3242.2016年3月29日(火) 前立腺検査結果はセーフ

 今日嬉しいことがあった。先週目黒区緑ヶ丘の泌尿器科医院いいがやクリニックで血液検査をしてもらった前立腺検査は、まず現時点では前立腺癌の心配はないという診察結果だった。飯ケ谷先生が診断室に入室するやニコニコしながら、心配する必要はないでしょうと言っていただきホッとした。

  昨年8月慶応病院の人間ドック検査では、前立腺癌の基準数値PSAがやや高いので専門医に診てもらうようアドバイスされた。12月にいいがやクリニックへ伺ったところグレーゾーンにあるがそれほど慌てることはなく、今年3月ごろいらっしゃいとのお話だった。それが、結果的に深刻な話でなかったのは幸いだった。

 検査報告書を手に飯ケ谷先生のご説明によると、トータルPSAは6.52で4以下が望ましい。私の数値はフリーPSAが1.74と低いので、診断数値としてのフリー/トータル比が26.7となり、望ましい目標数値25を上回ればいいと言うことだった。結果的にほとんど問題ないというご託宣であった。今後は半年に1度くらいのペースで血液検査をしてもらうということに落ち着いた。すっかり気分を良くして、夕食は妻を外食に連れ出してノンアルコール・ビールで乾杯した。

 さて、昨日旧民主党と旧維新の会が合流して「民進党」として再出発した。衆参両院議員は156人の野党第1党である。安倍政権の暴走を止めると強調しているが、民主党政権時代に打ち出したマニフェストは空手形に終わり、内部対立して崩壊した轍を踏まないことが絶対的に求められる。

 昨日の発足に際しても突然「共生社会をつくる」と宣言したが、抽象的過ぎてよく分からない。「共生」と言うだけでは、何と何を共生させる社会を目指すのか、皆目分からない。少しは党内に不満分子を抱える旧党同士が合流に至るまでに、目指す方向性の中で発表すべきだが、これまでまったく説明すらしていない。これが旧民主党の悪い慣例だ。夏の参議院選挙はもう目の前に迫っている。果たして新生「民進党」は独り立ち出来るだろうか。

2016年3月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3241.2016年3月28日(月) パキスタンのテロと朝日新聞の劣化

 ブリュッセルの連続テロ事件で大きなショックを受けたばかりなのに、昨夕パキスタンのラホールでキリスト教徒を狙ったテロが起き、70名以上の死者を含む多数の負傷者を出した。アラブ諸国に次いでイスラム過激派の巣窟でもあるパキスタン国内には、以前から度々テロが発生していた。タリバンの巣窟、アフガニスタンと陸路で繋がっているせいもあり、テロリストはかなり自由にパキスタン国内へ入り込むことが出来る。特に一昨年12月には、学校で生徒たち約150人がテロの犠牲になった。昨夕のテロはイスラム過激派「パキスタン・タリバン運動(TTP)」が、イースター中のキリスト教徒を標的に狙ったことを明らかにした。

  このテロについてTTPが現地メディアの他に日経新聞に電話で伝えたとあって、日経は特ダネもどきの大きな取り上げ方である。夕刊1面の他に社会面にまで詳しい記事が掲載されている。その一方で、メディアの帝王を自称する朝日新聞には、哀れにも何のコメントもない。最近の朝日の情報収集力の弱体化を再び思い知らされることになった。いつも偉そうな対応ばかりしているが、もっと謙虚に、かつ貪欲に取材に当たってジャーナリズムのあるべき道を歩んでもらいたい。一見正論らしきことを得意になって主張するが、裏付けと信ぴょう性に加えて、現場で臨場感が感じられる取材力のないのが朝日最大の欠点である。そこへ最近ではニュースの伝え方が遅くなった。主張するのも結構だが、メディアとしては速報性はメディアの武器であることを忘れてはならない。最近の朝日の劣化と地盤沈下ぶりには、聊かイライラする。

