毎年恒例の人間ドック検査を今日慶應病院予防医療センターで受けた。設備が充実しているだけに、お値段はやや高いが、それだけの見返りはあると思っている。予防医療センターの清潔で静かな環境とスタッフの親切な対応、そして新しい医療機器と医師の診断結果に基づいた分かりやすい説明など充分理解し得るもので、毎年8月に受診できることはラッキーだと思っている。年々自分の健康が体力的に落ちてくるのは止むを得ないが、それに合わせて身体が小さくなっていることと、五感の素である聴力が大分悪くなっていることがちょっと残念である。
考えたくはないが、身長がついに160㎝を割って159.8㎝になったことは少々ショックである。大学生の頃に比べて7㎝も小さくなっている。中学3年の腕白時代に先祖返りしてしまった。もうひとつは、最近聞き取りにくくなってきた聴覚の衰えである。基準値に比べると大分衰えていて、担当医師から補聴器の使用を考えた方が良いとアドバイスされた。確かに日ごろからやや人の話が聞き取りづらくなり、好い加減な相槌を打ったり、何度も聞き返して、息子たちからは大分耳が遠くなったから補聴器を使ってはどうかと度々言われている。この他に2点ほど気になったのは、前立腺の腫瘍マーカーPSAが、過去2年前から5.17、5.54、そして今日は6.60と基準値4から大分上がってしまったことで、できるだけ専門医に診てもらった方がよいと言われてしまった。少々気にはなっていたので、アメリカから帰ったら4年前に診てもらった泌尿器科医を訪ねてみようと思っている。
加齢による影響を考えれば、致命的な病状や、その恐れは特別見られないが、やはり糖尿の数値を考えても運動を欠かさないことと、食事療法が大切だと決定的なことをアドバイスされた。後期高齢者ともなれば、やはり身体は弱って来る。それをどう長く生活に支障ないように持ちこたえさせるかということが、これから充実した余生を生き抜いていくための絶対条件である。
その意味でやはり近所のかかりつけの医師の他に、根本的に身体の構造について危険信号とそのための対処法を教示してくれる人間ドック受診は欠かせないと思っている。あと何年生きられるかは神のみぞ知るであるが、悔いを残さない健康管理だけは今後も続けて行きたい。