2933.2015年5月25日(月) 怖い自然災害と戦争

 午後2時28分突然ぐらぐらと揺れが来た。そしてしばらく揺れ、慌てて書斎からベランダへ出てやり過ごした。戸外では電線や樹木が揺れていた。室内ではいくつかの置物が落下したが、大きな被害はなかった。

 揺れは4年前の東日本大震災に比べれば、小さかったが似たような状況にあった。あの時は時間も2時46分で同じようにPCに向っていたが、慌ててベランダに出た。

 早速テレビを点けると震源地は埼玉県北部でM5.5、震度は最大震度が茨城県南部の5弱、東京は震度4だった。このところ箱根山の噴火騒ぎに端を発して蔵王、浅間山、御岳山、桜島、西の島等々に俄かに噴火の兆しが見え、日本列島地下深くにマグマが煮えたぎっていて、いずれ近い将来に火山爆発が起きるのではないかと心配である。地震はある程度は予測できるのだろうが、決定的に正しい発生時刻を教えてくれるわけではない。箱根にせよ、これからしばらくは遠くから眺めて山の神の怒りが収まるのを待つより仕方がないのだろう。

 さて、今日千鳥が淵戦没者墓苑で無名戦没者を慰霊する拝礼式があり、今年は戦後70年の節目の年を迎えて安倍首相、秋篠宮ご夫妻らが参列された。かつて旧厚生省の遺骨収集に関わっていた当時、時の厚生省丸山一雄課長から一度出席した方がよいと言われて出席したことがある。その時首相は出席されなかったが、厚生大臣と高松宮様か常陸宮様が出席され、納骨式が厳かに執り行われた。今年は先月天皇・皇后両陛下がパラオを巡拝され、その折引き渡された身元不明の遺骨2千余柱を納骨した。これでここに眠る無名兵士は36万人を数えるまでになったが、両陛下の巡拝を機に中部太平洋諸国からは戦没者遺骨収集に更に協力してもらえることがお互いに確認された。しかし、激しい戦いの地となった太平洋諸島や、中国大陸、アジア諸国で戦没された240万人の英霊を祖国へお迎えするにはまだまだ不十分である。すでに消えてしまった遺骨もあるし、収骨するには危険な場所もあり、すべてを収めることは難しいが、今なお放置されたままの遺骨は何とかしてできるだけ早く祖国へ帰還させてあげたい。

 折しも昭和20年5月24日と今日25日は、東京山の手地区が米軍機により爆撃された日でもある。

2015年5月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com