2702.2014年10月6日(月) 「冒険ダン吉」に差別はあるだろうか。

 昨日から台風18号が関西地方を襲い、今日朝8時頃浜松市へ上陸するや僅か4時間ほどで関東地方からあっと言う間に東北沖方面へ駈け抜けて行った。猛烈な風と雨でNHKは朝から台風情報と交通関係のニュースをずっと流し、ついに8時から始まる話題の朝ドラ「マッサン」は放送中止となってしまった。

 日本本土を襲った強い台風のせいで、この2日間御嶽山の行方不明者捜索活動がまったくできない。犠牲者は51人で身元不明者がまだ12人もいる。上空から撮った一昨日の映像では、頂上付近には惨憺たる景色があり、灰が降り積もったうえに雨が降ればどういう状況になるのか、安否を心配し無事を願っている行方不明者の家族を思うとお気の毒でならない。

 ところが、昼前に台風は関東地方を通過すると空は明るくなり、青空が見えてきた。ほっとしていつも通り駒澤公園へウォーキングに出かけようするとお隣の小林さんのご主人が、直ぐに次の19号がやってくると言っていた。しばらく小林さんと立ち話をしていて日本の自然災害の多さと危険に話が及び、これだから原発稼働はわが国では心配の種であるし、原発再稼働は絶対止めるべきであると意見の一致をみた。

 さて、毎年定期的に高円寺で「西部古書展」という古本展示会が開かれ、いつの頃からか、主催者からパンフレットを送ってくれるようになった。ぱらぱらと頁を捲っていてそこに「冒険ダン吉」全4冊を見つけた。しかも昭和13年発行の初版ものだという。近刊「南太平洋の剛腕投手」でも「冒険ダン吉」については散々触れた。森小弁がそのダン吉のモデルだという挿話も盛り込んだ。

 パンフレット表示にお粗末な間違いがあり書店とひと悶着あったが、購入することに決めた。。何のことはない。実際には昭和13年ではなく、51年発行のものだったが、今日その実物が送られてきた。

 第1巻のあとがきに漫画家手塚治虫がこういうことを書いている。

 「ダン吉が侵略主義だの、人種偏見だのと指摘されるのは、結果論であって、当時の読者はそんなことはおかまいなしに、おもしろがって読んでいたのです。たとえば、ダン吉に仕えている原住民たちがそうです。人食い人種かなにかわからないけれども、彼らの振舞いや生活が、なんと身近で庶民的ではありませんか。そこらのサラリーマンや、職人や、いなかのオッサンたちと、なんの変わりがないではありませんか。しかも、時には彼らは、まだ社会的に未熟な少年であるダン吉に、道理を教え、忠告し、父親や兄のようにやさしく見守ったりするのです。こんなあたたかく、人間愛にあふれた黒人たちを、それまで世界中のどの漫画家が描いたことがあるでしょうか」。

 手塚治虫が言っているように、私も「冒険ダン吉」には、教条的な意味の「差別」とか、「野蛮」「暴力的」を意図するようなことはなかったと思っている。拙著では当初タイトルに考えていた「酋長」という言葉が差別的と指摘され、結局撤回することになってしまったが、今でも私にはこれらの差別的と言われる言葉が差別だとはとても思えないでいる。NHKでは「酋長」という言葉を差別用語と看做して使用しないようだが、手塚氏のあとがきで救われたような思いである。

 改めて全4巻を通読してみたいと思っている。

2014年10月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2701.2014年10月5日(日) 小中陽太郎氏の岡目八目的考察

 韓国の仁川で開催されていたアジア大会が昨日閉会となった。今度の大会は観客が意外に少なく、種目によっては会場に閑古鳥が鳴いていた。この他にもマイナスの話題が多く、バスケットボールでパキスタンの女子選手がへジャブを身に付けて失格になったり、日本の水泳選手が韓国カメラマンのカメラを盗んで国外追放になったり、バドミントン会場では韓国選手に有利な風が吹いたり、およそスポーツ精神とは相容れない事件が目立った。中国の孫楊、韓国の朴泰桓ら水泳のオリンピック・ゴールドメダリストが200m自由形で揃って日本のMVP選手・萩野公介選手に敗れた腹いせからか、孫選手が日本の国歌は聞き苦しいと発言したり、どうもエチケット面でも褒められたものではなかった。

