2892.2015年4月14日(火) クリントン元国務長官、米大統領選出馬

 昨日アメリカのヒラリー・クリントン元国務長官が、来年行われる大統領選へ出馬の意向を表明した。

 彼女は早くから大統領選への出馬を予想されていた割には遅い立候補宣言だった。7年前同じように出馬が予想され、早めに出馬宣言をしたが、民主党の指名権争いで後から立候補宣言したオバマ現大統領に敗れる屈辱を味わった。今度はそのオバマ大統領から支援も受け、満を持して大統領選挙戦へ打って出る。対する共和党候補者は、現状ドングリの背比べで州知事、上院議員経験者や、医師ら8人ほどが噂に挙がっている。その中で、最も有力視されているのは、ジェフ・ブッシュ元フロリダ州知事と見られている。

 これから来年11月の最終決戦へ向けて長いマラソン・レースが展開されるが、候補者はその過程で自由の国らしく言論の自由ぶりをとことん発揮して、相手候補への攻撃を含め、自らの信念や信条を遠慮なく主張することだろう。

 このプロセスで若干ひっかかるのは、自由を標榜しているアメリカのトップを決める選挙で、どうして血縁関係のより強い候補者ばかりが鍔ぜり合いを演じることになるのだろうか。

 仮にクリントン氏が選出されれば、史上最初の女性大統領になることはいかにも自由の国アメリカらしいが、その反面選出されるチャンスを得たのは、彼女自身の能力もさることながら、やはり夫が2期8年に亘って大統領だった知名度を活かせたからである。他方共和党では最有力のブッシュ候補は父と兄がともに大統領だったという血筋に負うところが大きい。二人とも稀に見るほど優れた政治家の資質があるにせよ、一般庶民の目には政治的家庭環境に恵まれた二人を羨ましく思って当然であると思う。

 それはそれとして次のアメリカ大統領はオバマ大統領以上に、アメリカのため、世界のため、日本のために後世に名を残すような活躍をしてくれるだろうか。オバマ大統領は就任してまもなくノーベル平和賞を受賞して、核世界をなくすため、また世界平和のために活躍してくれると期待された。だが、任期1年余りを残して果たしてどの程度期待に応えることができただろうか。その意味では来年日本で開かれる予定の先進7カ国首脳会議が広島で開かれれば、初めて被爆都市を訪れて世界で唯一の被爆都市・広島から非核宣言を発信してもらえば、オバマ大統領にとって平和愛好者として最も効果的な置き土産となり、ノーベル平和賞受賞者としての相応しいメッセージ発信になると思う。来年広島で首脳会議が開かれ、世界の首脳が集まる場で、オバマ大統領には思いきった非核宣言をして欲しいものである。

2015年4月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2891.2015年4月13日(月) 年々下降する投票率、ついに戦後最低

 昨日行われた統一地方選前半戦の結果が公表された。自民党と共産党が当選者数を伸ばしたのに対して他政党は伸び悩みか、大きく座席数を減らした。この傾向は2012年の総選挙で自民党が勝って以来ずっと変わらない。とりわけ10道府県の知事選挙は、自民党が推す候補者が全員当選の10戦10勝というのだから信じられない。この知事選挙で特徴的なのは、10人のうち元テレビキャスターだった黒岩祐治・神奈川県知事を除く9人が揃って官僚出身であるということだ。逆に言えば、地方の最高権力者である知事になろうと思ったら、国立大学に入り国家公務員になり、その間地方の役所に顔つなぎをしておけば、自民党後援・支援候補者の椅子を与えてもらえ、多くの見ず知らずの住民から「知事に選ばれる特権」を得られるということなのである。要するにあの手この手でいち早く布かれたレールに乗ってしまうことが、地方のお山の大将になる秘術なのである。

 現在の選挙制度から言えば、これ自体は何ら法律に触れるものではなく、さりとてどうにも民主的と言えるものでもない。ただ、こういう傾向は世間をしらけさせ、選挙への関心を失わせることは間違いない。投票率が軒並み低下しつつあるのも、この辺りに大きな原因がある。