 外務省に照会すれば簡単に分かることである。お高く留まっている朝日はそれさえやらなかった。

 ラホールのテロは、すでに70人以上の犠牲者が出ているという。明日の朝刊とそれ以降の朝日の関連記事がどう掲載されるか、お手並み拝見である。

  さて、昨日の本ブログでも取り上げたが、案の定昨日優勝した横綱白鵬への非難が大分出ている。結びの一番の後はテレビを観ていなかったが、賜杯を受け取った後の優勝インタビューの最中にファンからヤジが飛んで、その場で申し訳ないと謝ったそうだが、内心では勝てば好いだろうとの気持ちがあったようだ。36回目の優勝は、ダントツだが、自分自身でも力の衰えを多少感じるところがあるようで、それが時に粗っぽい相撲を取らせるようだ。自分より弱い大関陣への報道の過熱気味の取材もお気に召さないようだ。

  しかし、大横綱の白鵬も最近は泰然自若たる余裕が感じられなくなった。いつまでこの強さを維持していけるだろうか。

  選抜高校野球準々決勝で龍谷大平安高校が延長12回の末、明石商高に2x-1でサヨナラ勝ちしてベスト4に勝ち上がった。これで甲子園通算99勝となった。明後日は準決勝だが、何とか勝って名誉の百勝目を記録して決勝戦へ駒を進めてほしいものである。

  ♪紫におう 雲のかなた 希望の星の燃ゆるところ~♪

                                                                                                          (龍谷大平安高校校歌)

2016年3月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3240.2016年3月27日(日) 横綱白鵬逃げて優勝

 昨日北海道新幹線が開業して、地元経済界から経済効果が年140億円に上がると試算され歓迎されているが、まだ北海道の中核都市である札幌に通じていないことから、まだ経済効果は十分ではないとの声もあり、評価は将来に委ねられている。

 そこへ運航するJR北海道から毎年約50億円の赤字が見込まれると厳しい収支予測が発表された。JR北海道は鉄道事業全体で1年約400億円の営業赤字を抱えて収支改善の途上にある。そこへ新たに新幹線の赤字が上乗せされ、このまま果たしてやっていけるのだろうか。運行状況もJR北海道はとかく事故、トラブルが多く、国交省から行政処分を受けたことも再三ある。新幹線は他の整備新幹線同様に漸くスタート地点に立ったが、雪による季節変動要因も多くてこの先必ずしも東海、山陽、北陸新幹線のように安定した営業成績が望めるわけではない。はっきり言って一種の政治路線である。

 実際やり方が政治と似ているではないか。毎年歳入不足でも赤字国債を発行して必要経費を生み出す財政支出のやりくり算段は、国家財政のサンプルそのものである。今ではこのやり方が、IMFからも首を傾げられている。その国家財政の悪例を北海道新幹線でも行おうとしているのだ。ここには地元選出代議士の政治力がまかり通っているわけである。

 もうこの古い手法は止めたらよいと思うのだが、地元出身の田舎代議士にとっては表面的には地元に貢献したポーズを取れ、自分自身は地元で有難がれ、最後のツケは沿線外の住民や国民に回って来ることは明白である。

 もうそろそろこんな茶番で、新幹線開業を喜ぶことは終わりにすべきではないだろうか。新幹線が通ったと無邪気に喜んでいる地元民には申し訳ないが、このカラクリに目覚めようではありませんか。

 さて、毎場所荒れると言われる大相撲春場所が今日千秋楽を迎え、横綱白鵬と2人の大関、稀勢の里と豪栄道の優勝争いが注目されていた。両大関が対決して稀勢の里が勝ち13勝2敗となり、結びの一番で白鵬が横綱日馬富士に敗れれば稀勢の里との同点決勝となると強い期待と関心を持たれていた。それが立ち合いに白鵬が手を出しだだけで身をかわし、突進した日馬富士はそのまま土俵下へ落っこちた。呆気ない勝負に観衆も唖然として、大きなブーイングが湧いた。どうも後味の悪い勝負となり、36度目4場所ぶりの優勝を飾った横綱白鵬にとっては何ともすっきりしない決着の付け方となった。