 観客の入りがあまり良くなかった原因はいろいろあるだろうが、韓国の平昌では4年後に23回冬季オリンピックが開催される。やはり不入りの原因をきちんと調べて対策を練らないとまた閑古鳥が鳴くことは充分考えられる。

 それでも大きなトラブルの発生もなく、韓国の人々の韓流おもてなしが評価される中で終えられたのは良かった。

 さて、昨日の本ブログで元朝日の阿部和義さんが私について新聞に書いてくれたことに触れた。その中で小中陽太郎氏が旬刊誌「出版ニュース」に拙著の書評を書いていただいたことに触れていたので、阿部さんが書いた記事を小中さんにメールで送ったところ、小中さんから早速次のような返事をいただいた。

 「さすが新聞記者、短い中に貴著の中身を要領よくまとめているね。脱帽。皮肉も入れて。ぼくの書評は、○○日岩橋邦枝の偲ぶ会で林真理子に会って話した。自分で探して読むってさ。君のも一緒に読むでしょう。市川森一のいとこで元読売旅行、フリートラベル企画の井上ただ氏、(ペンネーム)池上真也君がこんな原稿送ってきた。どう思いますか?ぼくの感想つけておくね。貴著のことは電話で話してあるから、おくってあげてくれない?住所はペンの住所録池上真也にある。同志社卒だけあってやさしいいい人だよ。あなたの強引さと足して2で割ると二人ともちょうどいいけれど、東の近藤、西の池上、旅行業界出身の文筆家だ!」と。

 これには少し説明が必要だ。林真理子の名前を挙げたのは、彼女が現在朝日朝刊に連載小説「マイストーリー」を執筆していて、その小説と拙著を抱き合せた書評を書いたことから林真理子の名前が出たものだ。また、池上信也氏にお会いしたことはないが、小中さんからFAXで送っていただいた氏の「こんな原稿」を読むと私も現役時代に考えさせられた旅行業界の問題が書かれていて、池上氏も旅行業者として悩んでおられたことが察せられる。ただ、小中さんが言いたいのは、旅行のプロが同じプロが作るツアーのからくりが分からないと嘆いているのは止めて、嘘でも良いからさりげなくプロの味を入れなさいと至極ご尤もなアドバイスである。

 それにしても小中さんも阿部さんと同様に私が何でも自分から行動を起こすという積極性を好意的に評価して下さっているが、東の私と西の池上氏が旅行業界出身の文筆家とまで持ち上げてくれているのは、些か面映ゆいほどである。ただ、私の強引さと池上氏のやさしさを足して2で割るといいと言われているのは、「私の強引さ」という捉え方にやや不満を覚えないわけではない。私の流儀は、自分でできることを他人に任せることは却って相手に精神的な負担や迷惑をかけるから自分でやり、自分がやった方がむしろ早くできると勝手に思い、自分で片付けてしまう。そんなに強引ではないと思っているのだが、他人から見るとそんなやり方がちょっとやり過ぎということになるのかなぁ。

 それにしても、阿部さんにしても、小中さんにしても随分好意的な先達である。感謝。

2014年10月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2700.2014年10月4日(土) ステーキの肉が硬い。

 今日はあまりすっきりしない、初めての経験をした。我々は近くの玉川高島屋レストラン街でしばしば食事をするが、今日も妻と夕食に出かけた。そんな時、「鎌倉山」のローストビーフをぜひ食べたいというような目的でもなければ、その時の気分次第でレストランを決める。今日も何となく洒落た感じのステーキ屋前でメニューを見て決めた。これまでも何度か入ったことがあり、まず満足させてくれる和風ステーキ・レストランである。店内は壁でいくつかのスペースに仕切られていて我々が入った一角の先客は、カップル2組だった。

 美味しそうなステーキ定食を妻ともども注文した。肉は100gでよいという妻に、私は50gを追加して150gでコースを待っていた。ところが、この赤いステーキが見栄えは良いのだが、硬くて噛み切れないのだ。妻が随分硬いわというので、私がトライしてみても本当に硬くて美味しい味は口の中へ流れてくるのだが、いくら噛み切ろうとしても中々こちらの望むようには噛み切れない。食べきれず食べかすを口から出しては皿に戻す情けなさである。ひと口用にカットしてあるのだが、すべて食べきれない。ステーキ屋さんでこんなことは初めてである。これでは多めに注文した50gは無駄だった。結局最後の一切れは抵抗の意も込めて食さず皿に残した。