 実際10知事選と5つの指定市長選の投票率は、4地域を除いて大きく下がっている。5つの地域では戦後最低の状態である。道府県議選が行われた41の自治体のうち何と40の自治体で戦後最低の投票率である。指定市議選が行われた17市でも新人市長が選出された札幌市を除く16市で、戦後最低を記録した。最早こんな異常な状態をこのまま放置しておくわけにはいくまい。少なくとも接戦だった札幌市が選挙民の関心を引き付け、投票率を上げたことを考えれば、知事選のように国が、或いは前の自治体権力者やボスが残した遺産を密室で決め、まやかしに見えるルールの下で選挙に弱い対立候補者に対して決着をつけたからと言っても、とても民主的、或いは公平とは信じられない状況になっている。どうにかして現在の選挙制度を変革するか、お土産持参で自治体に天下りする官僚出身知事候補者にブレーキをかける手立てを講じないと、日本もいずれ中国や、北朝鮮のような「右向け!右!」国家に変貌するのではないかと心配になる。

 果たして再来週の統一地方選後半戦はどうなることやら。

2015年4月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2890.2015年4月12日(日) JR東日本の不注意と怠惰で半日運転中止

 山手線で架線を支えている支柱が1本倒れ、それが隣を走っている京浜東北線にも支障が生じそうな事態になり、JRでは今朝6時過ぎから午後3時過ぎまで山手線と京浜東北線の長距離間の運行を停止していた。どうしてこんな頑丈な鉄柱が簡単に倒れるのか理解に苦しむ。今日は偶々日曜日だったので、通勤客の足を奪われることがなかったのが、不幸中の幸いだった。

 近年JR北海道では列車運転事故が目立って多かったが、つい最近も青函海底トンネル内で運行中の列車から煙が排出され、トンネル内は煙に包まれて乗客は海底トンネル内を歩く有様だった。JR貨物では管理者が業者から収賄した容疑で検挙されるモラル欠陥が表沙汰になったばかりである。

 かつて晩年の国鉄では事故とスキャンダルが頻発していたが、国鉄がJR各社へ分離独立した後はそれほどスキャンダラスな事案はなくなったように感じていた。それが、今度は経営的にも安定したJR東日本で、起こしてはいけないような初歩的な事故を起こしてしまった。幸い死傷者がいなかったから良かったものの、倒れた電柱は一部隣のレールに接触していたというから、まかり間違えれば大事故に繋がる恐れがあった。しかも、2日前にこの支柱に傷があることが見つかり、早晩建て替える予定だったというから油断していたとしか思えない。JR各社も北陸新幹線開通や、リニアモーターカーの試験運転などで浮かれず、基本的な安全点検、チェックをしっかりやってもらいたいものである。

 さて、今日は統一地方選挙の前半戦である。東京は後半戦なので、今日はどこ吹く風の心境である。最近の選挙は投票率が毎回下落傾向にあるが、ご多聞に漏れず今日も天候に恵まれたにも拘わらず、全国的に投票率は低かったようだ。

 投票率が上がらない原因は、若者の政治無関心と選挙離れ、そして選挙争点がないことが挙げられる。前者については、近年若者が政治に興味と関心を持たなくなったことであり、これでは今盛んに言われている選挙権を18歳以上の男女に与えることが、果たして政治を善くすることや、若者が政治に関心を持つことに貢献するのかどうか、疑問が残る。後者については、新人候補者に知名度がないために現職が楽に選挙戦を進めることができることが大きい。これが魅力のない選挙戦となり、投票率の低下になっている。元をただせば、この傾向は3年前自民党が民主党から政権を取り戻して以来の傾向である。今や自民党は一強多弱で盤石の政治基盤となった。これから益々この傾向は強まるだろう。となると20歳以上という現行の選挙権を18歳以上に引き下げることが果たして理にかなっていると言えるかどうか疑問である。

2015年4月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2889.2015年4月11日(土) 都庁役人の不誠実な対応にげんなり

 2020年東京オリンピック・パラリンピックに備えた事務局が、東京都庁内にある。その名を「東京オリンピック・パラリンピック準備局」という。3日前にスポーツ施設担当課長から電話があり、上司のスポーツ推進部長から私宛に手紙を郵送すると言っていたが、その速達便が昨日届いた。

