3136.2015年12月14日(月) 政治がダメなら、メディアもダメか。

 昨日テレビ・ニュースがイエメンのアデンで州知事の車が爆破され、知事以下7人が死亡したと伝え、現場とアデンの光景を映していた。一瞬の映像では48年前にアデンを訪れた当時の様子はよく分からなかったが、やはりアデンには格別感銘深いものがある。

 現在アデンは首都サヌアに代わってイエメンの暫定首都となっている。元々国民の間で宗教と民族の対立が激しく、近隣諸国の介入もあって治安がかなり悪いようだ。大統領もどこへ姿を隠してしまったのか分からない行方が分からない状態である。そのためテロリストの格好の隠れ場となり、最近では悪名高いテロリスト集団「IS」の巣窟ともなって、外務省のHPには危険度「レベル4」と警告され、イエメン全土に「退避してください。渡航は止めてください」との「退避勧告」が出されている。もう彼の地を訪れてから半世紀近くなるが、あの頃独立闘争が民族間の内戦となり激しく戦った残骸があったが、独立を経て今度は別の角度から、却って国内に不安定な治安と混乱が押し寄せているような気がする。

 2年後に独立50周年記念行事が行われると考え、独立後最初に入国した日本人として、出来ればその時訪れてみたいと考えているが、どうもその願いは難しいようだ。

さて、国内では消費税軽減税率に中々決着がつかず、昨日漸く最終案が自民党と公明党の間で大筋においてまとまった。二転三転した挙句に食料品は、酒類と外食を2%消費増税して他の食料品はこのまま8%に据え置きと決まった。これで食料品関係だけで1兆円の税収が見込めなくなった。普通の投資なら財源をどう充てるかということは、事前に考えられて当然である。だが、政治家の話というのは、目先に選挙があるため、そこまで考えが及んでいない。結果的に1兆円の財源は、すぐには決められず先送りされることになった。

 それが今日になって食料品以外にも新聞を軽減税率の対象にすることを自民、公明両党の間でいとも簡単に取り決めてしまった。この話は噂には上がっていたが、かなり前に消滅していた筈である。これでまた手当する資金が必要になった。信念も哲学もない政治家の決着というのは、概して毎度こんな好い加減な落とし所で誤魔化している。メディアも自分らにとってメリットのあるこの実情を平板に伝えるだけで、強く抗議するとか、糾弾する姿勢が見られない。儲けものと考えているようだ。政治がダメなら、メディアも救いようがなくなった。新聞の軽減税率は政治サイドからの睡眠薬なのではないか。政治とメディアの体の好い談合ではないだろうかとつい勘ぐってしまう。まったくイイタマでお笑い種である。

 一方、パリで開かれていた第21回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)では、新たな温暖化対策の世界的枠組みを決める「パリ協定」を漸く全会一致で採択して閉幕した。196カ国・地域が参加したこの会議では、温室効果ガスの削減を目指し、石炭や石油などの化石燃料に依存しない社会を目指すことになる。そうなると代替エネルギーとして次は何を開発し、利用しようというのだろうか。その辺りは宿題になっているようだが、これも我が軽減税率決定に伴う財源の先送りと同じようなものではないか。

 燃料用に石油と石炭を止めるとするなら、原子力と太陽光、地熱に目が向きがちであるが、太陽光や地下エネルギーは善しとしても、電力供給は原子力に頼るようになるのではないか。昨日インドから帰国した安倍首相はモディ首相との会談で、原発輸出を可能にする原子力協定の締結に原則合意した。

 昨日の日経新聞に大きな広告が掲載されていた。保守の論客、櫻井よしこ氏が理事長を務める「公益財団法人・国家基本問題研究所」の宣伝広告で「原子力政策を決めるのは政府です。規制委員会ではありません」と反核派の人たちや原子力規制委員会を牽制するアピールだった。原発再稼働、並びに原子力政策を積極的に進めよと声を上げたのだ。自民党1強多弱のなれのはてである。

2015年12月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3135.2015年12月13日(日) 兄の友人の著書・南極本

