3006-2. 8月6日(木)②(サンフランシスコにて)ケーブルカーの接触事故で乗車できず

 昨夜の機内はやや肌寒かった。軽いシャツに夏ズボンだったが、用意していたスェーターを重ね着して久しぶりにサンフランシスコの地にやって来た。空港は私の記憶からすっかり変わっていた。孫にはこれがアメリカの大地だということを言い聞かせた。私にとって初めてアメリカ大陸の土を踏んだのも、このサンフランシスコである。ヒルトンホテル・ユニオン・スクエアに行くにはいくつかの方法を考えていたが、取り敢えずインフォメーションで聞いてみたら‘SHARED-RIDE VANS’という相乗りバスのようなシステムがあることを知り、孫にとっても空港から市内までの道のりを知るためにも良いのではないかと考え、ひとり17$で客は結局我々2人だけだったが、これに決めて良かったと思う。広い空港ビル群を順次第1、第2、第3ターミナルと回ったうえで、市内へ向けてスタートした。ドライバーと和やかな会話を交わしながら順調にホテルへ辿りついた。

 早速ジーンズに着替えて孫を連れ出し、ケーブルカーで観光客に人気のあるフィッシャーマンズ・ワーフへ出かけたところが、最寄りの停車場近くで何の偶然だろうか、ケーブルカーと車が接触するという珍しい事故を起こして動かなくなって、ケーブルカーが何台も立ち往生している事態に遭遇した。これでは、埒があかないと急遽予定を変更してケーブルカーの走る坂道に沿って北上し、ケーブルカー博物館を訪れ、その歴史的遺産を見学することにした。その後時間的にはやや早かったが、中華街で夕食を摂ることにした。坂道を上ったり下ったり歩き回り、ケーブルカー乗車はともかく明日に回して、これも名代のサンフランシスコのチャイナタウンで、偶々入った面白いおやじの店で中華食をたらふく味わった。注文をザラ紙に鉛筆で書いて、単純な足し算をしてその場で会計をしろという風変わりなオヤジで庶民的だ。かつて団体で入ったやや高級感のある中華料理店とはえらい違いの気さくな店で、うまい中華を存分に口に入れることができた。予定は変わってしまったが、元々きちっと決まっていたわけでもないので、明日はすでに予約してある半日バス市内観光を終えた後フィッシャーマンズ・ワーフ周辺をぶらつくことによって孫にもアメリカの雰囲気とか感覚を掴んで欲しいと思っている。

 昨日から煩いジジイが傍で細かい注意をしたり、ホテル部屋内では設備の使い方やアメリカ人との交渉についてあれこれアドバイスをするので、孫はさぞ辟易しているだろうが、これも「教育的指導」のつもりなので多少は我慢して欲しいところ。

2015年8月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3006-1.2015年8月6日(木)① 猛暑の日本を脱出、サンフランシスコへ

 今日は孫を連れ意気揚々と成田空港からサンフランシスコへ向け飛び立つ予定だったので、孫ともどもJR品川駅から終点の成田空港第1ターミナル駅まで成田エキスプレスに乗車した。ところが空港ビルの全日空カウンター前辺りまで来てはっとした。肩に掛けていたルックザックがない。指定座席上の網棚に置き忘れたまま他のトランクとショルダーバッグを持ってチェックイン寸前まで来てしまっていた。慌てて終点駅まで取って返し、難なくルックザックを取り戻すことができた。幸いにして駅では遺失物として扱い保管したばかりだったので直ぐに分かった。しかし、もし一つ手前の第2空港ビル駅で航空機のチェックインを済ませるようだったら、ザックはこれだけ素早く手元に取り戻せたかどうか分からない。それだけに思わず胸を撫で下ろした。空港で時間的に余裕があったことも比較的落ち着いて処理することができた原因である。孫も最初から私がこんな失態をやらかすとは思ってもみなかったに違いない。

 空港内の様子は2年前取材のためミクロネシアへ行った時とは随分変わったような感じだった。その時はパッケージツアーを買って行ったのでそれほど当惑することはなかったが、今日はチケットとホテルを別々に手配したせいであろうか、航空会社のチェックイン・システムが随分進化していたのに戸惑うことが多かった。それに旅行最盛期という時節柄空港ウィング内はごった返していた。

