2月末就寝中に上の歯が欠けて残るところ、上が1本、下が5本と寂しいものになってしまった。当然これまでも入れ歯を手当てをしてきたが、今日上の歯の部分に2つ目の磁石を埋め込んでもらい吸着力を今までの磁石1個より強める方法を取った。まだ違和感があるが、いずれ慣れてくるだろうと思っている。しかし、年齢的にもこれからは「歯力」も弱まっていくことははっきりしている。それも已むを得まい。
さて、このところアベノミクスも行き詰ったとの観測が出て、消費税値上げ論争も姦しい。直近の日銀短観では、大企業、中小企業ともに下方修正をすると予想している。
ついては、昨日の朝刊によると大手商社・三井物産が戦後まもない1947年以来初めて、今年度純損益決算予想を当初2,400億円の黒字から、700億円の赤字に下方修正した。赤字会社になったのである。そして、今朝の新聞では最大手商社・三菱商事まで1954年に現体制になって以来、三井同様3,600億円の黒字予想を1,500億円の赤字へ下方修正した。両社ともに極楽浄土から急転直下奈落の底へ落ちた感じである。住友商事も2,300億円の黒字が1,000億円にまで沈んだ。その一方で、伊藤忠商事だけが過去最高益3,300億円を予想している。同じ大手商社としてこれまで同じような業績を上げていたのに、この期に及んで極端な黒と赤とは摩訶不思議である。
この差はどこから来たのかと言えば、三菱、三井は海外で資源開発への投資が鉱物資源価格の値下がりにより収益悪化を招いた。それに引き換え、伊藤忠は鉱物資源以外の事業で手堅く稼いだことが高収益につながった。それにしても世界的な経済不況の中で、どうすれば生き残れるかという点でこれら日本商社の経営方針の中にヒントがあるようだ。三菱・三井には大金を注ぎ込んでも元を取れると判断したが、伊藤忠は堅実な道を選んだということだろうか。他産業でも参考になるのではないだろうか。