また過激派組織「IS」による連続テロ事件が発生した。ベルギーの首都ブリュッセル国際空港内で2度、そして市内地下鉄マルベーク駅構内でも1度爆発し31人が亡くなり、270人以上が負傷した。2人の日本人もけがをしたようだ。ブリュッセルと言えば、EUやNATOの本部があり、今やヨーロッパの中核都市となっている。昨年11月にパリ市内で起きたテロ事件の容疑者のひとりが、つい最近ブリュッセル市内で逮捕されたり、フランス、ベルギー国籍を持つ移民の移動が確認されたり、警備当局もテロリストの動静に警戒を強めていたところである。
これまでフランスやベルギーでは、テロのような衝撃的な事件はあまり起こらず、比較的治安は安定していると見られていた。それが昨年1月に発生したシャリル・ウブド新聞社爆破テロ事件以来穏やかならぬ事件が頻発し始めた。
初めてブリュッセルを訪れたのは1976年である。その時、あまり様子が分からなかったが、簡便な移動手段として昨日爆破事件のあった地下鉄に乗り、空港から市内へ移動した。その後度々ベルギーを訪れる機会があり、ブルージュやアントワープを見学したが、最初の訪問以降はイギリスから高速鉄道「ユーロスター」か、バスでベルギー入りしたので、地下鉄を利用することはなくなった。
落ち着いた中世ヨーロッパを映し出し、かのヴィクトル・ユゴーが世界で最も美しい広場と称賛したグラン・プラスは、ギルド・ハウスに囲まれ、傍には小便小僧の像もあるブリュッセル最高の観光スポットでベルギーが誇る世界遺産であり、いつ訪れても心が和む。今後テロリストがこの美しい都市を破壊しないよう強く望む。
さて、今日は年に1度の高校2年次のクラス会が藤沢市内で開かれた。入学間もない新入生時ではなく、卒業時の3年次でもなく、中途半端な2年次というのが珍しいとはよく言われる。恩師の春原先生がお亡くなりになって大分経つが、今もクラスメートの結束と友情を頼りに延々と続いている。50名の同級生の内17名が出席したが、真田丸の本拠・上田市からUくんも来た。だが、例年必ず出席するクラスメートが2人も来られなかった。クラスにたった4人しかいなかった女生徒の中でいつも参加のAさんは、転んで骨折、そのため女性の出席者は寂しくたったひとりだった。もうひとり常連のEくんも骨折で欠席だった。Eくんは念が入っていて骨折で入院していたが、退院して再び骨折したというからちょっとしたギネスものだ。
耳にする話は、病気とケガの話ばかりで、喜寿という年齢を考えれば無理はないと思うが、今年はちょっと過激だと感じた。中でもKくんは奥さんと長女とバンコックから帰国の日に、急に体調を悪くして緊急に入院し11日間も病院に留まった。長女は仕事の関係で予定通り帰国させて、奥さんはそのまま付き添い看護していたために、日本で3女の手術に立ち会えなかったという。タイの医療費に***万円もかかったそうで保険会社といま交渉中と言っていた。
毎年のことであるが、話し合っているとどうも話題が後ろ向きになりがちである。それもある程度やむを得ないが、来年あたりはもう少しスカッとした話を聞きたいものである。