2986.215年7月17日(金) 新国立競技場建設計画は仕切り直し

 台風11号が四国、中国方面に上陸し、熊野川が決壊して田畑に多くの被害を出している。関東地方も天候は荒れ模様で、11時頃外出した時は猛烈な風雨に遭い、ズボンとスニーカーはびしょ濡れだった。

 ところで、昨日の安保関連法案の衆議院での強行採決事件に続き、今日も大きな政治決断が下される事件があった。昨今喧々諤々の議論が交わされていた新国立競技場建設問題が、安倍首相と東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長の森喜朗元首相との会談の結果、現在進められている現行案を見直し、新たな計画を作成することになったのである。当初1300億円の見積もりだった工事費が2520億円に大きく膨らみ、あまりにも高額な投資額が問題となって、一般にも見直し論が浮上してきたことから、両者が会談した結果、原案破棄、新計画案の作成との結論が出された。

 問題は工期が果たして2020年のオリンピックまでに間に合うかどうかと懸念されていた。急げば何とか間に合うが、その前年に開催予定のラグビー・ワールドカップには間に合いそうもないということから、前日本ラグビー協会会長だった森さんのメンツを立てて、見直し論が遠ざけられていたようだった。今日の会談で森さんが一歩譲り、ラグビー会場を他の競技場で開催すれば新国立競技場はオリンピックまでに間に合わせれば良いということになり、森さんがラグビー・ワールドカップ開催を新国立競技場に拘らないということで見直し論に同意した。森さんとしては一部で戦犯呼ばわりされるのが余ほど腹に据えかねたと見え、元々競技場のデザインは気に入らなかったなどと鬱憤晴らしのような発言をしていた。

 初めてスポーツ・キャスター・佐々木信也さんが私を衆議院議員会館の森事務所へ案内してくれ、高校の後輩でラグビー部員だったと森さんに紹介していただいた時、森さんは最初に「日本ラグビー・フットボール協会会長」の名刺を差し出された。また、「2019年ラグビー・ワールドカップ」のステッカーがマイ・カー車内にも貼ってあるが、それも森喜朗事務所からいただいたものである。それほどラグビーにのめり込んだ森さんである。

 森さんの無念の想いが伝わって来る。

 それにしても初期のドラフトから資金計画に至るまで、やることなすことすべて素人仕事である。責任の所在がこれほどはっきりしない国家プロジェクトはこれまで聞いたことがない。

 見直しが決まった以上、一日も早く新しい計画を作り、工事に着工してオリンピックに間に合わせて欲しい。いつまでだらだらしているようでは、オリンピックの主役である選手たちに気持ちが入らないのではないか。

 折も折モスクワで開催された男子フェンシング世界選手権で今日太田雄貴選手が優勝した。フェンシングで日本人選手がオリンピック、及び世界選手権で優勝したのは太田選手が初めてである。これを機会に来年のリオ大会で好成績を上げ、リーダーシップを発揮して後輩たちを東京大会まで引っ張って行って欲しいものである。

 さて、科学界、経済学会で実績を挙げた2人の日本人が亡くなられた。ひとりは、2008年ノーベル物理学賞を受賞された南部陽一郎氏である。享年94歳だった。

 気になるのはもうひとりの経済学者、青木昌彦・スタンフォード大学名誉教授である。青木氏は難解な「社会の様々な制度や慣習が経済システムに与える影響を多元的に解き明かす『比較制度分析』」という新しい分野を開拓したと言われ、ノーベル経済学賞の有力候補者と見られていた。ただ、個人的に気になっていたのは、東大時代に全学連書記長だった清水丈夫さんらと60年安保闘争でともに活動しながら、その後社会主義の計画経済に疑問を抱き、近代経済学派に転向して、留まった同志に対して裏切るように時流に乗れない遅れた人たちと批判したことである。その時、自らは地道な運動から逃げたうえ残った同志・清水丈夫さんらを公然と批判したのである。清水さんは今も表に出ずに今世紀中の世界革命を目指して地道に活動している。どちらが真っ当だったかは別にして、人間的にはとても青木氏を尊敬する気持ちになれない。青木氏は享年77歳だった。

