3185.2016年2月1日(月) テレビ東京のお粗末な言動

 またシリアの首都ダマスカス近郊でISによる爆発事件があり、70名以上が死亡したと伝えられている。ジュネーブでシリア国内の内戦和平協議が始まったばかりであるが、一向に曙光への展望は見えない。アメリカでは今日から大統領選の民主党、共和党党員集会がアメリカのハート・ランドと呼ばれるアイオワ州で始まり、11月まで本格的な選挙選に入る。ドイツでは難民受け入れに前向きだったメルケル首相の立場が、昨年暮れ難民が関与したとされるケルン市内の強盗・暴行事件発生により国民の間から難民排撃の動きが表れ、些か危うくなってきた。とにかく今や世界中が荒れ狂って大騒動の最中にある。

 そんな中で、わが国では大きな話題は、安倍政権の要職にあった甘利明・前経済再生大臣の辞職であり、女性タレントと歌手の不倫問題だというから、次元が低くて些かうんざりである。

 テレビでゴタゴタが報じられている中で、テレビ局の出演者交代というすっきりしない話題が騒がれ出した。

 何かと問題の多いテレビ東京である。22年間続いている長寿番組「開運!なんでも鑑定団」の司会役を務めていた俳優・石坂浩二を低視聴率を理由に降板させることになった。だが、その理由と経緯が極めて不透明で、石坂サイドと番組プロデューサーがもめたことが原因であるという。そして実情が少しずつ分かって来るに従って、テレ東のプロデューサーの対応が見識を欠くもので理不尽であることが分かって来た。しかもその火種は10年前に遡るというから、なぜ今になって大きな騒ぎになるのか不思議である。テレビ東京の体質であろうか。

 この話は別にしてもテレビ東京という会社は、とても一流企業とは思えない。高橋雄一社長の言動も並みの一流企業の社長のようにはすっきりしていない。昨年10月以来私もテレ東とひと悶着あり、その経緯を精査したり、高橋社長の対応を考えてみると、エリート意識だけは人一倍強いようだ。高橋社長は元々日経新聞の欧米駐在員だったせいで、庶民と接する最前線で取材することより華やかな場面で高いところから経済記事を書く立場にいて、それが今の上から目線の対応に通じているようだ。テレ東という会社自体は他の民放テレビ会社に比べて歴史が浅いにも拘わらず、マス・メディア特有の思い上がり意識だけは人並み以上に強く、自らの過ちを認めようとも反省しようともしない傲慢な会社である。

 これまで疑わしい情報について、トラブル解消のためにその取材先、日時、場所を明らかにするよう再三問い質しても理不尽にも「守秘義務」を理由に情報公開をしようとしない。しかも的外れの対応をするばかりで、これでは解決のための落とし所が見つかる筈もない。少しずつ抗議の段階を上げていき、いずれグーの音も出ないようしてみせるつもりだが、エリート意識紛々としていて、非を非として認め間違いを正すような謙虚なところがない。

 ガダルカナル島の戦没者遺骨収集事業に関する誤解を招くような番組制作に続いて、会社のガバナンスや行動規範に矛盾するような度重なる言動に対して問い質しているが、一切応えようともせず逃げ回っているだけである。不遜な対応をしながら、お粗末にも昨年12月30日の番組では、ノーベル賞受賞者・湯川秀樹博士について①2度ノーベル賞を受賞した、②14年前に亡くなった(正しい没年は1981年)、など初歩的なミスを犯す幼稚なレポートをしている。呆れかえって開いた口が塞がらない。指摘してもまったく応答なしである。

 石坂浩二との対応にしても、そもそもテレビ東京の思い上がりと傲慢さは、デタラメ放送を平然と流し、その誤りを指摘しても堂々と無視する図太い会社の体質に存する。低次元の話にはとても付き合いきれるものではない。これが天下の公器を自称するテレビ会社の道理なのだろうか。

2016年2月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3184.2016年1月31日(日) オリンピック開催国ブラジルに芳しくないニュース

