2981.2015年7月12日(日) 安倍晋三首相と習近平主席の類似性

 昨日から空は晴れ上がり気温も一気に上がって関東地方も初めて猛暑日となった。岐阜県郡上八幡市で35.8℃を記録し、都内練馬区で33.8℃、北海道帯広市でも東京を凌ぐ34.7℃を記録した。今日になって更に気温はぐんぐん上がり、全国の定点観測地の6割以上が真夏日だった。北海道では昨日に続き今年最高を記録した都市が多い。帯広市や足寄では、36.3℃を記録した。高温を記録することで知られる群馬県館林市は最高気温の36.6℃だった。一方一時スピードを落とした台風9号が明日には、九州北部を襲うと予想されているし、相変わらず台風11号がいつごろ、どこへやって来るかは要注意というだけである。当分暑さと風雨が交代に日本本土に襲来するということらしい。

 今日は一昨日妻が古稀を迎えたのを祝って横浜に住む二男家族が昼食をご馳走してくれたが、車で帰る途上で外気は気分的にうんざりするほどの熱気を感じた。今や本格的な夏を迎えた。これから2か月ばかりは毎日暑さとの戦いになる。

 こんな暑さの中を現在国会で安保法制について与野党が議論を交わしているが、政府の言い分として賛否両論があるのは、結構なことであるが、議論も今までにないくらい尽くしたので、思い切って決める時が来れば決めるというおよそ民主主義をないがしろにする論理により、政府、自民党は15日か16日に衆議院で法案を採決すると自民党二階総務会長は横柄に述べた。国会の周囲では、最近毎日のように法案に反対するデモが繰り返されている。かつてのように私自身デモに参加することがなく、忸怩たる気持ちであるが、このように反対を叫ぶ人々がいて、憲法学者のほとんどが憲法違反と断じている法案を、審議の時間は尽くされたと都合の良い考えの下に、それらの声を一方的に押し切り強引に安保法制案を国会に提案し、数の力に物申して可決するというのは、あまりにも民主主義とはかけ離れた暴挙ではないか。日本の政治も安倍政権になってからおよそ民主主義とは乖離した右翼志向となり国を危険な方向へ無理やり引きずり込もうとしている。

 憲法学者が違憲と言えば、合憲かどうかを決めるのは裁判所であるとか、政治を決めるのは学者ではなく政治家であるとか、傲慢な姿勢がとみに強くなってきた。それは、自民党が忌み嫌う中国政府のやり方とあまり変わらないのではないか。

 9日から昨11日にかけて中国全土で中国当局による人権派弁護士や人権活動家ら50人以上の拘束や連行が広がり、「暗黒の金曜日」と呼ばれている。習近平指導部は民主主義とか、人権という価値の浸透に警戒を深めている。元々中国には民主主義という概念はないが、殊更民主主義を警戒しているのは、民主主義の怖さはそれが国民の結束力であり、その力を充分に知っているからである。

 それは安倍首相にも言えることではないか。昨今の首相の言動は、明らかに民主主義と相反する方向へ向かっている。数の力をバックに強引に議論を推し進め、都合よく我田引水するのは民主主義とは言わない。日本の安倍首相と中国の習近平国家主席は、似て非なるものではなく、非に見えて酷似そのものではないか。つまり2人の指導者は同じ穴の狢なのである。体形も似ているせいか、どうもそう思えて仕方がない。

2015年7月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com