 60年安保闘争から55年がたち、時は流れ世の中が変わっていることを痛感する。

2015年7月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2985.2015年7月16日(木) ついに強行採決された戦争法案

 ついに安倍内閣は衆議院で安保関連法案の強行突破を実行した。昨日衆議院特別委員会で強行採決された法案は、今日衆議院本会議で採決された。かつて我々学生と労働者を中心とするデモが国会を取り巻いて猛烈に反対した安保条約改定法案は、1960年安倍首相の祖父・岸信介内閣によって強行採決された。「陽はまた昇る」を実証するように、その岸元首相のできの悪い孫、安倍晋三首相が祖父の物まねを再現して安保関連法案を強行採決したのである。祖父に続き、孫がまた国民を敵に回して憲法違反という大罪を犯すとは何たる無謀な政治家一族であることか。本人はどう思おうと国辱的政治家であることは間違いない。これだから苦労知らず、世間知らずで未熟児の世襲議員は困る。

 昨日から国会周辺では法案に反対するデモ集団はその数2万5千人に膨れ上がり、騒然となった。夜半には雨模様だったが、国会周辺はやっと存在感を示した若者中心のデモによって取り巻かれた。法案は今日衆議院を通過したが、与党議員の中にもほとんど高揚感がないようだ。それは公聴会に出席した3人の参考人である憲法学者がいずれも集団的自衛権行使は憲法違反であるとはっきり述べてから、潮目が変わって重苦しい雰囲気になったからのようだ。これで法案は参議院へ回され、60日以内に成立する見通しである。

 去る4月首相訪米の折アメリカ議会でこの安保関連法案を夏までに成立させて、「わが日本はあなた方同盟国アメリカの手下となって貴国の言いなりになります」と屈辱的スピーチしてから漸く約束ごとに目鼻が立ち、アメリカとの約束を果たせると思っているようだ。アメリカ国務省は「歓迎している。日本は同盟を強化し、地域や国家間の安全保障活動でより積極的な役割を果たそうと継続的に努力している」と高い評価のコメントを発表した。当然であろう。喜んでいるのは幼稚な世襲政治家を中心とする自民党と、今や抜け殻となった創価学会支援の公明党、そして軍事行動から大分手を抜けると喜んでいるアメリカだけである。

 上に挙げた亡国の輩以外に誰も喜ぶような日本人はいない。法案の内容だって分からないという日本人は8割もいる。法案に反対の人が過半数以上もいる。首相は国民には丁寧に分かりやすく説明するなどと呑気なことを言っているが、説明は決める前に為すべきことではないか。こんな状態で憲法を勝手に解釈し、憲法違反を平気で犯す傲岸不遜ぶりで、誰が安倍政権は国家の安全を真剣に考えていると思うだろうか。

 いずれ何年後かには、例え望まずとも日本は戦争に巻き込まれ、またぞろ戦没者遺骨収集事業が行われることになるのだろう。それにしても安倍首相の精神構造はどうなっているのか。

2015年7月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2984.2015年7月15日(水) ブランコ・ヴケリッチ没後70周年

 セルビアの友人・山崎洋さんの父・ブランコ・ヴケリッチ氏が亡くなられて今年で70年。今日セルビア大使館で「ブランコ・ヴケリッチ没後70年記念イベント」が行われた。山崎さんからご案内をいただいていたので、ゼミの仲間4人を誘って出かけた。後から小中陽太郎さんも来られた。小中さんはゾルゲ事件について現在執筆中でもあり山崎さんと会えたのはタイミングが良かったと思う。他に映画「スパイ・ゾルゲ」を演出された篠田正浩監督が来られた。

 故ヴケリッチ氏は敗戦の昭和20年1月にスパイの汚名を着せられたまま収容先の網走刑務所で亡くなられた。生前母上は、もう少し頑張って生きていてくれれば、平和な生活を営むことができたのにと残念がっておられた。夫が亡くなられたと刑務所から連絡があった時、取るものもとりあえず4歳の山崎さんを連れて網走へ行き、亡骸と面会された印象を伺ったことがある。