 また負けるかも知れないと思っていたので、昨晩行われたサッカーのオリンピック・アジア予選決勝戦の対韓国戦実況中継を観なかった。ところが、今朝ニュースを観ると「案ずるより生むが易し」の諺通り、日本が韓国に逆転勝ちしていた。しかも、2-0の劣勢スコアから3連続得点を挙げて3-2でひっくり返したというのだから「あっぱれ!」と誉めてあげたい。これまで日本の23歳以下の代表チームは韓国にまったく勝てないどころか、アジアの大会でもベスト8が勢一杯だった。気の毒にも谷間の世代と皮肉を以って呼ばれていた。それが手倉森監督が就任してから見違えるように力を上げて来た。この優勝を手土産にアジアの王者としてリオ・オリンピックに堂々と乗り込んで行くのである。アジア代表チームとしては、日本の他に日本に敗れた韓国とイラクが出場する。

 そのリオ・オリンピックであるが、今ブラジルは経済低迷で厳しい社会・経済環境の中にある。失業者が溢れているうえに、犯罪が頻発して治安も悪化している。そこへこれまで聞いたことがなかった「ジカ熱」という伝染病が流行の兆しを見せて来た。まだ日本ではあまり知られていないが、妊娠中の女性がこれに罹ると小頭症という小児を産む可能性があり、知能の発達が遅れた赤児の出産の可能性が高まるとされ警戒されている。ブラジルからの帰国者に対しても注意を促している。

 さて、今日まで日経朝刊に連載されていた「私の履歴書―小椋佳編」が終わった。小椋氏はユニークな経歴を持った、天才肌の作詞・作曲家であり、楽しみにしていた。実際お堅いイメージの銀行家として持てる才能を発揮しながら、その一方で余業として音楽活動をやっていたような一風変わった人だった。とても凡人には足元にも寄れない才人であるが、その人生訓にはちょっと驚く。病気がちのため、人生を達観した眼で見ているような人である。癌の手術で反って糖尿病が良くなったとか、一日にタバコを40本を欠かさないなど呆れるような行動もある。変わった方であるが、数々の自作品にもヒット曲が多い。私より5歳ほど若いが、古稀を迎えた一昨年4日間に亘って生前葬コンサートを行い、来られた1万数千人の聴衆に対して身勝手な葬式にご参列いただいたと感謝の言葉を述べている。そして、昨年秋には一周忌コンサートで全国を巡っている。今では、普段「死に装束」と称する白い作務衣姿で過ごしているという。いくら何でもちょっと真似出来ない。

 この人は、銀行家としてもそれなりの実績を上げ、音楽家としても際立った業績を残して、恐らく天才と呼べるカテゴリーに入る人なのだろう。毎日読んでいてとにかく愉快な「私の履歴書」だった。

2016年1月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3183.2016年1月30日(土) アメリカ大統領選候補者の呆れた行動 

 アメリカ大統領予備選を前に最後の共和党テレビ討論会が一昨日アイオワ州デモインで開かれた。フォックス・ニュース社の主催だったが、現在共和党内で最有力候補者の実業家ドナルド・トランプ氏が、司会者である女性人気キャスターのメギン・ケリーさんと昨年衝突したことを理由に、彼女を忌避する行動に出て討論会に欠席するというとんだ茶番劇となった。では、トランプ氏はどうしたかと言うと、近くの会場で同じ時間帯にひとりで気炎を上げて演説会を行っていた。