 その手紙とは、1月来度々本ブログでも取り上げた事案とお詫びの内容である。そもそも事の発端は、自宅近くの駒澤オリンピック記念公園をウォーキングする度に公園内の屋内体育館入口の高さ4mはあろうかと思える大きな広告塔に、終了後1年以上も期限が過ぎたイベント企画が公告されていたことから、私が撤去するか、他の物と替えたらどうかとアドバイスしたことに始まる。それに対して一向に回答がなかったことから無言の戦いが始まった。止むを得ず最初はメールで、そして普通便を送り、あまりの無回答にしびれを切らして、ついには局長に宛てて書留で考え方について、都に誠意ある回答を求めた。それに対する局長の部下であるスポーツ推進部長からの返信だったのである。

 最初はともかく、次第に主題から離れて都庁職員が都民の質問を無視し、難しい問題でもないのに一向に応えてくれそうもないことに失望した。結局3度目のメールで、スポーツ施設担当課長から漸くメールの返信があった。だが、それに対する私の質問には一切応えてくれず、なしのつぶてだった。止むを得ず上司のスポーツ推進部長に手紙を出した。だが、これも無視された。個人名を書かなければ無視されると考え、ネットで名前を調べて更に上部の準備局長へ書留で手紙を送ったという経緯である。ここで漸く冒頭の話に辿りつくわけである。

 まあそれにしてもお役人が税金泥棒と言われたのは一昔前だったと思うが、残念ながらその言葉は今でもしっかり生き続けていると思う。こちらに正論があるなら徹底的に追及して役所に反省を促すべきだと今回のやり取りを通してつくづく痛感した。その前にこちらもきちんと正論を論理的に説明する必要がある。時間の余裕がないと中々できる芸当ではない。でも、役所というところは無駄なことをして、それを何とも思わない体質の組織である。内からの改革なんて当てにできない。改めてそれを感じた。失礼とは思うが、やはり外部から正してやらないと、いつまで経っても税金泥棒スピリットはそのままだろう。

2015年4月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2888.2015年4月10日(金) 増長する‘MR.GOMAN’安倍首相

 全国で国宝級の寺社が油のような液体で汚されている。一昨日奈良・飛鳥の寺で汚れが見つかって以来後から後へと各地の寺社でその被害が明らかになった。京都、奈良の世界遺産の寺社が被害に遭っていると気にしていたら、その被害は各地に広がり四国の金刀比羅宮や、関東の鹿島神宮、香取神宮、成田山新勝寺にまで拡大している。被害を受けた寺社では困惑するばかりである。参拝客も犯人が何を目的にこのような馬鹿げた行為を行っているのか憤慨している。今や全国で30近い寺社が被害の影響を受けている。困ったものである。

 さて、今日東京証券市場は、一時的ではあるが15年ぶりに日経平均株価を2万円台の大台に戻した。直ぐに売られて終値は2万円を割って対前日30円安となったから、この株価景気も一時的なものに終わりかねない。しかし、全般的には、少しずつではあるが、景気は確実に回復していると言えそうだ。株価上昇はアベノミクスの功績だとヨイショする輩がいるから始末が悪い。

 しかし、昨日成立した今年度の一般会計予算の支出は過去最大の96兆円である。税収がその半分と予想されるのに、支出は増大するばかりである。安倍政権になってこの傾向はさらに強まった。このままでは、いずれ国の財政が破たんすることは明白である。それにも拘わらず、「動物園の動物」と揶揄される政治家たちは問題を解決しようとしない。初めのうちは財政再建が声高に叫ばれ、時の財務大臣もその必要を強調していながら利権政治家のゴリ押し圧力に押されて次第に財布の紐が緩み過剰支出がなされ、赤字決算となる。こんな分かりきった悪循環を誰も止められないから不思議である。

 それでいてアベノミクスの成功のお陰であるとひとり悦に入っている安倍首相以下取り巻きは、傲慢にもそのアベノミクスの報道を巡りテレビ局に圧力をかけたことが、今問題視されている。テレビ朝日の「報道ステーション」のアベノミクスに関する報道で自民党が「公平中立な番組作成」を要請する文書を出していた。どういうことか。自民党報道局長名で「アベノミクスの効果が大企業や富裕層のみに及び、それ以外の国民には及んでいないかの如く断定する内容」と批判したのである。こんなことを言われたら何もしゃべれないではないか。むしろ報道の自由、言論の自由を止めさせようとしているのではないか。これは明らかに一種の報道管制である。先の総選挙前にも自民党はメディアに圧力をかけた。