 兄の高校時代の友人である国立極地研究所名誉教授・神沼克伊さんから、私の近著「南太平洋の剛腕投手」と同じ現代書館から10月に出版された高著「白い大陸への挑戦」について東京新聞から取材されたと伺っていた。それが今日の同紙朝刊・読書欄「書く人」に掲載されていた。東京新聞は購読していないので、取り急ぎ近所のコンビニで買ってきた。書評だと思いこんでいたところ、神沼さんが著書について記者からインタビューされ、地球物理学の専門家として執筆した意図や、60年間の日本南極観測史、これからの南極調査への希望などについて応えておられる。縦4段で写真入りのかなり大きなスペースを割いて紹介してくれている。これならかなりの宣伝効果があるのではないだろうか。

 神沼さんが、南極における資源開発や領土が将来各国の奪い合いで競争になることを心配され、科学者全体に南極の富を守る姿勢を貫いて欲しいと言っておられる点で頷けるものがあった。

 現実的に現在南シナ海で中国が南沙諸島を自国領土として一方的に埋め立て工事を進めたり、ロシアが北極海底にロシア国旗を立てて北極海をロシア領と主張したり、各国とも領土拡張意欲はえげつないほど貪欲である。神沼さんが心配されているように南極でどこの国も勝手に自国領土を主張したら、熱い戦争ならぬ冷たい戦争が勃発し、収拾がつかなくなる。来年が南極探検60年という節目を迎えるに当り、神沼さんの提言はけだし至言だと思う。早く各国でルールを決めるべきだと思う。

 偶然ではないと思うが、この南極本の広告が他の書籍と一緒になって、出版社・現代書館によって今朝の朝日新聞一面最下段に掲載されていた。

 書籍自体は、極めて専門的な書であるが、その割にエピソードや例え話が多く紹介され、肩の凝らない読み物だと思う。理系の書籍は中々ベストセラーとは行かないようだが、それに一歩でも近づいてくれれば著者ならずとも私も嬉しい。

2015年12月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3134.2015年12月12日(土) アメリカ大統領レースでトランプ人気の危うさ

 来年のアメリカ大統領選挙を目指して民主、共和両党内の候補者指名権争いが加速している。民主党ではヒラリー・クリントン前国務長官が安定して戦い指名候補を獲得しそうであるが、野党の共和党内の争いが過熱している。父と兄が大統領で、当初は勢いのあったジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事は、完全に他の候補者の後塵を拝して6位にまで落ちた。その中で政治家としてはまったくの素人である1位の不動産王ドナルド・トランプ氏と2位の神経外科医ベン・カーソン氏が抜きん出ている。その中でトランプ氏があまりにも放言と過激な発言を繰り返すので顰蹙を買っていたが、ここへ来て「すべてのイスラム教徒のアメリカ入国を拒否すべきだ」と発言して、世界中で物議を醸している。

 トランプ氏はこれまでも度々脱線発言や過激発言があったが、今度ばかりは偶々パリ同時テロに便乗してイスラム教徒を排斥しようとの意図ありと見られ、世界中から総スカンを食っている。近々アラブ・イスラム国と対立するイスラエルを訪問予定だったが、そのイスラエルのネタニヤフ首相からさえ発言は受け入れられないと反発された。また、イスラエル国会議員からトランプ氏との会談を中止するよう求められ、風当たりが強くなったトランプ氏は訪問を断念せざるを得なくなった。その他にも英仏を始め、アラブ諸国から訪問拒否の署名が集められるなど、トランプ外交は頓挫することになった。

 そもそもこれだけ内向き志向の右翼的発言を続ければ、必ず反対意見が出て撤回や修正を迫られるのが普通である。だが、トランプ氏は言いたい放題喋り続けて、それが却って一部の極右派からは支持されていた。それ自体少々異常である。

 大体トランプ氏の言葉と主張は棘が多過ぎる。アメリカ社会は移民によって出来上がったものではなかったのか。それにも拘わらず、建国の歴史を忘れ、いかにイスラム系民族が気に入らないにせよ移民を排除しようとアピールすることは不遜であり、アメリカ独立に貢献した初期の移民に対して失礼千万でもある。それが、どうして保守的なアメリカ人に受け入れられるようになったのか、不思議でならない。仮にトランプ氏が大統領に選出されるような奇跡が起きたら、アメリカ国民が世界中から非難を浴び、すべてにおいてアメリカ人の行動は厳しい眼で見られるようになるだろう。そして、ヨーロッパの一部の国でトランプ入国を拒否しようとの動きがあるくらいだから、アメリカ大統領が外国歴訪も出来ないなんてこともあり得る。