 最近日本でも出廷しなければならなかった裁判所へ無断で欠席し、次回裁判では拘引されて無理やり出廷させられたふざけた元県会議員がいた。しかし、仮にも世界中の注目を浴び、責任の重いアメリカ大統領選挙において、司会者が気に入らないからと言うだけの理由で討論会を欠席するなどその行動は極めて幼児的であり、選挙民に対する責任感もなく言語道断であると思う。こういう人物が、例え経済センスは優れているにしても果たしてアメリカ大統領として適任なのかどうか、大いに疑問である。この人はこれまでも物議を醸す発言を行い、一部で強く顰蹙を買っていた。その厳しく非難されるべき発言は、移民やイスラム教徒に対する侮辱である。イギリス議会では、トランプ氏の入国を禁止するとの議案まで成案しそうだった。仮にトランプ氏が次期アメリカ大統領になっても入国を拒否する国が増えるだろう。これでは国際的重要事項がまとめられる可能性が確実に減る。こういう人をアメリカ人は許容するのだろうか。それこそアメリカ国民にとって恥ずべき人物となる可能性が高い。

 討論会では他の候補者は、トランプ氏を欠席裁判に見立てて、徹底的に非難口撃したようだ。

 しかし、不可解なのはこのような破天荒な言動を繰り返すトランプ氏への支持が下がらないことである。日本とは選挙制度は異なるが、仮に日本にこのような人物が現れたら果たして日本人だったらどういう反応を示すだろうか。

2016年1月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3182.2016年1月29日(金) 「マイナス金利」って何?

 「マイナス金利」という金融政策があることを初めて知った。今日日銀が民間銀行に対して、来月1日から 「マイナス金利」を行うことを決定したのである。日銀に預ければ、日銀に0.1%の金利を支払うことになる。まだ、銀行制度について知らなかった子どもの頃に、銀行に預金する際に預金者は手数料を支払うものだと思っていた。それと同じことが行われると公表された。市中銀行から日本銀行へ資金を預ける際マイナス0.1%の金利を適用するといことになった。もちろんこんなことはわが国の金融政策上初めてのことである。

 原油価格の下落や中国経済への不安で世界経済の先行きの懸念が強まり、国内の景気や物価に悪影響が及ぶ恐れが高まったからだという。原油価格について言えば、直近の本ブログにも度々取り上げたが、石油原油価格は一時1バレル=26$台まで値下がりした。だが、偶々古いブログをチェックしていたところ、2008年7月には原油価格の値上がりに世界中が悲鳴を上げていたことがあった。当時の原油は実に1バレル=142$だった。最近の価格の6倍近くの高値だったのだ。

 とにかく最近の原油の下落は、世界中に不安感を醸成しつつある。

 日銀の史上初の「マイナス金利」の目的は、民間銀行は貯まった資金を日銀へ預けるのではなく、銀行自体の融資や有価証券の購入に振り向け、日銀が供給した資金を実態経済に循環し易くしようとの狙いがある。専門家はいろいろ奥の手を考え出すものだ。

 しかし、金利低下で銀行の収益力が悪化してしまうため、銀行の中小企業向け融資などが逆に減る懸念もあり、「マイナス金利」は「もろ刃の剣」と見る専門家もいる。

 さて、フィリピン訪問中の天皇・皇后両陛下は今日マニラ市の近郊、カリラヤ地区にある日本人戦没者慰霊碑に巡拝され供花された。慰霊祭のシーンを観ていると、かつて戦友の方々やご遺族にお供して訪れた戦地の慰霊祭を思い出す。

 このところ連日のように先の戦争によるフィリピン人犠牲者の数が、日本人犠牲者を2倍も上回ったことから、フィリピン人の対日感情について憶測も交えていろいろな報道がなされている。その中で戦後日本人戦犯が、キリノ大統領の特別の恩赦により釈放され帰国することが出来たことを取り上げている。終戦後間もなくは確かに対日感情は悪かった。それが、徐々に好転して、キリノ大統領の決断以降は対日感情が見違えるように良くなったという。

 まだ、高校生だった頃だと思うが、亡父がキリノ大統領という人は凄い人だとほめそやしていたことを思い出す。

 今年は戦後71年になる。生き残った旧日本軍兵士も数少なくなった。私が知っている戦友会の方々もほとんど彼岸へ旅立たれた。どうしても感情移入して感慨深い気持ちになる。

2016年1月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3181.2016年1月28日(木) TPPの交渉人・甘利大臣辞任

