2555.2014年5月12日(月) 貿易立国日本の存在が危うい。

 昨日NHKで認知症行方不明者のドキュメンタリー番組を放映し、随分気になったのでブログに書き込んだ。その中で7年間も身元が分からなかった67歳の女性を取り上げたが、今日その身元が判明したというからテレビ効果もすごい。それにしても奇跡のようだ。今日が41回目の結婚記念日だったという。いくつかの証拠品がありながら、どうして長い間身元が分からなかったのかといくつかの疑問が投げられている。この7年間にその女性は、認知症が一層進んだようで、面会した夫が会話もできず、戸惑っているのが気の毒に思えた。探していた妻は見つかったが、これから先の彼らの生活を考えると頭の痛い、厳しい問題が予想される。それだけ認知症は今では大きな社会的問題となっている。

 さて、財務省が今日発表した昨年度の国際収支速報によると、経常収支は1985年度以降最低だそうである。3年連続で減少し、前年度より81%も減少したというから由々しき事態である。その最大の原因は貿易赤字が大幅に膨らんだことである。昨年度の貿易赤字は11兆円に近い数字で、前年度の2倍以上増えた。

 戦後わが国は資源がない貿易立国としてモノづくりに力を入れてきた。ところが近年モノづくりが日本国内だけではなく、海外で日本製品を作るようになって輸出してもそれが日本の貿易収支に直接貢献することが少なくなった。本ブログにも一度紹介したが、「選択」誌2014年3月号に佐藤隆三・ニューヨーク大学名誉教授が「貿易大国ニッポンの終焉」と題して取材に応じたが、佐藤教授は生産拠点が海外に流出していることを嘆いている。その他に日本の法人税率が高いために外国企業の進出が難しいうえに、日本に進出する外国企業はよほどの会社でないと雇用を生み出さないと悲観的なコメントを述べていた。

 いずれにせよ、日本の経済にとって深刻な問題であり、現在の傾向がこのまま続けば、国内の財政借金に加えて海外取引においても大きな借金を背負うことになる。

 多分政治家は、あまり深刻に考えないだろう。彼らがこの問題をどう考えているのか。新聞でもこの問題について彼ら政治家の声を取り上げて欲しいものである。 

 さあ、どうする。アベノミクスは大丈夫だろうか。

2014年5月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2554.2014年5月11日(日) 最近気になること3つ

 昨日は結婚45周年記念日だったが、今日は「母の日」である。奈良にいる長男夫婦からは洒落た蘭の鉢植えを贈ってくれた。二男家族からは妻に籐のハンドバックと我々にランチをご馳走してくれた。

 さて、中国とベトナムの南シナ海におけるトラブルで、ASEAN諸国が中国の行動に重大な懸念を表明した。各国の本音は中国の暴発的な行為を糾弾したいところだが、今や経済大国になった中国から支援を受けている国にとっては、あまり中国を刺激する言動を慎みたいようで、これがASEANが一枚岩でなく、強い効力を発揮できない要因である。

 国内では最近3つほど気になることがある。ひとつは、今日もNHKスペシャル「行方不明者1万人」で放映されたように認知症の人たちが、年々増え続け、家族や周囲の人たちの悩みを報告していたが、根本的な解決策がないまま、更に認知症患者が増え続けることである。

 2つ目は、沖縄で「反『反基地』運動が表面化していることである。まもなく沖縄が本土復帰してから42年になるが、こんなことはこれまでなかった。常に沖縄では「反基地」、「反米軍」だった。時代の流れもあるが、真実を知らない若者が増えたことが影響しているようだ。だが、最も大きな原因は最近の中国の不安と脅威、と同時に安保がらみでアメリカに頼りたい気持ちが表れたのだろう。ただ、これでは基地問題は根本的には解決しないだろうし、戦争で苦しんだ沖縄の人たちの気持ちがスポイルされることにもなる。

 3つ目は鹿児島県・川内原発関連情報である。川内原発は再稼働に関して最優先で審査を受けている。ところが、ここへ来て川内原発に桜島が噴火爆発した場合の安全性について疑問が投げかけられていることである。日本は火山国であるが、敢えて火山の近くで原発を稼働させる必要があるだろうか。昨年できた新基準では160㎞以内の火山の検討を求められたが、九州電力では桜島の火山灰が敷地内に最大15㎝積もる想定なら大丈夫と都合よく考えているようだが、危なっかしくてとてもゴーサインを出す気にはなれない。こんな危なっかしい条件の中で原発稼働が考えられ、決められるというのは、あまりにも雑駁ではないだろうか。