 一強多弱を楯に政府自民党にとってはもう怖いものなしなのである。傲岸不遜の言動も留まるところを知らない。

 更に安倍首相は昨日参議院予算委員会で、国立大学の入学式や卒業式で国旗掲揚や国歌斉唱が実施されるべきだと述べた。学問の自由を実現する大原則の「大学の自治」なんかまるでくそ食らえと言わんばかりである。昨日ペリリュー島で示された天皇の戦没者に対する想いや、戦争は絶対やるべきではないとのお考えとは、まったく相容れない。こんなことでゴーマン・アベさん、大丈夫ですか?

2015年4月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2887.2015年4月9日(木) 両陛下激戦のペリリュー島で戦没者を慰霊

 天皇・皇后両陛下はパラオ・コロール島近くに停泊している海上保安庁の巡視船「あきつしま」からヘリコプターで、玉砕の島ペリリューの「西太平洋戦没者の碑」を訪れた。この慰霊碑は私が訪れた30余年前にはまだ建立されていなかった。両陛下は生き残った元兵士や遺族が見守る中を、日本から持っていかれた白い菊の花を供えて戦没者の霊を慰められた。同時に目の前に見えるアンガウル島に向って拝礼もされた。

 今日は波静かでアンガウルまでわけなく行けそうに見えたが、私がスピード・ボートを操縦する青年と2人で島へ向かった時は曇天で海は荒れ狂い、揺れに揺れて今にもひっくり返り海底へ呑みこまれるのではないかと恐怖感を憶えたくらいだった。アンガウルへ着くと偶々波止場の土手の上に当時のエンドウ村長が待っておられ、これから海が荒れると波が一層高くなり帰れなくなる恐れがあるので、今直ぐにペリリューへ引き返しなさいとアドバイスされ、アンガウルへ上陸することもなく、大波の中をペリリューへ戻って来たことも懐かしい思い出のひとつである。夕暮れ近くなった海面上をトビウオの群れが飛びまわっているシーンに、トビウオというのは魚類というより鳥類ではないかと思ったほど波の上で群れを成して旋回している姿が強く印象に残っている。これもペリリューのもうひとつの思い出である。

 アンガウル島は1150名の日本人戦死者を出した小島であるが、画像で観る姿は平べったい何事もないような平和な島に見え、こんなところで多くの人が殺し合ったのかと思うとまたぞろ戦争の恐ろしさが甦って来る。

 パラオには、隣国のミクロネシア連邦のモリ大統領夫妻とマーシャル諸島共和国のロヤック大統領夫妻もやって来られ、昨夜晩餐会に出席された。できることなら、両陛下には更に御苦労を強いることになるが、この機会にこの両国にも訪れてもらいたかったというのが本音である。両大統領も多分そう願っていたのではないだろうか。拙著「南太平洋の剛腕投手」にも紹介したように、アイザワ大酋長の存命中天皇が最初に巡拝されるのは、ミクロネシア連邦(旧トラック諸島)だと信じられ、一時は読売新聞にも報道されたほどである。それを思えばミクロネシアのモリ大統領や島民にとってはさぞや残念な思いがしていることだと思う。

 両陛下はペリリューでは米軍戦没者の慰霊碑でも花輪を捧げてアメリカ人戦没者の霊を慰められた。今夜9時過ぎに両陛下は羽田空港へお帰りになった。お疲れ様でしたと申し上げたいと思う。

2015年4月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2886.2015年4月8日(水) 天皇・皇后両陛下パラオ巡拝の旅へ

 今日冷え込むことは天気予報で承知していたが、その寒さがこれほどとは思わなかった。宇都宮のような北関東地方ならいざ知らず、埼玉や銚子、八王子でも降雪があった。都心部の正午の気温は、何と真冬並みの3.0℃だった。因みに一昨日は20.9℃、昨日は10.6℃だった。いかに急激に気温が下がったかが分かる。朝から雨も降っていた。