 幕開けは、ネナド・グリシッチ駐日大使が日本とセルビアの友好と交流のために山崎さんの果たされた長年に亘る献身的な努力に対して感謝の言葉を述べられて始まった。引き続き、山崎さんの友人でわざわざセルビアから来られたヴァイオリニスト豊嶋めぐみさんが、バッハ、セルビアの曲、信時潔の曲を独奏された。豊嶋さんの好きな信時の曲の中で、異論はあろうが、「海ゆかば」が中々良かった。信時の名曲と言われている母校の「慶應義塾塾歌」も聞きたかったが、いくら山崎さんが慶應OBとは言え、流石に遠慮があったのだろう。

 山崎さんの父上を偲ぶ話は淡々として珍しいものだった。太平洋戦争戦火の直前に聖路加病院で産声を上げた山崎さんの誕生祝いに、贈っていただいたレコードをそのまま蓄音機で聴かせてくれた。ベートーベンの「月光」である。

 父ヴケリッチ氏が生前蒐集されていたレコードを他にも何曲か聞かせてくれたが、蓄音機自体も戦前の代物であった。しかし、音声は劣化しておらず相当な高級品ではないかと、昔のリッチマンの心のゆとりを感じたものである。

 閉会となった後ゼミの仲間は大使館を去ったが、簡単な飲み物が用意されており小中さんと居残りして多くの人と交流することになった。図らずもそこでオーストラリア在住の山崎さんの異母兄ポール・ヴケリッチ氏とポールさんの元妻ポーリーンさんと話をする機会に恵まれた。ポールさんは子どもの頃日本で生活したことがあったが、日本語はとっくに忘れて話すことはなかった。だが、ポーリーンさんは意外にも慶應に1年間留学したこともあり日本語が流暢だった。私が山崎さんとは慶應の同じ経済学部の同級生だと知るや、先輩扱いされ急に親しく話すことになった。加えて驚いたのは、世田谷区と姉妹都市であるバンバリー市に住んでおられ、両都市の交流メンバーのひとりであることだった。

 山崎さんは今日は主役であったが、今後は今年読売文学賞を受賞された佳代子夫人のお供で各地の講演に付き合わされるということだった。

 帰りに自由が丘駅近くで小中さんと軽食を取って帰宅したのは午前0時を過ぎていた。だが、楽しい1日だった。

2015年7月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2983.2015年7月14日(火) 無人探査機、冥王星へ最接近

 宇宙の神秘的な謎を解明すべく「冥王星」へ向かって飛行している無人探査機「ニューホライズン」がもたらせてくれる探査結果を楽しみにしていたが、今日の新聞やテレビのメディアではさほど関心がないのか、朝から報道を見聞することがほとんどなかった。僅かに読売に記事がある程度である。そこでネットでチェックしてみると探査機が冥王星らしき天体に最も接近するのは、日本時間の今晩8時50分ごろと分かった。

 そして、9時のNHKニュースがそれを報じてくれた。日本時間8時49分に探査機は1万2千㎞と冥王星に最も近い距離に近づいた。実に距離にして地球から48億8千万㎞という途方もない数字である。これからも飛行し続ける。冥王星の直径も2370㎞で月の2/3ほどの大きさであることが分かった。以前よりずっと鮮明な映像も得られた。その他にもいくつかの未知で貴重なデータを送信してくれた。これからも天文学にとって有意義なデータを与えてくれることだろう。NASAでは9年半に亘って飛び続け成果を上げた探査機を祝して大騒ぎである。開けてびっくり玉手箱という風に、驚くような想像を超えるような情報も明日以降に得られるだろう。世知辛い俗世界にこんなロマンもあって良いなぁと思う。

 さて、世界中の注目を集めているギリシャの財政危機問題は、一昨日から昨日へかけてユーロ圏財務相会議が精力的に行われ、17時間に及ぶマラソン会合の後ギリシャ支援の緊縮案を条件付きで受け入れることで合意をみた。だが、ギリシャのチプラス首相から提案された緊縮案に対してユーロ内部でもその扱いに意見が分かれた。やはりこれまでの経緯からギリシャを信用できないという国と、ギリシャの言い分を安易に受け入れれば、いずれ今回と同じ二の舞を演じることになると警戒する国もある。一応ギリシャを救済するという方向に向かってはいるが、まだまだ猶予ならない。