 最後にデザートを出された時、店員に少し肉が硬すぎやしないかとつい苦情を言ったところ、恐縮して申し訳なかった言って引き下がった。支払いする段になって肉の硬い部署が当たったのかも知れないと言って謝罪するのだが、他のお客さんはどう感じたのだろうか。まああまり良いディナーとはならなかったが、一流の店でも致命的な欠陥が表れることがあるものだ。

 さて、今日は嬉しいこともあった。元朝日経済記者の阿部和義さんからある新聞のコラム欄に阿部さんが書かれた記事を送っていただいた。先日阿部さんが11月の拙著出版記念会に出席できないので、食事をしながら久しぶりに話し合いたいとランチのお誘いを受けたのだ。その時この記事について初めて伺った。私のことを随分好意的に書いてくれている。タイトルは「近藤さんの努力に脱帽」というものである。阿部さんと私の付き合いの始まりから、高校時代のラグビー部活動、近著「南太平洋の剛腕投手」、出版記念会についても書いてくれている。特に、この出版記念会に関する描写が愉快である。そもそもこういう会は出版社か、友人有志が主催して著者本人が主催者になることは珍しいとのコメントがある。実は出版記念会にはその辺りの事情を、司会者の口から言ってもらおうかと思っていた矢先である。阿部さんの言う通りで、実情は主催を他の人に頼むと気を遣わせて申し訳ないという気持ちと同時に、私自身が好きなようにやりたいことと、自分でやった方がスピーディに自分のリスクでできるというのが本音である。

 このコラムは「~私はこの日は都合が悪く出られないので、近藤さんを招いて昼飯をたべることにした」と結んでいた。嬉しいことに、悪かった都合が一週間延びたことにより、阿部さんは出版記念会に出席できることになったと手紙に添え書きがしてあった。また、近いうちに阿部さんと会える。善し善し。

2014年10月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2699.2014年10月3日(金) 香港のデモで内政干渉について考える。

 今香港が世界中から注目されている。民主派市民が求める行政長官選挙に対する抗議運動が、国際社会から強い関心を持たれているのである。発端は中国政府が示した選挙改革案に民主派が反発したことにある。香港の中心街で連日行われている座り込みが益々大きくなってきた。学生側が求める行政長官の辞任を長官は認めず、他方で学生が要求する話し合いには応じた。

 昨日になってケリー米国国務長官、そしてオバマ大統領も普通選挙に対する香港市民の志を理解すると抗議運動自体を支持する立場を表明した。これに対し、訪米中の王毅・中国外相は直ちに内政干渉と強く反発した。散々他国の権利を侵害していながら、中国は自国の権利を批判されるような発言をされると反論して、口を出すなと言わんばかりである。

 確かに他国の行為に口を出すことは、基本的に内政干渉に触れる点はある。だが、一般的な人権論として捉えると、他国で残虐行為が行われていると分かっていながら内政干渉に当たるとして手をこまねいていることが、絶対に正しいと言えるだろうか。難しい判断ではあるが、その場合は垣根を乗り越えてもその残虐行為を止めさせるのが、人間として当然とされる行為ではないだろうか。問題はそのことを口実に他国へ乗り込み、他国の人権を無視して危害を加えたり、残虐行為を行うことではないか。戦争のきっかけにもなりかねない、他国への武力の使い方が難しい所以である。

 香港のケースでは、制度として1国2制度が認められていることと、中国政府が行政長官選挙に制約を課したことが民主的ではないとして政府のやろうとしていることが国際社会から糾弾されるのは致し方あるまい。これにアメリカが好ましくないと発言したことは、内政干渉に当たるかも知れないが、国際社会から間違っていると非難されることはないのではないか。

 内政干渉と不干渉の分かれ目は、他国の行為に口を出すかどうかというより、その行為自体が民主的であるか、非民主的であるかということにあるのではないだろうか。

2014年10月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2698.2014年10月2日(木) 代々木ゼミナールが事業規模縮小