 そのトランプ氏はわが国や中国にとっても厄介な相手となる。特に誤解と事実誤認に基づく日本批判の激しい人物である。

 いずれにせよ他人のことを気にせず、言いたい放題のトランプ氏のような人物が大統領になったら、世界中にショックを与え、世界中が混乱するだろう。アメリカ人の良識を信頼して、このような人物がまさか大統領になんかはならないと信じてはいる。

2015年12月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3133.2015年12月11日(金) 国内外に難題逼迫

 今国内外で中々決められない課題がある。国内では、昨日、一昨日と本ブログに取り上げた消費税値上げに伴う軽減税率の対象品目である。国際的には先月末以来審議を続けているが、依然として参加国の間で最終合意が得られていない第21回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)である。

 前者は昨日時点で食料品の対象として生鮮食品の他に、加工食品、菓子類、飲料を加える方向でまとまりそうだったが、対象品目の線引きが難しいと公明党がゴリ押しのすえ、食料品は外食も含めてアルコール以外の食料品すべてを軽減税率の対象にしようという線が濃くなってきた。これで更に3000億円の追加支出である。つまり総額で1兆3000億円となりそうだ。自民党、公明党のさや当てだけで、軽減税率対象品目が増え、国費支出も増え、両党議員だけがご満悦になるのであろう。こういう大判振る舞いをやっているから、いくらお金があっても足りなくなるし、財政再建なんて夢のまた夢である。どうして政治家は国民が納めた税金をそう軽々しく扱うのだろうか。

 後者については、先進国と途上国との間で資金支援の面で折り合いがつかず、今日が合意を表する最終日の筈であるが、これも難しくなってきた。従って場合によっては会議が順延される可能性もある。COP21の最大の目標は、産業革命前からの気温上昇率の目標を1.5℃未満とすることであるが、このために2020年以降先進国の途上国への資金支援年間1000億$を下限に積み増すことを目指していた。それが先進国側と途上国側との間でまとまらない。その資金支援の調整が出来ていないのである。果たして今日中に先進国側と途上国側との話し合いがまとまるだろうか。

 今日は久しぶりにJAPAN NOW観光情報協会の月例観光セミナーに出かけた。朝の内は土砂降りで肌寒かったが、昼前には晴れ上がり気温もぐんぐん上昇し、都内の最高気温は驚くことに24.1℃を記録し、汗ばむほどだった。三重県尾鷲市では実に25℃台を記録したが、これは真夏日と同じである。12月にこれほどの高温は、1875年の気象台開設以来初めてだという。気象の変動も激しいが、これもCOP21の結論に良い面で影響を与えれば良いのだが・・・。

2015年12月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3132.2015年12月10日(木) 大判振る舞いで財源は大丈夫か。

 ここ数日与党の自民党と公明党幹事長が消費税の軽減税について執拗に話し合いを続けているが、お互いの主張を繰り返すばかりで、メディアもその中身を分かり難い図解で説明している有様である。どうも政治家の話というのは、雲を掴むようなところが多い。谷垣禎一・自民党幹事長が対象品目は食料品のうち生鮮食品のみで、予算枠も3400億円と言っていた。だが、対する井上義久・公明党幹事長は加工食品を含めて菓子類や飲料も加えることを主張している。そうなると減税該当額は1兆円近くに膨らむ。このまま自公の決戦となるかと思いきや、それが急転直下話がまとまるような雲行きになってきた。公明党の意向を取り入れる方向で調整するようである。だが、4000億円以内を主張していた自民党が、どんな膨らまし粉を入れたのか、その支出規模を2倍に膨らませることで公明党に歩み寄ったようだが、何がどうなったのか政治家以外にはよく分からない。