 先週発行の「週刊文春」で、千葉県の建設会社総務担当者から金銭授受の疑惑を報道された甘利明・経済再生担当大臣が、今日夕刻の記者会見で経済再生担当大臣の職を辞すると表明した。今回の疑惑は金銭授受が暴露されたケースとしては、これまでのケースとはやや趣が異なっていた。全体像が不透明のうえに大臣のこれまでの説明もやや歯切れが悪かった。疑いは残ったが、これと決めつけることが出来ない不鮮明な事件だった。大臣自身首を傾げていたが、大臣と当該の人物が会った際の録音や映像が残っている点などから、大臣や自民党幹部の中にも大臣は嵌められたのではないかと感じた人もいたようだ。

 それはそれとして、大臣本人は参議院本会議で自らの説明責任を果たし、与えられた職務を遂行すると語っていたが、最終的に受け取った金銭に関する秘書の不手際について、監督責任を取る形で辞める決断をした。大臣自身もお金を受け取っていたことを認めた。いつもながら金銭問題で辞任するケースには理不尽で、不透明な印象が付きまといどうもすっきりしない。

 甘利大臣は安倍総理に辞意を申し入れ総理は受け入れ、後任に石原伸晃氏を任命した。

 国民としては今後原因の解明を期待したいところだが、謎深い行動をした建設会社の担当者に対するメディアの追及も激しくなるだろう。現在開会中の国会審議が停まりかねない状態から一段落はすれども、政局の停滞は免れないだろう。

 安倍内閣発足後、これまでに任期途中で辞任した閣僚は、小渕優子経済産業相、松島みどり法相、西川公也農林水産相に次いで4人目である。安倍内閣としては、彼らの辞任に比べて甘利大臣の辞任は、漸く合意して最終段階に入ったTPP交渉がいよいよ仕上げ段階の時期にあるだけに厳しい選択である。長い時間をかけて漸く関係諸国との間で何とか折り合いがつき、近いうちに契約、発足の時が近づき、それまで再三難しい交渉に当って苦労された甘利大臣としては、身から出た錆とは言いながら、無念で最後まで結末を見届けたかったであろう。

 それにしても、毎度政治家の金銭授受疑惑問題を聞くたびに、またかとの呆れた印象を受ける。今回もまた同じ轍を踏んだ。

2016年1月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3180.2016年1月27日(水) 日本サッカー、6回連続オリンピック出場

 日本のサッカー・U23代表チームが、オリンピック・アジア予選準決勝でイラクを2-1で破り、決勝に進出した。同時に、今年開催のリオ・オリンピックへ6回連続10回目の出場が決まった。何はともあれ、喜ばしいことである。対イラク戦はこれまで苦戦続きで、この日本チームも2回連続して負けており、不安視されていた。だが、堂々先取点を挙げて、一度は同点とされながらもタイムアップ寸前に決勝点を挙げて見事勝ち名乗りを挙げた。

 この試合は因縁だらけだった。今から23年前のワールド・カップアジア最終予選で日本が勝てば日本にとって初のワールド・カップ出場が決まる大事な試合が、試合終了直前のアディショナル・タイムにゴールを決められ、2-2のドローで初出場を逸した。「ドーハの悲劇」と言われ長く語り伝えられてきた。それが場所も同じカタールのドーハで、相手も同じイラクに対し試合終了直前のアディショナル・タイムで逆に劇的なゴールを決めてオリンピック出場を決めたのである。そしてゴールを決めた2人の選手がいずれも「ドーハの悲劇」の年、1993年生まれの22歳だったというのも何かの因縁である。

 厳しい条件の中で頑張るこの種のガンバリズムは、昔の選手に比べると今の選手たちの方がむしろ逞しいように感じている。全般的に日本サッカーのレベルが上がってきたせいもあるのだろう。決勝戦はライバル韓国であるが、ロンドン・オリンピック3位決定戦で屈辱を味わわされた相手だけに何とか借りを返したいものである。