 今日ミクロネシア連邦大使館へ出かけ草柳秘書とジョン・フリッツ大使の拙著出版記念会への出席の可能性について率直に話合った。期日は来月10日(月)だが、ミクロネシアのモリ大統領の訪日と重なる可能性が高く、日程が固まっていない現在、出版記念会に出席できるかどうかはまだ分からないということだった。以前大使に尋ねた時にも同じようなことを仰っていた。森喜朗元首相にもご出席いただけるだけに、大使にご出席いただけないとすると拙著のパートナーの最も身近な人がその場におられないことは何とも残念である。

 大統領の訪日予定は3日ごろで、その後名古屋、大阪、高知、福岡を経て9日、つまり出版記念会の前日にグアムへ向かう案だそうである。微妙なタイミングになったが、大使はこの案だと物理的には何とか可能だが、休みをまったく取らないというのもストレスがたまることだろう。運を天に任せて大使のお出ましを待つより仕方がないのかも知れない。

 さて、8月に突然大手予備校、代々木ゼミナールが経営不振から大幅な校舎、及び職員削減に踏み切るというショッキングな話題が報じられた。代々木ゼミと言えば、駿台予備校、河合塾と並んで日本の3大予備校と呼ばれて久しい。かつて勤務していた会社は代々木ゼミの本拠地・代々木にあったので、本部ビルと10年ばかり前に立てた自前のテクノビルのような巨大な高層ビル・キャンパスには威容を感じていた。その威容を見て益々発展著しいと見ていた。ところが代々木ゼミの内情は、そんな楽観視できる懐具合ではなかったようだ。1957年に設立して以来、現役受験生を対象に発展を続けていたが、2000年ごろから低迷し出して、近年は受験界では駿台、河合の2強状態だったようだ。57年と言えば、私が浪人した年で、浪人生が増え続けたきっかけとなった年だった。私は浪人1年目を研数学館で、2年目は自宅で個人的に受験勉強に励んだが、その時すでに60余年の長い歴史と伝統を誇った名門塾の研数学館も今や姿を消した。代々木ゼミは伸び続けて会社の昼休みに喫茶店へ行くと代々木ゼミの講師を務めていた小田実が、よく若い人とコーヒーを飲んでいる姿を目撃したものだった。小田と同じように代々木ゼミ講師を務めた小中陽太郎さんも英語を教えていて、その教え子の中には渡辺喜美・元みんなの党代表や、故中川昭一・元財務相もいたと仰っていた。

 いずれにせよ、代々木ゼミがわが世の春を謳歌したのはほんの束の間だったと言える。全国に27か所もある施設を7か所へ大規模に集約し、40歳以上の職員に早期希望退職を募ると発表した。

 代々木ゼミの衰退は、基本的に浪人生の減少だという。代々木ゼミの強みは中堅私大を狙う浪人だったが、それが減少した。選り好みしなければ、今ではどこかの大学へ入ることができる大学全入時代となった。若者の空気も敢えて浪人の道を歩もうという学生が減った。浪人生の絶対数が減ったのである。他の駿台や河合塾では、浪人してでも合格を目指す難関大学志望者をメーンターゲットにした。この点で代々木ゼミとは勝負が分かれたようだ。

 代々木ゼミ以外でも苦戦を強いられている有名予備校が他にもある。これも対応策は事業縮小である。今や受験界にも食うか食われるかの時代到来である。

 個人的にも受験で苦しんだだけに他人事とは思えず、昔を思うと心情的にどうしても受験ゼミの衰退を黙って見過ごすわけにはいかない。

2014年10月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2697.2014年10月1日(水) 御嶽山噴火による犠牲者は戦後最多

 御嶽山の火山噴火事故は有毒ガス発生により救出作業が度々中止となっている。好天に恵まれた今日は早朝から警察、消防、自衛隊は総勢1000名の隊員を繰り出して山頂へ向かった。結果として収容者の中から死者が一気に増えて一日だけで35名、計47名となった。これは1991年に発生した雲仙普賢岳噴火による火砕流で43名が亡くなった戦後最多を上回る最悪の事態となった。徐々に当時の様子がはっきりしてきた。ほとんどの犠牲者が石や岩の破片の直撃を受けた即死状態だったようだ。遺族にとっては耐えがたいことだろう。