 流石に相撲解説をしていた元横綱北の富士も憤懣やる方なかったのだろう、強くは言わなかったが、もう逃げるのは止めてもらいたいと白鵬に苦言を呈していた。

 最近力の衰えを自覚し出したのだろうか、白鵬は時折労せずして勝とうとして相撲を取ることが増えた。これも四十八手のひとつだが、横綱の取り口としてはいかがなものかとの声が寄せられていた。それでも白鵬は強気にもこれも相撲の技の一手というだろう。だが、お客が望むのは、力の入った横綱相撲である。しかも優勝がかかっている。白鵬は横綱としてファンの期待を裏切ったことは間違いない。この勝負を横綱相撲と言えるだろうか。白鵬は優勝して有終の美を飾ったのか、晩節を汚すようなことになったのか。多分明日の新聞でも白鵬の手抜き相撲には、疑問を突きつけられるだろう。春場所は終わったが、どうも釈然としない。

2016年3月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3239.2016年3月26日(土) テロ攻撃に日本の原発は大丈夫か。

  ♪紫におう 雲のかなた 希望の星の燃ゆるところ~♪

 京都市下京区七条大宮にある龍谷大平安高校校歌の冒頭部分である。テレビ観戦してゲームセットと同時につい口ずさんでしまった。平安は今日の選抜高校野球大会2回戦でも勝ち、ベスト8に勝ち上がった。甲子園通算98勝目のおまけまでついた。

 僅か半年間だったが、父の転勤により京都市内に住んでいた中学生時代に、同校の旧名・平安高校の付属平安中学に通学していた。その意味では私にとっては母校とも言える。平安が甲子園に出場すると思わずテレビ観戦して応援したくなるのも母校愛が噴き出るからだ。今日も青森県の八戸学院光星高校に2-0で勝った。夏の全国制覇3度に比べて、今ひとつぱっとしなかった春の選抜で、一昨年漸く悲願の初優勝を成し遂げた。今年はどこまで勝ち上がれるだろうか。楽しみとともに期待も大きく膨らんでくる。

 偶々賭博事件など忌まわしい事件が表ざたになったプロ野球も、昨日開幕していよいよ野球シーズンもたけなわである。ファンが目を背けたくなるような事件はもう起こしてもらいたくないものである。

 さて、3日前にブリュッセル空港と地下鉄で起きた連続テロに関係したとみられる容疑者が、ベルギー国内の原発施設をテロの標的と狙っていた可能性が浮かび上がってきた。施設周辺の厳しい警戒でその標的を空港と地下鉄に変えたとも見られている。えらいことである。翻ってわが国の原発施設のガードはどうかと言えば、現状ではテロ攻撃は可能性としては考えられるが、現実的な攻撃として可能性はあまり考えられていないように思える。だが、仮に中部電力浜岡原発や東電柏崎刈羽原発がテロに狙われた場合、首都圏はどうなる? 今後このような心配に対してどのように防ごうとするのか。対策を急ぐべきである。

 今夜NHKが「ベルギー連続自爆テロ 警戒中の首都でなぜ?」と題するスペシャル番組をタイミング良く放送した。その中で中東問題の専門家が、日本の原発をターゲットにすることについて、「IS」は昨年日本もターゲットにすると語ったが、現状では「IS」への攻撃を続けている有志連合国を狙っているので、可能性は排除しないが、日本への攻撃はすぐにはないと述べてはいた。

 5月に伊勢志摩で開催される先進国首脳会議サミットでは、すでに厳重な警戒態勢が取られるよう政府も準備おさおさ怠りないようであるが、この際危険と見られる原発施設についても厳重なる警備を行ってくれるよう望むものである。

 今日は北海道新幹線の開業日である。JR東京駅から新函館北斗駅まで最速で4時間2分で行けることになったが、終点の新函館北斗から函館には、普通列車に乗り換えて30分ほどかかる。このため航空会社は、新幹線を自社函館線のライバルとは見ていないようだ。函館行の乗客は新幹線に流れないだろうと考え、北陸新幹線に対抗して航空運賃を値下げしたような対抗策は取らないという。

 これで新幹線は九州・鹿児島から日本列島を貫通して北海道まで繋がったことになる。今や津軽海峡も関門海峡も無くなったような感じである。2030年度には札幌まで延長されるというが、その頃は天空の黄泉の国から眺めるようになっているのではないだろうか。

2016年3月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3238.2016年3月25日(金) 大手商社2社が初めて赤字計上