 ユーロは支援再開の条件として主要な財政緊縮策を15日までに法制化することをギリシャに求めた。緊縮策に対して国民投票でNOを表したギリシャ国民がすんなり納得し、国民の声を無視しにくい議会も法制化実行ができるか予断を許さない。しかし、それがダメなら事態解決の糸口すら失って、ギリシャのデフォルトとユーロ離脱が現実味を帯びてくる。この先順次借金の返済期限がギリシャに迫っている。当分の間駆け引きが繰り返されるだろう。

 ギリシャの債務が43兆円というから、これをきれいに返済していくことは、ギリシャにとって長い間に亘って大変な苦難であろう。借金を背負いながら更に他人から借金を重ねて浪費をすることにこれまでギリシャ国民は比較的無頓着だった。今も緊縮は避けたいと言っているが、国が破産したことをあまり深刻に受け止めないことに問題がある。

 では、ギリシャの問題は別にして、わが日本の財政状態はどうなのか。日本は今年3月時点で1053兆円の借金大国に陥っており、他人事ではないのだ。尻に火が付いていると言ってもいい状態である。日本国債の格下げも相次ぎ、IMFやその他の国際金融機関へ投資していて一部金持ち国の印象はあるが、先進国の中でダントツに多額の借金を抱えている。他国の台所を心配するのもいいが、自分の国の財政に対してもっと真剣に立ち向かうべきだと思う。その点でバラマキの得意な政治家は、財政健全化にはまったく関心がなく、「財政健全化」はまるで絵空事である。いずれ将来次世代層に降りかかってくることは間違いない。

 今日も暑い。風も強かった。全国928観測地・ド・うち猛暑を記録したのは、実に99か所もあった。群馬県館林市では、今年全国で最高の39.3℃を記録した。とにかく暑い。暑い。

2015年7月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2982.2015年7月13日(月) 「冥王星」の謎は明日解明されるか?

 明日14日はフランスではパリ祭が開催されフランス人はもちろん、世界の多くの人々から祝われるお祭りである。現在新国立競技場建設問題でその渦中にある森喜朗元総理は、パリ祭は自分の誕生日と同じ日だから、誕生日にはフランス人と一緒にお祝いするのだと直接伺ったことがある。

 そこへ今年は新たに画期的なでき事が加わりそうで、忘れられない一日となりそうである。実は、以前は9番目の惑星と言われていたが、その後格落ちして「準惑星」とされた未知の「冥王星」の姿が明日もう少しはっきりするのではないかと世界中の天文学会から期待を寄せられている。冥王星の存在の可能性は1840年代に噂されていたが、それが太陽の周囲を回る惑星・海王星の外側を回る惑星、今の冥王星の存在だったのである。だが、それが冥王星なのかどうか、そしてそれは一体どんな星なのか天文学会でもよく分かっていない。

 高校時代地学で学んだ不可思議な「水金地火木土天海冥」は、太陽の周囲を回る惑星を太陽に近い順位で表した暗記用語呂合わせである。ここには9つの惑星が並んでいる。それが、冥王星の存在自体に疑問が呈されて、2006年の国際天文学連合総会で冥王星は惑星から準惑星へ移された。

 何せ地球から最も遠く、その距離も約50億㎞と想像を絶するほど遠い天体である。今から10年前にフロリダ州ケネディ宇宙センターから打ち上げられたNASAの無人探査機「ニューホライズン」が、何と漸く明日冥王星に最も近い距離、12,500㎞まで近づいて貴重な冥王星にまつわる情報を地球へ届けてくれるのではないかと期待を膨らませてくれている。冥王星とは、地球から時速83,000㎞の飛行速度でほぼ10年かけて漸く辿りつくことができるほど、遥かに遠い距離である。

 私自身ほとんど天文学の知識はないに等しいが、それでも冥王星とはどういう天体なのか興味がある。謎が多いだけに秘密が明かされることに強い関心が湧いてくるものだ。明日朗報を楽しみに待ちたいと思っている。

2015年7月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2981.2015年7月12日(日) 安倍晋三首相と習近平主席の類似性