 そこへ先日来アメリカやヨーロッパ諸国並みに下げるよう求められていた法人税率が、来年度税制大綱の中で下げられることが自民党税制調査会でほぼ了承されたようである。税率が現在の37%から29.97%にまで下げられることになる。この税率は、アメリカやフランスを下回るものである。そんなに一辺に無理して財源は大丈夫なのかと言いたい。前者の軽減税率対象品目の取り扱い次第では相当な税負担が生じる。そのうえこの法人税率の軽減によっても税収が減じるわけである。

 気になるのは、こんな国家にとって大事なことが、党利党略で随分簡単に決められてしまうことである。どうもこの辺りの決め方の仕組みをきちんとしないと、手柄を立てたい利益誘導型の政治家によって国の財政が苦しくなったり、将来的に大きな負担を背負うようなことに成りかねない。

 さて、昨晩作家の野坂昭如さんが心不全で亡くなられた。85歳だった。とにかくユニークな人だった。その活動範囲は広く、直木賞作家、タレント、歌手としても活躍され、一時参議院議員としても活動された。毀誉褒貶いろいろあるが、多くの人を敵に回しながらも正直でぶれずに我が道を往ったのは、立派なことだと思う。2003年に脳梗塞で倒れてからリハビリ生活を余儀なくされたが、執筆活動は続けていた。

 死亡記事の中にラグビー好きだったことは報じられていないが、自分でチームを持ち目立ちたがり屋らしく、司令塔スタンドオフのポジションを務めた試合をテレビで観たことがある。小中陽太郎さんの兄貴分でもあっただけに、小中さんにとっても残念で寂しいことではないかと思う。

2015年12月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3131.2015年12月9日(水) 3万円の「臨時給付金」って何だ?

 このところ政府、自民党内で急に浮上してきた話題に年金受給者への「臨時給付金」の配布がある。1億総活躍社会実現のための補正予算1.2兆円の内、1/4弱の3400億円がそれに充てられる。消費税の軽減税率対象品目の選定について、自民党と公明党の間で意見の調整がつかず、軽減税適用品目が打ち出せないうちに、自民党は公明党に対する融和策としてふわっと出してきた政府のバラマキである。

 年金受給者を支援すると言えば、聞こえは好いが、あまりにも唐突ではないだろうか。前国会でまったく議論もされていなかった。それが突如世間の眼に晒されることになった。問題はそのやり方と中身である。この臨時給付金は、65歳以上で住民税非課税の約1100万人と年金収入などが年87万円以下の約600万人弱、年金87万円~155万円の約500万人、そして65歳未満の障害起訴年金と遺族基礎年金受給者約150万人を対象にしていて、その数は計約1250万人に当る。年金受給者約4000万人の内、その3割が3万円の臨時給付金をいただくようになる。残念ながら私はその中に入らず、ボーナスにあやかることは出来ない。

 平素より高齢者社会と言われて、高齢者への厚遇が全般的に偏り過ぎているとの声がある中で、バランス的に高齢者に黙って補助することが公平なのかどうか首を傾げたくなる点がある。というのは、対象とされる高齢者は、すでに年金を受給している人たちであり、そのうえ住民税を免除されている人たちである。住民税免除ということは、すでに自分以外の人々の収めた税金によって補助されているということであり、そのうえ税金による補助を受けること自体、納税者の気持ちとしては納得がいかないのではないかと考えている。生活資金として不足気味であるとするなら、現在受給している年金の根拠をよく精査する必要がある。65歳の年金受給までに給料から自身収めた年金が少なかったために、相当の年金を受給しているのである。収めた年金額が少なかったことで、それを今更補助してもらうのは、他の納税者にとっても納得出来ない話だと思う。

 なぜこういう話が不意に現れるのか。1億総活躍社会の実現のために、国民が大いに物を買ってもらって消費額を増やしたいとの偏った考え方のせいである。しかし、本音はこの政策によって自民党は彼らの感謝の気持ちをいただき、来年の参議院選挙で票を得たいためである。これ即ちバラマキ以外の何物でもない。財源が厳しく、国が抱える借金が1千兆円を超える中で、どうしてこのようま巨額の投資が大した議論もなく、突然出てくるのか理解に苦しむ。これだから政治家は益々信頼することが出来ない。