2014年5月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2553.2014年5月10日(土) 結婚45年、サファイア婚を迎える。

 今日で結婚45年になる。サファイア婚と呼ぶのだそうである。早いものだとつくづく思う。お祝いしようと結婚式を挙げたホテル・ニューオータニで妻とディナーをしようとまで考えたが、偶々テレビの昼のエンタメ番組でニューオータニのレストランを片っ端から紹介していたので、そこは混雑するのではないかと忌避して近くの玉川高島屋内にある「鎌倉山玉川店」で名物ローストビーフを食しようと考えを変えた。

 この「鎌倉山」は、もちろん本店は鎌倉山にあるが、後は銀座、横浜、藤沢にしかない。ここのローストビーフは天下一品と言われている。以前からかねがね食してみたいと思っていたので、ちょうど良かった。少し無理して店へ入ってみた。評判通りローストビーフはやはり旨い。タレント「石ちゃん」こと石橋英彦お得意の「まいう~!」と思わず口走ってしまった。雑炊も美味しかったし、デザートも美味しかった。時にデラックス・ディナーをいただくのも良いものだ。

 これまでの45年間の結婚生活については、まず満足している。現役時代は出張が多く、特に海外へ長い期間の出張があったので、その間の子どもの面倒はすべて妻に任せてしまった。子どもも2人、孫も5人を得てまずまずの生活を送ることができた。今でも好き勝手に自由を謳歌しながら、好きな物書きをやっている。

 お互いの両親はもちろん、お仲人さんご夫婦もすでに彼岸へ旅立ってしまった。結婚式へご出席いただいた方々も大学の恩師を始め多くの方がすでに鬼籍に入られた。私たちもこれから後何年生きられるか分からないが、金婚式を迎えるまで少なくともあと5年は頑張りたいものだ。

 問題は何と言っても健康だ。来週また東京医療センターで糖尿のHba1cと血糖値を検査してもらうが、心配していたほどのこともなさそうだ。CRP数値も基準値 0.3を下回るようになってきたので、油断をしないよう食事などを注意したい。

 そして、今まで以上に健康管理に気を遣い、もう少し長生きして今取りかかっているノン・フィクションの他にも本をもう数冊書いてみたいし、個人記録の世界遺産への訪問も現在の168か所を伸ばして早く200か所を訪れたい。講師業も幅を広げて回数を増やしたいと考えている。そのためには、やはり健康が大切だと思う。

 健康に悪影響のあることはできるだけ避けるようにしている。毎日のウォーキングは平均すると1万歩に届かないが、体重は最近69㎏内を保っている。アルコールは今日の個人祝日にも飲まなかったように今ではほとんど飲んでいない。人生で大事なことは、健康意識、健康管理を徹底させながらちじこまることではなく、なお前向きに歩んでいくことではないかと思っている。

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2552.2014年5月9日(金) 中国の理不尽な振る舞い

 今日は各新聞とも南シナ海における中国の一方的な掘削工事に伴う衝突に強い懸念を表明している。中国の言い分に同意している国はどこにもない。洋上に9段線などという一方的な国境線を布いて自国領土を拡張している。正当性も道理もあったものではない。排他的経済水域を主張するベトナムと衝突するのは当然である。

 それにしても中国はどうして他国の権益を侵していながら反省の色も示さず、他国が認めないような中国流正当性を恥ずかしげもなく言い続けるのだろうか。日本政府が批判的なコメントを述べるや、日本に対して火事場泥棒のような行為と言ったが、意味を間違えているし、火事場泥棒ならぬ空き巣を繰り返しているのは中国ではないのか。国内に少数民族弾圧、民主化封じ込め、共産党幹部の賄賂、人権抑圧、大気汚染等々、数々の難題を抱えていて、その不満を逸らすためのはけ口として外国へ八つ当たりしているのではないかと考えざるを得ない。

 一番困るのは、中国自体に反省する気持ちがなく、理不尽な行為をエスカレートさせることである。今や世界の嫌われものになってしまった。こんなバカな行為を繰り返していると、いずれどこの国も中国を相手にしなくなってしまう。どうして中国はへそ曲がりでこんないびつな国になってしまったのだろうか。

 さて、今日家内が楽しんでいるコーラスグループの第7回コンサートが、横浜みなとみらいホール・小ホールで行われた。大分前からレッスンを繰り返して今日を迎えたが、全体的にまあまあのできだったのではないだろうか。1時間半程度なので、退屈するということはなかった。ホール内はグループの知り合いが多いせいか、割合ほのぼのとした雰囲気が漂っていた。