 さて、今朝の日経紙にこんな記事が載っていた。南極大陸1,500㎞初の単独横断を目指し、誰からの支援も受けずに、そりに食糧とテントを積んで走行していたイギリス人探検家ヘンリー・ワースリー氏が、疲労と脱水症状のためついに途中で救助を求めていたが、搬送先チリの病院で多臓器不全のため亡くなられた。71日間を走り抜きゴールまであと約50㎞の地点まで辿り着いていながら、ギブ・アップはさぞや心残りであろう。55歳の退役軍人だった。途方もないことを計画し実行する人もいるものである。ただ、この人も単なる冒険家ではなく、陸軍を早期に退職したばかりで志として傷病兵支援の資金集めが目標で、すでにその目標は達成していたという。

 実は先日、南極の専門家で南極に15回も訪れた神沼克伊さんと会食した時、何気なく神沼さんに南極大陸は高低差はあるそうですが、遠方を見たらどんな風な景色が目に入るのですかと尋ねてみた。神沼さんは真っ白で雪以外何も見えないと仰った。そんな白い平原をただひとり特別な観測機器だけを頼りに孤独な走行をしていた心境はどんなものだろうか。何だか切ない気分になる。

2016年1月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3179.2016年1月26日(火) 大雪の中を両陛下フィリピン巡礼の旅へ

 東京は3日連続で氷点下を記録した。空は底抜けに青く風もない。だが、その寒さは格別で、全国各地で雪に依る障害が起きている。特に雪の多い地方では、道路が渋滞しているし、山陰地方や北九州地方では水道管が各地で破裂して断水状態になっているところがかなりある。ラグビーのメッカ・菅平では今日-26.7℃を記録したというからただ事ではない。幸い明日以降は寒さも少し緩むそうだから、しばらく我慢するより仕方があるまい。

 さて、そんな厳しい寒さの中を天皇・皇后両陛下は先の大戦の戦没者慰霊のために、今日フィリピンへ向かわれた。昨年のパラオ巡拝に続いて2度目のフィリピン巡拝である。両陛下は皇太子・同妃殿下時代にフィリピンを訪れておられるが、当時は反日感情が極めて悪い時代だった。その中で皇太子・同妃殿下の笑顔が、多くのフィリピンの人々の気持ちを随分和らげたと言われている。その後日本の戦時賠償もあったが、日比両国間の感情は次第に良くなっていった。

 私もかつてフィリピンへ3度ばかり訪れたことがあり、フィリピンとフィリピン人のことはよく覚えている。こんなこともあった。今から40年ほど前のことだが、マニラ市内の二流ホテルの部屋にドロボーに入られたことがある。部屋へ戻った後、疲れて休んでいると幻のような陰が目の前をすっと通り過ぎて消えた。おかしいなと思って持ち物を調べたらカメラが失くなっていた。夢のような呆気にとられた事件だった。ホテルもホテルで、その言い分に呆れた。そんなことは起こり得ない。自分で失くしたのではないかとまったく取り付く島もなかった。思えばこれも腹立たしいフィリピンの忘れ難いメモリーである。

 旧厚生省からの依頼もあったので、フィリピンを訪れる度に主に激戦の島々を巡った。ルソン、レイテ、ミンダナオ、セブ、コレヒドール島などを巡ったが、物を盗られたこと以外は、楽しい思い出しか残っていない。

 中国東北部を除けば、51万人と最も戦没者が多いフィリピンであるが、現在フィリピンの戦没者の遺骨収集事業は行われていない。「空援隊」とか称するNPO団体の民間遺骨収集団が日本人ではない遺骨を日本に持ち帰ったことが問題となり、現在その事業はストップしている。厚労省もやや甘かったと思うが、戦没者やご遺族の気持ちが分からない人たちが、この事業に関わったことが道を外した最大のミステークだったと思っている。両陛下には本当にご苦労さまだと思う。心ゆくまで慰霊の気持ちを捧げて、無事帰国されるよう願っている。

2016年1月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3178.2016年1月25日(月) 国内外の大雪にびっくり