 昨日から空は晴れ上がり気温も一気に上がって関東地方も初めて猛暑日となった。岐阜県郡上八幡市で35.8℃を記録し、都内練馬区で33.8℃、北海道帯広市でも東京を凌ぐ34.7℃を記録した。今日になって更に気温はぐんぐん上がり、全国の定点観測地の6割以上が真夏日だった。北海道では昨日に続き今年最高を記録した都市が多い。帯広市や足寄では、36.3℃を記録した。高温を記録することで知られる群馬県館林市は最高気温の36.6℃だった。一方一時スピードを落とした台風9号が明日には、九州北部を襲うと予想されているし、相変わらず台風11号がいつごろ、どこへやって来るかは要注意というだけである。当分暑さと風雨が交代に日本本土に襲来するということらしい。

 今日は一昨日妻が古稀を迎えたのを祝って横浜に住む二男家族が昼食をご馳走してくれたが、車で帰る途上で外気は気分的にうんざりするほどの熱気を感じた。今や本格的な夏を迎えた。これから2か月ばかりは毎日暑さとの戦いになる。

 こんな暑さの中を現在国会で安保法制について与野党が議論を交わしているが、政府の言い分として賛否両論があるのは、結構なことであるが、議論も今までにないくらい尽くしたので、思い切って決める時が来れば決めるというおよそ民主主義をないがしろにする論理により、政府、自民党は15日か16日に衆議院で法案を採決すると自民党二階総務会長は横柄に述べた。国会の周囲では、最近毎日のように法案に反対するデモが繰り返されている。かつてのように私自身デモに参加することがなく、忸怩たる気持ちであるが、このように反対を叫ぶ人々がいて、憲法学者のほとんどが憲法違反と断じている法案を、審議の時間は尽くされたと都合の良い考えの下に、それらの声を一方的に押し切り強引に安保法制案を国会に提案し、数の力に物申して可決するというのは、あまりにも民主主義とはかけ離れた暴挙ではないか。日本の政治も安倍政権になってからおよそ民主主義とは乖離した右翼志向となり国を危険な方向へ無理やり引きずり込もうとしている。

 憲法学者が違憲と言えば、合憲かどうかを決めるのは裁判所であるとか、政治を決めるのは学者ではなく政治家であるとか、傲慢な姿勢がとみに強くなってきた。それは、自民党が忌み嫌う中国政府のやり方とあまり変わらないのではないか。

 9日から昨11日にかけて中国全土で中国当局による人権派弁護士や人権活動家ら50人以上の拘束や連行が広がり、「暗黒の金曜日」と呼ばれている。習近平指導部は民主主義とか、人権という価値の浸透に警戒を深めている。元々中国には民主主義という概念はないが、殊更民主主義を警戒しているのは、民主主義の怖さはそれが国民の結束力であり、その力を充分に知っているからである。

 それは安倍首相にも言えることではないか。昨今の首相の言動は、明らかに民主主義と相反する方向へ向かっている。数の力をバックに強引に議論を推し進め、都合よく我田引水するのは民主主義とは言わない。日本の安倍首相と中国の習近平国家主席は、似て非なるものではなく、非に見えて酷似そのものではないか。つまり2人の指導者は同じ穴の狢なのである。体形も似ているせいか、どうもそう思えて仕方がない。

2015年7月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2980.2015年7月11日(土) 名門東芝の凋落極まれり

 大手電機メーカー・東芝の不適切会計が新聞種になって久しい。日本のトップ企業のひとつ、東芝の粉飾決算スキャンダルが今朝の日経紙でもトップ記事として採り上げられている。

 東芝に務めていた友人もいるが、東芝は長年ラグビーにも積極的に支援している優良企業である。その名門企業がどうして何年にも亘って不正行為を行うことになったのか、近々証券取引等監視委員会の調査が入る。下手をすると東証から上場廃止により特設注意市場指定へ移される可能性がある。

 そもそも東芝に芳しからぬ噂があると知ったのは、先月発行された「選択」6月号に4頁に亘って批判的な記事「企業研究シリーズ―東芝―社内抗争が生んだ『粉飾会計』の闇」が掲載されていたからである。そして、今月に入り4日に日経紙と朝日にもトップ記事扱いで1500億円にも上る不適切会計について報道された。以降8日から連日トップ記事扱いで今朝の各紙にも書かれている有様である。

