2548.2014年5月5日(月) 「子どもの日」にあれこれ思うこと

 今朝5時18分に突然大きな揺れを感じた。M5弱の地震である。その前に小さな揺れを感じて目を覚ましたが、そのまま寝てしまった。そして突然のように襲った揺れだった。室内の置物や書物が落ちて散乱した。これだけ大きな揺れは東日本大震災以来だそうである。

 ゴールデンウィークも後半となり、各地ではいろいろな催しが行われている。近くの駒澤公園でも先日来「肉フェス」と称せられるイベントをやっていて多くの屋台が並び、大勢の人が群がっている。テレビで紹介されたこともあり、確かに雑ではあるが各地特産の肉を安く食べることができるようだ。だが、屋台に並んでいる長い行列を見るとうんざりするほどだ。

 ウォーキングの折、入場無料だったので、陸上競技場で開催中の国際ユース・サッカーU14会場を覗いてみた。シニア・チームが名門同士のヴェノスアイレスのボカ・ジュニアスとサンパウロのパルメイラスが対戦中だったが、とても14歳以下のチーム同士には見えないくらい立派な体格の若者ばかりだった。ただ、荒っぽい試合ぶりで僅か10分程度観ていた間に殴る、蹴るが常習化して倒れた選手を蹴る相手の選手もいた。ついにレッド・カードも出された。選手たちもさることながら、コーチも怒鳴るは、グランド内へ入るはで荒れ放題で、日本人レフェリーも愛想が尽きたのではないだろうか。いくらなんでもこれでは親善試合にならない。長い間両チームのシニア・チームがライバルとして世界サッカー界に君臨しているので、この相手には負けられないとの気持ちが強過ぎるのだろう。逆説的に言えば、このくらいラフな試合に慣れないと選手の技能は向上せず、チームとしても強くなれないのだろうか。考えさせられた。

 さて、今日はかつて「端午の節句」と言われた「子どもの日」だが、その子どもが日本では年々減少し続けている。何と15歳未満の子どもの数は33年間連続して減少しているという。総人口に彼らの占める割合は12.8%で、これは40年連続の下落で世界でも最低水準だそうだ。更に悲観的なのは、この日本の数値が人口4千万人以上の30カ国の内で最低であることである。この傾向が続くと子どもの数は益々減り、将来的に経済発展を阻害しかねない要因となることが心配である。現実にこの割合の高いのは、経済大国のアメリカ19.5%に次いで、中国16.4%である。意外なのは、原則的に一人っ子政策を続けている中国がこれだけ高いパーセンテージを保っていることである。穿った見方をすれば、高齢者対策が充分でなく高齢者の数が少ないということの証にもなる。

 この少子化現象にはいろいろな理由があるだろう。特に日本の場合は、子どもを産む環境と条件が良くないと言えるのではないか。諸外国に比較して経済的には他の国々と比べて恵まれている方で、子どもを産み育てる環境作りに国の予算がバランスよく投入されないということが大きな要因だと思う。国家強靭化計画などと言いながら、コンクリート造りの道路、トンネル、箱物などに投資したり、2020年東京オリンピックに備えて改装、改築すれば充分使用できるのに、何でも新しいスタジアムを建設する。国家予算の使い方が偏り過ぎているのではないだろうか。

 その一方で高齢者の行方不明者が1万人もいるという。額面通りに受け取れば、子ども対策に予算を投入せず、高齢者対策にも関心を持たず放りっぱなしというのでは、文化国家が泣くのではないだろうか。

 二世議員のような苦労知らずの政治家が増えるに従い、この傾向に益々拍車がかかってくるのではないかと殊更心配である。

2014年5月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com