3074.2015年10月13日(火) チェコの名花チャスラフスカの明暗人生

 昨夕NHK・BSで2時間に亘るドキュメンタリー番組「東京五輪・女子体操の華ベラ・チャスラフスカの肖像、民主化求め激動の人生」を観た。チェコ・スロバキアの名花チャスラフスカと言えば、男子マラソンのアベベ選手と並び、大会の話題を独占したヒロインとヒーローである。番組では東京オリンピック以降チェコ・スロバキアのスターとなったチャスラフスカは、1968年自由と民主化を求めた「プラハの春」でその民主化運動に賛同したことから魑魅魍魎の世界へ巻き込まれながらも同年開催のメキシコ大会でも金メダルを獲得して、世界中から同情と称賛を得た。だが、その後の人生は苦難の連続で、番組では彼女の厳しい人生を追っていた。番組では別れた夫が息子に殺害された不幸な私生活などは紹介されなかったが、オリンピック金メダル獲得の栄光の反面、起伏の激しい人生を送った。今や73歳となり癌を抱え入退院を繰り返して健康は必ずしも芳しくはないが、その間初志を貫き自由と民主化に身を捧げ、署名した「2000語宣言」を撤回しなかったため、長い間国の監視下にあった。番組ではその波瀾万丈の人生模様を冷静に描写していた。あれだけ華やかだった名選手でも、時代と国家に見放され翻弄されると不本意で必ずしも納得の行かない人生に付き合わされるということである。

 私自身チェコとは浅からぬ因縁がある。革命前にチェコへ留学を志したが実現しなかったのは、生憎「ブラハの春」に遭遇したためであり、また1988年チェコを訪れた時も偶然「プラハの春」20周年記念日に当り大群衆のデモと出会ってホテルから出られなくなってしまったことがある。

 私の青春を思うようにも、その反対にも彷徨わせたかつてのチェコ・スロバキアと「プラハの春」については、思い出は尽きない。画面で久しぶりに観たモルダウ川とスメタナの名曲が懐かしい。

 さて、先月24日にサウジ・アラビアで行われたハッジ(大巡礼)で巡礼者が将棋倒しに押しつぶされ700名余りの死者が出たと報じられた。だが、つい最近フランスのAFP通信が、実際の死者はその数を遥かに上回り1535名と伝えた。当初サウジ政府が発表した数の約2倍である。これについてサウジ政府は何のコメントも出していない。1990年に同じようにハッジで1400余名が亡くなったが、それを上回る犠牲者を生み、イスラム教歴史上最悪の事故となった。

 サウジ政府は事故発生当初に準備や対応の悪さを指摘されたことに対して誠意ある回答をしなかった。これ以上自らの落ち度を非難されたくなく逃げ通そうと考えたからであろう。自らの落ち度を指摘されても謝罪も反省もしない「夕日新聞社」(旧「朝日新聞社」)の無責任で不誠実な対応と酷似している。

 それにしても聖地への巡礼に加わって命を落としたのでは堪ったものではない。大勢の人々が集まる集会では準備によほど慎重で、行事進行中は周囲に神経を張りめぐらせていないと無意識のうちに、危険の影が忍び寄ってくるものである。

 一昨日トルコの首都アンカラではテロリストによる自爆テロが仕掛けられ、市内で95名が犠牲となった。クルド人を敵視するイスラムは過激派組織「IS」の仕業と見られている。トルコ国内でこれまで最大のテロ事件である。国境を接するシリアの内乱は今や手をつけられない状態で、当分治安は乱れたままであろう。そこへトルコでも治安不安定な状況になると中東地域は益々混乱してくる。サウジ・アラビアとトルコのトラブルは性質が異なるが、世界的に危険で怪しい事象が増えてきたことは間違いない。

 今世界の現状は荒れ漂流しているが、一体これからどこへ向かおうとしているのだろうか。

今日ラグビー日本代表チームが大歓迎の中を帰国した。選手たちはテレビ局にモテモテである。アメリカ戦の勝利を伝えた今日のスポーツ紙をつい7部も買ってしまった。

2015年10月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3073.2015年10月12日(月) 「体育の日」に祝砲、ラグビー日本、アメリカを撃破

 1964年10月10日前夜来の雨が打って変わった快晴の下、国立競技場で東京オリンピック開会式が行われた。爾来毎年この日を祭日「体育の日」としていた。しかし、2000年から「体育の日」は10月第2月曜日に変更され、今年は今日がその「体育の日」に当る。いつもの通りウォーキングに出かけた近くの駒澤オリンピック公園では、著名なスポーツ選手も参加して、いろいろ健康と体育に関するイベントを行っていた。