 大学ゼミの利光先輩の奥様がわざわざ観賞に来られ、家内に花束を贈っていただいた。恐縮している。

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2551.2014年5月8日(木) 中国とベトナムの衝突を憂慮する。

 読売新聞社記者を希望している恩師のお孫さんを、今日読売の大物氏に引き合わせて話を一緒に聞くことにした。もちろん実力主義であるので、実際に入社試験に合格できるかどうかは本人の力であるが、それでもアドバイスをしてもらうことによって、学生にとって大分参考になったようだ。大変真面目な学生で考え方もしっかりしている。今年だめなら留年して来年もトライしたいと意欲十分であり、何とか希望を叶えさせてあげたいものだ。

 さて、ヨーロッパではウクライナ東部の状況が益々悪化してこのところ死者の数も増えている。アフリカではナイジェリアの女子中高生誘拐事件が一向に解決へ向かって進まない。誘拐された生徒は270人になったようだ。オバマ大統領も強い調子で、イスラム過激派「ボコ・ハラム」を非難しているが、肝心要のナイジェリア政府が一向に手を打とうとせず解決のメドが立っていない。

 一方、アジアでも大分様子がおかしくなってきた。昨日ベトナム沖で中国艦船がベトナムの船に体当たりを食らわせ、ベトナム側に負傷者が出た。中国がベトナムの排他的経済水域内で石油の掘削作業を開始したが、そこで起こった事件である。中国にとっては独自に設定した9段線内にあるというのである。明らかに中国が勝手に布いた「国境線」でどう公平に見ても中国の海域と見られるようなラインではない。今回南シナ海で事件が起きたのは、中国とベトナムが領有権を主張して問題を起こしている西沙島で、中国はこの他にもフィリピンとの間で中沙島、スカボロー礁、そしてマレーシアとの間で南沙諸島がある。中国の主張する9段線は大きく南シナ海を抉っており、どう見ても中国領には見えない。

 ベトナム政府の抗議に対して「ベトナムは中国企業の正常な活動を妨害すべきではない。中国の主権の侵害、国際法の厳重な違反をうけいれることができない」と受け入れる気持ちはない。中国の主権を侵害しているのはむしろベトナムだと持論を主張するだけである。

 アメリカ国務省のサキ報道官は、中国が多くの公船を送り込んでいる威嚇的な行動に対して挑発的で緊張を高めていると強く非難した。これに対して中国政府は他国の行為に干渉していると反論している。

 中国政府は自分たちが違法行為を犯し、他国の権利を侵害していることが分かっておらず、それを指摘され、避難されると反論の繰り返しである。

 しかし、このような中国の無法を許しては平和の秩序なんて保たれない。他の国が結束して中国がいかに世界の秩序を乱し、周辺諸国に迷惑をかけているかを何とか言い聞かせるより術はあるまい。いつもながら本当に困った国である。

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2550.2014年5月7日(水) ナイジェリアの女生徒誘拐事件をなぜ報道しないのか。

 昨日辺りからテレビ・ニュースでも報じられるようになったが、新聞ではまだ伝えられていない事件がいま世界中で注目されている。ナイジェリアの首都ラゴスで中高一貫教育の女学校がイスラム過激派「ボコ・ハラム」に襲われ、生徒約220人が誘拐された。つい最近のことかと思いきや、何と先月14日すでに発生した事件である。欧米のメディアでは大々的に報道されている。事件発生以来早や1カ月近くなるが、わが国ではほとんど伝えられていない。なぜか?この間日本ではお隣の韓国沈没船事故が毎日のように茶の間に伝えられている。いくら遠隔地のアフリカで発生した事件とは言え、世界各地に特派員を派遣しているメディアが、これだけショッキングな事件に手を拱いて報道しないというのはどういうことだろうか。

 誘拐拉致犯の「ボコ・ハラム」という言葉には、西洋教育を禁ずるというような意味が込められているらしい。「ボコ・ハラム」は女性に教育を施す必要はないと前時代的なことを言っている。そして、誘拐した女生徒を国外に売りさばくと言って解放しようとしないのだから反社会的である。女生徒は1人当たり3000円程度で売り飛ばす、つまり人身売買である。こういう国辱的な過激派組織を見逃し、その乱暴を見て見ぬふりをしているのが、グッドラック・ジョナサン大統領である。名前がグッドラックとは恐れ入るが、散々賄賂や身内を身びいきするので悪評高い大統領で、敢えて組織を壊滅させようとの言葉は大統領の口からまったく聞かれない。

