3006-2. 8月6日(木)②(サンフランシスコにて)ケーブルカーの接触事故で乗車できず

 昨夜の機内はやや肌寒かった。軽いシャツに夏ズボンだったが、用意していたスェーターを重ね着して久しぶりにサンフランシスコの地にやって来た。空港は私の記憶からすっかり変わっていた。孫にはこれがアメリカの大地だということを言い聞かせた。私にとって初めてアメリカ大陸の土を踏んだのも、このサンフランシスコである。ヒルトンホテル・ユニオン・スクエアに行くにはいくつかの方法を考えていたが、取り敢えずインフォメーションで聞いてみたら‘SHARED-RIDE VANS’という相乗りバスのようなシステムがあることを知り、孫にとっても空港から市内までの道のりを知るためにも良いのではないかと考え、ひとり17$で客は結局我々2人だけだったが、これに決めて良かったと思う。広い空港ビル群を順次第1、第2、第3ターミナルと回ったうえで、市内へ向けてスタートした。ドライバーと和やかな会話を交わしながら順調にホテルへ辿りついた。

 早速ジーンズに着替えて孫を連れ出し、ケーブルカーで観光客に人気のあるフィッシャーマンズ・ワーフへ出かけたところが、最寄りの停車場近くで何の偶然だろうか、ケーブルカーと車が接触するという珍しい事故を起こして動かなくなって、ケーブルカーが何台も立ち往生している事態に遭遇した。これでは、埒があかないと急遽予定を変更してケーブルカーの走る坂道に沿って北上し、ケーブルカー博物館を訪れ、その歴史的遺産を見学することにした。その後時間的にはやや早かったが、中華街で夕食を摂ることにした。坂道を上ったり下ったり歩き回り、ケーブルカー乗車はともかく明日に回して、これも名代のサンフランシスコのチャイナタウンで、偶々入った面白いおやじの店で中華食をたらふく味わった。注文をザラ紙に鉛筆で書いて、単純な足し算をしてその場で会計をしろという風変わりなオヤジで庶民的だ。かつて団体で入ったやや高級感のある中華料理店とはえらい違いの気さくな店で、うまい中華を存分に口に入れることができた。予定は変わってしまったが、元々きちっと決まっていたわけでもないので、明日はすでに予約してある半日バス市内観光を終えた後フィッシャーマンズ・ワーフ周辺をぶらつくことによって孫にもアメリカの雰囲気とか感覚を掴んで欲しいと思っている。

 昨日から煩いジジイが傍で細かい注意をしたり、ホテル部屋内では設備の使い方やアメリカ人との交渉についてあれこれアドバイスをするので、孫はさぞ辟易しているだろうが、これも「教育的指導」のつもりなので多少は我慢して欲しいところ。

2015年8月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com