 さて、日本時間の今暁イギリス・グロスターで行われたラグビー・ワールドカップの日本代表チーム第4戦は、日本チームがアメリカを28-18で破り、Bグループ内で3勝1敗の好成績を挙げ5チーム中第3位となった。残念ながら2位までに与えられる決勝トーナメント出場権は勝ち点の差で、同じ3勝1敗の1位南アフリカ、2位スコットランドに僅かに届かなかった。

 残念ながら念願のベスト8入りは成らなかった。だが、過去7回のワールドカップでは、通算1勝22敗2分けで勝ち星を挙げたのはたったの1度きりだった。それを思うとこれまで大きな顔が出来なかった日本ラグビー界にとって貴重な3勝を加えることが出来た。充分称賛に値する大活躍ぶりだったと思う。ゲームを見ずしてルールが分からないというファンが多い中で、ラグビーに目を向けさせ、ラグビーに関心を持ってもらえたことはラグビー代表チームの功績であり、今回の代表チームは今後の日本ラグビー界発展のためにも偉大な貢献をしてくれたと思っている。

 アメリカ戦の前に行われたスコットランド対サモア戦でスコットランドが勝った時点において、日本のベスト8進出の夢は潰えていた。そこでテレビの生放送も明け方の4時過ぎにキックオフという悪条件にテレビ観戦を諦め、昼食後ビデオ録画で試合をじっくり振り返って観た。緒戦以来チームとしての強い意思は第4戦でもしっかり引き継がれていて、ノーサイドまで終始互角以上の戦いぶりだった。印象的なプレイは、後半12分敵陣ゴール近くでペナルティのチャンスに、南ア戦と同じようにキックを避け、狙い通りトライを奪って5点を得たのは自信の表れだろう。南ア戦に次いで最後まで素晴らしいゲーム展開を見せてくれた。

 強豪南アフリカを破り3勝1敗の成績を収めていながら、結果的に決勝トーナメントへ進出出来ないことは何はともあれ悔しい。リーグ戦で3勝しながら決勝トーナメントへ進めないワールドカップ史上最初の国となったが、イギリス国内では日本がトーナメントに出場出来ないのは、商業ベースでマイナスだとの声があると英国紙に書かれている。

 それにしても今年の日本代表チームは、勇敢に、堂々と戦ったと思う。4年前エディー・ジョーンズ氏がヘッドコーチに就任して以来、従来とはまったく異なるハードなトレーニングと、フィジカルの強化を目指したことは必ずしもチーム内をひとつにまとまめたわけではない。だが、HCは信念と持論である戦略を話し、頑なに選手たちに要求した。HCは勝ち方を徹底して教えたのだ。結果的にチーム力は格段に向上した。このHCの頑固さが成功の大きな原因だと言えるのではないだろうか。南ア戦は別にしても、残りの2勝は、勝ち方を知った日本チームは勝つべくして勝ったのである。選手たちのひたむきな努力はもちろん、それ以上にチーム力向上の功績は、この偉大なるエディー・ジョーンズHCであることを忘れてはならないと思う。エディーには引く手あまたのオファーがあり、日本チームとの契約切れを待って南アのチームに請われて行く。ありきたりだが、エディー・ジョーンズHCに感動をありがとうと伝えたい。

 今回の日本チームの活躍は、次回2019年ワールドカップ日本大会へ向けて良い弾みになった。「体育の日」に相応しい嬉しいトピックである。

2015年10月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3072.2015年10月11日(日) 国力衰えたアメリカの威信と影響力

 国際社会における国家間の縄張り争いというか、威信を賭けた駆け引きは、時として行き過ぎて熾烈でここまでやるかと思わせられることがある。近年自他ともに「世界の警察」と認めていた超大国アメリカの国力の衰えによる威信の低下が言われて久しいが、それは相対的に中国が持ち前の中華思想に裏打ちされた、世界の中核であるとの考え方が国力の充実と相俟って国際社会へその存在を拡大させてきたからでもある。中国の覇権主義と大国主義は、日本を追い抜いてGDP世界第2位になってから一層自己中心的、かつ独善的となり、今やその百家争鳴ぶりは凄まじく世界の隅々から顰蹙を買っているほどである。それは南シナ海における海洋進出で強引に公海上に島を造り、自国領土としてアピールするパフォーマンスが典型的な例である。