 この雨の中を六本木の全日空ホテルで開かれたアジア・大洋州各国協力によるチャリティーバザーに妻と車で出かけた。このバザーは、今年の委員長がミクロネシア連邦のフリッツ大使夫人でもあり、昨年に続いてミクロネシア連邦大使館から勧められて出かけたものである。今日の会場は昨年に比べても外は寒いが中は熱気がむんむんとして、押しあいへしあい人が溢れんばかりだった。2つの会場は想像を超えるほどごった返していた。ただ、中々珍しい試みでもあり、妻は結構エンジョイしているようだった。土産品販売屋台では顔見知りの女性大使館員が笑顔で応対してくれた。会場内のほとんどが女性だったが、女性には興味をそそるような物産を販売している各国の物産店がひしめいていたので、ちょっとした観光気分で気軽にショッピングしたり見学してみるのも面白いのではないか。ある面ではリラックスできた一日だった。

 さて、今日天皇・皇后両陛下がパラオを訪れた。早速パラオではレメンゲサウ大統領夫妻主催の歓迎レセプションが開かれた。今晩は窮屈な海上保安庁の巡視船「あきつしま」で宿泊され、明日ヘリコプターで最大の激戦地ペリリュー島へ飛び日米戦死者の霊を慰める慰霊祭に出席される。この両陛下巡拝は、天皇の強い希望で実現した。というのは、天皇には太平洋戦争について4つの忘れてはならない日があるという。それは、広島と長崎原爆投下の日、沖縄激戦の日、そして終戦記念日である。それほど先の戦争に強い感慨と思い込みのある天皇である。それだけに今日の巡拝は、天皇にとって念願叶った旅ということが言えるかも知れない。

 テレビ各局も両陛下のパラオ巡拝をあらゆる角度から伝えている。パラオには5回ほど、ペリリューへは一度だけ訪れたことがある。ペリリューでは民宿に泊まった。両島の戦争の名残りである朽ちた戦車や大砲を画面で観ると、現場を訪れた30余年前をまざまざと思い出させられる。今朝羽田空港で両陛下をお見送りした安倍首相には、戦没者を想い戦争はやってはいけないという天皇のお気持ちが、どれほど分かっているだろうか。

2015年4月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2885.2015年4月7日(火) 拙稿掲載を友人たちに知らせるべきか。

 小中陽太郎氏にきついことを言われてしまった。寄稿文が発表される度にHPへアップして知人、友人にメールで知らせて読んでもらえようお願いしているが、このような行為はプロとしてあまり好ましくないと言われてしまったのである。小中さんの言い分は、親切心から私の立場を考えてくれて、今や立派な作家(お恥ずかしいが・・・)だから、プロとして自分から読んでくれと言うのは媚を売るようなものであり、でんと構えていた方が良いとアドバイスされたのである。

 しかし、果たしてそういうものだろうか。泰然自若しているべきだろうか。私としてはどうも納得が行かない。媚を売っているわけではなく、ただ単に親しい人に拙稿を読んでもらい、できれば感想なり、コメントをもらいたいと思って知らせているだけなのである。

 でもよく考えてみると著名な作家の世界ではそうなのだろうかとも思う。それでもやはり折角精一杯書いた拙稿を親しい友人たちには何とか読んでもらいたいと思っている。

 そこでこう決めた。折角善かれとアドバイスしてくれた小中さんには申し訳ないが、これからもあまり押しつけがましくならないよう気を付けながら、拙稿を書いたら知らせる相手のことを考えて連絡し、相手へのメールの内容を斟酌しできるだけ読んでもらいたいと思っている。

 さて、昨日に比べて今日は気温が急降下した。雨も降っており北海道などでは雪も降ると予報が出ている。明日も出かける予定があるが、気温は低くなりそうだ。まだまだ春風駘蕩とは行かないようだ。

2015年4月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2884.2015年4月6日(月) 入学式シーズンを迎える。

 満開の桜もそろそろ散り始めている。自宅周辺には駒澤公園の他に、今では暗渠になった呑川に沿って桜並木があるので、通りすがりの花見を楽しむことができる。そんな桜咲く季節に合せて各地で入学式が行われている。

 わが家でも奈良県生駒市に住む長男宅の長男と長女が、昨日日曜日にも拘わらずそれぞれ高校と中学の入学式に出席して長男夫婦も同席したと聞いた。自宅の周辺の目黒区立小学校でも1年生が両親ともども新しい制服を着て桜の下の校門を入って行った。

