2373.2013年11月11日(月) 講演で多くの人々から力づけられる。

 昨年に引き続いて千葉市の「いきいき大学」主催の教養文化教室「海外旅行の楽しみ方~世界遺産を中心として~」の講師を務めるため、千葉市民会館へ出かけた。「いきいき大学」は「シルバー世代の生涯学習団体」と銘打った任意団体であるが、千葉県と千葉市の後援事業で、長らく堅実な活動を続けている。おかげさまで昨年の講義で、大分有難い評価をしていただき、そのおかげで今日の講師依頼をいただいたものである。昨年の受講生は230名程度だったが、今日の講義は250名の受講生募集に対して300名を超える申込者があり、会場は追加の椅子を持ち込むほどの盛況だった。

 休憩を挟んで2時間、念の入ったレジュメ作成にパワーポイントの海外写真を組み込んだ編集のせいもあって、受講生の反響は良かったようで、会場では終始笑顔が見られたし、大分頷いておられる姿も目にした。終わってからも何人かの受講生から「楽しかった」と言っていただいたので、まずまずのできと評価だったのではないかと思っている。

 終わってから食事にお呼ばれして、会長を含む13名の幹部の方々と会食しながら闊達に会話が弾んだが、ここでも嬉しいことに来年のこの時期に講演を依頼された。今日少し残念だったのは、少し時間が足りなくなってしまったことである。来年こそはもう少しきちんと時間通り話を終えられるようにしたい。

 いろいろ会話を交わしている中で、お二人の方から父親が昭和18年にトラック島で戦死されたと伺った。トラック島米空軍機による大空襲の1年前の悲劇である。その内のおひとりは、姉と一緒に一度は父親が亡くなったトラック島へ慰霊に行きたいが年齢的にもう行けないと悲しそうに語られたが、まだまだ身近なところにこういう気の毒なご遺族がおられる。いま執筆中のノンフィクションの話からトラック島の近況についてお話した。

 千葉市内で講演するので、前以て幕張小学校の同級生3人に連絡したところ、分目さんがわざわざ手土産を持って聴講に来てくれた。有難いことだと思っている。

 さて、一昨日フィリピンを襲った今年最大級の台風30号はレイテ島を席捲して多くの被害をもたらした。風速90m級の突風に加えて、約5mの高波も押し寄せた。被災地上空からのテレビ映像を観るとまるで廃墟のようである。レイテ島の中心である東海岸のタクロバンから西海岸のオルモックへマルコス政権全盛期に出かけたことがあるが、その時土地のガイドがタクロバンはマルコス夫人の出身地であると誇らしげに話してくれたことが思い出される。それもいまは昔である。

 まだ正確な被害状況ははっきりしないが、海岸に多くの犠牲者の遺体が放られたままで、略奪行為も蔓延って全国で約967万人が被災し、死者・行方不明者の数は1万人を超えるとの見方もある現状では、復旧にも相当時間がかかりそうだ。被災地の人々が気の毒でならない。何とか復旧し住民には早く立ち直って欲しいものである。

2013年11月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com