 加えて中国の経済力に関して統計上は、国のGDPは確かに世界2位にのし上がって来たが、人口が多いせいもあり、1人当たりGDPで比較すれば、わが国の約1/10である。国内の貧富の差が激しくなったことがよく分かる。マルクスが予想もしなかった共産社会における貧富の格差が共産国家・中国には存在するのである。それでも中国が、かつてのソ連とアメリカの世界2大国に取って替り、アメリカと自国こそが世界の2大強国であるとの自信たっぷりの立ち居振る舞いとプロパガンダには圧倒される。

 一方、ベルリンの壁崩壊後、力が衰えた旧ソ連・ロシアが突如再びその存在感を世界に示しつつある。それが停滞気味の経済面ではなく、軍事力の行使であるだけに国際社会から警戒の目で見られている。ロシアは昨年ウクライナの内政問題に介入するや否や、直ちにクリミヤ半島へ侵攻し、占領して東部の親ロシア地域まで掌中にロシア領土へ編入する露骨な武力行使を行った。

 そのような時にシリア情勢の混乱につけこんで、圧政を敷くアサド独裁政権を支援するフリをしながら、「イスラム国」殲滅作戦と言ってロシア空軍機による空爆を行った。このロシアのやり方が、実はシリア・アサド政権が手を焼いている反政府軍を攻撃していると言われている。このロシアの攻撃参加により、「イスラム国」攻撃より、むしろロシアはアサド政権を支援した結果となり、欧米にとっては大きな誤算となった。

 ロシアは、空軍機からの攻撃だけに留まらず、カスピ海からシリア国内に向けて弾道ミサイルを発射し、その内のいくつかはイラン領内にも落下したとの報道がある。この様子を見てロシアの攻撃をむしろ評価する国も出始め、その反面アメリカの権威は落ちている。更にアメリカのアフガニスタン領内の誤爆により「国境なき医師団」が活動する病院が爆撃され多数の死傷者が出て、アメリカは人道面でも国際的に非難されている。ここでもアメリカに対する評価は大きく後退した。

 今やアメリカの力と評価が下がる一方で、公平な評価ということでないにせよ、相対的にロシアや中国の力と影響力は確実に高まっている。ロシアと中国にとっては思う壺である。

 2006年バラク・オバマ氏がアメリカ合衆国の大統領に就任して僅か9カ月後に、平和への力強いアプローチと実のある結果を期待されて、華やかにノーベル平和賞を受賞したが、オバマ大統領の力と影響力も、今や影の薄いものとなった。そのオバマ大統領にぴったり追想している日本の安倍首相、否わが国の前途は、このままで本当に大丈夫なのだろうか。

2015年10月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3071.2015年10月10日(土) 一味違う今年のノーベル平和賞

 昨日ノーベル平和賞がチュニジアの民主化に貢献し、引き続き活動している「チュニジアン・ナショナル・ダイアログ・カルテット(チュニジア国民対話カルテット)」に授与されると発表された。チュニジアでは23年の長きに亘って独裁政治を敷いてきたベンアリ政権が、ジャスミン革命によって倒れた後、国内に湧きあがって来た国民運動が「アラブの春」の先駆けとなって周辺諸国に民主化の影響を与えた。その後国内では、イスラム系政党「ナハダ」と、世俗派及び左派の溝が深まった。だが、その緩衝仲介役として対立回避へ向かわせたのが、今回受賞の対象となった国民対話カルテットである。カルテットと呼ばれる通り、4つの団体、「チュニジア労働総連盟」「人権擁護連盟」「産業商業手工業連盟」「全国弁護士会」からなる複合組織である。

 中東や北アフリカでは、長らく実権を握っていた強権政権が2011年以降次々と崩壊し、各国では今もそのまま混乱が続いている。その火付け役となったのが 「アラブの春」と呼ばれた民衆蜂起だった。

 ノーベル平和委員会は、中東、北アフリカでの民主主義と基本的人権は途上で悉く失敗に終わったと指摘した。実際エジプト、リビア、イエメンでは、新しい政権による弾圧や武装組織による市民への迫害が今も続いている。その中でチュニジアは、民主化を望む国民の声に後押しされた4つの団体が、各政党に政治対話を促し、与野党合意の下に暫定内閣の発足から、憲法制定、人民議会選挙、大統領選の日程に至る民主化プロセスを作り上げることに力を尽くした。この地道な努力をノーベル委員会が評価したのである。もちろんチュニジアにはまだ解決すべき課題が山積している。雇用不足や難民流出、ISへの志願者増加、自国内テロ事件発生等々、事態は依然として深刻であり楽観は許せない。