 2月末就寝中に上の歯が欠けて残るところ、上が1本、下が5本と寂しいものになってしまった。当然これまでも入れ歯を手当てをしてきたが、今日上の歯の部分に2つ目の磁石を埋め込んでもらい吸着力を今までの磁石1個より強める方法を取った。まだ違和感があるが、いずれ慣れてくるだろうと思っている。しかし、年齢的にもこれからは「歯力」も弱まっていくことははっきりしている。それも已むを得まい。

 さて、このところアベノミクスも行き詰ったとの観測が出て、消費税値上げ論争も姦しい。直近の日銀短観では、大企業、中小企業ともに下方修正をすると予想している。

 ついては、昨日の朝刊によると大手商社・三井物産が戦後まもない1947年以来初めて、今年度純損益決算予想を当初2,400億円の黒字から、700億円の赤字に下方修正した。赤字会社になったのである。そして、今朝の新聞では最大手商社・三菱商事まで1954年に現体制になって以来、三井同様3,600億円の黒字予想を1,500億円の赤字へ下方修正した。両社ともに極楽浄土から急転直下奈落の底へ落ちた感じである。住友商事も2,300億円の黒字が1,000億円にまで沈んだ。その一方で、伊藤忠商事だけが過去最高益3,300億円を予想している。同じ大手商社としてこれまで同じような業績を上げていたのに、この期に及んで極端な黒と赤とは摩訶不思議である。

 この差はどこから来たのかと言えば、三菱、三井は海外で資源開発への投資が鉱物資源価格の値下がりにより収益悪化を招いた。それに引き換え、伊藤忠は鉱物資源以外の事業で手堅く稼いだことが高収益につながった。それにしても世界的な経済不況の中で、どうすれば生き残れるかという点でこれら日本商社の経営方針の中にヒントがあるようだ。三菱・三井には大金を注ぎ込んでも元を取れると判断したが、伊藤忠は堅実な道を選んだということだろうか。他産業でも参考になるのではないだろうか。

2016年3月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3237.2016年3月24日(木) テロ事件を受け米大統領選で暴言連発

 昨日ベルギーのブリュッセルで起きた連続テロ事件によりテロがネットワーク化して動き出すことが心配されている。パリとブリュッセルのようなヨーロッパの中心都市にテロが連動して起きたことに仄かな予感はあったが、テロが起きるのは現状では手の打ちようがない。パリ事件の容疑者の一部がブリュッセルに滞在し、ブリュッセルのテロリストと連絡を取り合っていたことが明らかになっている。それでも事前に警備当局がある程度ターゲットを絞っても根っこを抑えることが出来ない。

 こんな緊急事態をあざ笑うかのような不謹慎な言葉が、アメリカ大統領選候補者から発信されるようになった。悪の連鎖というより、悪口の連鎖とでも言うべきだろうか。

 まず、暴言プロデューサーのトランプ氏がテロの容疑者を水責めの拷問に処するべきだと述べた。アメリカでイラク戦争反省の結果禁止した水責めのリンチを再び容認しようというのである。あの時テレビ視聴者が、あまりにも非人間的で酷いという抗議を起こし、この水責めは禁止された。にも拘らずトランプ氏はテロリストに対しては、彼らが無法を犯すから水責めをやっても構わないと喚き散らしている。アメリカ社会の命綱でもある人権なんて毛頭考えていないのである。

 そうかと思うと、トランプ氏のライバル、クルーズ氏までがイスラム教徒の居住地区には警察の監視が必要だと言い出す始末である。更にトランプ氏はテロ撲滅のためには「IS」への核攻撃も排除しないなどと政治家が絶対口に出してはいけない暴言まで喚いた。これまでにも、「中国には高い関税をかけろ」「在日米軍駐留費用はすべて日本に支払わせろ」「メキシコにはアメリカ・メキシコ国境に高い塀をメキシコ政府によって作らせろ」など度々知識不足を露呈するような悪意ある発言があった。それが今度のテロ発生によってますますエスカレートして移民排斥、イスラム教徒監視、核攻撃強行など、今や言いたい放題になってきた。これが世界一の大国アメリカ合衆国大統領になろうとする人たちの言葉とは、アメリカの人材不足はあまりにも情けないではないか。彼らはどこまで本音で言っているのだろうかと首を傾げざるを得ない。