 ロビーが人人ひとの波なら機内はもちろん満席だった。幸い定刻に離陸した。夏休みとあって家族連れが多いように思えた。孫の学校の関係もあり、敢えてこの時期から外すことは考えにくかったが、それにしても①混んでいる、②価格も高い、ことを考え併せるとプライベート旅行でこの時期に出かけるのは考えものだと思った次第である。

 昨日に続いて東京都内は1週間連続の猛暑日の中を逃げ出すように東京を脱出して来たが、36℃からサンフランシスコに近づいて機内アナウンスで耳にするここの気温は半分にも満たない17℃だ。これから避暑気分も味わえそうである。

2015年8月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3005.2015年8月5日(水) アメリカ、日本政府と日本企業に対する盗聴疑惑

 今日もご多聞に漏れず暑い。東京は連続6日間も猛暑日が続き、またまた記録更新である。

 午後は奈良の孫が新幹線でやって来たので、妻と新横浜駅まで出迎える。明日サンフランシスコへ出発する準備は整えているようなので一安心であるが、どうも性格的に大人しくやや社交性に欠けるところがある。今日わが家に滞在している様子を見ても子どもっぽいヤンチャなところがないのが寂しい感じがする。1週間足らずのアメリカ旅行で殻を破ることができるかどうか。できるだけ社交性を身につけさせてやりたい。

 今度もパソコンを持参してサンフランシスコでもこのブログを書き続けるつもりではあるが、現地のヒルトン・ユニオン・スクエアでインターネットを使えれば助かる。もし、使用できなければ、帰って来てからまとめて1週間分をアップすることになる。

 昨夕はJR京浜東北線桜木町駅近くで線路上の架線が垂れ下がるトラブルが発生し、電車は運行を停止したために駅構内は、花火見物の人々や通勤客で溢れかえった。復旧したのは今朝午前5時半過ぎで約35万人に影響が及んだという。

 桜木町の架線事故というと、中学校2年生時の昭和26年の桜木町事件を思い出す。あの頃は総武線で同じ63型車両で通学していたので、同じ事故に遭遇する可能性もあった。あの事件で当時走行中の電車が垂れ下がった架線に突っ込み、一瞬のうちに火に包まれた。そして、その後走っていた63型車両は廃止が決まった。他の車両との間に連結幌がなく、乗客が車両間を移動することができなかった。また、窓ガラスが横に3つに分れていたため、狭すぎて身体を外へ逃げ出すことができず、結局多くの死者を出してしまい、以後63型車両が使われなくなった。60年以上も昔の事故だったが、トラブルが起きた場所といい、高架上といい、酷似したケースで一時は第2の桜木町事件発生かと思ったが、死傷者がひとりもいなくてホッとしている。

 さて、アメリカの国家安全保障局(NSA)が日本政府や日本企業などの電話を盗聴していたことを内部告発サイトのウィキリークスが公表した。安倍首相は同盟国の信頼関係に傷がつくと遺憾の意を表明し、同時に早速バイデン副大統領に電話で懸念を伝えた。

 これに関する専門家の話を聞いていると、国家間の情報は盗聴が、今では当たり前となっているようだ。フランスの最近の大統領、シラク元大統領、サルコジ前大統領、オランド現大統領を始め、ドイツのメルケル首相も電話を盗聴されていた。彼らはオバマ大統領に直接抗議したようだが、安倍首相はアメリカに気を遣いバイデン副大統領に同盟国間の信頼関係の点で懸念していることを伝えたに留まっている。所謂「壁に耳あり」で、こうなると国家のトップはうっかり世間話もできない。これでは、とかく女性問題が噂に上がるフランスやイタリアの首脳らは、外で羽根を伸ばすわけにもいかないのではないだろうか。尤もこれは国家機密とは関係ないことであるが・・・・・。

2015年8月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3004.2015年8月4日(火) 東京オリンピック、暑い盛りに開催の理由

 正午現在都心で35℃を上回り、東京都内では連続5日間猛暑日を記録した。これは明治8年気象庁が観測を始めて以来140年間で初めだてそうである。こんな酷暑の下で5年後には、東京でオリンピック・パラリンピックが開催されると思うと本当に大丈夫かなと考えてしまう。