 しかし、それでも国民対話カルテットが活動しなければ、チュニジアも他の周辺諸国と同じ道を歩んだことだろう。その意味では、この団体が民主化のために果たした役割とその功績を無視することは出来ない。

 これまでノーベル平和賞と言えば、混乱の最中にある当事者が受賞するということはあまりなかったように思う。危険の恐れのない平地で平和のために活動する人々や団体が賞の対象になっていた。今年の平和賞はその点で、従来とは一味変わったものになった。混乱の中にあって事態を一層悪化させるような混乱を止めさせようと地道な努力を重ねてきた団体に、ノーベル平和賞が授与されることになったのである。

 今年は日本からも「日本原水爆被害者団体協議会」や憲法9条の改正に反対する「九条の会」が、戦後70年という節目に当り、受賞への淡い期待を抱かせた。結果的には上記の通り、国内の政治的対立解消と国の民主化のために活動した、チュニジアの4つの組織が手を携えた行為に対して栄誉ある平和賞が授与されることになった。

2015年10月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3070.2015年10月9日(金) 慶事の裏に不祥事あり

 今週は月曜日に今年のノーベル賞医学・生理学賞に大村智教授が選ばれ、翌火曜日物理学賞に梶田隆章博士の受賞が決定し、水曜日に日本得意分野の化学賞が決まるとあって今年3人目の日本人受賞者が日本中で期待されていたが、そうは問屋が卸さず空振りとなった。そして木曜日の昨日、かねてより受賞が噂されていた村上春樹氏に文学賞が受賞されるかと期待され、テレビ中継がされていたが、これも残念ながら空砲に終わった。しかし、今年も2人の日本人がノーベル賞を受賞して、2000年以降ではアメリカに次いで、日本はノーベル賞受賞者の数が多いという名誉ある国家となった。

 これらの栄誉に比べて何と言っても遅れているのが、政治である。国会議員は、憲法学者や国民の強い反対を傲慢にも押しつぶし、彼ら流儀の憲法解釈で強引に憲法違反を犯した。それでいながら開き直って屁理屈を述べる臆面のなさである。科学分野では世界の先端にいながら、政治は遥かに遅れを取って、果たしてこれから日本は民主国家としてどう進むのか心配である。

 さて、難産の末漸く決着した環太平洋経済連携協定(TPP)について、内外でその具体的な運営について、或いは実施について喧しい議論が行われている。

 日本にとっては有利、不利の両局面で検討がなされているが、自動車産業はアメリカの関税撤廃が大きく寄与すると見られ、その点は日本にとっては有り難い。一方で米を中心とする農業分野ではかねがね農家に打撃を与え、日本の農業は立ち行かなくなるとの悲観的な認識が流布し、旨い日本の米はいずれ食べられなくなると心配されていた。しかし、専門家の話によると近年円安の影響と大規模農業の生産力向上により、必ずしも日本不利とは言えないようだ。単位は失念したが、日本米とカリフォルニア米の価格差は10年前には日本米が2倍の高価格だったが、今では日本米の方がやや安価という逆転現象を示している。これが、今回の交渉妥結に当たって、日本側にとって大きな障害とはならなかった原因ではないだろうか。しかし、他の農業、酪農分野においてはすっきり合意内容を呑むわけにはいかない事情もある。いずれにせよTPPは、日本にとって必ずしも歓迎出来ない交渉だったが、そうではなくなりつつあるということであり、日本もこれで一歩国際化へ踏み出したと言える。

 ところが、海の向こうアメリカで一波乱ありそうな雲行きになってきたのは想定外だった。来年の米大統領選へ名乗りを挙げている民主党の前国務長官ヒラリー・クリントン氏が意外にもアメリカにとってプラスにはならないと反対意見を唱え出したのである。国務長官在任中には、賛成していた同じ人物にとって選挙がからむとかくも簡単に持論を変えてしまうのだ。他に反対を唱えている人物には、共和党大統領候補として数々の話題を提供しているトランプ氏がいる。自らが選挙の主役となるとこうも安易に私利私欲が頭をもたげてくるというのは、日本だけに留まらないようだ。民主党、共和党をトップで走る大統領候補者のどちらかが仮に大統領になったら、折角5年半もかけて合意を得た努力と時間が無駄になる。

