倉千代子さんが亡くなられた。私と同じ昭和13年生まれの75歳である。好きな歌手だった。最近あまりテレビでもお見かけしなかったので、具合でも悪いのではないかと案じていた。段々寂しくなる。心よりご冥福をお祈りしたい。

2013年11月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2369.2013年11月7日(木) 山本太郎参議院議員は平成の田中正造か?

 「文化の日」に開かれた天皇・皇后両陛下主催の園遊会で山本太郎・参議院議員が天皇陛下に直接手紙を手渡した行為に対して厳しい非難の声が挙がっている。山本議員は福島原発の被災地の実態を天皇に知ってもらいたいと直訴すべく天皇に直接手紙を渡した。学生時代に学んだ、田中正造代議士が足尾鉱山の鉱毒被害を明治天皇に直訴しようとして警備中の警官に取り押さえられた足尾鉱毒事件が思い出される。

 11年間に亘って社会派代議士として社会から不正、不平等を追放しようと活動した信念の人、田中正造とはまったく異なる行動で、メディアの中には田中正造とは一線を画している論調が多い。どの政党にも属しない山本議員には残念ながら議会を始め一般からあまり賛同も同情も集まらないようで、参議院で議員辞職要求とか、懲罰の話が浮上するばかりである。山本氏が福島の悲惨な住民の状況を天皇に伝えたい気持ちは分らないでもないが、少しやり方が無作法で稚拙だったし、非常識だったと思う。山本氏は天皇が被災地の実態を知らないと考えたようだが、天皇は震災以後度々被災地を慰問に訪れているので、知らないと考えること自体疑問である。

 山本氏を批判する人は当然原発賛成派の人がほとんどだと思うが、その意味では山本氏は術中に嵌ったということになる。もう少し前広に周囲の人の意見を聞くべきだったと思う。いまごろになって猛省していると言っても、あまり同情する人はいないのではないか。議員辞職については、先の参議院選で68万票もの支持をいただいたので、そういう人たちへの責任上からも辞めるわけにはいかないと言い議員は続けるようだが、その考え方は理解できるにせよ、行動は幼稚だったと言わざるを得ない。こと志と異なって原発賛成派の人々を勢いづかせてしまったかの感がある。

 さて、その原発問題で昨日辺りからしきりに注目を集めているのは、福島第1原発4号機の使用済み燃料のプールから核燃料を取り出し、地上のプールへ移す作業である。今月中旬から始まるこの作業は廃炉作業の第一段階で、上手くいってもすべてを処理できるのは30~40年後とされている。

 問題はこの廃炉作業が今後予定通り順調に進められるかどうかである。

 1986年に起きたチェルノブイリ原発事故では、事故発生から27年経った今年漸く廃炉に向けた準備が始まろうとしている。ここでも事故を起こした4号炉から高い放射線量が計測されている。建屋をコンクリートで覆った石棺が崩壊して、放射性物質が飛び散らないよう改めて巨大なシェルターの建設が進められている状態である。廃炉作業の道遠しというのが実態である。

 こんな危ないものを新たに作ろうと言ってみたり、休止中の原発を再稼動させようと発言したり、それでいて原発に反対する人に対して無責任だという。どちらが無責任か、考えて見れば分ることであり、こういう人たちの思考回路はどうなっているのだろうか。

 こういう危なっかしい原発の厳しい現状を知っていながら、どうして原発再稼動の声が出てくるのか、理解に苦しむ。安倍首相に至っては本当のところは分っておらず、経済界とそれを代弁する経産省官僚から与えられた台本をただ読んでいるだけではないのか。

2013年11月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com