 それにしてもこういう悪辣な反社会的事件を何が理由か知らないが、なぜ日本の新聞は伝えようとしないのか。ジャーナリズム失格ではないか。

 さて、政局の不安定なタイで、今日憲法裁判所がインラック首相の人事権の介入は憲法違反に当たるとの判決を下した。これによってインラック氏は自動的に首相の職を失うことになる。同時に外相以下数名の閣僚も失職する。今でもタイ国内は保守派と反保守派の内輪もめで政治が安定しないうえに、首相が失職という事態になれば、更に事態は紛糾し、政治は停滞し社会は混迷の度を深めるのではないだろうか。すでにインラック派は、こうなることを見越して代行を選んでいた。裁判所がインラック首相に厳しい裁判官が多かったことから司法クーデターなどと揶揄されているが、この先のタイ政界は益々先行き不透明となった。23

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2549.2014年5月6日(火) 伊豆大島独立に伴う憲法作成の隠れ話

 寡聞にして知らなかったが、終戦後連合国軍総司令部(GHQ)は伊豆諸島を日本から切り離すことを考えた。そのため大島では島民が独立を決意して自分たち独自の憲法作成を考えたという事実がある。その時考えられた伊豆大島暫定憲法は全23条で構成されていた。その後GHQは伊豆諸島を日本から切り離すことを取りやめた。

 しかし、その大島暫定憲法前文には、「旺盛なる道義の心に徹し万邦和平の一端を負荷しここに島民相互厳かに誓う」と見事に平和主義を謳い、第1条では「大島の統治権は島民にあり」と主権在民を明記した。同じように三宅島や八丈島でも独立構想があったが、このような憲法案を作成するまでには至らなかった。

 戦後沖縄や小笠原諸島が一時米軍に占領されていたが、もし当時のソ連が北海道を占領したら今の北方4島の占領状態を考えると北海道はロシア領になっていたのではないか。

 それにしても大島島民の強い独立心と主権在民意識には感銘さえ受ける。今取りかかっているノン・フィクションでミクロネシア連邦を舞台にしているせいで、同国独立時の状況にも触れ憲法の前文も紹介している。この憲法には極めてユニークな前文がある。「この島々に住むようになったわれら先祖は、先住者を押しのけてここに住んだのではない。この地以外に移ろうとは望むものではない。・・・・・ミクロネシアの歴史は、人々が筏やカヌーで海を探索した時からはじまった。ミクロネシアの国は星をたよりに航海した時に生まれた。われらの世界はそれ自体1つの島であった」と海洋民族ならではの心構えと理念を述べている。世界にはこういう憲法もあるのだ。

 われわれは、通常現行憲法と戦前の帝国憲法ぐらいしか目にしない。それらがいかに気まじめな文で、きちんとし過ぎるくらい完璧な条文となっているかを思うと、大島憲法やミクロネシア憲法はそれぞれ異なった意味で自己主張と特徴が見られる。

 ただ、大島憲法の原文は上手の手から水が漏れたか、現在行方不明になっているという。こんな貴重なものがそんな雑駁な取り扱いで良いのだろうか。これだけ固い信念に貫かれた島民が短期間に総意を絞って作ったほどの「作品」に対して、後世の島民には手抜かりがあったようだ。島の教育長はこの貴重な資料の紛失を「貴重な史料を捨てたとは考えられず、どこかに必ずある」などとのんきなことを言っているが、真剣に探してほしいものである。

 それにしても小さな島である大島に独立秘話があったことと、このような珍しい資料があったことに驚いている。

 さて、今日が連休最終日であるが、山の遭難事故が多発した。昨日も北アの涸沢岳、富士山で死者が出たが、今日は奥穂高岳、秩父雲取山、出雲大山などで遭難があった。例年にないほど雪が多いことが原因のひとつだが、軽率な登山者も増えているようだ。

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2548.2014年5月5日(月) 「子どもの日」にあれこれ思うこと

 今朝5時18分に突然大きな揺れを感じた。M5弱の地震である。その前に小さな揺れを感じて目を覚ましたが、そのまま寝てしまった。そして突然のように襲った揺れだった。室内の置物や書物が落ちて散乱した。これだけ大きな揺れは東日本大震災以来だそうである。

