今日から2015年度に入った。新社会人のスタートの時である。入社式で堂々と誓いの言葉を述べる新入社員が清々しく見える。国はいつも前年度中に新年度の国家予算が決まらず、新しい年度に入ってから法案が国会を通過するのが当たり前のようになっていたが、今年度は何とか間に合った。執行予算以外にも問題は山積しているが、取り敢えず善しとすべきだろう。
今日京都から大型封筒が郵送されてきた。差出人にも覚えがないので、半信半疑で開封してみると「京都新聞夕刊」が1部入っていた。開いてみると「旧交歓談」という全頁の一部に、昨秋出席した京都市立上桂中学校卒業60周年記念同窓会の集合写真が解説付きで掲載されていた。幹事がわざわざ送ってくれたものだ。他にも京都府内の学校を卒業した同窓会の写真が3校あったが、それらは他の中学校、高校、国民学校だった。都内の大手新聞はほとんど全国紙なのでこういう地元密着の企画はあまり見られないが、その点京都はまだ身近なコミュニケーションの中に温かい気風を感じる。
そう言えば、今日選抜高校野球決勝戦が行われ、福井県の敦賀気比高が北海道の東海大四高に3x-1で勝ち、福井県勢として春夏を通じて初めての優勝を飾ったが、昨年の決勝戦では、京都市内のもうひとつの母校平安中の付属高・龍谷大平安高(当時平安高)が選抜初めての優勝を飾ったものだ。
京都には1年半しかおらず、それでもその間2つの中学校へ通った。いずれも楽しい学校生活で、勉強なんかほとんどせず、放課後になると日が暮れるまで友だちと山野を駆けまわり野鳥を追っかけていたことが懐かしい。
もうひとつびっくりしたのは、今日ブラジルの友人アーリンド・フルタードさんから手紙を受け取ったことだ。2月に高校の友人・呉忠士さんがわざわざリオのアーリンドさんを訪ねてくれたが、風邪でインターフォンでしか話すことができず、アーリンドさんは折角訪ねてくれた呉さんに会わなかったことをしきりに謝っているのだ。今年83歳でその時体調はあまり良くないと書いているので、それも致し方ないと思うが、高齢でもあるので独身者としては心細いのだろうか。今では1年をリオと南部都市で半々に生活しているという。今では大分健康を回復したというので、もっと前向きに元気になって欲しいと心から願っている。
もっと不思議に思ったのは、彼がこの手紙を投函したのが2月24日であり、今日受け取るまでに1カ月以上もかかっていることだ。先にもらった手紙も1カ月半以上もかかっている。いずれも航空便なのにどうしてこれほど時間がかかっているのだろうか。ブラジル経済は今やどん底らしいが、まさかその影響を受けたというわけではあるまい。
いずれにしろ今日はささやかな喜びと驚きがあった。