 海外では、「イスラム国」を主とする中東情勢以外に急激に香港が騒がしくなってきた。市民のデモが激化してきた。今日は中国では国慶節で祝日である。昨夜は花火が夜空を彩るページェントが行われる筈だったが、それも中止となった。原因は、2017年に行われる行政長官選挙に対して、最近になって中国全人代常務委員会が18歳以上の香港住民に選挙権を与えるとの方針を示した一方で、指名委員会が立候補者を制限するなど民主派の立候補を封じ込める仕組みが、住民の怒りに火を点け、抗議運動を激しくさせた。

 学校は休校となり、銀行も大半が閉店した。金融が経済の中心である香港としては、経済にも影響が出てきている。香港市場の株価は前週より1.9%の大幅な値下がりとなった。

 もともと1997年に香港がイギリスから中国に返還された時から、一国2制度は難しいと見られていた。それが現在の習近平政権では自由と民主化の抑圧は想像できた。中国が香港に約束した高度な自由は50年間保障される筈であったし、言論の自由、司法の独立は認められる筈であった。だが、今の中国政府には約束を反故にすることは、ごく普通である。自分たちの思い通りに国を支配するためには、国民の言い分なぞ聞く耳を持たなかった。それが香港住民に対する中国政府の仕打ちである。それにしても中国共産党政権はこういう不条理と理不尽さ、騙し打ちがいつまでも通ると思っているのだろうか。

 さて、ついに東京外国市場で1$が110円にまで円安が進んだ。これは2008年8月のリーマン・ショック以前以来実に6年1カ月ぶりの円安・ドル高水準である。これだけ急激な円安となると当然経済にも影響が表れる。輸出型大企業では好景気を謳歌する一方で、中小企業は物価高に汲々としている。度を超すとあらゆる面でメリットとデメリットが出てくるものだ。安倍首相はメリット面しか見ていないようであるが・・・。

2014年10月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2696.2014年9月30日(火) 朝日誤報道のお粗末なリカバリー

 福島第一原発事故に関する吉田調書、及び従軍慰安婦報道の誤報について、誤報と認めて記事を取り消した朝日新聞社社長の謝罪会見から朝日に対する批判が相次ぎ、全メディアのみならず、これまでの自民党に対する厳しい姿勢への反発と鬱憤晴らしもあって自民党からも異常な批判に晒されている。

 マスコミの朝日批判は留まるところを知らない。特に朝日に対して厳しいのは、新潮社と文藝春秋新社である。

 9月4日号「週刊新潮」では、トップに「1億国民が報道被害者になった『従軍慰安婦』大誤報!」、同じ9月4日号「週刊文春」は、「朝日新聞『売国のDNA』」がトップにある。更に、18日号になると「週刊新潮」は「驕る朝日は久しからず」と徹底的に追及の手を緩めない。「週刊文春」に至っては「朝日新聞が死んだ日」と手厳しい。更に文春は追及の手を緩めず、「中国共産党に国を売った朝日7人の『戦犯』」とまで締め付けている。

 そして最近の月刊誌の朝日批判、朝日攻撃である。「文藝春秋」10月号は昭和天皇実録がトップであるが、イタリア在住の作家・塩野七生に「『従軍慰安婦』朝日新聞の‘告白’を越えて」として彼女なりの朝日観を書かせている。元々右寄りの「WILL」11月増刊号では、すべて朝日問題だけに絞り、「歴史の偽造!朝日新聞と従軍慰安婦」と追及の手は留まるところを知らず、文藝春秋は朝日をやっつけるための臨時増刊号まで発行し、保守的な識者に「『朝日新聞』は日本に必要か」とまで言わせて徹底的に糾弾させている。とてもすべての記事を読む時間もないくらいである。

 その間朝日は朝日で反省し粛々と検証しているように見える。朝日紙上で紙面審議会なるものを開催して報告をしている。その矢先に昨日朝日朝刊にまたまた妙な朝日内部のお詫びを込めた記事が載った。従軍慰安婦で故吉田清治氏の証言の初校を執筆した元記者が、実は別人だったとするお詫びと訂正記事を掲載した。どうしてこういう好い加減な扱いを天下の朝日がやって、しかも昨日まで気が付かなかったのか不思議でならない。どうして分かったかと言えば、この記事を書いた時この記者は海外にいて記事を書くこと自体が不自然だったということからである。どうしてこの記者は調べれば分かることを黙ってやり過ごし、昨日まで固く沈黙していたのか。実際に記事を書いた記者も記者である。もう朝日は分からないことだらけである。こんな調子では、まだ他にもあるかも知れない。