 ゴールデンウィークも後半となり、各地ではいろいろな催しが行われている。近くの駒澤公園でも先日来「肉フェス」と称せられるイベントをやっていて多くの屋台が並び、大勢の人が群がっている。テレビで紹介されたこともあり、確かに雑ではあるが各地特産の肉を安く食べることができるようだ。だが、屋台に並んでいる長い行列を見るとうんざりするほどだ。

 ウォーキングの折、入場無料だったので、陸上競技場で開催中の国際ユース・サッカーU14会場を覗いてみた。シニア・チームが名門同士のヴェノスアイレスのボカ・ジュニアスとサンパウロのパルメイラスが対戦中だったが、とても14歳以下のチーム同士には見えないくらい立派な体格の若者ばかりだった。ただ、荒っぽい試合ぶりで僅か10分程度観ていた間に殴る、蹴るが常習化して倒れた選手を蹴る相手の選手もいた。ついにレッド・カードも出された。選手たちもさることながら、コーチも怒鳴るは、グランド内へ入るはで荒れ放題で、日本人レフェリーも愛想が尽きたのではないだろうか。いくらなんでもこれでは親善試合にならない。長い間両チームのシニア・チームがライバルとして世界サッカー界に君臨しているので、この相手には負けられないとの気持ちが強過ぎるのだろう。逆説的に言えば、このくらいラフな試合に慣れないと選手の技能は向上せず、チームとしても強くなれないのだろうか。考えさせられた。

 さて、今日はかつて「端午の節句」と言われた「子どもの日」だが、その子どもが日本では年々減少し続けている。何と15歳未満の子どもの数は33年間連続して減少しているという。総人口に彼らの占める割合は12.8%で、これは40年連続の下落で世界でも最低水準だそうだ。更に悲観的なのは、この日本の数値が人口4千万人以上の30カ国の内で最低であることである。この傾向が続くと子どもの数は益々減り、将来的に経済発展を阻害しかねない要因となることが心配である。現実にこの割合の高いのは、経済大国のアメリカ19.5%に次いで、中国16.4%である。意外なのは、原則的に一人っ子政策を続けている中国がこれだけ高いパーセンテージを保っていることである。穿った見方をすれば、高齢者対策が充分でなく高齢者の数が少ないということの証にもなる。

 この少子化現象にはいろいろな理由があるだろう。特に日本の場合は、子どもを産む環境と条件が良くないと言えるのではないか。諸外国に比較して経済的には他の国々と比べて恵まれている方で、子どもを産み育てる環境作りに国の予算がバランスよく投入されないということが大きな要因だと思う。国家強靭化計画などと言いながら、コンクリート造りの道路、トンネル、箱物などに投資したり、2020年東京オリンピックに備えて改装、改築すれば充分使用できるのに、何でも新しいスタジアムを建設する。国家予算の使い方が偏り過ぎているのではないだろうか。

 その一方で高齢者の行方不明者が1万人もいるという。額面通りに受け取れば、子ども対策に予算を投入せず、高齢者対策にも関心を持たず放りっぱなしというのでは、文化国家が泣くのではないだろうか。

 二世議員のような苦労知らずの政治家が増えるに従い、この傾向に益々拍車がかかってくるのではないかと殊更心配である。

2014年5月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2547.2014年5月4日(日) 葉山蓮子と柳原白蓮

 今NHKテレビの朝の連続ドラマ「花子とアン」が、前々作「あまちゃん」と前作「ごちそうさん」の好評を受け継いで、そのまま高視聴率をキープしているらしい。その「花子とアン」の主役は翻訳家村岡花子がモデルで、彼女が翻訳した「赤毛のアン」に触れながら、一昔前の女学校生活を友達との友情を通して紹介しようという筋書きになるのだろう。

 かつてその赤毛のアンのふるさとであるプリンス・エドワード島のキャベンディッシュを訪れたことがある。その折グリーン・ゲーブルを訪れたり、原作者モンゴメリー女史の記念館でアンにまつわる数々の記念品を見ることができた。プリンス・エドワード島は広大なカナダでも最も極東に位置して、時計は北米の大西洋岸時間帯より更に1時間進んでいる。アメリカ大陸では最極東と言われる地区だ。夏時間なら日本とちょうど12時間、つまり半日の時差のあるところである。

 実は、昨日小中陽太郎氏とメールのやり取りをしていて、ドラマに登場する人物・葉山蓮子が、元会社の上司の大叔母に当たる人だという意外な事実を知った。蓮子はかの大正3美人のひとりとして、またある意味でスキャンダラスな話題となった歌人「柳原白蓮」であるという。大正天皇の従兄妹に当たるというから驚いた。小中さんは戦時中その私の元上司と上海で同じ社宅に住んでおられた。