 一方、最近のスポーツでは、ラグビー人気が高まる嬉しい流れの中で、野球とサッカーに不祥事が発生して顰蹙を買い、非難を浴びている。

 野球ではプロ野球巨人軍の福田聡志投手の賭博事件への関わり合いが大きな問題となっている。1960年~70年代に起きた黒い霧事件の再現となりかねない。1人ひとりの選手が、賭博、麻薬などの反社会的な面を拒絶する強い自制心を持たないと喉元過ぎれば熱さを忘れるの二の舞で、再び不祥事は起きる。

 もうひとつ大きな問題は国際サッカー界のスキャンダルである。先日来国際サッカー連盟(FIFA)ゼップ・ブラッター会長の資金不正、収賄事件が取り沙汰されていたが、ここへ来てスイス検察当局が捜査を始めた。その結果、会長はもちろん、次期会長選へ立候補を予定していたFIFA副会長ミシェル・プラティニ氏、そして元副会長で同じく次期会長選へ名乗りを挙げていた韓国の鄭夢準氏が揃って資格停止処分と罰金を課せられた。国際サッカー界には巨額の資金が流れ込む構図になっており、良からぬ噂が溢れていた。かつてのスーパースター・プラティニ氏の面目は丸つぶれであるが、今回当局がどろどろした大組織の金の流れへ切り込んだのは、反って良かったのではないかと思っている。

 こういう大組織役員への汚職取り締まりの一方で、驚くべきことに現役有名選手にも別の容疑で司直の手が入った。何とFCバルセロナのスター選手、アルゼンチン出身のリオネル・メッシ選手が、スペイン当局から脱税容疑で禁固22カ月を求刑されたのである。容疑は父親と肖像権収入をタックス・ヘイブンの会社に隠したとされている。今後どうなることか、今のところ何とも言えないが、仮に実刑を課せられたら、メッシ選手の選手生命も終わりとなりかねないし、名門FCバルセロナにとっても不名誉で屈辱的であろう。

 いずれにしてもあまりにもグレイですっきりしない事件である。サッカー人気に陰が射さなければよいと思う。

2015年10月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3069.2015年10月8日(木) 「夕日新聞」とテレビ東京とのバトル

 朝日新聞社、改め「夕日新聞社」渡辺雅隆社長へ宛てて6度目の簡易書留便を送った。これまで何度手紙を送っても無視されるばかりなので、こんな無礼な築地の無法松とは徹底的に戦う腹を決めた。歴代の「夕日」社長はほとんど記事の捏造や間違い記事等の不祥事で辞任している。渡辺社長も同じようにいつ降って来るか分からないスキャンダルに直面した際、厳しい指弾を浴びるのに、どうしてもう少し謙虚になれないものか。

 それにしても社長の代理人として2度ほど「お客さまオフィス」担当部長から、社長は忙しいので代わりに返事を書いたと言っておきながら、2度目の返事の中で私の質問に対する回答は言い尽くしたと都合良く解釈し、一方的に最後通牒を送ってきたのはいかなる料簡なのか。部長氏は私の質問に応えておらず、意はまったく尽くされていない。質問の途中で黙って戦線離脱して逃げ出してしまったのである。その間に編集担当常務にも手紙を書いたが、これもまったくなしのつぶてだった。「夕日新聞」というところは、社長以下揃いも揃って自分たちが定めた「『夕日』記者行動基準」に背いて読者を無視しているのである。彼らはどうもこういう案件には関わりたくないようで何とか逃げきろうと、私の方で面倒と思って諦めるのを待っている節がある。

 今日の書留便では、「夕日」にとって嫌なことや、辛辣なことも大分書いてやった。「夕日」人の傲慢にして上から目線の尊大な対応、捏造記事の反省も直ぐ高飛車に傲慢に転向、言うだけで実行せず、朝令暮改、お山の大将、噓つき、他人の看板を黙って利用、等々かなり手厳しく痛いところを突いたつもりである。そして、社長が1959年生まれであることから、私が60年安保闘争時に警察隊から放水された時代にのうのうと産湯を浸かっていたようなご仁が、今では「夕日」社長になったからと思いあがって60年安保世代の後期高齢者を侮蔑するようになった、等々部分的に嫌がらせの内容も含めて書いた。私は今後、「夕日」本社、社長宅周辺でも近辺に迷惑をかけないよう気をつけながら、「夕日」を糾弾する活動をひとりで行うことを考えている。「夕日」合戦が始まって早4ヶ月になるが、鉾を収める気持ちはない。