 民主党はまだまともであるが、共和党という政党は何を考えているのか。そして、こんな狂信的な候補者が票を得られるのは、共和党支持者というのは自分たちさえ良ければ、他人はどうなっても構わない。特に移民やイスラム教徒は地獄へ行けと主張しているようなものではないか。

 秋の大統領本選の結果を見ないと何とも言えないが、現状では民主党候補者に勝ってもらいたいと世界の良識ある人とともに強く願っている。仮にトランプ氏が大統領に選出されるようでは、グループ歌手名と同じく「世界の終わり」である。それだけは避けてほしいものである。

2016年3月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3236.2016年3月23日(水) ついにベルギーでも連続テロ発生

 また過激派組織「IS」による連続テロ事件が発生した。ベルギーの首都ブリュッセル国際空港内で2度、そして市内地下鉄マルベーク駅構内でも1度爆発し31人が亡くなり、270人以上が負傷した。2人の日本人もけがをしたようだ。ブリュッセルと言えば、EUやNATOの本部があり、今やヨーロッパの中核都市となっている。昨年11月にパリ市内で起きたテロ事件の容疑者のひとりが、つい最近ブリュッセル市内で逮捕されたり、フランス、ベルギー国籍を持つ移民の移動が確認されたり、警備当局もテロリストの動静に警戒を強めていたところである。

 これまでフランスやベルギーでは、テロのような衝撃的な事件はあまり起こらず、比較的治安は安定していると見られていた。それが昨年1月に発生したシャリル・ウブド新聞社爆破テロ事件以来穏やかならぬ事件が頻発し始めた。

 初めてブリュッセルを訪れたのは1976年である。その時、あまり様子が分からなかったが、簡便な移動手段として昨日爆破事件のあった地下鉄に乗り、空港から市内へ移動した。その後度々ベルギーを訪れる機会があり、ブルージュやアントワープを見学したが、最初の訪問以降はイギリスから高速鉄道「ユーロスター」か、バスでベルギー入りしたので、地下鉄を利用することはなくなった。

 落ち着いた中世ヨーロッパを映し出し、かのヴィクトル・ユゴーが世界で最も美しい広場と称賛したグラン・プラスは、ギルド・ハウスに囲まれ、傍には小便小僧の像もあるブリュッセル最高の観光スポットでベルギーが誇る世界遺産であり、いつ訪れても心が和む。今後テロリストがこの美しい都市を破壊しないよう強く望む。

 さて、今日は年に1度の高校2年次のクラス会が藤沢市内で開かれた。入学間もない新入生時ではなく、卒業時の3年次でもなく、中途半端な2年次というのが珍しいとはよく言われる。恩師の春原先生がお亡くなりになって大分経つが、今もクラスメートの結束と友情を頼りに延々と続いている。50名の同級生の内17名が出席したが、真田丸の本拠・上田市からUくんも来た。だが、例年必ず出席するクラスメートが2人も来られなかった。クラスにたった4人しかいなかった女生徒の中でいつも参加のAさんは、転んで骨折、そのため女性の出席者は寂しくたったひとりだった。もうひとり常連のEくんも骨折で欠席だった。Eくんは念が入っていて骨折で入院していたが、退院して再び骨折したというからちょっとしたギネスものだ。

 耳にする話は、病気とケガの話ばかりで、喜寿という年齢を考えれば無理はないと思うが、今年はちょっと過激だと感じた。中でもKくんは奥さんと長女とバンコックから帰国の日に、急に体調を悪くして緊急に入院し11日間も病院に留まった。長女は仕事の関係で予定通り帰国させて、奥さんはそのまま付き添い看護していたために、日本で3女の手術に立ち会えなかったという。タイの医療費に***万円もかかったそうで保険会社といま交渉中と言っていた。

 毎年のことであるが、話し合っているとどうも話題が後ろ向きになりがちである。それもある程度やむを得ないが、来年あたりはもう少しスカッとした話を聞きたいものである。

2016年3月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3235.2016年3月22日(火) アメリカ・キューバ同盟は復活するか。

