2700.2014年10月4日(土) ステーキの肉が硬い。

 今日はあまりすっきりしない、初めての経験をした。我々は近くの玉川高島屋レストラン街でしばしば食事をするが、今日も妻と夕食に出かけた。そんな時、「鎌倉山」のローストビーフをぜひ食べたいというような目的でもなければ、その時の気分次第でレストランを決める。今日も何となく洒落た感じのステーキ屋前でメニューを見て決めた。これまでも何度か入ったことがあり、まず満足させてくれる和風ステーキ・レストランである。店内は壁でいくつかのスペースに仕切られていて我々が入った一角の先客は、カップル2組だった。

 美味しそうなステーキ定食を妻ともども注文した。肉は100gでよいという妻に、私は50gを追加して150gでコースを待っていた。ところが、この赤いステーキが見栄えは良いのだが、硬くて噛み切れないのだ。妻が随分硬いわというので、私がトライしてみても本当に硬くて美味しい味は口の中へ流れてくるのだが、いくら噛み切ろうとしても中々こちらの望むようには噛み切れない。食べきれず食べかすを口から出しては皿に戻す情けなさである。ひと口用にカットしてあるのだが、すべて食べきれない。ステーキ屋さんでこんなことは初めてである。これでは多めに注文した50gは無駄だった。結局最後の一切れは抵抗の意も込めて食さず皿に残した。

 最後にデザートを出された時、店員に少し肉が硬すぎやしないかとつい苦情を言ったところ、恐縮して申し訳なかった言って引き下がった。支払いする段になって肉の硬い部署が当たったのかも知れないと言って謝罪するのだが、他のお客さんはどう感じたのだろうか。まああまり良いディナーとはならなかったが、一流の店でも致命的な欠陥が表れることがあるものだ。

 さて、今日は嬉しいこともあった。元朝日経済記者の阿部和義さんからある新聞のコラム欄に阿部さんが書かれた記事を送っていただいた。先日阿部さんが11月の拙著出版記念会に出席できないので、食事をしながら久しぶりに話し合いたいとランチのお誘いを受けたのだ。その時この記事について初めて伺った。私のことを随分好意的に書いてくれている。タイトルは「近藤さんの努力に脱帽」というものである。阿部さんと私の付き合いの始まりから、高校時代のラグビー部活動、近著「南太平洋の剛腕投手」、出版記念会についても書いてくれている。特に、この出版記念会に関する描写が愉快である。そもそもこういう会は出版社か、友人有志が主催して著者本人が主催者になることは珍しいとのコメントがある。実は出版記念会にはその辺りの事情を、司会者の口から言ってもらおうかと思っていた矢先である。阿部さんの言う通りで、実情は主催を他の人に頼むと気を遣わせて申し訳ないという気持ちと同時に、私自身が好きなようにやりたいことと、自分でやった方がスピーディに自分のリスクでできるというのが本音である。

 このコラムは「~私はこの日は都合が悪く出られないので、近藤さんを招いて昼飯をたべることにした」と結んでいた。嬉しいことに、悪かった都合が一週間延びたことにより、阿部さんは出版記念会に出席できることになったと手紙に添え書きがしてあった。また、近いうちに阿部さんと会える。善し善し。

2014年10月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com