 そして今日事態は不自然な結果を残してウヤムヤのままひとつの幕を下ろした。この元記者は大阪の帝塚山学院大学教授を務めていたが、今月半ばに大学側に退職を求める脅迫文が送られ、自らに不明を感じていた元記者は自ら辞職して大学を去ることになった。

 朝日の誤報は、一朝日新聞社ばかりでなく、日本国と日本国民、加えて朝日社員にも大きな傷を負わせた。報道とは真実を曲げることなく事実をそのまま伝えることが責務である。それを敢えて真実を曲げ、あまつさえ日本国民に大きな痛みと屈辱を伴う報道をしたことはジャーナリストとして風上にも置けない。

 もうこんな後ろめたい罪悪感の伴うことは絶対止めてもらいたいものである。

2014年9月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2695.2014年9月29日(月) 憂鬱になる御嶽山の噴火

 御嶽山の噴火に伴うニュースが日本中を暗い気持ちにさせている。今日までに12名が亡くなり、なお心肺停止状態の人が24名もいる。これまでにあまり例のない大きな事故だ。過去に火山爆発による死者はあまり聞いたことがない。かつて学生時代の夏旧軽井沢のアウトドア・アイスクリーム店でアルバイトをしていた時、突然浅間山が噴火して店の中まで灰や小石が降って来た。御嶽山の噴火と異なるのは、浅間はスケールがそれほど大きくなく死者はいなかったことである。

 今朝の日経紙のコラム「春秋」でも活火山、休火山、死火山について分かりやすく説明している。我々が小学校で習ったのは、それぞれに名づけた理由があったが、現在ではそういう区分は廃止されて過去1万年以内に噴火した山はすべて活火山と呼ぶことになったようだ。となると御嶽山はもちろん、休火山と思っていた富士山も活火山である。日本国内には110の活火山があり、最近10年間にいくつか噴火があった御嶽山は当然活火山ということになる。

 山頂には有毒な硫化水素ガスが充満していて救助作業も思うようにいかない。それにしても憂鬱な気持ちにさせる噴火である。

 さて、また日本の政治史上に名を残した政治家が亡くなった。元社民党党首の土井たか子氏である。享年85歳だった。初めて女性として衆議院議長も務められた。節目節目で随分話題になる活動をされた。1969年の総選挙で初当選して社会党の中では中心的な存在となったが、今では社会党が地盤沈下して昔日の面影はまったく無くなった。時代の流れもあるだろうが、党の綱領や戦術・戦略がやはり時代に対応できなかった。国際的に社会主義国家が敗北したという背景も社会党の衰退、そして土井さんの存在感に影響を与えたと言えよう。参議院選で自民党を過半数割れに追い込み「山は動いた」と名セリフを残した時は、偶々テレビを観ていたが得意の絶頂にあった。

 しかし、2005年の衆院選で落選して引退を決めた。口を突いて出る言葉にせよ、そのパフォーマンスにしろ、時代を象徴するセンスを身に着けていた政治家だったと思う。今安倍首相は女性の活用をしきりにアピールしているが、そんなことを言わずとも土井さんは女性として自分の力で国民に訴え、一時は国民を引っ張っていた。周囲のお膳立てで責任だけ負わせても「ダメなものはダメ」、「できないことはできない」ものだ。

2014年9月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2694.2014年9月28日(日) 血液検査の結果はまずまず

 一昨日通いつけの松本整形外科で、2週間前に受けた血液検査・CRP検査の数値結果を教えてもらった。0.3以下が正常値ということでこの7年間ほどその数値まで下げることに苦心惨憺してきたが、ついに0.15というMVP的数値を得ることができた。これまでも0.3以下に下がったことは3度ばかりあるが、すぐ元の木阿弥で0.3を超えて、時には反動のように大きく数値が上がったことがある。今回医師から今までとは違ってバランスも良いと太鼓判を押してもらったのは、他の検査項目もすべて正常値だったからである。因みに松本医院で6月に調べてもらった時は、CRPは0.36でやや高い程度だったが、無機リンとヘモグロビン量が正常値より低かったし、3月にCRPが正常値の0.18を記録した時は、中性脂肪がやや高めだった。その点で今回はすべて正常で検査をクリアすることができた。次回もこの0.3以下を得ることができれば、CRPの検査は卒業ということになるだろうか。ほっとする結果だった。