 一方、テレビ東京とのバトルについては、「夕日新聞」とは論争の内容が異なる。去る1日夕方に放映した「アンサー 潜入テレビ初! 飢餓の島で見た戦争」のタイトルで民間団体がガダルカナル島で戦没者の遺骨収集を紹介したドキュメントの解説に問題があった。番組の最後にキャスター的立場の森本智子アナウンサーが総括的にまとめていたが、そのコメントで間違った内容を話したのである。それは、民間団体がこのような作業を行うのではなく、今後は国がもっと力を入れるべきであるとまことしやかに語った。しかし、国の遺骨収集事業は昭和27年から旧厚生省援護局によって一元的に行われ、私も長い間お手伝いした。当時はむしろ民間団体が手を出すことが許されていなかった事業である。民間団体がこの事業に手を染めるようになったのは、それほど昔のことではない。この点で森本アナのコメントは重大な事実誤認を犯している。

 かなり視聴者に誤解を与える番組だと思ったので、その翌日直ぐテレビ東京に対して、コメントを訂正し正確な情報を放送で視聴者にきちんと伝えるべきであると送信したまま回答がない状態になっている。「夕日」もそうであるが、メディアというのは、自己本位で面倒くさがり屋であり、外部からアドバイスされることを極端に嫌う特殊な組織であり、正しい情報を伝えると有難迷惑に思われるケースがある。このバトルはまだ始まったばかりであるが、テレビ東京に対しても頬かむりをさせず、間違いを糺し正確な情報を伝えるよう問い詰めて行きたいと考えている。

2015年10月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3068.2015年10月7日(水) 第3次安倍改造内閣発足

 NHKの科学ドキュメンタリー「生命 40億年はるかな旅」①のビデオを駒澤大学公開講座で見せてもらった。シリーズ番組だが、一連のテーマの「40億年」という言葉がどうも腑に落ちなかった。地球誕生以来46億年が定説であり、40億年との表示に疑問を感じていた。番組自体は海外テレビ局や大学とタイアップして深淵なる人類のトレースを遡ったレポートで素晴らしい作品だと感じた。ただ、講師にアメリカ教育の現場で教えている「46億年」の例も挙げて質問してみるとテーマは地球の歴史ではなく、冒頭に「生命」とあるように、地球の生命ではなく地球誕生の後に生まれた生物の生命であり、この番組ではその誕生と生物細胞の生死を追ったものだとの答だった。ちょっと誤解を呼ぶネーミングではないかとの疑問に対して講師にも理解していただいた。

 さて、今日第3次安倍内閣が成立した。閣僚も何人かが入れ替わったが、新たに担当大臣として「1億総活躍大臣」が誕生したことが目新しい。何を仕事とするのかよく分からない。野党党首が揃って分からないと口々に言っているくらいだから、どうなることやら。前官房副長官だった加藤勝信新大臣は、拉致問題と女性活躍も担当するというが、どうも無理やり仕事をおっ被せたような印象である。まずは仕事ぶりを見て見なければ何とも言えない。第3次安倍改造内閣は、首相以下20名の閣僚からなっているが、首を傾げるような人事もある。

 例えば、河野太郎氏が国務大臣・国家公安委員長に就任するが、河野大臣は以前から脱原発論者だった筈である。原発再稼働に執心している安倍内閣としてはどういう料簡であろうか。河野氏が取り込まれたのか、他にあまり物事を斟酌することもない首相にいかなる深謀があるのだろうか。もうひとつは、石破茂地方創生相がそのまま留任したことである。石破氏はポスト安倍と見られているが、党内派閥解消の旗振りをやっていながら、つい先日新たに自らの派閥を結成したばかりである。双方に何らかの思惑があることは間違いない。ただ、安倍体制は現状では盤石であるので、当分大きな亀裂が生じることはあるまい。

 問題はかつての実力者と呼ばれたような大物が内閣にひとりもいないことである。強いて挙げれば麻生太郎副総理兼財務相ぐらいである。自民党一強多弱がいつまで続くか。それによっては内閣は瓦解しそうである。

 その安倍首相は、先日新3本の矢をアベノミクス第2ステージとして公表した。その矢の一つは、強い経済といい「GDP600億$達成」、第2に子育て支援として「希望出生率1.8人」、第3に社会保障として「介護離職ゼロ」である。これが「1億総活躍」ということになるようだが、果たしてこの難題を実行力に懐疑的な新内閣が実行出来るかどうか。