 前回の東京大会は、秋晴れの下で青空を臨んで行われた。確か前日までの雨がからりと晴れ、開会式を実況放送したアナの声も生き生きとしてこの日を待っていましたと言わんばかりに感激と溌剌として気持ちが乗り移っていたようだった。国民も晴れ晴れしい気持ちで開会式の朝を迎えたと思う。そのくらいあの時の秋空の開会式が強い印象を残した。それが時移ると、真夏の最中に大会を実施しようという、キチガイじみた舞台を演出しようとする人たちがいるようだ。この酷暑という最悪の真夏に開催する理由としては、2つばかり考えられる。

 まず、サッカーの盛んなヨーロッパ各国で、恒例の国内リーグ戦が始まることから、各国ともスケジュールを変更できないという事情があるようだ。そんなことは不可能とも思えないが・・・。 

 もうひとつの理由は、全世界のオリンピック・テレビ国際放映権を有するアメリカの業者が、オリンピックのためだけにその他既定のスケジュールを変更することに首を縦に振らないかららしい。いくら世界の祭典と言われるオリンピックでも、商業ベースが絡むと既定のスケジュールを動かすことができないということなのである。こうして現状では、燦々と太陽が降り注ぐ酷暑の7月下旬から、東京オリンピック・パラリンピックは開催されることになる。

 今では東京の夏もインド人がびっくりするほどの暑さとなった。カレーライスが日本人に好まれるわけである。地球温暖化のせいとは言え、このまま年々猛暑が進むと地球全体に自然界のみならず、冷房設備の進化、普及により電力の消費が進み、つまるところ原発稼働という人類にとっても解決できない難しい問題を発生させる。人類の進歩がいびつな現象を生むのではないかとちょっぴり心配になる。こういう炎暑の中でスポーツを始め、いろいろなイベントが行われるが、こういうスポーツのあり方はこれで良いのだろうか。

 さて、ネットで思いあがって発言した若い自民党衆議院議員・武藤貴也氏が批判に晒されている。安保関連法案に反対している学生団体SEALDsに対して「戦争に行きたくないからと言って反対するのは自己中心、極端な利己的な考えだ」などととんでもないことをツィッターで発信したことが物議を醸している。この36歳の若い代議士は、戦争へ喜んで行くような若者がいると思っているのだろうか。自分自身は果たして戦地へ赴く気持ちがあるのだろうか。戦争に行くことに反対するのは、自分自身のためだけではなく、誰ひとりとして戦争には行かせたくないという信念を述べているので、これが自己中心と考えるようでは、論理的に物事を考えられる人物ではない。こういう人物が国会議員に選ばれること自体がおかしい。

 昨日自らの発言を撤回し陳謝はしたが、未だすっきり解決したとは思えない礒崎陽輔首相補佐官の「法的安定性」発言があったばかりで、いままた武藤議員の不穏当なメッセージが発言されたが、国会議員もこれ以上低次元の発言を行うのではなく、もう少し事実をよく考えて、まともな発言をしてもらいたいものである。

2015年8月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3003.2015年8月3日(月) 人間ドック受診で安心と不安

 毎年恒例の人間ドック検査を今日慶應病院予防医療センターで受けた。設備が充実しているだけに、お値段はやや高いが、それだけの見返りはあると思っている。予防医療センターの清潔で静かな環境とスタッフの親切な対応、そして新しい医療機器と医師の診断結果に基づいた分かりやすい説明など充分理解し得るもので、毎年8月に受診できることはラッキーだと思っている。年々自分の健康が体力的に落ちてくるのは止むを得ないが、それに合わせて身体が小さくなっていることと、五感の素である聴力が大分悪くなっていることがちょっと残念である。