 今日は日本国中が厳しい寒さに襲われたばかりでなく、海外でも多くの都市で雪が降った。先日ニューヨークに住むビルマ人女性、マ・テン・チさんに東京の積雪について伝えたところニューヨークでも近いうちに積雪の予報が出ていると教えてくれた。そして昨日から今日にかけてニューヨーク市内でも豪雪となった。史上2番目の大雪だという。2010年には、ブルームバーグ市長の大雪の対策が不手際だと厳しい批判に晒されたことがあった。

 アジアでも暖かいとされている台湾に雪が降った。この雪で台湾では81人が亡くなった。台湾の人々も大分戸惑っているようだが、台湾では意外にも雪に人気があって日本で雪に触れるツアーなるものがあり北海道にも大勢の台湾人がやって来る。

 一方国内では、沖縄や鹿児島の開聞岳にも積雪があった。東京でも今冬最低の零下2.6℃を記録した。まだ当分この寒さは続きそうだ。江の島島内のイルミネーションが中々見応えがあるようだが、妻と少し寒さが一段落した頃を見計らって見に行こうということになった。

 さて、昨日沖縄の宜野湾市長選で、安倍政権が支援、推薦する現職の佐喜真淳市長が翁長雄志知事らが支援する新人候補者を破って再選された。これまで沖縄県内では一昨年の名護市長選、知事選、衆院選と辺野古基地移設反対派が勝ち続けて来た。普天間基地は撤去させたいという宜野湾市民の声が通った形だが、それは現状では辺野古への移設容認を意味することにもなる。宜野湾市民はこれまでの主要選挙では、普天間反対と同時に辺野古も反対を意思表示していたことになる。辺野古移転反対の意思はどうなるのだろうか。政府与党は内心大喜びのようだが、果たしてそう簡単に行くだろうか。

2016年1月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3177.2016年1月24日(日) 大関琴奨菊、日本人力士として10年ぶりの優勝

 今日大相撲一月場所は千秋楽を迎え、大関琴奨菊が14勝1敗で初優勝を飾った。生憎怪我続きのためこれまで期待を裏切って来たが、31歳にして漸く念願を叶えることが出来た。ここへ来て日本中が琴奨菊の優勝に期待をかけるようになったのは、実に琴奨菊の優勝が日本出身力士として10年前の大関栃東以来という日本人力士の優勝者不在があったからである。

 しばしば言われるように、昨今の大相撲界は外国人力士の活躍により支えられていると言っても好い。卑しくも相撲は日本の国技と言われている。それが、10年間60場所に亘って外国人出身力士によって頂点を独占されていたのだ。いくら国際化とは言え、相撲は柔道や空手などと違って外国ではあまり行われていない純日本的スポーツなのだ。それが日本の伝統武道とも言える大相撲で、現在3人の横綱すべてがモンゴル人で外国人力士に打ちのめされている状態はいかにも情けない。日本人にとって空白の10年間は、最高位の優勝者はほとんどモンゴル出身力士によって席巻されている。文化や習慣の違いもあり、とかく日本の生活習慣にとって顰蹙を買う行為や、相撲道に馴染まないパフォーマンスもあっても、圧倒的な強さ故、情けないことに相撲協会が横綱に対して苦言を呈することすら出来ないていたらくである。

 プロの勝負だから勝てば良いという外国人力士に対して、横綱なら横綱らしい勝ち方や流儀があるという相撲協会の考えが、時には噛み合わないこともある。

 この琴奨菊の優勝を機会に、日本人力士の発奮を望みたい。

 今日は社会人ラグビーの最高レベル・トップリーグの決勝戦も行われた。テレビで観ていると秩父宮ラグビー場は超満員である。昨年来のラグビー人気を裏付けている。

 勝負はパナソニックが東芝を27-26の1点差で破り、3連覇を成し遂げた。ノーサイド寸前ラスト・プレイのホーンが鳴った直後に東芝がトライして1点差に迫り、勝敗はコンバージョン・キックの成否に委ねられた。惜しいかな東芝のキックは僅かに外れて 逆転勝ちの望みは叶わなかった。