 かつて大手企業では旧鐘紡が不祥事を起こして市場から総スカンを食ったが、近年特設注意銘柄に指定されたのは、決算訂正で赤字に陥ったIHIと財テクの失敗を隠蔽したオリンパスぐらいである。天下の東芝はこの緊急事態を創立以来の危機と感じて、上場廃止だけは免れたいとばかり神妙に反省の態度を示しているようだが、東芝の場合は不適切会計と同時に、社内でも公になっているトップ同士の対立抗争が問題をさらにのっぴきならぬものにしているようでもある。

 営業的には、大金を投じたアメリカのウェスチングハウス社買収により原発事業を軌道に乗せ、経営の大きな柱とすることができたが、東電福島原発事故以来原発事業を頼りにすることができなくなったことが経営を大きく圧迫した。加えてかつて花形だった半導体事業も下り坂へ向かったことが不振に輪をかけた。そこへ順調満帆だった経営が赤字に転じた時点で、責任問題から西田厚聰元会長と社長だった佐々木則夫副会長のトップ同士が見苦しい対立劇を演じて外部から不評を買い、社内的にも「物言えば唇寒し」の空気が支配したようだ。

 粉飾決算を重ねて生じた負債処理のために、東芝は資産売却などを検討し、主力銀行に融資枠を打診している。今月21日に第三者委員会が調査結果を発表するのに伴い、不適切な経理を行っていた当時の社長である佐々木副会長と、赤字決算に対して部下に「工夫をしろ」と檄を飛ばした田中久雄現社長の辞任は免れないと見られている。

 東芝には、土光敏夫氏を始め、経団連会長を務めた名士らが数多くいるが、現相談役の西田元社長・元会長も虎視眈々と経団連会長の座を狙っていたと言われ、それが社内の空気に微妙に影響したと見られている。それにしても外へ向かって営業すべき業態にも拘わらず、会見の場で社内のトップ同士が醜いいがみ合いを晒すなど、成るべくして成ったというのが今日の東芝であろう。名門東芝にしてこの体たらくである。ここには多くの教訓が含まれていると思う。

2015年7月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2979.2015年7月10日(木) 中学2年生がいじめで自殺

 5日岩手県矢巾町の中学2年生が電車にはねられ死亡した事故で、生徒の死が自殺だったことを裏づける「生活記録ノート」が公表された。先生と生徒の交換日誌のようなものである。原因はいじめだったらしいと分かり、教育委員会と学校が慌てて今日記者会見を開いた。生徒がいじめで自殺したことはこれまでにもあった。だが、最近は川崎市多摩川堤の中学生暴行虐殺事件の影響もあって、学校教育におけるいじめについて異常に関心が高まり大きな問題となっている。そんな最中に中学生が自殺した。しかも大きな騒ぎになっているのは、生徒が自殺すると度々警告を発していたにも拘わらず、担任教師を始め、学校側がそのSOSサインを見抜けず、生徒の本音を捉えることができなかったからである。

 ノート上の言葉遣いからすると担任教師は、生徒のサインを悉く見逃している。死の1週間前には、「いつ消えるかはわかりません」とか、「死ぬ場所はきまってるんですけどね」とまで書いていて、それを読んだ教師は「明日からの研修たのしみましょうね」などとやや見当外れなことを書き込んでいる。

 生徒が書き込んだ「今まで苦しんできた」とか、「けんかをした」「もう生きるのにつかれたような気がします」「そろそろ学校やすみたい」とか、鉄砲弾のようにSOS信号を発信した。これではとても普通の学校生活を送っているようには思えない。それにも拘わらず、担任教師はこれを深刻な事態と受け止めず、同僚とも話合った形跡がない。

 確かにこの年齢の子どもを教育、指導するのは難しいとは思う。だが、一番頼りにされている身近な先生がSOS信号を出している生徒の窮状をほとんど感じ取っていないようでは、教師として失格であると思うし、教育現場を放棄しているのではないかと疑念も湧いてくる。文科省も調査に乗り出したが、学校現場でいじめをキャッチできず、生徒が警告を発していることに強い関心を示している。