 考えたくはないが、身長がついに160㎝を割って159.8㎝になったことは少々ショックである。大学生の頃に比べて7㎝も小さくなっている。中学3年の腕白時代に先祖返りしてしまった。もうひとつは、最近聞き取りにくくなってきた聴覚の衰えである。基準値に比べると大分衰えていて、担当医師から補聴器の使用を考えた方が良いとアドバイスされた。確かに日ごろからやや人の話が聞き取りづらくなり、好い加減な相槌を打ったり、何度も聞き返して、息子たちからは大分耳が遠くなったから補聴器を使ってはどうかと度々言われている。この他に2点ほど気になったのは、前立腺の腫瘍マーカーPSAが、過去2年前から5.17、5.54、そして今日は6.60と基準値4から大分上がってしまったことで、できるだけ専門医に診てもらった方がよいと言われてしまった。少々気にはなっていたので、アメリカから帰ったら4年前に診てもらった泌尿器科医を訪ねてみようと思っている。

 加齢による影響を考えれば、致命的な病状や、その恐れは特別見られないが、やはり糖尿の数値を考えても運動を欠かさないことと、食事療法が大切だと決定的なことをアドバイスされた。後期高齢者ともなれば、やはり身体は弱って来る。それをどう長く生活に支障ないように持ちこたえさせるかということが、これから充実した余生を生き抜いていくための絶対条件である。

 その意味でやはり近所のかかりつけの医師の他に、根本的に身体の構造について危険信号とそのための対処法を教示してくれる人間ドック受診は欠かせないと思っている。あと何年生きられるかは神のみぞ知るであるが、悔いを残さない健康管理だけは今後も続けて行きたい。

2015年8月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3002.2015年8月2日(日) 孫とサンフランシスコへ武者修行

 毎日続く酷暑にはほとほと参る。格別用事がないので、外出は控え陽が落ちてやや涼しくなったころを見計らって駒澤公園へウォーキングするぐらいである。

 6日から奈良に住む長男一家の高一男子の孫を連れてサンフランシスコへ出かける予定である。やや引っ込み思案で、積極性に欠ける孫に日本とは大きく異なる外国と外国人に接して目覚めてもらいたいというのが祖父としての秘かな望みである。英語を母国語として話し、アメリカの文化を知ってもらいたいとも思い、教育指導を兼ねた避暑へ行くくらいの気持ちである。8月にアメリカ西海岸へ避暑気分というとロスをイメージする人にはとても信じてもらえないが、サンフランシスコは過去30年間の8月の最高気温の平均が20℃というから大分涼しいと言える。実際こことシアトルは今まで訪れた時の陽気は随分涼しいと言う印象だった。

 乗り物は土地の人々が利用するような交通機関をできるだけ利用したいと考えているし、食事も朝食は別にして極力町のレストランで食べさせてあげようと思っている。自由に気分次第でぶらぶら歩き回ることが狙いだが、そうは言っても一通りサンフランシスコの市内観光と郊外のアメリカの田園地帯と世界遺産も見せたいと欲張り、ヨセミテ国立公園の一日観光も申し込んだ。

 この他に孫には、サンフランシスコ湾のオークランド側にあるバークレイ地区を訪れ名門カリフォルニア大学バークレイ校(U.C.Berkeley)のキャンパス内で学生生協や学食を見せてあげたいと思っている。後はケーブルカーや地下鉄(BART)にも乗り、ホテルのあるユニオン・スクエアからフィッシャーマンズ・ワーフにも出かけて食べ歩きを楽しんだり、水中水族館や、中華街にも連れて行ってやりたいと思っている。

 生憎一年のうちでも最も旅行繁忙期に当たるので、あちらこちらで凄い人ごみにぶつかるのではないかと思っておる。実際この旅行でも航空機とホテルの予約が中々取れず、幸い6日全日空出発便が予約できたので、この日の出発に決めたわけだ。

 明日慶應病院で人間ドック検査を受け、万全を期して出かけるつもりである。

2015年8月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3001.2015年8月1日(土) ゼミ仲間と和気藹々の集いと合意不調のTPP交渉