 白蓮は生涯に3度結婚したが、自身不倫だった3度目の夫宮崎龍介との結婚生活が最も充実して、終生添い遂げた。7歳も若かった夫に先立ち1967年に81歳で逝った。宮崎は孫文を支援して辛亥革命を成功させることに一役買った宮崎滔天の息子である。父子ともに社会主義運動に情熱を傾けた。白蓮にとって2度の結婚は本人の望むものではなく、その点で前半生は恵まれたものではなかった。駆け落ちした宮崎との間には男女2人の子どもをもうけ、その破天荒な駆け落ちは姦通罪があった当時世間の耳目を集め一世を風靡した。華族出身の人妻が若い男と出奔したとそのスキャンダルは世間から散々叩かれ、結核になった夫宮崎との生活は苦しかったようだが、好きな詩歌に希望を見出し佐々木信綱に師事していてそれが救いだったようだ。

 元上司は昨年亡くなられたが、生前白蓮についてお話しすることはなかった。ご存命ならこの朝ドラをどんな想いで観られただろうか。

2014年5月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2546.2014年5月3日(土) 憲法記念日に安倍首相の傲慢ぶりを憂える。

 昨日は趣のある旧暦「八十八夜」だった。そして今日は一転して最近生臭くなってきた民主主義の象徴「憲法記念日」である。昨今憲法に対する関心が高まってきたことは喜ばしいことであると思う。しかし、護憲、或いは改憲の声が高まってきた中で、最近とみに安倍首相の改憲志向が露骨に顕れてきて、姑息にも憲法解釈を変えてでも憲法改正へ向けて走り出そうとしている危険な傾向が見えてきたことが心配になってきた。

 今日も朝からテレビを通じて有識者が憲法論議を交わしていたが、今の政府の危ういところは憲法改正一点に的を絞り、そのためには手段を選ばず猪突猛進しようとしていることである。

 2006年第1次安倍内閣が成立して間もなく、首相は「憲法改正をいよいよスケジュールにのせるべく、リーダーシップを総裁としても発揮していく」と語った。そして、第2次内閣を成立させてからは少しずつ改正ムードを盛り上げ、今年3月には憲法に関して「戦後68年を経た後なお不磨の大典のごとくされているのは、やはり間違っているのではないか」と参院予算委員会で恐るべきことを述べた。この「現行憲法が不磨の大典のごとくされているのは、やはり間違っている」と考えること自体、首相の現行憲法へのアレルギーであり、不遜であり、大きな誤解である。第一不磨の大典であったことは、それが戦後日本の民主主義が損なわれなかったということであり、至極結構なことではないだろうか。

 この他にも首相は3月に「憲法自体が占領軍の手によって作られたことは明白な事実」と語ったが、誤解も甚だしい。どうしてメディアでは、首相の言葉をそのまま疑問も抱かずそのまま報道するのか。この首相の思い込みは完全に間違っている。

 昨年駒澤大学公開講座で観賞したNHKドキュメンタリー番組「焼け跡から生まれた憲法草案」では、終戦の年に憲法調査会がその草案を、高野岩三郎・東大教授、森戸辰男・元広島大学学長ら7人の学識者の手を煩わして作成させ、GHQの了解を得て現在の憲法の原案となった。GHQの監督下にあったとは言え、草案は日本のれっきとした超一流の学者たちの理念と構想によって考えられ作られたものである。こんな苦しい事情も知らずに、世襲のおかげで幸い総理大臣になることはできたが、世間知らずのお坊ちゃんが、真実を知らずに言われるまま占領軍によって作られたとか、日本と日本人の実態を捉えていないとか、良くも出まかせを言うものである。

 安倍首相はある雑誌の対談でも「憲法前文は何回読んでも、敗戦国としての連合国に対する詫び証文でしかない」とまで言っている。それはそういう気持ちがあるから、そう思えるのであり、私にはそうは思えない。今の様子から察すると首相は、このまま憲法改正に向けて突っ走ることは明瞭である。

 古賀誠・元自民党幹事長から「愚かなぼっちゃん」と揶揄されるほど、憲法改正について自らの考えだけに強く固執する首相は、安定した自民党の人気に胡坐を掻き、他人のアドバイスなんかまったく聞く耳を持たないほど傲慢になってきたようだ。あ~恐ろしいことである。

2014年5月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com