 今後こういった悲しい事件の再発防止のために、教師とは何かということを改めて考え、教師の指導力の強化、生徒同士が思いやる気持ちと友情を学校内でどう育んでいくかを学校ばかりでなく、地域社会が一体となって真剣に考える必要があるのではないか。

 さて、ギリシャの財政危機と借金問題であるが、一応ギリシャはEUに財政改革で歩み寄る案を提出したようだ。自国の厳しい立場ばかり主張して、ドイツ辺りからはやや虫が好いと受け取られているギリシャが、付加価値税を現行13%から23%へ引き上げることや、軍事費の削減でEUとほぼ一致した。EUから強く求められている年金の削減についても、割合は決まっていないが、お互いに早期退職の縮小や受給開始年齢の引き上げで意見が一致したようだ。ただ、国民に負担がかかる改革案については、国民投票で反対意見が強かっただけに、ギリシャ国民が妥協案をどう受け取るかに懸っている。まだまだそう簡単には解決の見通しは立ちそうにない。

2015年7月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2978.2015年7月9日(木) 世界遺産と世界の人気観光地

 安保法制や集団的自衛権の行使容認をめぐり、地方議会でも活発な議論が行われ、その結果意見書が国会へ届けられた。その中で331地方議会のうち、安保法制について賛成の意見書を可決したのは僅か6議会である。他方、慎重派議会は181、反対派議会は144である。国会では賛成派が圧倒しているが、実は国の隅々まで反対派が多いのである。これら反対の声を国会ではどうして斟酌し、拙速を諌めることができないのだろうか。しかもちょっと気になったのは、僅か6つしかない賛成派市町村議会の中に八王子市、三鷹市、調布市、町田市、日野市の都下5市が含まれているのは意外だった。かつてはベッドタウンと呼ばれ、人口が急増した郊外都市に戦争法案とも呼べる法案に賛成し、右寄りの考えを促す何かしらの要因があるのだろうか。どうにもその辺りの因果関係がよく分からない。

 さて、3日前に今年の登録世界遺産が決まった。日本関係では、戦時中の強制労働表示について韓国とのすったもんだのやり取りの末、漸く「明治日本の産業革命遺産」が登録された。これは全国9つの地区にまたがる23の遺産から成るもので、とても一度に覚えきれるものではない。この中で偶々三池炭鉱と旧グラバー住宅は見学したことがあるが、前者は韓国からクレームがついたいわくつきの遺産である。

 今年登録された国内外の世界遺産は、文化遺産が23か所、複合遺産が1ヶ所である。その中にシンガポールの植物園がある。以前何度となく訪れたことがある植物園はシンガポールにとって初めての世界遺産登録である。園内は緑が多くて心が安らぐところではあるが、まさか世界遺産になるとは思いも寄らなかった。日本人にとって驚くのは、今でもあると思うが、確か横綱栃錦か若乃花の土俵入りの石像があったことである。

 もうひとつ訪れたことがある世界遺産はトルコのエフェソスである。ここには2度行ったことがあるが、2度目の訪問は1999年に妻とエーゲ海クルーズで出かけた時である。古代の図書館外壁や、古代劇場、聖母マリア生誕地など興味深い観光スポットが数多く残されており、その他にも古代の敷石がきっちり敷き詰められた散歩道など見どころが多く、その当時どうしてこれだけ多くの貴重な遺跡が保存されていながら世界遺産として登録されないのだろうとその場で首を傾げたものだ。その意味でも今年になってやっと世界遺産に登録されて嬉しく思っている。これで、私の訪問世界遺産も175か所になった。目標の200か所まであと25か所である。何とか元気なうちに目標を達成したい。