 今日も朝から暑い。今年最高気温を記録した岐阜県多治見市は39.9℃だった。全国928観測地点のうち猛暑日は215地点で、これも今年最も多かった。また、30℃以上の真夏日を記録した観測地点も673となった。そんな中で明後3日にベオグラードに帰る山崎洋さんが、時間があればもう一度会いましょうと言ってくれたので、ゼミの仲間を誘い自由が丘でランチをともにしながら楽しく有意義な時間を過ごした。5人が集まったが、東横線自由が丘駅前に皆汗をびっしょり掻きながらやって来た。論客揃いなので、話題があちこちと拡散するが、それがとりわけ面白い。ギリシャの財政破綻問題からドイツ人気質について話すと、旧ユーゴ構成国から顰蹙を買うアレクサンドロス大王ひとり占めのマケドニア人の言動、更に旧ユーゴスラヴィア内のセルビア人の立場、はては私が高一の孫をアメリカへ連れ出して武者修行トレーニングを施すやり方等々について3時間余りもアルコール抜きで侃々諤々とやり合った。

 しかし、学生時代に社会政策のゼミで同じような専門科目を学んだ仲間たちと半世紀以上も付き合って、言いたい放題不躾に意見をぶつけ合えるのも楽しいものだ。これもゼミの学究的な雰囲気と亡くなられた恩師のお人柄のお陰だと思い、充実した学生時代を過ごさせてもらったことを感謝するとともに、有り難い気持ちになる。

 山崎さんは、ご尊父ブランコ・ヴケリッチ氏が終戦時網走で亡くなられて丁度70年という節目に当たる今年、セミナーを主宰されたセルビア大使館に招かれて今年2度目の来日となったものだが、折に触れて度々訪日されては、我々ゼミ仲間との絆をしっかり固めてくれる。こうなると現在小中陽太郎さんが執筆してくれている「ゾルゲ事件」をテーマにした作品が、山崎さん一家についてどんな描き方をされているのか、興味津々となってきた。

 さて、この4日間ハワイのマウイ島で開かれていた環太平洋経済連携協定(TPP)交渉に出席された参加12カ国の閣僚会議は、大筋合意できずに閉幕した。これまで5年以上に亘って各国は合意に向け交渉してきたが、はっきり言って物別れに終わったと言えるようだ。来年の大統領選挙を控えて、アメリカも今度こそはの意気込みで臨んだが、結局各国の対立は解消できなかった。

 ことわが国にとっても、国内には農協団体など交渉妥結に反対を唱える勢力が存在する。特に農業と新薬の分野で妥協することができなかった。元々国によって地場生産品が異なるのに、同じ土俵で商いを行うことが問題解決を難しくしている。

 例えば、日本では米の生産量が年々減り、それが価格をつり上げる大きな要因となっているが、だからと言って簡単に輸入量を増やせば解決できると短絡的に考えることはできない。減少化傾向の農業従事者数の問題もあり、そう簡単に生産量を増やすことができない。さりとて外国産米を輸入すれば、日本における米生産は終末を迎えることになる。それは米ばかりに限らず、経費的な面だけを考えると乳製品もいずれ米と同じ運命を辿ることは明らかである。輸入で需要を賄えると考えると、将来的には食糧品はわが国で自給自足できない心配がある。そこへ世界的に大きな自然災害が発生し、農作物の絶対的な供給量が落ち込んだ場合、日本人が食する物が輸入できず、日本人は食べるものがなくなるという危機的な事態が考えられる。それらの点から、ある程度生産国が細々とではあっても生産を維持できる政策を考え、その言い分を受け入れた関税交渉を行い、世界共存という観点から致命的な問題を残す恐れがあることを念頭に入れて交渉することが重要であると考えている。さあ、もう少し時間をかけたうえで結論はどう出るか。

2015年8月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3000.2015年7月31日(金) ヤッター!ついにブログ連続3千回達成

 道なお半ばで少々大袈裟かも知れないが、何とかやり遂げたと言えるのではないかと自画自賛している。別段大騒ぎすることでもないが、それでもこのブログ「ご意見番の意見」を3千回も、よくぞ懲りもせず毎日書き続けて来られたものだと思っている。

 2007年5月15日にホームページを立ち上げて、その行きがかり上ブログというものを深く考えることもなく書き始めた。爾来8年2カ月の間にいつの間にか積み重なって3千回という節目の回数を数えるに至った。元々文章を書くことには興味があって、書く機会があれば下手は下手なりにまめに書いてきた。