 相撲と異なり、ラグビーは世界的に行われているので、優秀な外国人選手が多ければ多いほど試合はレベルが上がり、盛り上がる。今日の試合でも昨年のワールド・カップで活躍した南アフリカやニュージーランドの選手が縦横に動いて、ゲームを幅広く展開させて試合を盛り上げていた。白熱した良い試合だった。

 さて、今日は気象予報通り朝から寒かった。幸い関東では降雪はなかったが、西日本から九州まで積雪に見舞われた。長崎の積雪は明治以来と言うし、奄美大島では115年ぶりの積雪だったという。東京には雪はなかったが、当分寒そうで予断は許さない。

2016年1月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3176.2016年1月23日(土) 作家加賀乙彦氏との出会い

 ここ数日の間、今日から明日にかけて最強の寒波襲来があるので厳重警戒が必要との気象情報が流れている。先日都内でも今年初めての積雪があったが、今度の寒波は冬型の気圧配置が強まり北陸と西日本を中心に大雪が降りそうだという。

 先日の積雪の際は、国交省の行政指導もあり、各鉄道各社が乗客には知らせないまま電車の間引き運転をやって列車運行が減り駅が混雑し、駅構内には人が溢れて入場出来ない乗客が道路上に行列を作る騒ぎとなった。流石にその時の反省で考え直したいと述べていた鉄道会社は、明日から明後日にかけて雪対策としてどういう秘策があるのだろうか。

 それにしても今日は朝から寒く、暖房をワン・ランク上げている。

 さて、今日の日経夕刊に1頁の1/4以上のスペースを割いて、「古典から学ぶ」と題した作家・加賀乙彦氏へのインタビュー記事が載っている。加賀さんと言えば、衝撃的で印象深い思い出がある。

 あれは昨年6月如水会館で開かれた日本ペンクラブ総会終了後に、同じ神田神保町の学士会館へ場所を移した二次会でのことだった。偶々私は加賀さんと隣り合わせになった。自己紹介旁々初対面の加賀さんに「乙彦」という珍しいお名前の謂われを尋ねたところ、ムッとされて「あなたは私の本を読んでいませんね」と言い「私の本にはすべてどうしてこの名前になったかが書いてあります」とご機嫌斜めなまま、会話に入ることになった。ご自分の作品を読んでいない人とは話は合わないと仰る感覚の人で、最初のうちは不機嫌そのものだった。次第に打ち解けてくれ、書名の決め方とか、拙著で酋長という名詞を避けたことをお話しすると「酋長が差別用語だとは思わない。そう言われても無視すればいい」と仰り、拙著のあらすじを説明すると興味を持っていただいた。特に書名は短かくないとダメだと仰り、ご自分の一番売れた作品が「宣告」だと言われた。

 夕刊では、「日本の古典文学に登場する言葉には時代を超える普遍性があり、日本とは何かを考えるヒントになる」とも、「日本の古典は意味不明でも原文を声に出して読めば伝わるものもある」とも仰っていて成るほどと思った。多くの作品を世に出され、高い評価を受けておられるが、東大医学部卒の医師で、数々の文学賞も受けておられるので、どうもエリート意識が強いようだし、近年奥さまを亡くされてから少々我儘になったような印象を受けた。

 小中陽太郎さんが「近藤さんが加賀さんを怒らせた」などと冗談半分に話しておられたが、そのくらい気が短い人だったような印象を受けている。

 夕刊の記事からは、性格的なことは汲み取り難く、むしろ日本の古典文学について蘊蓄を傾けたインタビューになっていて、日本文学者のイメージに溢れ、昨年お会いした時の尖ったような面影は感じられない。

 それにしても、昨年の出会いは思い出深く不思議なものだった。偶然お会い出来て、お話し出来たことを今にして幸運だったと思っている。

2016年1月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com