 振り返ってみると私が小学校というより、当時の国民学校初等科に入学したのは終戦の年だったので、今年でちょうど70年になる。あの時は房州・勝山町に引っ越したばかりで、知り合いもなく地理も不案内で東京育ちの母は相当悩んでいたようだった。近所に住んでいた父の会社の人に学校へ案内してもらった。ある時校外授業で生徒たちが田畑を歩いていた時、突然米軍機が襲ってきた。女性担任の青木先生が慌てて「皆さん!伏せなさい!」と大きな声で叫んだことが強く印象に残っている。終戦までの5ヶ月間は米軍機の空襲に不安を感じたり、防空壕に逃げ込んで警戒警報が解除されるのを待ったことなどが忌わしく思い出される。

 あの当時から考えれば今では表向きずっと平和になったと言える。だが、実際はどうだろうか。近年戦時中の軍国主義の匂いが紛々と漂ってきているのではないだろうか。これからの子どもたちが安心して豊かで平和な生活を送れる保証は年々希薄になっていると思う。

 今日信州大学でも入学式が行われた。新入生を前に山澤清人学長は、歓迎祝辞の中でスマホの使用について「スイッチを切って本を読み、友だちと話し、自分で考える習慣をつけ、物事を根本から考えて全力で行動することが独創性豊かな学生を育てる」と述べた。スマホを止められるか、信州大生を止められるか、とも問いかけた。スマホの過剰利用をセーブし、もっと大学生としては考える習慣を身につけるよう求めたものである。私自身普段スマホを使用しないので、その利便性は活用していない。しかし、その便利性だけは理解できるので、簡便に作られた情報を得ることにばかり振り回されて自分の頭で考える習慣を身につけることを忘れてしまうことを心配する。その点では、山澤学長のメッセージに賛同するものである。

2015年4月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2883.2015年4月5日(日) 新聞連載小説に思う。

 4月に入って朝日新聞朝刊では林真理子の連載小説「マイ・ストーリー」が終わり、新たに沢木耕太郎の「春に散る」が始まった。前者は出版業界の現状に自費出版を素材にして男女のさやあてをからませたストーリーで、連載中に小中陽太郎氏が「出版ニュース」昨9月中旬号に拙著「南太平洋の剛腕投手」について書かれた書評の中で、この作品についても描写されていた。

 後者の沢木氏の作品は冒頭からフロリダ州マイアミのアメリカ合衆国最南端・キーウェストへタクシーで向かう設定で、これまで「深夜特急」などを通して海外各地の臨場感溢れる特異な旅を描いた筆者らしい構想にいやがうえにも興味が湧いてくる。「深夜特急」は3巻のかなりの長編だったが、私自身訪れた土地も多く、列車やバスで移動しているので、読書中に随分興味を惹かれたが、このキーウェストも訪れたことがありどんな展開になるのか今から楽しみにしている。

 これらの連載小説とは別に昨年4月から始まった夏目漱石ものの再連載は、1日からは「それから」が始まった。もちろん学生時代に読んだ作品であるが、これまで再連載された「こころ」「三四郎」と同じように、若いころ読んだ時とはちょっと味わいが変わり読者にとっては受け入れ方が違うように思う。一気に読み通すのではなく、限られた活字数を毎日コツコツと読み続けることが、新聞小説の面白味なのであろう。「それから」も新聞販売店から「それからノート」を購入して一日一日分を整理し、添付して別の楽しみ方を探そうと思っている。

 さて、所属するNPOの隔月刊機関紙に毎号エッセイを寄稿しているが、3月号には「イスラム国」について書いた。いつも通りこれをHPにアップして友人たちに知らせたところ、間髪を入れずに読んだと言い感想を送ってくれた2人の女性がいる。それが2人とも海外在住者なのだ。ひとりはセルビアで活動しているバイオリニストで、もうひとりはイスラエルのツアーガイドさんである。お二人ともアラブ諸国はもちろん世界各地を歩いているので、危険に直面することもあり、平和に暮らしている日本人とは大分感度が違うのではないかと思う。そしてやはりと言うべきであろうか、私の臨場感重視について賛意を示してくれる。臨場感の大切さは日ごろよりアピールしている。少しずつではあるが、理解をしてくれる人が増えたように感じている。これからも「臨場感」の大切さをPRしていきたいと考えている。

2015年4月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com