 というわけで、今日は天気も良いし、初めて旧「旅行博覧会」通称「旅博」、改め「ツーリズムEXPOジャパン2014」へ出かけた。先日ベオグラードの山崎洋さんからセルビアの展示ブースが開かれていて、彼が翻訳したガイドブック、世界遺産「ヴィンキ・デチャニ修道院」が展示・販売されるとの連絡があった。会場は東京ビッグサイトで、旅行博らしく各国の展示、ホテル、旅行会社、観光局等々のブースが大きな建物内にひしめき合っていた。何とかセルビアのブースを見つけ係員に話してみた。中々珍しくセルビア人の気持ちの籠った手織の民芸品などを販売していた。

 この旅博はショー的に結構楽しめる趣向が凝らされているので、孫たちを連れて行ったら面白いかも知れない。初めてふらっと訪れたのだが、印象は良かった。来年は妻か孫と楽しんでみたいと思っている。

2014年9月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2693.2014年9月27日(土) 3000m級の御嶽山が大噴火

 半年間放映されていたNHKの朝ドラ「花子とアン」が今日最終回を迎えた。毎回視聴率は20数%を獲得したヒット企画で、実際毎朝楽しみに観ていた。今までの朝ドラとは異なり若干個人的な興味があった。それは、原作「赤毛のアン」の舞台であるカナダのプリンス・エドワード島のキャベンデイッシュを訪れたことがあり、郷愁を覚えたからでもある。残念ながらドラマでは土地のムードは出ていなかった。

 また、ヒロインのひとり、華族の出身である柳原白蓮の生き方が当時の常識や風潮から遊離してその波瀾万丈な生き方に興味があったからであり、またサラリーマン時代の元上司が白蓮の曾姪孫(ソウテッソン)だったからである。またかつてはお互いの自宅が近かったせいで元上司の奥様に妹がピアノを習っていたというプライベートな関係もあった。

 白蓮が世間を騒がせ駆け落ちまでして一途な恋心を貫き、ともに世帯を持った宮崎龍介の父親が、蒋介石を支援していたあの宮崎滔天だったという意外性のあるドラマ性は興味深かった。元上司も華族の出身で学習院を出られた。元上司はこの数年健康を害していたと後になって聞いたが、この朝ドラを観ることもなく、昨秋彼岸へ旅立たれた。もしご存命でこのドラマをご覧になったらどんな感想を持たれただろうか。

 生前一度会ってゆっくり話をしたいと電話をいただきながら、会社を辞めてからついに会って話をすることは一度もなかった。思い返せば、華族育ちの元上司とは、仕事上で意見が合わないことが度々あった。それもドラマを観ていると思い出されて懐かしい気になる。今更ながら思うのだが、一度会ってじっくり話をしておけば良かったと思っても、すでに時遅しである。決心をすることと思い立ったらやってみることがいかに大事なことであるかを思い知らされたような気がする。

 さて、今日驚くようなニュースがあった。3000m超の高峰・御嶽山が突然噴火したのだ。これまで御嶽山に噴火の話は聞かなかった。1人が死亡し、30数人が大けがをして、その内十数人が意識不明だという。降灰の中を下山した登山者の衣服には、火山灰がずんと積もっている。夜になっても噴煙が止む気配がなく、明朝には周辺には降灰の可能性があるという。

 学生時代アルペンクラブに所属して日本アルプスの3000mを超える高峰にはほとんど登ったが、御嶽山には登る機会がなかった。それでも北アルプスを縦走していると独立峰の御嶽山の超然とした山容が目に入って来たものだ。噴火の予兆なぞはまったく感じられず、その御嶽山が休火山であるとは思いもよらなかった。

 日本の国土の中央部辺りに火山があるとなると、日本の高山はほとんど火山であると考えた方がよい。国土はほぼ火山の上に存在するということになる。そうなると今原発再稼働問題が取り沙汰されているが、さらに慎重な検討がなされる必要がある。先般ほぼゴーサインが出された、鹿児島県川内原発の再稼働について、桜島や霧島火山の爆発を軽視していたようだが、もう一度検証してみた方が良いのではないだろうか。

2014年9月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com