 さて一昨日打ち上げられた宇宙航空開発研究機構(JAXA)の金星探査機「あかつき」が、今夕金星の周回軌道の投入に成功したとJAXAが発表した。日本の探査機が地球以外の惑星の周回軌道に入ったのは初めてである。これで「あかつき」は金星の重力圏に捉えられ衛星になったということになる。5年前に打ち上げられた「あかつき」は金星の周回軌道に入ることが出来ず、2度と金星への周回軌道投入は難しいと見られていたが、条件が更に厳しくなった今回敢えて挑戦し、それを成功させたというから日本の科学界の進歩には目覚ましいものがある。

 明日ストックホルムで今年のノーベル賞受賞者の表彰式があるが、今年も日本の科学者が2人も受賞した。日本の科学の将来に益々明るい光を見せてくれている。

 ダメなのは政治と政治家だ。

2015年12月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3130.2015年12月8日(火) 74年前の今日、あの大東亜戦争は始まった。

 74年前の今日、昭和16年12月8日という日は、日本帝国海軍の零式艦上戦闘機(ゼロ戦)による電撃的なハワイ真珠湾攻撃により大東亜戦争が始まった歴史的な一日である。そして奇しくも今年は終戦70周年の記念すべき1年にあたり、国内ではいろいろ戦争がらみの催しが行われた。天皇、皇后両陛下が4月にパラオ諸島へ慰霊巡拝され、戦没者の霊を慰められた。両陛下は来年1月にもフィリピン慰霊巡拝に行かれる予定である。

 大東亜戦争は海軍の真珠湾攻撃ばかりが注目されているが、真珠湾攻撃に連動して帝国陸軍もタイの東海岸シンゴラとマレーシア北東のコタバル海岸に同時に上陸して、その後マレー半島を一気に南下して翌昭和17年2月14日英軍が支配していたシンガポール(当時の昭南島)を陥落させた。この時日本軍総司令官だった山下奉文大将が、イギリス軍司令官パーシヴァル将軍に対して‘Yes or No?’と恫喝的降伏を迫ったエピソードはあまりにも有名である。序ながらパーシヴァル将軍はラグビー発祥の学校、ラグビー・パブリックスクールの出身である。

 日本軍が威勢の良かったのは、はっきり言ってここまでだった。後は連戦連勝の報道ばかりが伝えられたが、実際は苦戦と負け戦続きで、開戦から3年9ヶ月後日本は敗戦を迎えることになった。ちょうど国民学校初等科1年生の夏だった。

 1980年代に日本軍上陸地点のシンゴラとコタバル海岸を訪れたことがあるが、戦争のよすがをどこにも見つけることは出来なかった。太平洋の波が静かに砂浜に打ち寄せているだけだった。戦争は時間が経過し、それが跡形もなくなると気のせいか普通以上に戦争の匂いが感じられなくなる。今激しい戦火にあるシリアもいずれ終戦となり戦争の残り火が消え、残滓がなくなることであろうが、果たしてそれはいつの時代になるだろうか。

 今日8日(ハワイ時間7日)、ハワイでは真珠湾の海軍基地で亡くなった米兵士のための追悼式典が行われた。同時にコロラド州デンバーでは日系人米軍部隊442連隊戦闘団の最後の生き残りで、戦功により最高栄誉の勲章を授かったジョージ・サカトさんが94歳で亡くなられたとのニュースが伝わって来た

 ところで、ビルマ(現ミャンマー)で総選挙が行われてから今日でちょうど1ヶ月になる。総選挙、議員選出、国会召集、内閣成立というのが、一般的なスケジュールの筈であるが、このビルマという国はすべての面で中々思うように事は進まない。野党大勝利という総選挙の結果が出たにも拘わらず、今以って新政権が発足していない有様である。新議員が国会内の議席に着くのは早くて来年1月後半、新内閣発足は3月と言われている。何と気の長い話であろうか。

 8割の議員を当選させた国民民主連盟(NLD)党首アウン・サン・スー・チーさんの政界運営能力についてこの期に及んで疑問が呈されている中で、スー・チーさんはテイン・セイン現大統領と政権委譲及び運営について話し合いを持った。大統領は協力的な態度を見せているが、問題は全国会議員のうち1/4議席を占める軍人がどういう出方を示すかによって難しい対応を求められることになる。また、現行憲法では大統領になることが出来ない実力者スー・チーさんの立場はどうなるのか。いずれ一波乱も二波乱も起きそうな予感がする。