2015年10月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3067.2015年10月6日(火) ノーベル物理学賞も日本人に

 2日続けて日本人がノーベル賞を受賞するとは驚きとともに、素晴らしいことだと感じた。昨日の大村智教授の医学・生理学賞受賞に続き、今日今年のノーベル物理学賞が梶田隆章・東大教授に授与されると発表された。夜のテレビではどこもこのニュースで持ちきりである。いずれにせよ、日本人にとっては誇らしく、嬉しいニュースである。

 さて、5年半の長い時間をかけて懸案だった環太平洋経済連携協定(TPP)が漸く大筋で合意に達した。今日の朝刊は、どれもこれも一面は大村智教授のノーベル賞受賞とTPP妥結のニュースに二分されている。TPP交渉では、最終的にアメリカがバイオ医薬品分野のデータ保護期間についてオーストラリアに対して、12年を8年に譲歩したことが、潮目を変えたようだ。この合意により12参加国の自由経済圏内取引は全世界で36%のシェアを占めることになる。アメリカとしてはこのTPPによってとかくわがもの顔の中国を締め出そうとの思惑があるようだ。当然のことながら日本にとっても有利、不利があることはある面で止むを得ないと思う。ただ、交渉当初から反対を言い続けてきた農業関係者が、安い農業・畜産品の輸入が増えることによってマイナスの影響を受けた場合、彼らをどう保護するのかという点を配慮する必要がある。

 但し、アメリカ議会は交渉内容について、必ずしも賛成多数というわけでもないようなので、今後アメリカが大筋合意の後にどういう結論を出すのか不明だが、もし反対が多ければ5年半が無駄になりかねない。現時点ではまだ予断を許せないと言えよう。

 駒澤大学公開講座に出席の後、玉川青色申告会がマイナンバー制度に関する説明会を開いてくれたので、参加した。税務署の担当者が40人ほどの出席者を前に近々実施される制度について話されたが、実務的には完全に理解するというまでには行かなかった。実際にカードを手にして身近なものになれば、またその理解は進み、それほど難しいカードではないと分かるのではないかと楽観的に考えている。

 受講料がフリーだったので、その点を考え説明された女性上席係員に僭越にも拙著を贈ったところ、物品は受け取れないと辞退されたのには当惑した。これまでに拙著を受け取らないと断られたことはなかった。まったく初めての経験である。ちょっとショックである。一般論として公務員に対して物品を贈与することは贈収賄という印象を与えるが、著者がサインした著書をはっきりお礼の気持ちを込めて特定の相手の名前を書いて差し上げた物を本当に受け取ってはいけないものだろうか。理由は分からないでもないが、そんなに堅いものでなければならないのだろうか。そこに税務署の上司がいたからだろうか。水を差されたようで考え込んでしまった。

2015年10月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3066.2015年10月5日(月) 益々エスカレートするメディアの傲慢ぶり

 去る1日テレビ東京の報道番組「アンサー 潜入初! 飢餓の島で見た戦争」を観ていて森本智子アナの説明に疑問を抱いた。番組では、激戦の島・ガダルカナル島で戦没者遺骨収集に当たった民間団体の活動を丁寧にレポートしていたが、キャスター的立場の森本アナが、ガダルカナルだけではなく、遺骨収集全般について間違ったコメントをしていたことが引っかかる。森本アナの話は、戦争で犠牲となった戦没者の遺骨収集事業を民間に任せているが、これからは民間に任せるのではなく、国が積極的に事業に当たるべきだというような誤った印象を与えていた。これは大きな間違いで、国は旧厚生省が昭和27年から太平洋戦争戦没者遺骨収集事業を始めている。私が旅行会社に勤めていた当時、旧厚生省からこの国家的事業を受注し、10年以上に亘ってこの事業に深く関わることになった。お陰で旧トラック島(現ミクロネシア連邦チューク島)で拙著「南太平洋の剛腕投手」の主人公・ススム・アイザワ大酋長と出会うことが出来て、題材を得ることになりノンフィクションを執筆するチャンスももらった。中部太平洋諸島には毎年出かけ、パプア・ニューギニア、ガダルカナル、ニュー・ブリテン島ラバウル、ブーゲンビル等南洋の島々を始め、アジアの戦地、シベリアやサハリンなどにも度々出かけた。当時は、国以外はこの事業に関わることが出来ず、民間団体の遺骨収集は禁止されていたのである。この肝心な点で森本アナは事実関係を誤認している。