 このブログを書く下地となったのは、中学3年生の時から2年間の浪人時代を含めて大学1学年時まで毎日欠かさず日記をつけていたことだと思う。大学で山岳クラブに入り、最初の夏休みに1週間ばかり北アルプス山中に籠ったので日記なんて書けるわけがなく、そのまま放り出して習慣的に書き続けることはギブアップしてしまった。だが、その当時も地道なことを続けることにあまり抵抗がなかった。それが、このブログにも生きたのではないかと考えている。幸せなことに拙いブログを几帳面に読んでくれ、時折アドバイスをくれる友人たちからも、時折書いた主旨や考えについて尋ねられることがあるが、皆好意的に理解してくれるので、大きな励みにもなっている。

  今ちょっぴり悩んでいるのは、これを今後いつまでも書き続けて、その時まで書きためた拙稿をどう処理すべきかということである。プライベートにして気ままな言いたい放題では、自我が強過ぎて一冊の書として世に出すというわけにもいかない。それに8年余りに亘る言いたい放題の雑文では、字数も多くまとめようがない。精々ひとつの可能性としては、自分で良く書けていると自ら認めるブログと、ドラマチックな時を過ごした1日のブログの何日分かをセレクトして私家版として印刷し、親戚や兄弟たち、友人らごく親しい人たちに読んでもらうことぐらいではないかと考えている。まだ、これもはっきりしない。

 もうひとつは、あと何回書き続けることができるだろうかという自問自答である。区切りの良いところでは、500回ずつ回数を重ねて、次の大台は5千回だと考えているが、これには5年半近くかかる。その時私は82歳の超後期高齢者になっている。確実に体力と精神力は落ちている。認知症にも囚われているかも知れないので、文章も今より劣化しているに違いない。気持ちはいくら前向きであっても、それでもなお書き続ける意味ありや、なしやである。

 これからのんびり考えてみたい。ともかくひとつの壁、連続3千回の記録を超えられてホッとするとともに、何かやり遂げたようなちっぽけな自信らしきものも湧いてきた。

 さて、今日2022年冬季オリンピック・パラリンピック開催地が北京に決定した。カザフスタンのアルマトイと争っていたが、結局は運営能力と資金力に恵まれている北京が44-40の評決で勝ち、オリンピック史上初めて春、夏大会を開催することになった。ただ、前から気になっていたのは、果たして北京から遠く離れた張家口で開かれるスキー競技場に競技を行うに足る積雪があるのかという点である。中国オリンピック委員会は人工雪を集めて開催できるということだが、自然の中で行う屋外スポーツの意義が薄れるのではないかいう不安な気がしてならない。

 このところ、2020年東京大会の主会場建設の見直しが発表されてから、オリンピックのマイナス・イメージが表面化している。その中でちょっと気になるのは、先日発表された東京五輪エンブレムが、ベルギーのリェージュ劇場のロゴに酷似しているとのアピールが、ロゴのデザイナーから出されたことである。IOCは取り合わないようだが、どうもイメージが良くない。今にして思うのは、日本で開催されるオリンピックなので、どうして一見して日本開催と分かる、富士山とか日本文化をイメージしたようなデザインを採用しなかったのだろうか。どうも割り切れない気持ちである。

2015年7月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2999.2015年7月30日(木) 厚木基地騒音訴訟で夜間・早朝飛行差し止め

 今日東京高裁で、厚木基地を巡る第4次騒音訴訟中の自衛隊機夜間・早朝の飛行差し止めが命じられた。昨年の一審に引き続き再び差し止め判決が出た。昨年横浜地裁で同じ判決が出されていたのを防衛省が控訴したものだ。日本近海への監視飛行が増加している海上自衛隊では、任務の遂行に支障を来すとして懸念しているが、裁判所は基地の公共性や公益性よりも、住民の被害を重視する判決を下したものである。それでも中谷防衛大臣は上訴を検討していると無念の表情を示した。中国の海洋進出を懸念するあまり大臣の気持ちは立場上分からないでもないが、40年に亘って地域住民が耐え忍んだ労苦に思いを馳せた判決を、信じられないと主張するのは些か常軌を逸していやしないだろうか。

 2017年までに米空母艦載機が厚木基地から岩国基地へ移転されることを踏まえて、16年末までは賠償金12億円が支払われることも決まり、これはこれで騒音訴訟において将来分の損害賠償が認められたのも初めてのケースである。