2015年12月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3129.2015年12月7日(月) 朝日新聞社前の「ひとりデモ」中止

 一大決心というほどのことでもないが、あまりにも不誠実で傲慢な朝日新聞に対して今日「ひとりデモ」を仕掛けるつもりでいた。ところが、昨晩敬愛する高名な作家である大先輩からメールで「朝日とは何があったか知りませんが、彼らは神様で、物書きは○○非人[差別用語だが、朝日の見方が差別的という意味]です。また、このことを決して本に書いてはいけません」と行動を自重するよう説得された。そこで残念だったが、今日の計画を中止とすることにした。折角身に纏うために白紙に書いたアジテーション看板も作ってあったが、それらを無駄にすることになってしまった。頭から身体全体にアジの檄文を巻付け、築地の本社前を1時間ばかりデモって、その後朝日本社ビル内へ乗り込んで渡辺雅隆朝日社長宛要望及び抗議書を手渡す予定だった。これは対朝日作戦の第2の矢となるものだった。

 アジの文言はこうだ。お腹部分には「お年寄りを愚弄する朝日」「読者をバカにする朝日」「不祥事を反省しない朝日」「質問に応えない朝日」「言い訳して居直る朝日」として、背中部分に「嘘つき」「無反省」「虚報」「ゴーマン」「驕れる朝日は夕日新聞へ」「こんな朝日に誰がした」と墨書した。社長に手渡す予定だった文書を、新たな手紙、そしてアジ文言を書いた写真とともに近々社長宛に送ろうと思っている。まだ、第3の矢も考えていたが、これも中止することにした。大先輩から朝日とのバトルの経緯を本に書くことも止めるようアドバイスされたので、この点は今後先輩と話し合ってどうしたら良いかを考えたいと思っている。

 そもそも事の発端は、6月5日付の東京新聞と並び、朝日朝刊一面トップに「高齢者の地方移住を」の記事を掲載したことにある。確かに地方創生会議の提言をそっくり括弧付で拝借したものではあるが、一見して見出しだけを見た読者は、高齢者を地方へ移住させる計画と受け取った。あまりにも見出しと内容の構成に配慮が足りず、浅慮である。私の周囲にも早とちりだが、そう理解し憤慨した友人が何人かいる。近くの図書館でその記事を読んでいた人が、やはりそのように思い込み怒っていた。朝日姥捨山説である。1週間後フジテレビ「mr.サンデー」の中で、元NHKの木村太郎氏も怒っていた。

 これについてすぐメールで記事のまとめ方がおかしいと指摘し何度か注意したが、一向に回答がなく、止むを得ず社長宛に親展の書留便を送った。それに対して漸く苦情処理部門の部長から回答があった。だが、自己主張と言い訳ばかりで反省がない。とても納得出来ず、何度質問しても彼らは的外れで言い逃ればかりをするばかりだった。ついには、自分たちの考えは言い尽くしたと一方的なメッセージを残してトンズラしてしまった。「朝日新聞綱領」に誓った読者への配慮なんて欠片もない。傲慢と裏切りに溢れている。その他にも自分たちの言い分を主張するばかりで、とても納得出来ないまま今日に至っている。

 いつまで言い争っていても埒が明かないが、第1の矢(社長との面会だったが、拒絶された)に次ぐ、第2の行動に出ようとしたのが今日の計画だった。

 今後どういう落とし所があるのか、今しばらく朝日の出方を待ちたいと思う。

2015年12月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3128.2015年12月6日(月) 義姉の一周忌に兄の心中を想う。

 兄の家内・昭子が今年2月に悪性腫瘍で急逝したが、今日所沢市内の真言宗豊山派の仏眼寺で一周忌が行われた。一周忌としては通例より2カ月早いが、いろいろな事情により予定より早めに行うことは、しばしばあるそうだ。

 鎌倉、藤沢、海老名市内に住む弟妹は車でやって来たが、妻と私は東横線が一昨年西武池袋線に乗り入れたので、試しに電車で行ってみることにした。確かに相互乗り入れが便利になって、急行と各停を乗り換えただけで、自由が丘から所沢まで1時間少々で着いた。