 1月に兄とともに会食した南極研究の第一人者である神沼克伊さんが、今日文化放送に出演された。聞き役は、インタビュアーとして手慣れた吉田照美氏で、限られた時間内で上手に話を聞き出していた。南極という広い極地の話題でもあり、多くの疑問をすべて尋ねるわけにはいかないが、半世紀前からの南極四方山話を興味深く話された。インタビュアーの吉田氏は10年前ごろまでわが自宅の近くに住んでおられ、自宅前の駐車場に車を停めた時に、2度、3度お見かけしたことがある。

 神沼さんの話は滅多に聞ける話ではないし、内容も興味深いので、所属するNPO団体「JAPAN NOW観光情報協会」定例の観光セミナーに講師としてお願いしようと考えている。

 さて、昨日キューバを訪れたオバマ大統領とラウル・カストロ国家評議会議長が、早速ハバナ市内の革命宮殿で会談した。2人は過去に2度会ってはいるが、今回は儀礼的なものではなく両国関係を実質的に前進させるための会談は初めてと言ってもよい。経済関係では互いに改善させようとの気持ちがあるが、人権問題ではあまり意見が噛み合わず、今後に託されることになった。

 今回の訪問で話題となっているのは、オバマ大統領がハバナ空港へ到着した際、カストロ議長が出迎えに出なかったことにアメリカ国内では不満が出ているようだ。口の悪い共和党大統領候補のトランプ氏の如きは、バイバイと言ってすぐ引き返すべきだったなどと言い、ローマ法王到着の際には出迎えているのは、オバマ大統領に対して敬意がなく、大統領自身も素人だとボロクソである。

 尤もこのトランプ氏の悪感情は人並みでなく、何とか排除しようにも選挙をやると票を獲得するので、今では無視出来ない人物になった。トランプ氏は選挙運動中に散々日本の悪口を言っていたが、最近はその悪口雑音は一層エスカレートして、日本に駐留する米軍の経費は100%日本に拠出させるべきだと荒唐無稽なことまで口走るようになった。

 2期目に入ってからオバマ大統領の評価は下がりつつあるが、存在感、発信力と政治的バランス感覚はこれまでの大統領に比べて決して劣るものではないと思っている。トランプ氏に文句を言わせないためにも、キューバとの話し合いの中で万民を唸らせるような実りあるキューバ訪問にしてもらいたいものである。

2016年3月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3234.2016年3月21日(月) オバマ大統領、キューバを訪問

 実に88年ぶりにアメリカの現職大統領がキューバを公式訪問した。アメリカとキューバの外交関係は、1959年それまでアメリカ寄りだったキューバのバチスタ政権をキューバ革命でフィデル・カストロ将軍が同志チェ・ゲバラらとともに打倒して途切れた。61年両国の外交関係は閉ざされ、キューバは旧ソ連の支援を受けて社会主義国家を宣言した。翌62年当時のケネディ大統領はキューバに旧ソ連軍艦の寄港をさせないために海上を封鎖して、アメリカはキューバを支援していた旧ソ連と一触即発の危機に直面し、核戦争の危険をも予感させた。

いずれも学生時代の出来事でこれらの事件について、しばしば友人らと議論を戦わせたものである。当時は、独裁政治で国民をドン底に追い込んだバチスタ政権を、チェ・ゲバラらとともに倒したことでカストロは一躍キューバの救世主として英雄となり、その一方バチスタ政権を支援していたケネディ大統領は悪玉となった。同時に、キューバ社会主義と旧ソ連との蜜月は、東西対立時代の象徴的な同盟国関係となり、ソ連は革命国家キューバを援助して、それは東欧諸国からももてはやされた。東西対立当時東ドイツを訪れた時、珍しく外国人の姿を見たが、彼らはほとんどキューバからの留学生だった。

 いま振り返ると、ケネディはその後まもなくして凶弾に倒れ、一方でカリスマ的存在感を誇るカストロは高齢のため実弟のラウル・カストロ国家評議会議長に現在その座を譲っている。半世紀余りを経てつくづく時の流れを感じる。

 すでに両国の外交関係は昨年7月に一応よりを戻した。だが、両国内にはお互いの再接近を警戒する声も強いのは事実である。果たして本当の意味で両国は気持ちを融合することが出来るのか、暫時じっくり見守る必要があると思う。