 高校時代の授業中時折ジェット機が大きな音を出して校舎上空を飛行して、あまりの煩さに教室内で教師の声が聞こえなくなり、しばし授業がストップしたことが度々あった。今では教室はエアコンが設置され、教室の窓は締め切っているのでそれほど騒音が侵入してくることもないと思うが、昭和30年代の初めはそんな風にジェット機の騒音に悩まされたことが度々あったことを思い出す。

 さて、日本人の平均寿命がまた延びたようである。女性は86.83歳で3年連続世界一で、男性は世界で3位の80.50歳だという。あと10年もすると男子の平均年齢が90歳を超えるようだから、益々高齢化社会へ突き進んでいくようである。この調子だと私自身はいつまで経っても日本人男子の平均年齢に届かないことになりそうだ。

2015年7月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2998.2015年7月29日(水) 高校、プロ野球をめぐる興味深い話題

 今年は夏の高校(中等学校)野球大会が始まって丁度100年の記念すべき年となり、何かと話題が多い。とにかく特別に暑い今夏も各地の予選で熱戦が繰り広げられ、続々甲子園代表校が決まっている。

 その中で格別話題性を以って採り上げられているのは、個人では東京の早稲田実業高の1年生ながら3番バッターの清宮幸太郎選手である。準々決勝辺りから連日その力強い打撃ぶりが採り上げられて放映され、そのせいで早実人気はうなぎ登りで早実の試合は異常なくらい大勢の観客が押し寄せている。清宮選手の優れているのはバッティングだが、リトル・リーグ時代に世界選手権で優勝した時の打棒が抜群で、当時からアメリカ・メジャーリーグのスカウトが注目したという逸材である。加えて、父親が早稲田大学のラグビー部主将、監督を務め、その後サントリーでも監督を務めて現在はヤマハ監督の清宮克幸氏であったことから話題が集まった。清宮選手が甲子園でどれほどの活躍をやってくれるのか、今から注目されている。

 一方高校チームとして話題になったのは、第1回大会優勝校京都二中、現在の京都府立鳥羽高校が公立高として強豪ひしめく京都大会を勝ち上がったことである。

 わが母校湘南高校もそこそこいい試合をおこなったのだが、残念ながら準々決勝の前に敗れてしまった。昭和24年に初出場・初優勝の快挙を成し遂げた栄誉は今も燦然として輝き、折に触れて話題となって紹介されることがあるが、拙著「南太平洋の剛腕投手」でも甲子園初優勝については大分触れた。その時の1年生選手だった佐々木信也さんが先週の「週刊朝日」に大きく頁を割かれて採り上げられていたのも話題性の所以である。近々九州地区限定の「スポーツニッポン」紙の一面に広告が掲載されるが、その広告でも佐々木さんと甲子園初優勝の関連説明が紹介される予定である。

 さて、高校野球ばかりが話題を浚っているようだが、プロ野球でも昨日2つの新記録達成があった。そのひとつは、中日ドラゴンズの谷繁元信・監督兼捕手がプロ野球通算出場試合数3018試合に達し、捕手として野村克也氏を抜いて出場数歴代トップに躍り出たことである。負担の多い捕手というポジションで成し遂げたことがとりわけ意義深い。

 もうひとつは、東北楽天イーグルスの松井稼頭央選手が日本で通算2000本安打を達成したことである。松井選手はこの間7年に亘ってメジャーリーグでも活躍し、メジャーで615本のヒットを打っている。このまま3年もこれまで通り活躍できれば、日米合せて夢の3000本安打はおろか張本勲選手の最高安打数3085本凌駕も夢ではない。自己管理能力の高い選手のようでもあり、さらに努力を積み重ねて是非とも最高安打数3086本を達成してもらいたいものである。

 尤もその道の先輩には、イチロー選手がまだまだ頑張っている。イチローは日本ではオリックスの9年在籍中に1278本のヒットを打ち、メジャーリーグでは今年まで15年間に2899本も打ち、メジャーで3000本達成を間直に控えて、本場アメリカでも注目されている。日米通算ではすでに、4177本を打っている。流石にイチローは特別だ。

2015年7月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com