 戦没者遺骨収集事業についてテレビ放送で誤解を招くような発言をされたのは極めて遺憾である。事実誤認も甚だしいと言わざるを得ない。この点について直ぐテレビ東京に事実を伝え、話の内容を訂正するようメールを送った。これについてはFacebookにも書いた。しかし、朝日新聞と同様、同じメディアであるテレビ局も顧客を軽視しがちで、納得出来る返事はもらえないのではないかと過重な期待をせず返事を待ちたいと思っている。いま朝日新聞とバトル中であるが、場合によってはテレビ東京とも一戦交えなければならないかも知れない。

 それにしてもどうしてメディアというのは、顧客の声に耳を傾けようとしないのだろうか。メディア各社には、才走った傲岸不遜で小生意気な学生ばかりが、就職するせいだろうか。朝日の秋山耿太郎元社長に至っては、読者はお金で買えるとか、文句を言う読者にはとにかく頭を下げておけばいい、と社内緊急集会で話していたというから、その尊大さは並ではない。最近では読者にも頭を下げなくなって、その傲慢度はエスカレートするばかりである。こういう輩が言論の自由なんて口走るから、民主主義を信じない若者が続出するのだ。

 いずれにせよ、テレビ東京が何と言ってくるか、しばらく様子を見てみたい。

 さて、夜になって嬉しいニュースが入って来た。今年のノーベル医学・生理学賞に大村智・北里大学特別栄誉教授が選ばれた。日本人受賞者としては23人目である。昨年も3人の日本人化学者が受賞したが、近年科学界における日本人への評価は高まるばかりで日本人としては些か鼻が高い。それに比べて政治とジャーナリズムは益々劣化して、これからの日本にとって大きな心配の種である。

2015年10月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3065.2015年10月4日(日) 日本代表チーム、サモアを圧倒して2勝

 昨日のラグビー・ワールドカップの日本対サモア戦は後半シーンしか観られなかったので、早速ビデオで観る。NHKの実況中継は南アフリカ戦で興奮のあまり絶叫していた高校ラグビー部の後輩、豊原謙二郎アナで、解説者は息子たちが小中学生の頃家庭教師をやってくれていた大学後輩の従兄弟・砂村光信氏だった。

 試合は終始日本ペースで進み、FWは互角以上の戦いで、常にサモア陣内でゲームメークしていたことが結果的に勝利につながった。サモアはペナルティが多く、前半には一時2選手が同時間帯にシン・ビンで10分間の退場を余儀なくされる有様だった。日本はラインアウトとスクラムが安定して、割合スムーズに2次攻撃を仕掛けられたし、タックルを主にディフェンスも固く最後には走られて1トライこそ献上したが、許したのはそのトライの5点だけだった。26-5のスコアの内16点は、FB五郎丸歩選手のキックによる得点で、彼はこの試合のMVPにも選ばれた。

 昨晩民放テレビでトークをしていた元日本代表の大畑大介氏が、試合で最も勝利に貢献したプレイは、前半終了直前にウィングの山田章仁選手が右コーナー・フラッグへ飛び込んだトライだったと言っていた。確かにボールを受け突進してゴールライン直前で相手にタックルされたかに見えたが、身体を捻ってかわしコーナーぎりぎりに飛び込んだ見事なトライだった。

 全般的に言えることは、外国人選手が加わって日本チームも体格的に見劣りしなくなったことと、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ就任以来体力作りを初めとして、部分的な作戦や試合運びで勝てるチームに少しずつ変身していることであると思う。とにかくチームも選手たちも力強くなった。世界のラグビー界を驚かせた南アフリカ戦の歴史的な勝利以来日本チームが注目され、スタンドで日本チームを応援するファンが急激に増えたように感じる。

 現時点で2勝1敗となり、第4戦はアメリカ戦である。これに勝つと3勝となり、予選突破の可能性が高まるが、安心することが出来ない。日本は過去の3戦で勝ち点は得たが、ボーナス・ポイントがゼロであり、もしアメリカ戦に勝ち、3勝1敗になった場合、ボーナス・ポイントが左右する。その意味でも昨日の試合で折角勝っていながら4トライ以上を挙げて得られる1ポイントのボーナスを逸したことが後になって効いてくる。結局大勝しなかったこととトライ数が少なかったことが、予選突破には、ちょっとマイナス点である。

2015年10月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com