 昨日オバマ大統領が夫人と2人の娘を伴ってハバナ空港に足を下ろした時、そこには南国キューバには似つかわしくない雨が降っていた。雨降って地固まると行くか。

 さて、昨日から選抜高校野球が阪神甲子園球場で開催されている。今日の第2試合は、中学時代に通学していた京都・平安中学の付属校・龍谷大平安高校が高知・明徳義塾高校を7-1で破り、2回戦へ進出した。龍谷大平安にとって甲子園で97勝目である。ゲームセットの後甲子園内に流れる平安高校歌を耳にしながら、2年ぶりに校歌、♪紫匂う雲のかなた~♪を思わず口ずさんだ。

 一昨年は選抜初優勝を飾ったが、今年はどこまで勝ち進むやら今から楽しみにしている。

2016年3月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3233.2016年3月20日(日) 中国が「1人っ子」政策を中止

 中国の「1人っ子」政策、いわゆる人口抑制策が壁に突き当たった。実施37年で制度疲労し崩壊した。その制度を強行した1979年当時、1家庭の出生率は5人以上だった。それまで高い出生率のため、中国は人口が爆発的に増え続け、当分貧困から抜け出せないと考えた中国政府は人口抑制策を検討し始めた。それが「1人っ子」政策である。その制度のお陰で徐々に出生率が下がり始め1995年以降はついに出生率は2人を割ってしまい、人口鈍化傾向に拍車がかかったのである。こうなると「1人っ子」政策は完全に行き詰まってしまった。

 一方、わが国の人口は自然現象的に減り続けて少子高齢化社会へ突入し、昨年初めて人口総数が減少し始めて今や日本の将来像にも暗い影を投げかけている。

 「1人っ子」政策が始まって以降中国では、子どもが欲しくても生活に余裕のない夫婦が、無理してでも高い税金を支払って2人目を育てるか、出生届を出さずに闇に葬るか、選択せざるを得なかった。

 その中国政府は今年1月「1人っ子」政策を撤廃したが、その間国内では子どもを闇に葬る暗黒の影を残していた。それは2人目出産以降には罰金を科するという厳しい縛りのために、2人目以降の誕生児に科せられた罰金を支払えず、出生届けが提出されず戸籍がない「闇の子」が国内に数多く存在していた。いま制度は廃止したが、この「闇の子」をどう復活させるのかという新しい宿題を課せられることになった。

 2011年の発表では中国国内の無戸籍者は途方もない数の約1,300万人もいて、学校に通えず、医療保険などの社会保障も受けられない差別的待遇を受けている。その存在が、国内外から厳しく批判されているのが現実である。だが、一部の大都市は国の政策とは必ずしも相容れず、戸籍登録に慎重な姿勢を崩しておらず、「1人っ子」政策のひずみ解消にはまだ一定の時間がかかりそうだ。

 「1人っ子」政策を導入した中国は、2人目、3人目の子を出産した親に、年収をはるかに超える多額の罰金支払いを科してきた。地方政府は罰金と引き換えでしか戸籍を与えず、無戸籍状態の子供が大量に発生した。問題視した国は80年代から繰り返し、地方政府に「戸籍登録と罰金を関連づけるべきではない」と指示してきたが、現実には放置され、人口抑制の目標達成を重視する現場では無視され続けてきた。

 中国政府は昨年10月、「1人っ子」政策を撤廃し「2人っ子」政策に変更すると発表した。関係部局は「闇の子」の解消についても検討し、昨年12月になって共産党主要会議で、「闇の子」の戸籍登録を徹底する提言を承認した。ところが、人口が集中する北京や上海など都市部では、今も戸籍登録を求める声に当局担当者が「まだ細則が決まっていない」などと対応を拒否する事例が相次いでいるという。また、いずれ問題となるであろう3人目以降の罰金制度は存続しており、「闇の子」を生む構造は温存されている。中央政府の意向に反して、地方レベルでは相変わらず「1人っ子」意識が根強くはびこっているのである。

 しかし人口減少の実情を考えるなら金満国家・中国にとっては人口減少よりお金を注ぎ込んでも人口増加策へ軌道修正した方が長期的に見て遥かにプラスである。やはり自然に逆らった無理な法律は、いずれマイナスとなって還って来るということを、中国政府も漸く悟ったのではないだろうか。

2016年3月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com