 観光関連ニュースとしてもうひとつの注目は、昨日発表された「世界の人気観光地」リストである。これは、アメリカの大手旅行雑誌「トラベル+レジャー」が発表したものだが、その最上位に去年に続き、「京都」がランクアップされたことである。2位以下10位までは、チャールトン、シェムリアップ、フィレンツェ、ローマ、バンコック、クラクフ、バルセロナ、ケープタウン、エルサレムなどいずれ劣らぬ有力観光地である。有名都市でランク外になったのは、クスコ、パリ、ニューヨーク、東京だが、あまり馴染みのないチャールストンが昨年同様2位にあるのは、雑誌自体が北米の富裕層を顧客にしているお陰であろう。チャールストンは古く落ち着いた歴史的な港湾都市のようであるが、残念ながら7位のクラクフ(ポーランド)とともにまだ訪れたことがない。

 それにしても中学生時代を過ごした京都の人気たるや国内外で圧倒的である。ここには日本の歴史と文化、伝統すべてがあって直に触れることができる、との外国人観光客の評価を聞くとなるほどと頷けるものがある。加えて治安の良さがある。

 これからも私自身機会があれば、海外の多くの都市をもっと訪れてみたいと願っているが、それには何と言っても健康が大切であると感じている。来月孫を連れてサンフランシスコへ出かけるつもりだが、その1週間前に慶應病院で恒例の人間ドック検査を受ける予定で、すっきりしてから出かけたいと思っている。

2015年7月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2977.2015年7月8日(水) ギリシャの財政不安と新国立競技場の行方は?

 ビッグ・ニュースが盛り沢山である。海外では例によってEUがギリシャの金融破綻に戸惑いその対応にあたふたし、それに対するギリシャ国民の当惑と同時に屈託のなさも外国人の興味と関心を呼んでいる。もうひとつのビッグ・ニュースはギリシャに間接的に影響を受けた中国株式市場が8%も値下がりし、その大きな値下がりぶりもこの3週間内で実に32%以上にも上るという。これは今日の東京証券市場が638円も下がり、2万円割れとなった以上に世界中に厳しい印象を与えている。

 注目のギリシャについては、今日チプラス首相がブリュッセルで開かれたEUのユーロ圏首脳会議に出席し、新たな金融支援を要請した。これに対してEUは9日までに具体的な緊縮策を示すよう要求した。だが、緊縮策は受け入れられないと国民が彼らの意思を示したばかりで、ギリシャがすんなりEUの要求通り実現可能な具体案を提案できるかどうかは予断を許さない。もし、話がまとまらない場合は、早晩ギリシャのEU離脱がスケジュールに上って来る。

 このところギリシャ人の性格、国民性についてジョーク交じりに茶化すような題が後から後から暴露されている。国家よりまず自分のことを考えるとか、悪意はないがあまり他人のことに関わろうとしないとか、日本とは真逆の性格と行動パターンであると面白おかしく紹介していた。

 だが、実際にはギリシャ国民は外国人や外の人に対して親切過ぎるほど親切である。小田実が感心した言葉でたった一語で「外国人好き」を表す「フィロクセノス」という言葉があるくらい、ギリシャ人は外国人に興味や感心があり、外国人に親切な国民なのだ。残念なことに、この度のデフォルト騒ぎで彼らの国民性まで誤解されかねないことになってしまった。

 一方国内ニュースでは、この数日話題になっていた新国立競技場の工費が、有識者会議で2520億円に決まり了承されたと報告され、メディアが大々的に報道している。このプロジェクトばかりは、当初からお粗末な決め方であると大方の関係者から首を傾げられ不興を買っていた。工事完成が果たして2019年のオリンピック前年までに間に合うかどうかも問われている。金額は決まったが、その財源は必ずしも当てがあるわけではなく、今から未定の財源の確保が懸念されている。それにしても500億円程度の北京大会、ロンドン大会の主会場に比べて大幅に費用がアップしたのは、建物の構造自体に建築上難しさがあったからである。その難しいデザインの建築を設計したのがイラク人建築家であり、それを強く推薦したのが、著名な建築家・安藤忠雄氏である。だが、その肝心な安藤氏がこの有識者会議に個人的な事情で欠席したとあっては、敵前逃亡と呼ばれても言い逃れできないだろう。

 とにかく、最初からやることなすことすべてに歯車が狂っている。これで当初設計にあった屋根の取り付けや、仮設座席の大会後の設置を考えると、更に費用が上乗せされるというのだから話にならない。

2015年7月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com