 幸い天候に恵まれたので、一周忌はすべてスケジュール通りだった。住職の講釈によるとやはり12月は、何かと忙しいようで、「師走」の意味についてもちょっと触れた。

 兄も義姉を73歳で亡くして、日常生活では何かと不自由しているようだ。時々娘や息子が訪ねて来るようだが、今日のお斎の場で挨拶した言葉には一抹の寂しさを感じた。兄によれば、何かと耳元で義姉から「火の元に注意」とか、「もう起きなさい」と声をかけられるそうで、相当兄も寂しさを感じているのだと思うととても他人ごとではない。まあ、三回忌に元気で会いましょうなどと言っていたので、空元気を出しているのだろうが、偶には食事などで慰めてあげようと思う。

 さて、相も変わらずテロの脅威が地球上を覆っているが、昨日今度はアメリカ・カリフォルニア州の福祉施設で銃撃事件が起きた。従業員のイスラム教徒が妻と一緒になって銃を乱射して14人が死亡した。当初はテロの可能性は少ないと見られていたが、犯人の住居から銃弾6千発や爆発物などが見つかったうえに、妻のPCにISへの忠誠を誓ったメッセージが残っていたことなどからFBIはテロとの見方を示した。

 そして今日ロンドンの地下鉄駅構内で、男が「シリアのために」と叫びながらナイフを振り回して取り押さえられた。イギリス空軍のシリアに対する空爆に抗議したと見られている。まだまだ何かありそうだ。本当に物騒な世の中になって来たものである。

2015年12月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3127.2015年12月5日(土) 国際サッカー連盟(FIFA)またも汚職事件

 このところ国内外を問わず、嫌な事件が頻発している。当事者は何を考え、何を望んでこんな倫理に反する事件を引き起こしたのか。

 そのひとつの例は国際サッカー界の汚職である。興味本位に見られがちな事件とは、今年5月に収賄容疑でFIFA幹部6名がアメリカ政府に起訴された事件である。FIFA内で長期政権を築いていたブラッター会長とプラティニ副会長も確証はないとは言え疑念を持たれている。巨額のワールドカップ放送権料から贈収賄が起こった。この他にもワールドカップ開催地の選定を巡って、かなりの不正資金が使われたと見られている。そのため、次回開催地ロシアとその次の開催地カタールの決定に不正な支払いを受け取ったとしてブラッター会長、プラティニ副会長も疑われ、2人は現在資格停止保留中である。

 そこへ昨日新たなスキャンダルが発覚した。FIFAの汚職疑惑でスイス当局が、2人のFIFA副会長を逮捕したのである。その内の1人は中米ホンジュラス出身であるが、こともあろうにホンジュラスの元サッカー協会会長でもあった、ラファエル・カジェハス元大統領までも疑惑を持たれている有様である。5月にFIFAに司直の手が入った時、会長の下に8人もの副会長がいるが、なぜ中南米等途上国出身者が多いのかと疑問に感じていた。それらの大陸はサッカー強国が揃っていることもあるが、今現実にスキャンダルが暴かれ、大統領を務めた要人まで汚職に関わっていたとなると最早目をつぶっているわけにはいかない。

 現在の副会長には、活動停止中のプラティニ氏を含めてヨーロッパ出身者が3人、中南米から2人、アジア・アフリカ・オセアニアから各1人となっている。中南米選出副会長に至っては、前任者2人が5月に起訴され、新たに副会長に着任したばかりの現職2人が今回起訴された。FIFA内の自浄能力にも問題がある。こう言っては悪いが、汚職が多い背景に何となく納得が行ったような気がしている。

 本家FIFAがこんなにガタガタしていては通り一遍の改革では、とてもサッカー界から汚職を一掃することは難しいと思う。サッカー人気は順風満帆だが、それを更に育て上げ、真のスポーツとして管理していくためには、現状は厳しい問題を孕んでいると言っても良いのではないか。

 それにしても大金を前にすると、かつては国家のトップの地位にあった大統領でさえ眼が眩み、つい我を忘れて誘惑に駆られてしまうのだろうか。空恐ろしいことだ。

2015年12月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com