明日14日はフランスではパリ祭が開催されフランス人はもちろん、世界の多くの人々から祝われるお祭りである。現在新国立競技場建設問題でその渦中にある森喜朗元総理は、パリ祭は自分の誕生日と同じ日だから、誕生日にはフランス人と一緒にお祝いするのだと直接伺ったことがある。
そこへ今年は新たに画期的なでき事が加わりそうで、忘れられない一日となりそうである。実は、以前は9番目の惑星と言われていたが、その後格落ちして「準惑星」とされた未知の「冥王星」の姿が明日もう少しはっきりするのではないかと世界中の天文学会から期待を寄せられている。冥王星の存在の可能性は1840年代に噂されていたが、それが太陽の周囲を回る惑星・海王星の外側を回る惑星、今の冥王星の存在だったのである。だが、それが冥王星なのかどうか、そしてそれは一体どんな星なのか天文学会でもよく分かっていない。
高校時代地学で学んだ不可思議な「水金地火木土天海冥」は、太陽の周囲を回る惑星を太陽に近い順位で表した暗記用語呂合わせである。ここには9つの惑星が並んでいる。それが、冥王星の存在自体に疑問が呈されて、2006年の国際天文学連合総会で冥王星は惑星から準惑星へ移された。
何せ地球から最も遠く、その距離も約50億㎞と想像を絶するほど遠い天体である。今から10年前にフロリダ州ケネディ宇宙センターから打ち上げられたNASAの無人探査機「ニューホライズン」が、何と漸く明日冥王星に最も近い距離、12,500㎞まで近づいて貴重な冥王星にまつわる情報を地球へ届けてくれるのではないかと期待を膨らませてくれている。冥王星とは、地球から時速83,000㎞の飛行速度でほぼ10年かけて漸く辿りつくことができるほど、遥かに遠い距離である。
私自身ほとんど天文学の知識はないに等しいが、それでも冥王星とはどういう天体なのか興味がある。謎が多いだけに秘密が明かされることに強い関心が湧いてくるものだ。明日朗報を楽しみに待ちたいと思っている。