昨日は結婚45周年記念日だったが、今日は「母の日」である。奈良にいる長男夫婦からは洒落た蘭の鉢植えを贈ってくれた。二男家族からは妻に籐のハンドバックと我々にランチをご馳走してくれた。
さて、中国とベトナムの南シナ海におけるトラブルで、ASEAN諸国が中国の行動に重大な懸念を表明した。各国の本音は中国の暴発的な行為を糾弾したいところだが、今や経済大国になった中国から支援を受けている国にとっては、あまり中国を刺激する言動を慎みたいようで、これがASEANが一枚岩でなく、強い効力を発揮できない要因である。
国内では最近3つほど気になることがある。ひとつは、今日もNHKスペシャル「行方不明者1万人」で放映されたように認知症の人たちが、年々増え続け、家族や周囲の人たちの悩みを報告していたが、根本的な解決策がないまま、更に認知症患者が増え続けることである。
2つ目は、沖縄で「反『反基地』運動が表面化していることである。まもなく沖縄が本土復帰してから42年になるが、こんなことはこれまでなかった。常に沖縄では「反基地」、「反米軍」だった。時代の流れもあるが、真実を知らない若者が増えたことが影響しているようだ。だが、最も大きな原因は最近の中国の不安と脅威、と同時に安保がらみでアメリカに頼りたい気持ちが表れたのだろう。ただ、これでは基地問題は根本的には解決しないだろうし、戦争で苦しんだ沖縄の人たちの気持ちがスポイルされることにもなる。
3つ目は鹿児島県・川内原発関連情報である。川内原発は再稼働に関して最優先で審査を受けている。ところが、ここへ来て川内原発に桜島が噴火爆発した場合の安全性について疑問が投げかけられていることである。日本は火山国であるが、敢えて火山の近くで原発を稼働させる必要があるだろうか。昨年できた新基準では160㎞以内の火山の検討を求められたが、九州電力では桜島の火山灰が敷地内に最大15㎝積もる想定なら大丈夫と都合よく考えているようだが、危なっかしくてとてもゴーサインを出す気にはなれない。こんな危なっかしい条件の中で原発稼働が考えられ、決められるというのは、あまりにも雑駁ではないだろうか。