2378.2013年11月16日(土) セルビア詩人との懇談会出席

 アメリカの新駐日大使に着任されたキャサリーン・ケネディ氏が昨日来日された。父親のジョン・F・ケネディ元大統領が亡くなってから今年はちょうど50年になる。しかも暗殺された今月22日の命日を前に、新しい職務に就かれる点からも話題性が豊富でメディアからの注目度も抜群である。

 誰しもダラスのあの衝撃的な暗殺シーンはショックだった。社会人1年生として夢中になって駅の現場で働いていた時だっただけに、その死は余計に強烈なイメージを与えた。ケネディ氏は日本が大好きな明るい人柄のようで、アメリカでも人気は高いようだ。これまで弁護士兼作家として活動してきたが、昨年のオバマ大統領再選に貢献したとして女性初の駐日大使に抜擢された。

 今年MLBワールド・シリーズを制してワールド・チャンピョンとなったボストン・レッドソックスの応援愛唱歌で、8回裏の攻撃前にスタンド中で唄われる♪スィート・キャサリン♪のキャサリンとはこのケネディ氏を指しているのだという。

 政治と外交は未経験で普天間基地移設問題や尖閣諸島など問題山積みの日本の外交問題にどう成果を上げることができるか、不安と期待半々である。

 さて、ベオグラードの友人山崎洋さんから、今日日本ペンクラブで佳代子夫人が出席する「セルビア詩人との懇談会」があるので、時間があれば参加してほしいと案内をもらったので、出席を申し込んだ。夫人は詩人でもありベオグラード大学教授でもある。2人のセルビアの詩人を伴ってセルビア現代詩について説明と朗読をされた。夫人は3年前東京で開催された国際ペン大会でも詩人としてトークを行って、いまでは洋さんより忙がしそうだ。以前に一度会ってはいるが、ほとんど憶えていないと思ったので簡単に挨拶した。出席されたセルビア人詩人はいずれも男性で、52歳のヴォイスラヴ・カラノヴィッチ氏と65歳のドウシコ・ノヴァコヴィッチ氏である。現代セルビア文学界で活躍されている詩人である。

 こういう現代詩に関する解説は聞くのも、理解するのも中々難しい。耳が聞き取り難いせいもあったが、残念ながらあまりよく理解できなかった。浅田次郎ペン会長が冒頭歓迎の挨拶をされた。私の正面で退屈そうに座っていたが、案の定途中で座を立たれた。尤も自作品がミュージカル上演され、初日が今日ということで舞台へ出かけると言っておられた。

 話が終わってから質問を求めたが、誰も手を挙げないので6月のビルマ反体制活動家の時と同じく、最初に質問者となりお願いをした。現代詩以外に可能なら抒情詩人ニェゴシュの詩をひとつ朗読してほしいと無理な注文をした。ノヴァコヴィッチ氏がニェゴシュについて解説らしいことを話したが、流石にニェゴシュの詩を準備していないので、やはり山崎夫人にもっと易しい質問にして下さいと言われてしまった。

 山崎洋さんから先月いただいたニェゴシュの「山の花環」はまだ読みきっていない。同書を山崎さんと共訳された田中一生氏未亡人とこの場で初めて話をすることができたことは良かった。

2013年11月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com